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田中公平 作家生活30周年記念コンサート

- 今度は、歌だ -

09.11.1 東京厚生年金会館

 

出演/田中公平

 

演奏/Pia.田中公平 G.千代正行 G.今泉洋 Ba.長岡道夫 Dr.芝典生

    Per.藤井珠緒 Per.益田和嘉子 St.篠崎正嗣ストリングス

    Tp.寺島昌夫 Tp.林研一郎 Tb.中川英二郎 Sax.佐野博美 Sax.近藤淳 Ho.藤田乙比古 Ho.堂山敦史 Flu.旭孝

    カラオケ

 

コーラス/The Voices of Japan 明香

 

 

今日は特別な日。

 

 

「サクラ大戦」シリーズ、勇者シリーズ、ONE PIECEなどの様々なアニメ、特撮、ゲーム作品で音色を響かせ、

オーケストラを用いた壮大なスケールの楽曲による圧倒的な世界観で、ファンから"燃える作曲家"と支持され続け、

このたび作家活動30周年を迎えた田中公平先生。

 

ご自身が手掛けられた音楽の中の"歌曲"をメインとし、総勢30名を越える歌手・声優の皆さん、

そして生音に拘り集められた演奏陣の皆さんが公平先生の元に集まり、一夜限りのコンサートを開催されました。

 

会場は東京厚生年金会館。

「サクラ大戦」の歌謡ショウが行われており、公平先生にとっても思い出深い会場だとか。

会場前は多くの観客で埋め尽くされており、会場内のグッズ売り場には長蛇の列ができていました。

 

開場時間が若干遅れたこともあり、開演時間から若干遅れて会場内が暗転。

 

場内アナウンス「本日は『田中公平 作家生活30周年記念コンサート』にご来場いただきまして誠にありがとうございます」

 

開演を告げる場内アナウンスが流れましたが、その声は子供の声。

会場内での諸注意、スタンディング可能な曲、グッズ販売などなどを説明されていき…

 

場内アナウンス「それでは僕の父、田中公平の作家生活30周年記念コンサートをお楽しみください」

 

なんと、声の主は公平先生の御子息さんだったようで、途端に会場大沸。

万雷の拍手の中、幕が開くと演奏陣のみなさんは既にスタンバイ済み。

ステージ前方には赤絨毯が敷かれ、その後ろにピアノを中心にオーケストラ、バンドがセッティング。

さらに後方にコーラスブースがあり、宙からスクリーンが設置されていました。

 

スクリーンに大きく「Kouhei Tanaka the30th Anniversary」のロゴが映し出されると

聞こえてきたのは「摩訶不思議アドベンチャー!」。

スクリーンには公平先生

が手掛けられた作品名が年代順に映し出される中、

「超新星フラッシュマン」、「エスパー摩美」、「笑ゥせぇるすまん」、「絶対無敵ライジンオー」、

「トップをねらえ!」、「機動戦士ガンダム第08MS小隊」、「かいけつゾロリ」等のテーマソング、BGMが流れていました。

スクリーンの映像が終了すると、公平先生が拍手で迎えられ、いよいよ開演です。

 

 

<第一幕>

01:奇跡の鐘/横山智佐 高乃麗 西原久美子 渕崎ゆり子 田中真弓 伊倉一恵 富沢美智恵

-MC-

 

30周年記念コンサートの始まりは、やはりこの作品、この方々。「サクラ大戦」より帝国歌劇団・花組の皆さん。

花組の皆さんは「サクラ大戦」のそれぞれの役柄を思わせる衣装。伊倉さんは銀色のウィッグでした。

「今回の公演は"奇跡"をおこします」と公平先生が語られていたのにぴったりの素敵な幕開けでした。

 

改めて公平先生がご挨拶。

ステージ向かって左から"レニ"伊倉さん、"紅蘭"渕崎さん、"マリア"高乃さん、

公平先生、"さくら"横山さん、"カンナ"真弓さん、"アイリス"西原さん、"すみれ"富沢さん。

そして、「サクラ大戦」で藤枝あやめ・かえで役を演じられている折笠愛さんが登場され、公平先生と共に

帝国歌劇団・花組の皆さんと歌謡ショウの思い出などをトーク。

 

