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スーパーアニソン魂2011"夏の陣"

11.8.14 Zepp Tokyo

 

出演/水木一郎 串田アキラ 山本正之 大槻ケンヂ 福山芳樹 遠藤正明

初参加/馬渡松子

特別出演/ささきいさお

 

司会/ショッカーO野

 

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)

演奏/Super Rescue BAND(G.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.板垣正美 Key.松原博) カラオケ

 

 

「ANIME JAPAN FES 2011 "夏の陣"」東京公演もいよいよ最終公演。

特撮ソングオンリーのライブ「スーパーヒーロー魂2011"夏の陣"」からつながる最終日は、

アニメ、特撮、ゲームなど、オールジャンルのアニソンを受け入れる懐の深い、

「スーパーアニソン魂2011"夏の陣"」(SAS2011"夏の陣")です。

 

たいへん蒸し暑い陽気の中、会場のZepp Tokyoには多くの観客がつめかけておりました。

ステージには「ゆかいな仲間たち」や「スーパーヒーロー魂」にひきつづき、

夏らしく、ヤシの木などが配置され、その後方に「AJF 2011 ANIME JAPAN FES “Natsu No Jin”」の

ロゴマークが入った幕が掲げられていました。

 

-MC-

 

そろそろ開演時間という頃になると司会のショッカーO野さんがご登場。

ショッカーさん「『ANIME JAPAN FES 2011 "夏の陣"』東京公演も最終日です。

       アニメはもちろん特撮やゲーム、あらゆるジャンルの歌が出てきます。予想もできない懐の深さをお見せしましょう!

       ちなみに、今日初めていらっしゃった方ってどれくらいいらっしゃいますか?」

初参加の観客挙手。

ショッカーさん「おお、結構いますね、ハイ、はじめての人に拍手ー!」

観客拍手。

ショッカーさん「ちなみに2回目の人ー!? おぉ~久しぶりー。3回目の人ー!? 病みつきになってきましたねー? それ以上の人ー!?」

それ以上の観客挙手。

ショッカーさん「はい、手遅れでーす」

観客笑。

ショッカーさん「なんてね、ハイみんなに拍手だァアアア!!」

観客拍手。

ショッカーさん「今日はビギナーの方も常連の方も思いっきり楽しんで頂きたいと思いますが、」

        さぁみんな準備はいいかぁあああああああああ!!?」

観客「おおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおぉおおお!!」

ショッカーさん「とことん楽しんでくれよぉオおおおおおおおお!!」

観客「おおおぉおおぉおおおおおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「スゥーパァーアァ・ニ・ソォ・ン!!!?」

観客「スピリィイイイイイィイイイイイイイイイイッツ!!!」

ショッカーさん「はぁじ、まり、ますっ!!!」

 

00:SE

01:ゲームセンターあらし/水木一郎

 

ピコピコという電子音が流れ、まるでゲームセンターにいるかの様な音楽が流れる中、バントの皆さんがスタンバイ。

SEが表していた通り、1曲目はアニメ「ゲームセンターあらし」オープニング。真っ赤なジャンパーバッチリ決めた水木さんのご登場です。

「あぁっ・あぁっん・あぁ・らっ・しぃい」などで聞く事が出来る水木さんの勝気あふれる歌いっぷりはいつ聞いても抜群に格好いいです。

 

水木さん「オッケー! カモォン、クッシィイイイイィ!!」

 

02:キン肉マン Go Fight!/串田アキラ

 

高らかにイントロが響く中、串田さんのご登場。唄うはご自身の代表曲中の代表曲、アニメ「キン肉マン」よりオープニング。

原曲以上にパワフルにマッスルな串田さんの唄声と、間奏での「へのつっぱりはいらんですよ~」の生台詞のおちゃめな表情が印象的です。

 

03:爆闘宣言! ダイガンダー/遠藤正明

 

「ダぁイガンッダァアアアアア!!!」と雄叫びながら遠藤さんが登場。歌うはアニメ「爆闘宣言ダイガンダー」よりオープニング。

数年ぶりに聞く事が出来まして、思わず声が出てしまいました。遠藤さんの弾ける歌声をたっぷりと堪能できる快曲です。

 

04:嗚呼! 逆転王/山本正之

 

イントロが共に場内から感嘆の声。アニメ「タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン」より根強い人気の逆転王のテーマ。

スーツ姿の山本さん。「誰が誰がわかろう」での音源以上の力強さ、その後のサビでの疾走感と場内のうねりは、

ライブの醍醐味を味わえます。

 

05:宇宙の戦士スタージンガー/ささきいさお

-MC-

 

あまりに予想外な事に一瞬何のことやら。いさおさんが歌われたのはアニメ「SF西遊記スタージンガー」より勇壮な2代目オープニング。

雄々しく力強いいさおさんの歌声とカインズ、アップルの皆さんの重厚なハーモニーは迫力満点。まさかこの曲が聞けるとは。

 

