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堀江美都子デビュー40周年記念コンサート

歌は心にこだまする

09.11.17 Zepp Tokyo 

 

出演/堀江美都子 

 

ゲスト/あさみあきお 浅見諒介

     水木一郎

 

コーラス/KAKO 村上聖 松尾洋一 あさみあきお 浅見諒介

       ミッチシンガーズ・ラボ

 

演奏/BROADWAY(Key.須藤賢一 B.村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 G.松尾洋一) Key.SATOMI

     門脇大輔グループ(Vio.門脇大輔 Vio.竹田詩織 Viola.わたなべしゅう cel.古川淑恵)

     Ag.あさみあきお Key.浅見諒介

   

 

堀江美都子さん。

 

アニメソング界を象徴するお方であり、"アニメソング歌手"の歴史は堀江さんから始まったといっても過言ではありません。

歌声を吹き込んだ作品は多岐にわたり、とりわけ女の子向けの作品では多くのヒロイン達を歌で応援してきました。

 

どれだけの人が勇気をもらったことか。

どれだけの人が希望をもらったことか。

どれだけの人が元気づけられたことか。

どれだけの人が救われたことか。

堀江さんは日本だけにとどまらず、世界規模で多くの人に影響を与え続けています。

誰よりも大切にされるべき日本の、世界の宝だと思います。

堀江さんがこの度、デビュー40周年記念コンサートを開催されました。

タイトルは「歌は心にこだまする」。

30周年の際にも同じ会場だったというZepp Tokyo。

開場時間が若干遅れたものの、無事入場するとロビーにはお花の数々。

ささきいさおさん、水木一郎さん、大杉久美子さん、串田アキラさん、しまざき由理さん、

MIQさん、金月真美さん、森口博子さん、鮎川麻弥さん、三重野瞳さん、米倉千尋さん、

影山ヒロノブさん、遠藤正明さん、きただにひろしさん、美郷あきさん、喜多修平さん、JAM Project、

高取ヒデアキさん、石田燿子さん、瀧本瞳さん、野田順子さんなどなど

そうそうたるアーティストの方々をはじめ、各企業から多くのお花が送られていました。

会場に入ると、ステージには真白い幕がしてあり、椅子が敷き詰められた客席には多くの人が。

そして会場には楳図かずお先生や岩崎和夫さん、ショッカーO野さん、鈴木美潮さん、

MIQさん、三重野瞳さん、米倉千尋さん、Saliaさん、吉田仁美さんのお姿も。

 

開演時間が少し過ぎたころ、場内が暗転していよいよ開演です。

00:SE

 

幕が開くと既にバンドの皆さんがスタンバイ、ステージ後方には弦楽四重奏の皆さんもスタンバイされていました。

さらにステージ後方の壁全体が巨大スクリーンになっており、キラキラとした羽ペンのアニメーションで

「Mitsuko Horie 40th Anniversary」の文字がつづられました。

 

01:心のうた

-MC-

 

40周年コンサートは「さすらいの太陽」よりエンディングテーマ「心のうた」で幕開け。

赤いドレス姿の堀江さんがまるでご自身と重なるかのような歌詞をしっとりと歌われていました。

 

堀江さん「本日は、お越しいただきましてありがとございます」

拍手が鳴り響く中、堀江さんがご挨拶。

堀江さん「…はじまったばっかりなのに…泣きそうです」

 

堀江さん「40周年という事で……もう年が…どんなに若くても40越えちゃってますもんね…はぁっ」

観客笑。

 

02:グローイング・アップ 

 

堀江さんが主人公ジュディ・アボット役で出演された「私のあしながおじさん」より、オープニング。

大好きで大好きな曲なだけにとてもうれしく、まだコンサート序盤ですがこみあげてくるものが。

 

03:Birthday Smile

-MC-

 

間髪いれずに「真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク」より二代目エンディング。

堀江さんの温かい歌声あふれるこの曲。いつか生で聴きたかった曲だけに凄く嬉しかったです。

 