・実は29周年。

・横山さん「コスプレしないで"サクラ"の歌を歌うのは初めてかもしれません」

・公平先生「高乃さんがいてくれてホントによかったです」

・遠近法を使う真弓さん。しゃがむ公平先生。

・「観客のみなさん創造力のおかげ」と西原さん。

・芸歴では上、渕崎さん。

・富沢さんが来てくれて嬉しい真弓さん。

 

02:歌謡ショウメドレー

~愛ゆえに(1.5C)/横山智佐 高乃麗

~つばさ(1.5C)/西原久美子 渕崎ゆり子

~愛は永久に(1.5C)/田中真弓 富沢美智恵

~新しい未来へ(1.5C)/横山智佐 高乃麗 西原久美子 渕崎ゆり子 田中真弓 伊倉一恵 富沢美智恵 折笠愛

~すべては海へ(1.5C)/横山智佐 高乃麗

~未来の兄弟たちへ(1.5C)/横山智佐 高乃麗 西原久美子 渕崎ゆり子 田中真弓 伊倉一恵 富沢美智恵 折笠愛

~宝島~勇気の旗を~(1.5C)/高乃麗 渕崎ゆり子

~新・西遊記~命がめぐり世界が繋がる時~(1.5C)/田中真弓

~希望~新・青い鳥より~(1.5C)/西原久美子 伊倉一恵

~新・愛ゆえに(1.5C)/横山智佐 高乃麗

-MC-

 

10年以上に及ぶ「サクラ大戦 歌謡ショウ」歴史を圧巻のメドレーで綴られます。

公平先生曰く「10年の歴史をメドレーでということで、編曲が凄く大変でした。もう四年目でやめようと思うくらい」

という程に多種多様な楽曲を一気に聞き、改めて公平先生の多彩さを実感しました。

そして公平先生の楽曲を花組のみなさんが情感たっぷりに歌われ、ただただ圧倒されていました。

 

03:さくら前線(1.5C)/横山智佐

-MC-

 

公平先生のブログで行われた「サクラ大戦」キャラクターソング人気投票で

真宮寺さくら嬢部門一位になった「さくら前線」。"さくら"横山さんのしなやかでたおやかな歌声がとても印象的でした。

 

04:センタースポット(1.5C)/富沢美智恵

-MC-

 

神崎すみれ嬢の引退公演のために書き下ろされた、凛と気高くもあり切なげな「センタースポット」。

「曲が曲だけにもう人前で歌えないと思っていた曲だけにとても嬉しい」と"すみれ"富沢さん。

 

05:輝き(1.5C)/西原久美子 伊倉一恵

-MC-

 

"アイリス"西原さんと"レニ"伊倉さんが歌うのは「輝き」。お二人のやさしさあふれる歌声が素敵な一曲です。

当日はお二人とも振袖でご登場。伊倉さんの帯どめを「バックル」と言ってしまい、自らツボにハマってしまう折笠さん。

 

06:センチメンタルな…(1.5C)/高乃麗 渕崎ゆり子 田中真弓

-MC-

 

花組の中では力強い声の"マリア"高乃さんと"カンナ"真弓さんに"紅蘭"渕崎さんが加わって、

タイトル通りのセンチメンタルに伸びやかに。後半のお三方の合唱には引き込まれざるを得ません。

 

07:檄!帝国華撃団/横山智佐 高乃麗 西原久美子 渕崎ゆり子 田中真弓 伊倉一恵 富沢美智恵 折笠愛

-MC-

 

帝国歌劇団の最後を飾るのは当方一度、生で見、聴、体感したかった「ゲキテイ」。

やはり「サクラ大戦」の中でも別格の人気曲で代表曲、手拍子で演奏が聞こえないくらいの大盛り上がり。

伝え聞いていた揃いの振り付け、合の手、「歌謡ショウ」だから出来る観客との一体感はまさに壮観の一言です。

 

帝国歌劇団の皆さんが拍手で見送られ、公平先生お一人に。

 

公平先生「いやぁ~、みなさん。おなかいっぱいでしょ?」

観客拍手。

公平先生「リハーサルも凄かったけど、やっぱりお客さんがいるともっと凄いですよね」

 

 

公平先生「さぁ、帝国歌劇団の後は、巴里華撃団の登場です」

 

 