・ショッカーさんがご登場され、これまでの曲紹介の後、SASの座長である水木さんも合流しお二人でトーク。

・ショッカーさん「それでは、座長アニキからのご挨拶です」

 水木さん「ハイ! えーっとですね。今日は何を歌おうか迷ったんですよ。久々に『タイガーマスク2世』もいいし、

             『テッカマン』もいいしー『グランプリの鷹』も」

 ショッカーさん「あぁ~どれも聞きたいですね」

 水木さん「で、オレはゲーマーですから。『ゲームセンターあらし』にしようって思ったんですよ。

             …ショッカーがいきなり挨拶っていうもんだから、焦っちゃったじゃねーかよー」

 ショッカーさん「だってアニキに挨拶していただかないと締まらないじゃないですか」

 水木さん「ショッカーにはこれからオレがかまないようになるまで手伝ってもらわないといけないんだからぁ」

 ショッカーさん「…じゃあずっとってことじゃないですか!!?」

 水木さん「いーじゃねーかよー。もー10何年のつきあいじゃんかよー」

・ショッカーさん「今日はアニキがお友達を連れてきてくれたという事ですけど。

        この方ももはやレギュラーと言ってもいいと思います。皆さん一緒にお呼びしましょう。

        せーので"オーケン"。せーのっ!!」

 観客「オオオオオケェエエエエエエエン」

 拍手でオーケンこと大槻ケンヂさんが迎えられました。

 ショッカーさん「もうアニキとオーケンとは長い付き合いですよね?」

 オーケンさん「もう12.3年以上になりますかね?」

 水木さん「オレが筋少(※)の曲にゲストで出させてもらってからだもんなあ」

※筋少:筋肉少女帯。オーケンさんがボーカルを務めるバンド。1997年に発表された「221B戦記」では水木さんがゲスト参加しています。

 ショッカーさん「アニキがオーケンと一緒に歌ったといえばあの曲ですけど、なんでも新曲があるとか」

 水木さん「そうなんですよ。これがね『ヌイグルマー』っていう曲なんですけどね。小説の歌なんですよ」

 ショッカーさん「ほぉほぉ小説」

 オーケンさん「ボクの書いた『縫製人間ヌイグルマー』という小説があるんです」

 水木さん「これがねぇ。いいんだよ! 泣けるんだよね」

 オーケンさん「その本の中で、『ヌイグルマー』が○○○○するんですけど、その時の○がアニキなんですよ」

 水木さん「そうなんです! その他にもオレの名前を出してくれてる所があって、これがどこも泣けるんですよ」

 「縫製人間ヌイグルマー」のネタばれの為、伏せ字にさせていただきました。

 

「ヌイグルマー」について。

オーケンさんがご自身のバンド・特撮の2ndアルバム制作時「架空のヒーロードラマのテーマ曲を収録したい」と思いつき、

制作されたのが「戦え! ヌイグルマー」という曲で、「ヌイグルマー」というアルバムタイトルにもなりました。

この曲から想像(妄想)を膨らませ、後年オーケンさんが執筆した小説が「縫製人間ヌイグルマー」です。

そして「戦え! ヌイグルマー」を小説「縫製人間ヌイグルマー」でも名前が登場する水木さんとの

デュエットとしてセルフカバーしたのが「ヌイグルマー」です。

 

オーケンさん「原作はある。歌もある。あとは映像作品だけですね。

      …サム・ライミになら撮らせてやらない事も無いんですけどね。

      でも彼はシャイなのかなぁ、なかなか電話がかかって来ないんですよ」

水木さん「この会場は東映とかの関係者が来てたりするんで、言っといた方がいいよね」

ショッカーさん「他にも来場の方で外国からの方、ハリウッドなどからのお話もお待ちしております!」

 

 

ヌイグルマー。これは、愛する者を守るために自ら望んでぬいぐるみになった、勇敢な者たちの、

戦いの物語である。

「はは、テレビ化されるといいな。主題歌は誰が歌うんだったけ?」

「水木一郎だ。水木一郎にきまってる……」

「ヌイグルマアアアアッ!!」

06:ヌイグルマー/大槻ケンヂと水木一郎

-MC-

 

声の限りの水木さんの絶叫。Super Rescue BANDのみなさんの演奏はさながら杉並クリムゾン。

水木さんとオーケンさんの魂のこもった歌いっぷりは、まるでぬいぐるみの戦士の戦いの様な壮絶さ。クールだ。

 

水木さんが退場され、オーケンさんお一人に。

オーケンさん「『縫製人間ヌイグルマー』は2006年に書いたんですが、昨年角川さんより文庫化されました。

       よろしかったら読んでみてください。さて次は…これもアニソンではないのですが…」

観客笑。

オーケンさん「ボクのバンド『筋肉少女帯』の曲で、ヒーローの"名前"は出てくるんですが……。

      さえない男の子が女の子を、中野ブロードウェイに誘うっていう歌です。

      で、そこにあるヒーローのおもちゃに勇気をもらうっていう歌です。『おもちゃやめぐり』」

 

07:おもちゃやめぐり/大槻ケンヂ

-MC-

 

名曲と名高いこの曲が、まさかSASで聞く事が出来るとは!

1996年に発表された筋肉少女帯のアルバム「ステーシーの美術」に収録されています。

恋愛に限らず観客の誰しもに心当たりがあるであろう、ヒーローたちに勇気をもらうという心境を、オーケンさんがやさしく歌いあげます。

 

オーケンさん「この曲は鷲崎さんと伊福部さんのPOAROがすごく気に入ってくれてて、

       POAROがアルバムでカバーしてくれていたりするんですよ。

      でもね、この曲はレコーディングの時にディレクターとモメましてねぇ。

       聞いていただいた通り、歌詞の中にヒーローが出てくるんですけど、ディレクターが

      『スミマセン、この"突撃! ヒューマン!!"ってのは大槻さんのオリジナルですか?』って聞くんですよ。

      『いいえ、ちゃんといるんです』って答えたら、次は

      『あの、この"トリプルファイター"っていうのもちょっと存じ上げないんですけど…』

       って言われましてね。そんな感じで、ディレクターと一悶着あった思い出がありますねぇ」

観客笑。

オーケンさん「続いてもう一曲歌わせてもらいたいんですけど、すみません。この曲はヒーローが出てくる歌じゃないんですけど」

会場笑。

オーケンさん「『懺・さよなら絶望先生』より『林檎もぎれビーム!』」

観客「ぉおおおおおぉぉぉおおおおお!!!!!」

 