堀江さん「直前にブラジルに行くという事もあって、40周年コンサートは早い頃から準備をしていたんです。

     それまではずっとコンサートの事を色々考えていて、コンサートに集中するんですけど、

     今日の朝になって『もう終わっちゃう』という気持ちが強くなっちゃうんですね」

 

堀江さん「今回は40年間を総ざらいするのではなくて、30周年の時から一瞬の様に過ぎたこの10年、

     この10年を中心に私を支えてくれた家族、スタッフ、仲間たちとのコンサートにしたいです」

 

04:不思議を探そう

05:ぼくらの元気

-MC-

 

まずは「ぐるぐるタウンはなまるくん」よりエンディング「不思議を探そう」。

この曲も作品も大好きなので、40周年コンサートで聴けるという喜びをじっくり噛みしめました。

続いて「ぼくらの元気」は「ザ・ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!」のエンディング。

09年比較的聞く機会が多く嬉しいはつらつとした楽しさあふれるこの曲では村上さん、松尾さんのコーラスも。

 

堀江さん「私のデビューは『紅三四郎』なんですけれど、あの頃はコロムビアの方でアニソンを専門に歌う人を探していたんですね。

     アニメソングを歌うアイドルを育てようとしてたんです。それで、テレビを見ている子供たちと同じぐらいの子供が良いって事で

     『ちびっこのど自慢』から何人か引き抜かれて、私の他には天童よしみちゃんもいっしょでしたね。

     でもお年頃になって行くと、同年代のアイドルの方々とも共演するようになって、あっちは綺麗な衣装。

     …なんかおかしいぞ。って思うようになったんです。あっちは派手? こっちは地味? みたいな。

     自分も欲が出てくるもので、オリジナルアルバムを出したい!! ってお願いしたら、すんなり『いいよ。出そうよ』って…」

会場笑。

 

06:少しセンチメンタル (1C)

07:二人の夏

-MC-

 

雰囲気が変わってオリジナルアルバム「IMAGE」から二曲続けて。

はつらつとした前曲からがらっと趣が異なる大人っぽい堀江さんの歌声を堪能。

当時を思い返しながら歌われているような堀江さんが印象的でした。

 

堀江さん「私を支えてくれた人の最初は、母です。

     もう亡くなってしまったんですけど、母が本当に歌が好きで、子どもの頃、合唱部に入っていたんですって。

     しかもメインを担当するような上手さで、ある時、合唱部が歌のコンクールに出ることになったんです。

     でも母は出る事ができませんでした。

     みんな白のブラウスに紺のスカート、お揃いの服で出たんですけど、母は家が貧乏で買えなかったんですね

     私、昔ヴァイオリンを習ってたんです。歌じゃなくて。いたって普通の家だったんですよ。サザエさんの家みたいな平屋で。

     でもヴァイオリンのおけいこに行く時の私の格好は決まって白のブラウスに紺のスカート。よっぽど悔しかったんですねー」

会場笑。

堀江さん「あの頃、私が持っていた服で一番派手だったのは水色。

     そんな母も、亡くなる少し前には私の初期の頃の歌をずっと聞いてたんですね。

     次は母が大好きだった曲です。『さすらいの太陽』」

 

08:さすらいの太陽

-MC-

 

お母様のエピソードの後に「さすらいの太陽」。とても心に沁み込みます。

しっとりとしなやかな堀江さんの歌声は聞き入らずには居られません。

 

堀江さん「母の次に私を支えてくれたのは、家族です。今日は、家族を紹介します初公開です!」

堀江さんに呼び込まれたのは旦那様のあさみあきおさんとご子息の浅見諒介さん。

 