08:御旗のもとに/日髙のり子 島津冴子 小桜エツ子 井上喜久子 鷹森淑乃

-MC-

 

舞台は帝都から花咲く巴里へ。巴里華撃団・花組の皆さんのご登場曲はやはりこの曲。

巴里華撃団・花組の皆さんは揃いの衣装。華麗で優雅な「御旗のもとに」は「ゲキテイ」に負けず劣らずの盛り上がり。

 

・生バンドでの「御旗のもとに」は初らしいです。

・日高さん「エリカは十代ですから!」

・巴里組はそれぞれ担当部署が決まっているらしく。

・鷹森さんは音楽担当、日髙さんは踊り担当、島津さんは所作担当、小桜さんはバミり担当、そして、井上さんはボケ担当。

・小桜さん「喜久子さんは自分のバミりがわかんないから、わたしが『喜久子さんここですよー』って教えるんですよー」

 井上さん「わたしもうエッちゃんがいないと何もできないのー。踊りも横目でエッちゃんみてるし」

 田中さん「とんだ17歳だなぁ」

・巴里華撃団・花組、それぞれの公平先生との出会い。

・井上さん「私はナディアでノーチラス号の歌を歌った時にご一緒したのが初めての出会いでした。

       今日は、ナディア(鷹森さん)もいるしー」

 鷹森さん「ナディアです」

 日高さん「ジャンです!」

 公平先生「…ネモです」

 会場笑。

 

09:新曲メドレー/日髙のり子 島津冴子 小桜エツ子 井上喜久子 鷹森淑乃

-MC-

 

ここで今回最初のサプライズ。

12月に行われるという「サクラ大戦・巴里花組ライブ2009 ~燃え上がれ自由の翼~」の新曲をメドレーで初披露。

それぞれのタイトルは「秘密」だそうです。

メドレーのトリは日高さん。はつらつと踊り、歌われていましたが、曲が終わるとすごく恥ずかしそう。

公平先生に「ブリっこだね~」と突っ込まれ、「だって先生が可愛い曲作ってくださるからぁああ!」と日高さん。

 

10:未来(ボヤージュ)/日髙のり子 島津冴子 小桜エツ子 井上喜久子 鷹森淑乃

-MC-

 

民族音楽を思わせる曲調と、巴里華撃団の皆さんの歌声に芯の強さを感じる「サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~」エンディングテーマ。

巴里華撃団の皆さんの歌声も生の演奏とコーラスも圧巻。今回聞くことができ、とても嬉しかった曲です。

 

11:巴里よ、目覚めよ/日髙のり子 島津冴子 小桜エツ子 井上喜久子 鷹森淑乃

-MC-

 

本日二回目のサプライズ。巴里華撃団の新テーマソング堂々初披露です。

「御旗のもとに」の華やかさ、しなやかさとは好対照の凛として力強く、鼓舞するような勇ましい曲調でした。

 

巴里華撃団の皆さんが拍手で見送られ、

 

舞台は巴里に続いて紐育に移ります。

 

公平先生の紹介で紐育華撃団・星組から皆川さん、齋藤さん、松谷さん、園崎さんがご登場。

 

メインヒロイン、ジェミニ・サンライズ嬢役の小林沙苗さんが今回、残念ながら参加できず、

小林さんから公平先生へあてた手紙を園崎さんが代読されました。

 

・リハーサルでは噛みまくってしまったという園崎さん。

・初演からどんどん美白されていった皆川さん。

・齋藤さんとのジェネレーションギャップを心配する公平先生。

・紐育華撃団・星組の皆さんは、それぞれのキャラクターを思わせる衣装に加え、揃いの帽子(小)。

・揃いの帽子(小)は松谷さんが内職されたとか。

・曲順を間違え、演奏曲のネタばれをしてしまう公平先生。

 

12:シンフォニー ウィズ フレンド/皆川純子 齋藤彩夏 松谷彼哉 園崎未恵

-MC-

 

紐育華撃団・星組の皆さんの一曲目は「シンフォニー ウィズ フレンド」。

詞の世界観も相まって今回、不在の小林さんに届けとばかりに歌われているようでした。

 

13:ダウンタウン・ハート(1.5C)/皆川純子

-MC-

 