08:林檎もぎれビーム!/大槻ケンヂと音声のみの絶望少女達

-MC-

 

アニメ「懺・さよなら絶望先生」よりオープニング。同作の出演女性声優さん達からなる"絶望少女達"は音声のみの出演。

オーケンさんならではの心の奥底からの叫びの様な歌いっぷりは、ライブで体感すると音源で聞く以上の真に迫るように感じました。

 

・オーケンさんを見送る形で水木さんがご登場。

・水木さん「普段、オーケンは筋少の曲はギターの橘高(文彦)君たちと一緒じゃないとやらないんだけど、オーケンは今日のバンドのレスキューが大好きだからね。

       松原くんのピアノ、すごいね。あのピアノはものすごく難しいでしょう? 原曲と同じだもんね」

・水木さん「次の曲も…ヒーローは出てこないんだけど…もしよかったら、オレを…"かってに改造してもいいぜ"」

 観客「ぅうおおおおおおぉぉおおぉおお!!」

 

09:かってに改造してもいいぜ/水木一郎とSuper Rescue BAND

-MC-

 

アニメ「かってに改蔵」よりオープニング。「絶望先生」から「改蔵」へと出版社をまたいでの久米田康治先生原作作品つながり。

拳を振り上げて盛り上げる曲ではないながら、ピアノを貴重としたミステリアスなロックと水木さんの影のある歌声が見事にマッチして、とても魅力的です。

 

水木さんと入れ替わりにショッカーさんがご登場。マイクスタンドなどの機材がセッティング。

ショッカーさん「昨日の『スーパーヒーロー魂』では影ちゃん、遠ちゃん、だにぃ~という情熱的(J)に熱く(A)燃える(M)、

         そんな3人が大活躍でしたが、この方も情熱的(J)に熱く(A)燃える(M)方です、福山芳樹さん!!!」

ショッカーさんと入れ替わるようにギターを携え福山さんご登場。

福山さん「OH! Yheeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!」

 

10:ワクガイ!!/福山芳樹

-MC-

 

ギターをかき鳴らしまくって歌いだされたのは、アニメ「仮面のメイドガイ」より、狂気的なエンディング。ご奉仕の嵐が吹き荒れます。

福山さんの存在感ビリビリくる程規格外なハスキーハイトーンヴォイスとギターテクニックの、まさに拒否できぬ究極スキルはたまらんです。

 

福山さん「おれさ、実は20周年だったんですよ。でも先輩達はもっとすげえじゃん?

      水木さんや串田さん、いさおさんと比べると、おれ全然だもんな」

ギターを演奏しながらのステージが福山さんのスタンダードタイプ。

福山さん「オレ、いつもステージではギター持ってるわけですよ。弾きながら歌ってるわけです。ずっとそうやってきたんですね。

    だからJAM Projectっつーのに最初入った時は、みんなは間奏の時は何やってんだろうって思っててさ、

    お客さんがHEY! HEY!ってやってくれんじゃん? それにノって一緒にやってたんだけど、自分のソロライブでギター弾いてる時は、

    間奏でHEY! HEY!ってやってくれると『ギターソロ聞いてくれないのかな』って思ってしまうわけですね。どわははははは」

観客笑。

福山さん「アニソンを歌う前からワタシはHUMMING BIRDというバンドをやっていたんですけど、

    HUMMING BIRDでもアニソンを何曲か作ってんですよ。

    次の曲はHUMMING BIRDの曲なんですが、この作品、最初はエンディングをやらせていただく予定だったんですよ。

    自分達でも結構納得いくモノを作って、あとはレコーディングを待つだけで、全国ツアーにいっちゃったんですね。

    そぉしたら、ツアー中に『エンディングは他にいい人が見つかったから、オープニングを作ってくれ』っていう

    連絡がありましてねぇ。

    どうやらオーディション用のテープが違うのが回っちゃっていたみたいなんですが、もう急いで作った思い出がありますね。

    でも、まーさかエンディングを歌う事になった男と、後年、JAM Projectで一緒になるとは思いもよりませんでしたね。

    どわははははは」

観客笑。

 

11:LOOKIN' FOR THE RAINBOW/福山芳樹 (ex.HUMMING BIRD)

 

この曲がSASで聞く事が出来る日が来るとは。先程のハードさと打って変わり、さわやかなアニメ「虹の戦記イリス」のオープニング。

福山さんの歌声の透明感あふれるロックな歌声に、カインズの皆さんのコーラスが相まって、何とも言えないすがすがしさです。

 

12:あの河を越えて/遠藤正明

-MC-

 

ゆっくりと遠藤さんが登場されて歌われたのは、アニメ「虹の戦記イリス」よりこちらはエンディング。この連続はこたえられません。

遠藤さんの魅力の一つ、伸びやかな歌いっぷりはバラードだとより一層魅力的です。じっくりと聞き入らせていただきました。

 