堀江さん「浅見ファミリーです! いやぁ…お恥ずかしい…」

会場拍手。

堀江さん「あさみあきおです」

あきおさん「こんにちはー。お世話になっています」

堀江さん「うっわぁ、おっやじくっさぁ~。…息子の諒介です」

諒介さん「浅見諒介です! みなさん、こーんにちわー!」

観客「こーんにちわー」

堀江さん「よかったじゃないメイクさんに髪の毛ちゃんとセットしてもらえて…やっぱりプロは違うわぁ…」

堀江さんをはさんで向かって左にあきおさん、右に諒介さん。

堀江さん「今は私、ヒールはいてるから良いんですけど、これがヒールを脱ぐと、シルエットが"M"になりますからね」

会場笑。

堀江さん「でもこれが心配なのは、息子は来年から留学に言っちゃうんですよ。どうしましょうね?」

あきおさん「ねぇ?」

 

スタッフさんによって、アコギと椅子がセットされていきます。

堀江さん「今回はですね、浅見ファミリーで一曲やりたいとおもいます。ハイ、位置について!」

堀江さんの号令でそそくさとアコギを携えるあきおさんとSATOMIさんのキーボードブースに向かう諒介さん。

セッティングされていたコードレスマイクをいぶかしげに見つめるあきおさん。

 

あきおさん「これ、つながってないよ」

 

会場笑。

堀江さん「ねぇ! ちょっと諒ちゃん聞いた? こんなこと言ってる! 21世紀だよ?」

諒介さん「これだからイナカモンは…」

 

浅見ファミリーの日常を垣間見た思いでした。

 

堀江さん「曲はですね、諒介が小さいころから一緒に見ていた『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』の『君がいるから』です」

観客「おぉおおおお!!!」

 

09:君がいるから/& あさみあきお 浅見諒介

-MC-

 

当方、大変大好きな曲でして、今回ぜひとも聞きたかった曲でして…もう、大感激です!!!

歌詞が堀江さん、あさみさん、留学に挑む諒介さんをそのまま歌われているように思えて感慨深く。

 

演奏し終わり、再び堀江さんと並ぶおきおさんと諒介さん。

堀江さん「どうもありがとうございました。ハイ、終わったらとっとと退場ーぅ!!」

拍手が鳴り響く中、そそくさとお二人が退場されました。

 

堀江さん「次は、自分の家族以上に付き合いの長いといえばこの人しかいません。

       この人とはもう40年も一緒にいるんですね。水木一郎さんでーす!!」

拍手の中、真っ赤なロングコート姿の水木さんがご登場。

 

堀江さん「まぁた今日も真っ赤なコートでぇ」

水木さん「いやぁミッチが赤着てくるっていうからさぁ」

堀江さん「あ、そりゃどうも」

水木さん「んナはっはっはっはっはははははは」

 

水木さん「もうあなたとお会いして40年ですか」

堀江さん「40年ですよー」

水木さん「まだあなたはこんなに長いおさげでねぇ」

堀江さん「そうなんですよ、膝くらいまでミツアミだったんです」

水木さん「出会いは和田香苗先生って言う『アクビ娘』なんかを作曲された先生がいらっしゃって、

     僕が先生の元にいたんですね。ある日、ミッチが歌う歌のお手本として先生に呼ばれて、

     ミッチの前でミッチの歌を歌ったのが出会いだったんです。

     それをコロムビアの方が覚えていて、『原始少年リュウ』のオープニングを歌う人を探していた時に

     『あぁ、水木君がいるじゃないか』ということで僕がアニソンデビューしたわけです。

     だから、今私がいるのもミッチのおかげで、一生ミッチには頭が上がらないわけですね」

 

他にも、水木さんと堀江さんならではの思い出あふれるお話や、水木さんのお母さんの"Z"なお話、

「マツダッシュ!!」からのアニソン業界での役割分担のお話など、

まるで「ふたりのアニソン」ばりのお二人のトークと水木さんの暴走っぷりが大変楽しかったですが、

そこまで書いてしまっては野暮というもの。参加された方々のみのお楽しみということで。

 

10:CROSS FIGHT!/& 水木一郎

-MC-

 

絶妙なコンビネーションはアニソン界を支え続けてきた40年来の戦友であるお二人だからこそ。

なにより、水木さんも堀江さんもとても楽しそうに歌われていました。やっぱりこのお二人は大好きです。

 