紐育華撃団・星組ソロコーナー。一人目は"サジータ"皆川さんが歌うダウンタウン・ハート」。

皆川さんの歌声もゴスペル調コーラスもとても素晴らしく。聴きいらずにはいられませんでした。

 

14:バウンティーハンターリカ(1.5C)/齋藤彩夏

-MC-

 

一転、"リカリッタ"齋藤さんははじけるような歌声が印象的な「バウンティーハンター・リカ」。

齋藤さんはTVで聞いたアノ声そのままで、ステージを動き回って歌われていました。

 

15:ある日青空を見上げて(1.5C)/松谷彼哉

-MC-

 

さらに一転、"ダイアナ"松谷さんが歌うのは「ある日青空を見上げて」。

はかなさたっぷりにしっとりと歌われているのが印象的でした。

 

16:輝く星座(1.5C)/園崎未恵

-MC-

 

紐育華撃団・星組ソロコーナーラストは"昴"園崎さんによる「輝く星座」。

哀愁を含んだバラードを園崎さんが伸びやかな歌声で唄われました。

 

17:地上の戦士/皆川純子 齋藤彩夏 松谷彼哉 園崎未恵

 

紐育華撃団・星組、そして第一幕のラストを飾るのはメインテーマ「地上の戦士」。

力強いイントロ、軽快で勇ましい曲調は「ゲキテイ」とも「御旗のもとに」とも違った魅力でした。

 

拍手が鳴りやまない中、幕が下り、休憩時間。

 

 

~休憩~

 

 

<第二幕>

 

休憩時間の終わりを告げるブザーが鳴り、会場が暗転。

いよいよ後半、第二幕の幕開けです。

 

18:オーラに輝け! グレートファイブ/影山ヒロノブ

-MC-

 

おぉ! 公平先生といえば特撮、戦隊作品でも印象的な曲を作・編曲していらっしゃいますが、

<第二幕>の一曲目で「光戦隊マスクマン」より「オーラに輝け! グレートファイブ」が聴けるとは!

ライブで影山さんがこの曲を歌われるのも、弦楽器、管楽器の演奏で聴けるのもとても稀有。嬉しかったです。

 

影山さん「公平さんとの思い出、話していいっすか?」

公平先生「いいですよ」

影山さん「初めてお会いしたのはチェンジマンとかの挿入歌の時だったんですよね」

公平先生「チェンジマンは影山さんのアニソンデビュー?」

影山さん「はい。僕が初めてアニメソング界に足を踏み入れたのがチェンジマンなんですけど、

     公平さんはあの頃の戦隊挿入歌を作られてて、チェンジマンとかマスクマンでご一緒して。

     最初、『ピンチはチャンスだ、チェンジマン』って曲があったじゃないですか?」

公平先生「あぁ、あれね」

影山さん「アレが凄く難しくて。レコーディングの時、公平さんもいらしてて、歌い終わった時に

     ニコニコしながら『影山君、難しかったでしょう?』」

会場笑。

影山さん「それからずっと20年くらい一緒になる事がなかなかなくて、

     遠藤と歌った『レッツ・ファイナル・フュージョン!!』で久しぶりに会って、

     あれもすっごい曲じゃないですか? レコーディング終わった時に公平さんが『難しかったでしょ??』って」

会場大笑。

影山さん「あの時『うっわぁ~、この人、ホンマもんの"S"やぁ~』って思いましたよ。『変わって無ぁ~』って」

公平先生「やっぱりそう簡単に歌われちゃつまらないからね。難しいなぁって自主練してくれるのっていいよね」

影山さん「しかも公平さん、仮歌も自分で歌われてるじゃないですか? あの曲の遠藤のパートって男でもキツイのに、

     公平さん、全部自分で歌われてるんですよね」

公平先生「まぁ、ボク、自分が歌えるのしか作らないからね。じゃあ、その遠藤君も呼ぼうか」

 

公平先生に呼び込まれて遠藤さんも登場。いつもより少しフォーマルな装い。

 

そして歌うのはもちろん…

 

19:レッツ・ファイナル・フュージョン!!/影山ヒロノブ 遠藤正明

-MC-

 

抜群のスガガガでドゴゴゴなコンビネーションが魅力の「レッツ・ファイナル・フュージョン!!」

なかなかライブで聴ける機会も少なく、今回、SRS01"春の陣"以来、8年ぶりに生で聴くことができました。

曲中「バアアアアアァン!!」でのハイタッチも8年ぶり。この日をどれだけ待っていたことか。

 