遠藤さん「どうもーエンディングの人です。オープニングはあの人だったんですねー」

観客笑。

遠藤さん「今日はなんかめずらしく、喋って良いって事で、喋らせてもらいますね。

    ボクも『ANIME JAPAN FES』にはかなり長く出させてもらって、お世話になってるんですけど、一人でトークは初めてですよ。

    長年お世話になってる中で、今日もそうなんですけど、だいたいつも、ボクが最年少なんですよ。

     AJFに出させてもらうと初心に戻るんです……否が応でも初心に戻らされるんですね」

観客笑。

遠藤さん「いつもAJFでは『ガオガイガー』と『アバレンジャー』、それから『戦士よ、起ちあがれ』、

     この3曲ですね。この3曲のローテーションで10何年間やってきたようなものです」

観客笑。

遠藤さん「でも今日はいつもと違う曲を歌わせてもらってます。まず『ダイガンダー』懐かしいですねー。

     "ダ"が124回出てくるんですけど、『あー"ダ"が124回あるなー』と思って歌ってました。にひひひひひ。

     そして、さっき聞いて頂いた『虹の戦記イリス』。98年頃だったと思います、懐かしい曲ですね。

     さて、次は、新曲です。これは『えん魔くん』のリメイク版の主題歌です『魂メラめら一兆℃!』聞いてちゃおだぁい!」

 

13:魂メラめら一兆℃!/遠藤正明

-MC-

 

アニメ「Dororonえん魔くん メ~ラめら」よりオープニング。「ガオガイガー」の米たにヨシトモ監督と久々のタッグによる怪曲。

タフな遠藤さんが前のめりで顔を真赤にして歌われている姿が印象的。「ギャー」や「グゥエー」等の投げ込みはカインズ斉藤さんが担当されていました。

 

ショッカーさん「みなさん! たのしんでますかぁあああああああ!!?」

観客「ぉおおおおおぉぉおおおおおお!!」

ショッカーさん「歌ってますかあぁああああ!!?」

観客「ぉおおおおおぉぉおおおおおお!!」

ショッカーさん「名乗っって…名乗るの昨日。今日は名乗らない今日は。

        さて、続いては今回初登場のこの方をお呼びしましょう! 馬渡松子さんで、

       『幽☆遊☆白書』オープニング『微笑みの爆弾』!!!」

観客「おぉっぉおおおおおおおおおおお!!」

 

14:微笑みの爆弾/馬渡松子

-MC-

 

アニメ「幽☆遊☆白書」よりオープニング。曲の終盤「ア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます!」の箇所では観客から無数の霊丸が発射されました。

当方直撃世代、感慨もひとしおです。馬渡さんの歌声は10数年ぶりのステージという事で多少のブランクを感じるものの、

力強さは当時のままでした。

 

馬渡さん「こんばんはっ!! 馬渡松子です! ……靴脱げちゃった!」

観客拍手。

馬渡さん「14年ぶりに、東京のステージに立たせていただきましたっ!! ただいまぁあああああ!!」

観客「おかえりぃいいい!!」

馬渡さんは歌手として一線を退かれ、現在は楽曲のプロデュースやインディーズで活躍されているほか、

05年に「微笑みの爆弾」のセルフカバーを発表されていますが、ステージに立って歌われるのは約14年ぶりという事です。

馬渡さん「ありがとうございます!!! 私は今、宮崎に住んでるんですが、こうやって歌わせてもらえて凄くうれしいです!

    みなさんと、今日このステージに私を宮崎から連れてきてくれた、一人の青年に感謝します! ありがとう、ミヤ!!」

ここでスタッフさんが椅子とコップに入った飲みモノをセッティング。

馬渡さん「そして今日、会場に来ている作詞のリー・シャウロンもありがとう!! あ、ちょっとアイスコーヒーを飲ませていただきますね」

 

15:さよならbye bye/馬渡松子

-MC-

 

椅子に座られて馬渡さんが歌われるのは、同じくアニメ「幽☆遊☆白書」より、独特の雰囲気が魅力的な2代目エンディング。

馬渡さんは途中で椅子から離れ、立って歌われていましたが、時折こみ上げてくる感情を押し殺しながら

歌われているように見受けられました。

 

馬渡さんと入れ替わりにショッカーさんがご登場。

ショッカーさん「馬渡松子さんでしたー! 『幽☆遊☆白書』…『幽白』ねー。みんな見てたー?」

観客の殆どが挙手。

ショッカーさん「もう大人気でしたよねぇ。蔵馬…飛影…みんな飲み友達です」

会場笑。

ショッカーさん「蔵馬の緒方恵美ちゃんが酒強くてねぇ。それに男っぷりも良くて…」

この間、スタッフさんによって譜面台とマイクスタンドがセッティングされていきました。

ショッカーさん「さて、続いては……このセッティング」

観客「おおおおおぉおおおおおお」

ショッカーさん「アニソン魂でこのセッティングと言えば、このお方の登場です。偉大なるシンガーソングライター、ィ山本正之さん!!!」

 

万雷の拍手の中、ショッカーさんと入れ替わりにアコースティックギターを携えて山本さんご登場。

 

山本さん「………暑いなぁ…」

観客「わぁああああああああ!!」

山本さん「……こんなに暑い日は…江戸川の花火大会にでも行きたいなぁ…」

観客「わぁあぁああああああああああ!!」

山本さん「……でも今日は……ここで大きな花火をあげようじゃないか…」

観客「わぁあぁああああああああああ!!」

山本さん「……アコギコーナー1曲目は『おじゃまんが山田くん』を歌う…」

観客「ぉおおおおおおぉぉぉおお!!」

山本さん「…みんな、『三丁目!!』、『オンマイラァイフ』よろしく」

観客「ぉおおおおおおぉぉおおおおおおぉぉおお!!」

 

16:おじゃまんが山田くん/山本正之

-MC-

 

カランカランカラーン。アニメ「おじゃまんが山田くん」よりオープニング。観客の合の手もお見事。

底抜けに楽しいこの曲、山本さんのほがらかな歌声に合わせた観客大合唱の空気は、一度体感すると病みつきになります。

 