堀江さん「いつもホットパンツでこの曲歌ってるじゃないですか? だから今日ちょっと歌いにくい」

水木さん「…そうすか」

堀江さん「そうすかって…」

水木さん「いやぁーだぁってじゃあなんていえばいいのよ?」

丁々発止のやり取りはお二人ならでは。

 

堀江さん「せっかく水木さんがいらっしゃるんですから、いつものアレ聞きたいですよね?」

 

11:マジンガーZ/水木一郎

-MC-

 

堀江さんが舞台の隅で見守る中、お祝いの「マジィイイイイイイイイイイイン・ゴォウ!!」

水木さん、一番の「マジン ゴー」の部分を「ミッチ ゴー」に替えて歌われていました。

 

堀江さん「水木一郎さんでしたー!!」

拍手で水木さんが見送られ、堀江さんお一人に。

堀江さん「じゃぁ、マジンガーが発進したという事は、ビューナスAも発進しましょう!!」

 

12:ビューナスAの歌 (1C)

13:マジンガーエンジェルのうた (1.5C)

 

おぉお、なんともダイナミックなコンボ。思わず声が出ました。

「グレートマジンガー」より行くわよ! 「ビューナスAの歌」。久しぶりに聞くことができました。

そして"魔神天使"「マジンガーエンジェルのうた」へ続くのが心ニクイです。発っ射ぁー!

 

14:Take it easy!

 

激しさ一転、ジャージーな雰囲気に。堀江さんが赤いハンカチを回しながら軽快に歌われていました。

間奏ではSATOMIさん→松尾さん→村上さん→GUNTAさん→須藤さんの順番でバンド紹介。

曲が終了すると、そのまま堀江さんが退場、幕が降り、アナウンスがあり休憩時間へ。

 

 

~休憩~

 

 

休憩時間も終了し、いよいよ後半へ。

幕が開くと、ステージ後方には数年前に堀江さんがはじめられたボーカルスクール

「ミッチシンガーズ・ラボ」の教え子さんコーラス隊の姿が。総勢40名の大コーラス隊は実に壮観でした。

 

15:魔法のマコちゃん (1C)

~アクビ娘 (1C)

~ぼくらきょうだい てんとう虫 (1C)

~ハローララベル (1C)

~ぼくたち地球人 (1C)

~タンゴむりすんな! (1C)

~シンドバットの冒険 (1C)

~サザエさんのうた (1C)

~恋は突然 (1C)

~緑の陽だまり (1C)

~ひみつのアッコちゃん (1C) 

~花の子ルンルン (1C)

~走れ! ジョリィ (2C)

~ダルタニアスの歌 (1C)

~ジムボタンの歌 (1C)

~ペペロの冒険 (1C)

~魔女っ子チックル (1C)

~けろっこデメタン (1C)

~宇宙魔神ダイケンゴーの歌 (1C)

~ハロー!サンディベル (1.5C)

-MC-

 

紫のドレス(?)で登場された堀江さん、後半の幕開けは圧巻、迫力、怒涛の20曲連続メドレー。

代表曲の数々をメドレーで聴くと、堀江さんの幅の広さを改めて実感します。

「チックル」や「サンディベル」などではラボのみなさんも堀江さんと一緒に振り付け。

硬軟取り混ぜたメドレーを息つく暇もなく一気に歌いあげる堀江さんの凄さたるやないです。

 

堀江さん「2部が始まって…すでに26分経過しています……。

     メドレーは全部で20曲あったんですけど、リハーサルの段階では軽い気持ちで30曲? とか言ってたんです。

     30曲やらなくてよかったぁ…倒れますよ…。これもアニメの、アニソンのパワーですよね。

     40人の、私のラボのメンバーもがんばってくれました!」

ラボのみなさんに惜しみない拍手が送られます。

堀江さん「これでも私、厳しい先生なんですよ」

 