影山さんが退場され、公平先生、遠藤さんのお二人に。

 

公平先生「この曲は、よく歌うの?」

遠藤さん「あのですね。最近リクエストが多いんですよ。でも難しいし、キッツいんですよ~」

 

公平先生「遠藤君は『勇者王誕生!』がアニソンデビュー?」

遠藤さん「その前にも歌ってたんですけど、やっぱり今のボクの代表曲ですから」

公平先生「アレは何回"ガ"って言ってるの?」

遠藤さん「あれは125回ですね」

公平先生「それからまたバージョン違いで増えていってるからね」

遠藤さん「公平さんがいなければ今、ボクはアニソン界にいませんでしたよ。

     今でも公平さんが僕のオリジナルアルバムに曲を書いてくれた時に言ってくれた事は忘れられませんもん」

 

20:ゲートキーパーズ1970(1.5C)/遠藤正明

 

OPEN THE GATE!! ゲーム「ゲートキーパーズ1970」よりオープニングテーマ。嬉しかったです。ただただ嬉しかったです。

「まばゆい夏の日差し~」からの部分がとても好きで、いつかライブで聴きたいと思っていただけに感激です。

 

21:勇者王誕生!/遠藤正明

-MC-

 

公平先生が手掛けられた歌曲の中でも"僕らの勇者王"を外すわけにはいきません。ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ。

遠藤さんの扇動で会場全体巻き込んで"コーラスのお時間"よろしく大合唱。オーケストラの演奏も圧巻でした。

 

遠藤さんが退場され、続いては松澤さんが登場。

 

松澤さん「最初に先生にお会いしたのは、なんか『電波少年』みたいな感じだったんですよね」

公平先生「そうだったね」

松澤さん「私が『松澤由美の崖っぷち大作戦』っていうラジオをやっていた時で、

     なんか、CDがオリコン100位以上に入らなかったら歌手やめるみたいな企画があって、

     『有名な先生に曲を書いていただいたら売れるのでは?』という事で、先生がレコーディングされているスタジオにお邪魔して、

     突然、『曲、書いてくださーい!!』てお願いしたんですよ」

公平先生「覚えてる。なんか可愛い子が来たなぁって思ってたらいきなり曲を依頼されて。

     それでホントに書いたら、オリコン70位くらいにはいったんですよ」

 

22:今日から明日へ(1.5C)/松澤由美

 

松澤さんの一曲目はアニメ版「ゲートキーパーズ」より、松澤さんファンからも支持されている二代目エンディングテーマ。

先ほどまでの熱狂っぷりから一旦クールダウン、松澤さんのしなやかな歌声が響きます。

 

23:明日の笑顔のために/松澤由美

-MC-

 

続いてはアニメ版「ゲートキーパーズ」のオープニングテーマ。

松澤さんの歌声は原曲のはつらつとした歌声から、よりなめらかになられたような印象でした。

 

松澤さんが拍手で見送られ「次は、JAMからもう一方、福山芳樹さんです」と公平先生に呼び込まれ福山さん登場。

 

公平先生「福山さんとは『キングゲイナー』が初めてですよね」

福山さん「そうですね。まったくの初めましてでしたね」

公平先生「最初、曲を聞いた時どうでした? 難しかった?」

福山さん「あの先生は仮歌も歌ってらっしゃるじゃないですか? 最初誰が歌ってるんだろぉ? って思いましたよ」

 

福山さん「あとあの詞が凄いっすよね。レコーディングの時には先生と作詞の先生もいらっしゃって」

公平先生「作詞の先生って、あの方でしょ?」

とオデコから後頭部までをスルリとなでる公平先生。

福山さん「そうそう、アノカタですよ」

と同じジェスチャーをする福山さん。

公平先生「アノ人の詞は独特だからね」

福山さん「普通歌では使わない単語が出てきますよね。特に後半。"嫌だ!"とか"無理だ!"とか」

公平先生「そういう方なんですよアノ人」

福山さん「先生の曲も凄かったですけど、出来上がった映像見てビックリしましたよ。アレですもん」

公平先生「アレには度肝抜かれたもん」

お二人ともモンキーダンス。

会場笑。

福山さん「どういう感じでした? ご自分が作った曲を映像つきでみた感想は?