歌い終わると譜面を観客へプレゼント。

山本さん「…おかげさまで、最近はTVCMなどをやらせていただいています」

当時、山本さん作の「それゆけガイコッツ」がトヨタ自動車の新型シエンタダイスのCMにおいて、

NHK「おかあさんといっしょ」第19代うたのおねえさん、はいだしょうこさんによる替歌バージョンで放送されていました。

山本さん「どうやら、シエンタも売り上げがいいとトヨタの社長も言ってくれた…」

観客「ぉおおおおおおぉぉぉおお!!」

山本さん「…あんまり本気にしないように。トヨタの社長には、会った事ない」

観客笑。

山本さん「替歌は許諾した事はないのだが……トヨタの社長は県人会だから…」

 

17:それゆけガイコッツ(トヨタ シエンタ ダイス CM ゴリラ遊び編 版)/山本正之

-MC-

 

トヨタ自動車の新型シエンタ ダイスのゴリラ遊び編CMソング。「ガイコッツ」のショートバージョンです。

こちらも楽し一曲。「おれたちゃ天才」の後の合の手「ウッホッホ」も山本さんご自身で入れられていました。

 

歌い終わると再び譜面を観客へプレゼント。

山本さん「……ありがとう…ありがとう………ちょうど…君たちと…同じ…年の頃だった…。

     …………静かな……寝顔だった……………

     ……………愛弟子…川上とも子を想って…

     ……『怪盗きらめきマンのうた』……カウントダウンから一緒に歌おう…」

 

18:怪盗きらめきマンのうた/山本正之

-MC-

 

アニメ「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」よりオープニング。

「きらめきマン」の主役リップ/きらめきマン1号を演じられた声優の川上とも子さんが2011年6月9日逝去されました。

川上さんは山本さんに師事し、山本さんのコーラスグループピンクピッギーズに参加していました。

ふり絞る様な山本さんの思いが込もった歌と演奏、間奏でのオフマイクでの「とも子ー!」の叫びには涙を禁じ得ませんでした。

 

歌い終わり、ペットボトルの水を一口。そしてペットボトルを観客にプレゼント。

山本さん「……アコギコーナーも最後の曲になった」

観客「ぇえええええぇええええぇえええ」

山本さん「…大丈夫。後でバンドで『ダイアポロン』を歌う…」

観客「ぉおおぉぉおおおおおおおおおおおおお!!」

山本さん「最後は…みんなの大好きな『ヤッターキング』だ」

観客「ぉおおぉぉおおおおおおおおお!!」

 

19:ヤッターキング/山本正之

-MC-

 

アコギラストはアニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」より二代目オープニング。

観客との大合唱もさることながら、間奏になると左右に動き振りきらんばかりにギターをかき鳴らす山本さんが印象的でした。

 

山本さんを見送りながらショッカーさんがご登場。

ショッカーさん「『タイムボカン』シリーズの歌を聞いているとどうしも最後に

       『ええカッコするなよな~ぁ!』って台詞を入れたくなっちゃいますね。

       これ、本当は『オタスケマン』だけの台詞なんですけど、ほら、みんな同じ八奈見乗児さんだし!」

観客笑。

ショッカーさん「やっぱりアニソンは記憶を呼び覚ますもので、山本さんの曲を聞いて色々思い出しました。

        やりましたね『おじゃまんが山田くん』ショー。

        当時ウチの事務所が『おじゃまんが山田くん』ショーの権利を持ってたんで、

        ボクもコロムビア・トップさんの声に合わせて♪東江戸川三丁目~って踊ってましたね」

観客大笑。

ショッカーさん「そして、川上とも子さん……とも蔵ね。仲良かったんですよ…

        家が近所だったんで、一緒にイベントやった帰りに、近所の居酒屋で打ち上げねー、とかやってたんですけどね…」

 

ここでショッカーさんが水木さんを呼び込まれお二人でトーク。

・水木さんは2011年にアニソンデビュー40周年を迎えられました。

・歌っていないジャンルは浪曲だけ。

・納豆好きの水木さん、全国納豆協同組合連合会より納豆大使に任命された水木さん。

 水木さん「この前、納豆大使として被災地に行ってきたんですよ。遠藤の被災地に」

 ショッカーさん「アニキ、遠藤の被災地って、遠ちゃんが被災したわけじゃないでしょう!? 遠藤の出身地!」

 観客笑。

 水木さん「あ、そうだそうだ。ごめん。遠藤の被…出身地、宮城県石巻市に大使として行ってきたんですよ」

 ショッカーさん「納豆の良さを広めてきたんですね」

 水木さん「オレも納豆大好きだし、アレは血液がサラサラになってお肌にもいいんですよ」

 ショッカーさん「美味しいですよね会場の中で納豆嫌いな人ー?」

 パラパラと手が上がります。

 ショッカーさん「そこは空気呼んでさぁ…!」

 水木さん「いやいやショッカーね」

 ショッカーさん「あ、そうですね。しまったぁ、好きな人って聞けばよかったなぁ。関西では食べる習慣が無かったりもしますもんね」

 水木さん「そうだし、むしろ嫌いでも良いんです。嫌いな方々にも好きになってもらえるようにするのがオレの使命ですから」

 

20:ヒーローはNever ねば Give Up!/水木一郎

-MC-

 

アニメ(?)「日本お父さん再生計画プロジェクト 頑張れ!! 納父さん」および「全国納豆協同組合連合会公認ソング2011」。

「なっとう なっとう なっとう ネバネバ」のフレーズは勿論、水木さんの代表曲を思わせるフレーズが散りばめられているのも楽しいです。

 