堀江さん「日本のアニメというのは、私がデビューした40年前から海外に輸出されています。

     先日行きましたブラジルでも、日系の方はもちろん、ブラジルの方も一緒に盛り上がってくれるんですね。

     みんなこうやって(親指を立ててグーのポーズ)をやってくれるんです。言葉がなくても、こう(親指を立ててグーのポーズ)。

     次の曲はフィリピンでは誰もが知っている曲になりました。現地のレコード大賞を4回取れる売り上げだそうですよ。

     入国審査のおじさんも、掃除のおばさんも、タクシーのおじさんも、ホテルのボーイさんも『ォ~ゥ! ボォルテェス!』て。

     もう知らない人がいないそうですよ。日本では…う~ん、そんなでもないですけど…」

 

16:ボルテスVの歌

-MC-

 

レェエッツ!! ボォルトイィン!! 堀江さんを語る上でなくてはならない「ボルテスV」。

原曲以上の歌声を響かせる堀江先生をラボのみなさんも圧巻のコーラスでサポートします。

 

堀江さん、ラボのみなさん、バンドのみなさんが退場されステージ暗転。

 

 

ブラジル紀行 映像

 

流れてきたのは国際交流基金による堀江さんのブラジル公演の模様を上映。

「私のあしながおじさん」の「Good Morning」をBGMに、ブラジルでの公演の模様や

ピラニア釣りや市場めぐりをされている堀江さんのお姿も。

 

映像の途中、バンドのみなさんがセッティング。

 

17:キャンディ キャンディ

-MC-

 

白いミニのドレスにSAS09"夏の陣"で多く仲間からプレゼントされたティアラ、アクセサリーを着けてのご登場。黄色い声援が。

歌うは堀江さんの代表曲中の代表曲であり、堀江さんを語る上では決して外せない「キャンディ キャンディ」。

今日この日まで、この曲がどれだけの女の子たちに夢を与えたのか。

 

観客から「かわぃいいいいいいいい」の声援の嵐。

堀江さん「ありがとうございます。この年になると『カワイイ』っていう言葉に癒されます。

     …いつまでこんなに短いのをはき続けるんだろう」

観客笑。

 

18:風の歌、星の歌、私の歌

-MC-

 

"ゆりねのお仙"役で本編にも参加されたのが記憶に新しい「ねぎぼうずのあさたろう」二代目エンディング。

40周年を迎えられた堀江さんをそのまま歌ったかのような印象をうける、あくまで前向きなしっとりとりたバラード。

 

堀江さん「今の曲はシンプルな曲でしたけれど、次も新曲で…ギャル語でっす」

観客笑。

堀江さん「ギャル語っていいますか、子供が使う言葉が歌詞に入ってるんですけど、

     最初お話を頂いた時、堀江はカタブツなもので、これは…私が歌う歌? って思ったんです。

     でも拒否したら私はここで終わる、って思って歌ったんです。

     不思議なもので、歌っていくうちに『いいじゃん!』って思うようになってきたんですよね」

 

19:笑顔のループ

-MC-

 

「風の歌、星の歌、私の歌」とは好対照に、はつらつと友情を歌う「ジュエルペット」のエンディング。

10代が使う言葉も堀江さんが歌われると、よりいっそう言霊が伝わっていくような感じがいたしました。

 

堀江さん「来年は、みんなとのライブもいいですけど、ソロもがんばっちゃおうかな?」

 

堀江さん「次の曲は『宇宙船サジタリウス』の『愛が心にこだまする』という曲で、

     今回のコンサートのタイトル『歌は心にこだまする』は…この曲からパクったんですけれど…。

     10年間多くのコンサートをやってきて、海外にも行く機会が多くなりました。

     何十年も前に歌った歌が、世界に広がって、海外でも知られていると思うと、

     なんか子供が大きくなって戻ってきたような感じになります。まさにこだましてきたんだなぁと思います。

     ここからは私が、心から好きな歌をお届けいたします」

 

20:愛が心にこだまする

-MC-

 

ミラーボールが回りだし幻想的な世界を作り出し、堀江さんがまるで女神様のように歌いだされました。

歌詞の一言一言をしっかりとしっとりと歌われる堀江さんが印象的でした。

 

21:風の少女

 