     僕…これほめ言葉になるかわかんないんですけど…ブッッ! って」

公平先生「最初、富野さ…あっ…から送られてきた詞を見て『なにくそっ』って思って曲作ったんですよ。

     曲作って『これでどうだ!』って思ったらアノ映像でしょ? はじめてですよ、本当に椅子から転げ落ちたの」

会場笑。

 

24:キミがくれるPower(1.5C)/福山芳樹

 

アニメ「武装連金」から主題歌よりも主題歌的な「キミがくれるPower」。当方、原作好きなので感激です。

福山さんの歌声は一番と最後のサビだけながらも破壊力抜群。もう、たまらないってばない。

 

25:キングゲイナー・オーバー!/福山芳樹

-MC-

 

弦楽器、管楽器、バンド、大人数コーラスでこの曲を聴くことができる喜びたるや果てしなく。

アジテートしまくる福山さんにオーバースキル全開で踊りまくる一階席の観客のみなさん。

福山さんが最後の最後の「感じられれば力」の部分で公平先生のピアノの元へ駆け寄った光景が素敵すぎでした。

 

公平先生「次は、関君の登場です」

拍手の中、関さんが登場。

 

公平先生「今もドモンの声は出る?」

関さん「それが、Wikipediaには"当時の低く厚みのある声を出すのは至難のようだ"って書かれてるんですけど…」

会場笑。

関さん「どうなんですかね? Wikipediaにはそう書いてあるんですけど、自分ではよくわからなくて。

     実際、今当時の映像を見返してみると、意外に声、低くないんですよ。当時もあんなもんですよ」

公平先生「そうだよね。結構高いよね。もうスネ夫と同じくらいだもん」

関さん「そうそう。"のび太のクセに生意気だゾぉ!!!"、"そんなこと書くとパパに言いつけるゾ!!"」

骨川君登場。会場大沸。

 

公平先生「今日はちょっと、当時を再現してもらおうと思います。

       ここで、スペシャルゲストをお呼びします、マスター・アジア!!」

観客「ぅおおおおおおおおおおおおお!!」

 

まさかのスペシャルゲスト"マスター・アジア"東方不敗役の秋元羊介さんがご登場!!

 

関さん「師匠!」

公平先生「秋元さん、今日はありがとうございます」

秋元さん「…公平(光栄)です。」

関さん「あ、師匠は今、"光栄"と"公平"とかけた駄洒落を言ったんですよ」

公平先生「それ説明しちゃぁだめじゃない」

 

公平先生「ここでサプライズ。お二人には『マスター・アジア暁に死す』を生演奏で再現していただきます」

観客「ぉおおおおおおおおおおおお!!」

公平先生「僕も大好きなシーンなんですよ」

関さん「今川監督も『アレがGガンの本当の最終回だ』って言ってましたよ」

公平先生「ラブラブ天驚拳はおまけだ、と」

 

さらば師匠! マスター・アジア暁に死す/演:関智一 秋元羊介

-MC-

 

今回三度目のサプライズ。「機動武闘伝Gガンダム」45話「さらば師匠! マスター・アジア暁に死す」より、

クライマックスシーン"東方不敗"秋元さんと"ドモン"関さんとが生で演じ、劇伴生演奏ですから、もう鼻血モノ。

お二人の緊迫した演技はステージと客席との距離うんぬん感じられないほどに引き込まれました。

 

俄然、大興奮の観客。

公平先生「一度生アフレコ、生演奏でやってみたかったんですよ」

拍手で秋元さんをお見送り。

公平先生「じゃあ、次は『勝利者達の挽歌』を歌ってもらおうと思いますけど」

関さん「さっき、久しぶりに足が震える思いだったのに、次はもっと緊張しますよ。初めて人前で歌いますもん」

公平先生「またそんなこと言って」

関さん「ホントですよぉ~」

 

関さん「出ろぉおおおおお!! シャァイニングッ・ガンッッダァアアアアアアアアアアアアム!! 」

26:勝利者達の挽歌 [ドモン Version](1.5C)/関智一

-MC-

 