水木さん「次の曲は、ヒーロー不在のこの時代でもくじけちゃだめなんだ、みんなもヒーローになれるんだという思いを込めた曲です。

    『スクールウォーズ』の『HERO』を歌っている麻倉美稀さんがこの曲の趣旨に賛同してくれてコーラスをしてくれました。

    今日はアップルの二人に頑張ってもらいます。みなさんが知ってるフレーズもでてきます聞いてください『THE HERO』!!」

 

21:THE HERO/水木一郎

-MC-

 

この日より10日後に販売された水木さんのアニメソングデビュー40周年記念アルバム「THE HERO~Mr.アニソン」より「HE HERO」。

「懐かしくてヒーロー」シリーズのサビ(?)を織り交ぜた、長年ヒーローソングを歌われてきた水木さんだからこそのメッセージソングでした。

 

22:疾風ザブングル/串田アキラ

-MC-

 

水木さんと入れ替わりで奏でられたのは"風か嵐か青い閃光"アニメ「戦闘メカ ザブングル」よりオープニング。

串田さんには珍しく歌詞間違いがありましたが、唄声のワイルドさに観客の熱狂ぶりはとどまるところを知りませんでした。

 

串田さん「いやぁ。ボクはあんまりライブでは喋らないんですけど、ここで喋って良いって言う事なんで、

    何を喋ろうかなと思っていたら、歌詞があんなことになっちゃって。いやぁ、あははは、まいったなぁ」

 

串田さん「この『ザブングル』という作品、いいですよね。今もケーブルテレビとかで放送しているみたいだけど、

    ボクもこの作品からは色々な事を教わりました。次の曲には、何があっても生き抜く強さを教わりました。

    つらい事があっても生きていく力を忘れてはいけないと思います。『乾いた大地』」

 

23:乾いた大地/串田アキラ

 

続いては同じくアニメ「戦闘メカ ザブングル」よりエンディング。観客の手拍子が素敵。

力強く、優しく、哀愁と希望を生命力たっぷりに唄いあげる串田さんの表現力に引き込まれる思いです。

 

24:銀河鉄道999/ささきいさお

-MC

 

舞台は惑星ゾラから銀河の無限軌道へ。アニメ「銀河鉄道999」よりオープニング。

いさおさんの豊かな歌声とアップルのお二人のコーラスはいつ聞いても素晴らしい雰囲気です。

 

いさおさん「『999』で、いつか人間と機械は戦う事になると松本零士先生が書かれていました。

     他にも手塚治虫先生や多くの方々が、人はいずれ機械と対峙しなくてはならないと書かれていたけど、

     まさに、今がそういう時代なんだよね」

 

いさおさん「さっきライブのパンフレットを見ていたんだけど、戦隊シリーズが35作品、ライダーが40周年なんだね。

     45周年の作品もあるよね。45年前、息子と一緒に見ていた『ウルトラマン』の歌をまさか自分が歌うとは思わなかったなぁ。

     この曲の歌詞はそんなに凝っていない分、ストレートに頼もしさを歌っているんだよね」

 

25:ザ・ウルトラマン/ささきいさお

-MC-

 

アニメ「ザ・ウルトラマン」より、勇ましく頼もしいオープニング。間奏のナベさんのギターも聞き所です。

1番、2番と歌い終わる度に「ジュワッ!」っとポーズを取られているいさおさん。その後のテレ笑いも魅力です。

 

ショッカーさんも合流されお二人でトーク。

・円谷一さんのお話。

 いさおさん「すごく大柄な方でね。まさにあのやさしい世界観を作り上げられているんだなぁっていう様な方でしたね」

・いさおさん「仮面ライダーはどちらかというとダークヒーロー。ウルトラマンは清々しくて明るいイメージだね」

・11年の幕開けはいさおさんのデビュー50周年記念特別公演「新春アニソン・スーパー・ステージ 2011」。

・映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」の"白衣の男"のお話。

・ショッカーさん「あの幽霊は重要な役ですよ!!」

・「無限に広がる大宇宙…」

・斉藤始は好演。声のイメージは重要。

・実写版「宇宙戦艦ヤマト」は劇場に低音を響かせたかった。

・いさおさん「監督さんが音にこだわりを持ってらっしゃる方で、サーシャはウチの奥さんしかいない! って言ってくれたんだ。

       そしたらウチの奥さん、ハリキちゃってずっと発声練習しててさー。『私はサーシャ』って。ンフフフフフフ」

 ショッカーさん「恐るべし、ささき家!!」

 

26:風の会話/ささきいさお

-MC-

 

"いざ行かん、民の為に"いさおさんの50周年記念曲でもある、アニメ「最強武将伝 三國演義」のオープニング。

壮大な世界観を思わせる曲調、どこまでも暖か味のあるいさおさんの歌声が会場内を包み込みます。

 

ショッカーさん「いよいよラストブロック、最後までノンストップでいくぞぉおおおお!!」

観客「おおおおおおおおおおぉおぉおぉぉおおお!」

ショッカーさん「それではまずは、福ちゃんに登場してもらいましょう!! 『真赤な誓い』ぃい!!!」

 

27:真赤な誓い/福山芳樹

 

アニメ「武装錬金」より、疾走感が蝶サイコーなオープニング。人気曲なだけに場内大熱狂で大合唱。

ギターをかき鳴らしながら鋭い歌声を響かせる福山さん。間奏ではステージ上を縦横無尽に動き、圧巻のギターソロが繰り広げられました。

 

28:明日への道 ~Going my way!!~/遠藤正明

 