これから多くの人たちに希望を与えていくであろう、「風の少女エミリー」のオープニング。

落ち込んでいる人に語りかけるようにやさしく歌われる堀江さんの素晴らしさたるや。改めてこの曲が大好きになりました。

 

 

-アンコール-

 

 

観客のアンコールが鳴り響く中、スタッフさんによってステージ前方にストリングスの皆さんの為に椅子などが準備されます。

そしてステージが明るくなり、バンドのみなさんに続いて堀江さんが登場されました。

 

堀江さん「ここまできてしまいました。アンコールはデビュー曲『紅三四郎』です。

     あの時までテレビもマンガも大好きっ子だった私、もちろん『紅三四郎』も大好きで、

     それまでテレビの前で寝っ転がってテレビを見ていたのに、自分の歌が流れた時から正座してみるようになりました。

     あの時、『あぁこれでテレビっ子も終わるのね。卒業なのね』と思った曲です」

 

22:紅三四郎

-MC-

 

デビュー曲「紅三四郎」です。曲中に「12歳の頃に戻って歌います」と堀江さん。

40周年記念コンサートまでの軌跡のすべてはここから始まったと思うと、とても感慨深いです。

 

ストリングスの皆さんが堀江さんにお一人お一人紹介されながらスタンバイ。

 

堀江さん「…泣きそう、もぉ最後まで泣かないって決めたのに…。

     今、歌っていて、12歳の自分が浮かんで…『よくここまでがんばったね』って…」

涙をこらえつつも心いっぱいに話される堀江さん。         

堀江さん「最後の歌はこの歌以外、自分を象徴する言葉が無……あぁ…だめ、もぉう

     もぉ…上で森口博子ちゃんが大泣きしてるって思ったら…」

 

 

ラストを飾るのは「キャンディ キャンディ」よりエンディングテーマ。大好きな曲です。

オープニングと同様に多くの人がこの曲に、この詞に、そして堀江さんに希望をもらったことか。

曲も後半になるにつれて込み上げてくるものを抑えきれなくなっていたご様子でした。

 

深々とお辞儀をして退場される堀江さん。

そしてバンドやストリングスのみなさんが退場されていっても、

白い幕が下り、会場が明るくなっても、誇張ではなく、拍手が鳴り止む事はありませんでした。

 

会場全体がとてもあたたかい雰囲気に包まれながら、「歌は心にこだまする」は終演となりました。

 

常にアニメソング界の第一線で唯一無二の歌声を響かせ続けている堀江さん。

重ねて書きますが、テレビの向こう側の子供達がどれだけの勇気、元気、希望、愛を堀江さんからもらったことか。

堀江さんの歌を聴いて育った人たちが大人になり改めて堀江さんの歌を聴き、どれだけ救われ、元気づけられたことか。

 

そんな堀江さんの40周年記念コンサートは40年間を総ざらいといった内容ではなく、

30周年からの10年間に歌われてきた曲を中心に構成される内容で、

これで終わりでなく、まさに「あしたがすき」そのままに未来へ向けてのコンサートでした。

堀江さん40周年おめでとうございます。これからも素敵な歌声を私たちの心にこだまさせてください。

 

 

補足

 

・お祝いのお花の中には堀江さんご夫妻の仲人である笑福亭鶴瓶さんのお花も。

 

・物販コーナーにはブラジル公演の際に用意されていたという巨大ポスターが展示されていました。

 

・"門脇大輔グループ"の表記は門脇さんほかカルテットの皆さんのブログに詳しいです。

 

・やっぱり「破邪大星」が言えない水木さん。

 

・「サザエさんのうた」での堀江さん、ラボのみなさんと会場での大合唱状態はただただ圧巻。

 

・ブラジル紀行の映像では途中、ヒカルドさんの姿も見えたり。

 

・堀江さん「やっぱり『キャンディ』は、私の一生の親友です」

 

・歌はもちろん、しっかりとした語り口と時折おちゃめな面がのぞくトークも堀江さんの魅力。

 とにかく聞いていて心地いい"無二の声"は本当に宝だと思います。

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