づついては遠藤さんのご登場でアニメ「遊☆戯☆王 5D's」より5代目オープニング。この曲まで聞けるとは。

遠藤さんがこれまで歌われてきたアニソンとはまた違い、ふり絞って叩きつけている様な歌いっぷりが印象的でした。

 

29:UFO戦士ダイアポロン/山本正之

 

がっしぃいいいいいいいいん!!! アニメ「UFO戦士ダイアポロン」より山本さん作曲で、

子門真人さんが歌われたオープニングをセルフカバー。山本さんの「さぁ来い!!」という扇動もたまりませんが、

サビのグーとパーの振り付け、間奏でのエアピアノ(鍵盤を弾く動作)など見所満載でした。

 

世はグルメ時代。未知なる美味を探求する時代。

30:ガツガツ!!/串田アキラ

 

当時絶賛放送中のアニメ「トリコ」よりオープニング。

この短時間で主人公トリコの様に髪を青く染め、串田さんが登場されると、観客大歓声。

ワイルドな唄声はもちろん、トリコの技"釘パンチ"や"フォーク""ナイフ"を思わせるアクションを交えて唄われる串田さん。最高です。

 

水木さん「ラストソォオオング!! 仮面ライダー40周年を記念して、メドレーを歌わせてもらいます!!」

 

31:仮面ライダー・メドレー(THE HERO ver.)

セタップ! 仮面ライダーX(1C)

~仮面ライダーストロンガーのうた(1C)

~燃えろ! 仮面ライダー(1C)

~はるかなる愛にかけて(1.5C)/水木一郎

ラストは「X」、「ストロンガー」、「新(スカイライダー)」のオープニングに加え、

「新(スカイライダー)」初代エンディングによる栄光の仮面ライダーメドレー。

同年のAJF2011"冬の陣"でも同じメドレーが披露されましたが、今回は「THE HERO~Mr.アニソン」に収録されるであろうアレンジ版。

歌毎に表情を変えて歌われている印象の水木さん。幼少期から擦り切れるまで聞いていた曲が

今、ライブで聞く事が出来るというのは嬉しい限りです。

 

-アンコール-

 

水木さんが退場されて、次いでバンド、コーラス皆さんも退場されると拍手が次第にアンコールへと変わっていきます。

しばらくするとステージ上が明るくなり、バンド、コーラスの皆さんがスタンバイされ、いよいよアンコールへ。

 

32:バビル2世/水木一郎

-MC-

 

イントロと共に「いっしょに歌ってー!」と言いながら水木さんが登場され、アンコール一発目はアニメ「バビル2世」のオープニング。

SASのラストとして恒例になっている曲なだけに、観客の合唱の勢いは凄まじく、3番では水木さんが観客へマイクを向けていました。

 

・ショッカーさんも合流し、「スーパーアニソン・スピリィイイイイッツ」の掛け声で出演者の皆さんが呼びこまれます。

・なにやらかなり急ぎ足。

・Super Rescue BANDの皆さん、アップルパイのお二人、ザ☆カインズのみなさんをショッカーさんがご紹介。

・それぞれをショッカーさんが紹介していくのですが、

 遠藤さんが昨日のSHSに引き続きこっそりそれぞれに似合った言葉をとつぶやかれます。

 99年のSHS旗揚げ以来、バンマスを担当しているギターのナベさんはタンクトップ姿だったのでストレートに「ランニング」。

 すっかりおなじみのキーボードの松原さんは、お名前から「ひろし」。

 この年の「スーパーロボット魂2011"春の陣"」から引き続き参加の板垣さんには前日と同じく「ヒゲ」。

 バンドを含めたら今回の最年少の吉岡さんにはメガネをかけていたので今回も「メガネ」。

 アップルのお二人は当日の衣装が水玉だったので「水玉」。

・遠藤さんのつぶやきに最初は驚いた表情をしていたものの、ニコニコしながら見ていた串田さん。

・カインズの皆さんはタイミングを逃してしまったようで、今回は無し。

・その代わりかカインズ斎藤さんに「クッシーが一瞬で髪染めたんだからさーお前も染めればー」と水木さん。

・水木さんと遠藤さん「E.T」からのチュー。

 

ショッカーさん「さぁ、ラストはやはり"御大"のこの曲で締めたいわけですが、いかがでしょう!?」

いさおさん「原発騒動の影響なのか、最近テレビでは『ヤマト』を歌わせてもらえないんだよね」

「宇宙戦艦ヤマト」は放射能で汚染された地球を滅亡の危機から救うべく、

イスカンダル星にあるという「放射能除去装置 コスモクリーナーD」を求める旅を描いた作品です。

ショッカーさん「イベントでは結構歌われていますけどね」

いさおさん「そうなんだよ。でもやっぱり隠すのは良くないよね。ちゃんと公にするべきだよね。

       被災地の食品もそう。安全ならみんなもどんどん買っていこうよ。それこそが復興になるんじゃないかな」

 

33:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお 水木一郎 串田アキラ 山本正之 大槻ケンヂ 福山芳樹 遠藤正明 馬渡松子

-MC- 

 

「スーパーアニソン魂2011"夏の陣"」のラストを締めくくるのは、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」よりオープニング。

いさおさんがメインで歌われる中、出演者の皆さんは共に歌ったり、観客にマイクを向けたりと思い思いに。

ライブが終わってしまうという名残惜しさもはらみながら、Zepp Tokyo一体となっての大合唱にしみじみいたしました。

 

・拍手の中、バンド、コーラスの皆さんもステージ前方へ集合して、座長の水木さんの音頭で万歳三唱。

・マイク無しで話そうとした水木さんに、そっとマイクを差し出すいさおさん。

 ショッカーさん「おぉ! なんて豪華なマイクスタンド」

 水木さん「いーいよぉ、いさおさぁーん」

・ショッカーさんによって出演者の皆さんが一人ずつ紹介、その際に皆さんがコメントを残され退場されていきます。

・いさおさん「今回歌ってみて、まだまだ60周年までいけるなと思ったよ」

・オーケンさん「さっき真横で『ヤマト』聞いててシビれましたね。やっぱりアニソンこそがコスモクリーナーですよ」

・ショッカーさん「福ちゃん20周年おめでとう! みんな、せーのでおめでとう!! せーのぉっ!」

 観客「おめでとぉおおおおおおおおおお!!」

 福山さん「おぉ! ありがとう!! いさおさん50周年でアニキ40周年じゃん? おれなんかまだまだ半分もいってねえのなっ」

・ショッカーさん「続きまして遠藤正明ー!」

 遠藤さん「ありがとーございましたー」

 ショッカーさん「遠ちゃんさ」

 退場しようとする遠藤さんをすかさず呼び止めるショッカーさん。

 遠藤さん「ハイ?」

 ショッカーさん「いっぱい新曲出してるんだから歌ってよぉ。新曲出してるでしょ? 8月1日に」

 遠藤さん「あ、はい」

 遠藤さんは影山さん、きただにさんと共に故郷宮城県石巻市のヒーローシージェッター海斗の新テーマソング

 「不滅のヒーロー SEAJETTER KAITO」を発表されました。

 ショッカーさん「歌ってよぉ!! 海斗ぉおおお!!」

 遠藤さん「え、…あ…」

 水木さん「遠藤さー遠藤さー。せっかくの新曲なんだから歌えよなー。したらオレも一緒に『超神ネイガー』歌うからさー」

 観客「おおおおおおおおおおおおおお」

 ショッカーさん「でも今度、お台場で歌うんだもんね、海斗」

 遠藤さん「ハイ、火曜日に兄さんとだにぃ~と一緒に歌ってきます!」

・水木さんと遠藤さん「E.T」からのチュー再び。

・ショッカーさん「クッシー、折角ですから、もうすぐ聞けなくなっちゃうんでお願いしてもいいですか?」

 串田さん「スキャニングチャージ!! タカ! トラ! バッタ! タットッバッ! タトバ! タットッバァッ!」

・水木さん「アニソンだよ!! 特撮ソンだよ!! よろしくっ!!」

 

出演者全員を見送ってショッカーさんと観客だけに。

ショッカーさん「みんな楽しんでくれたかぁあああああ!!」

観客「おおおおおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「また会おうなぁぁあああああああああ!!」

観客「おおおおおおおおおおおおおおおぉおお!!」

ショッカーさん「じゃあ、スゥーゥ・パァァアア・アァニィソンッ!!?」

観客「スピりィイイイいいいいいいいいいいいいいいイッツ!!!」

ショッカーさん「ショッカーO野でしたっ!!」

 

颯爽と去るショッカーさんを見送ると観客有志の威勢のいい掛け声のもと、三本締めがあり、

「スーパーアニソン魂2011"夏の陣"」および「ANIME JAPAN FES 2011 "夏の陣"」東京公演は終演となりました。

 

今回のSASは予想していた以上に凄まじいものでした。

「この曲が聞けたらいいな」と期待していた曲が聞く事が出来たのはもちろんですが、今回はそれを上回る内容。

アニソンのオールジャンルに加えて、アニメ、特撮に縁のある歌まで受け入れる懐の深さは

座長である水木さんの懐の深さに通じる部分がありました。

 

「ANIME JAPAN FES 2011 "夏の陣"」東京公演は各座長それぞれのカラーが色濃く出ているような印象で、

新旧強弱織り交ぜ、とてもバラエティに富んでいたように思えます。

発足後、数々のアニソンフェスが誕生していますが、アニソンというムーヴメントを、流行りだけではなく、

様々な視点から捉えている「ANIME JAPAN FES」シリーズの底力を改めて体感した思いです。

 

 

補足

 

・今回の公演は出演者が計8名と最近のAJFシリーズと比べると少なめですが、

 だからこそ、レギュラーメンバーがお馴染みの曲だけでなく、より深く突っ込んだ選曲がなされており好感触。

 10名以上がひしめくライブも魅力ですが、今後は今回のように10人以下で深く掘り下げた選曲、構成を期待したいです。

 

・「アニキをかってに改造してもいいなら、喋りすぎたら舞台袖へ引っ込む下半身にしたいですね」とショッカーさん。

 

・「あの河を越えて」の後半のカインズの皆さんのコーラスに遠藤さん思わず振り返ってにっこり。

 

・「えん魔くん」と「微笑みの爆弾」は妖怪退治つながり。

 

・串田さんが「乾いた大地」を"生き抜く歌"と紹介していたのが印象的。

 

・山本さん版の「山田くん」や「ダイアポロン」はアルバム「アニメ大王」に収録されています。

 

・三公演連続出演の遠藤さん。さすがにつらそう。でもあのステージング。

 

・常見さんと斉藤さんのベルトのバックルが、形は違うものの同じ蝶々の形。

 リーダー貴日さんのベルトのバックルの形はカセットテープ。

 

・AJFの舞台で「シージェッター海斗 VS 超神ネイガー」をいつか実現していただきたいです。

 SHSでローカルヒーロー特集を組むのも面白いのやも。

 

・SASで"アニソン"と分類できない、所謂オリジナル曲が歌われる事につきましては、曲の内容によると思います。

 アニメや特撮作品に敬意を表している、ないしアニソン業界えを想起させられるような歌ならアリだと思います。

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