「機動武闘伝Gガンダム」より。大好きな曲なだけに、関さんの一声と共にイントロが演奏された途端にニヤリとしてしまいました。

物凄く緊張されていた様子でしたが、そこは歌力に定評のある関さん、貫禄の歌声で歌い終わると大喝采でした。

 

物凄く腰低く関さんが退場され、続いては石田燿子さんがご登場。

 

公平先生「最初に石田さんとお会いしたのはアメリカでしたよね」

石田さん「はい。シカゴのアニメコンベンションでパネルトークでご一緒させていただいて」

公平先生「あの時は横でぺちゃくちゃしゃべってゴメンなさいね」

石田さん「いえいえとんでもないです。その時に『凄い方だなぁ、いつか一緒にお仕事させていただきたいな』て思ってたんです」

公平先生「で、ちゃんと一緒にお仕事できましたもんね」

石田さん「そうですね。やっぱり先生の曲は難しかったですよ。『OPEN YOUR MIND』は入りが難しくて」

公平先生「あれはね編曲した浜口君が悪いの」

観客笑。

石田さん「いつも、1・2・3って数えてます」

公平先生「僕も1・2・3、1・2・3・4って数えてます」

 

28:幸せのいろ(1.5C)/石田燿子

 

石田さんの一曲目は2006年のテレビアニメ「ああっ女神さまっ それぞれの翼」よりオープニングテーマ。

民族調の音楽と透明感ある石田さんの歌声が相まって、素敵な世界観を作り出しています。

 

29:OPEN YOUR MIND~小さな羽根ひろげて~/石田燿子

-MC-

 

続いては2005年のテレビアニメ「ああっ女神さまっ」よりオープニングテーマ。

石田さんの歌声もさることながら、冒頭とサビの部分の幻想的なコーラスを大勢のコーラスで再現され圧倒されました。

 

石田さんを見送られ、ピアノから席を立たれた公平先生。

 

公平先生「私は、昨年から歌手活動をしておりまして、『ココロネ』というアルバムを出したり、ライブをしているんですが、

     『ココロネ』ライブで必ず歌う歌があります。今日はその曲を聴いていただこうと思います、『つばさ』」

 

この間、照明は公平先生のみをスポットライトで照らし、ピアノは女性の方が登場し演奏の用意されていました。

 

30:つばさ/田中公平

-MC-

 

ピアノの女性の方が静かに弾きだしたのは「サクラ大戦」より、メドレーでも歌われた「つばさ」。

部分的に歌詞を変え、伸びやかでやさしさあふれる公平先生の歌声に聞き入ったまま一番が終わると…

 

 

公平先生「ピアノ、菅野よう子」

観客騒然。

当然当方も騒然。

お二人のアイコンタクトで「創聖のアクエリオン」のサビを奏で、歌われるサービスもあったり。

まさかアニソン音楽界のトップランナーともいえるお二人が、こんな素晴らしい形で競演されるとは!

今回のコンサートははかり知れません。凄すぎです。

 

公平先生「びっくりしたでしょ? 演奏のみんなにも内緒にしてたんですよ」

 

拍手で菅野さんが見送られ、いよいよ最後コーナーへ。

 

公平先生「最後は『ONE PIECE』のコーナー。まずはきただに君!」

 

きただにさんがご登場。

 

公平先生「最初、きただに君は『ウィーアー!』の仮歌だけの予定だったんですよ。

     いつもなら仮歌も僕が歌うんだけど、もうちょっとロックな人にお願いしたいってことになって、

     その当時のきただに君のマネージャーさんが『きただにひろしって言うのがいるんですど…』って。

     それで歌ってもらったら、ディレクターさんが『彼で行こうか?』って言って、僕が『彼、いいでしょ?』って」

きただにさん「もうそのひと押しがあったからこそ、今のひらがなの"きただにひろし"がいるわけですよぉ」

 

31:ウィーアー!(1C)/きただにひろし

 

今回のコンサートラストのブロックは大海賊時代へ。

比較的ライブで聴く機会に恵まれている「ウィーアー!」ですが、生演奏、生コーラスで聴けるとなると感慨深いです。

きただにさんも思いを込めて歌っていらっしゃったようでしたが、一番が終わると一階客席がなにやら騒がしく。

 

どうやら客席に何者たちが紛れ込んだ様子。

 

コンサートも終盤にもかかわらず思わぬハプニング。

しかしながら演奏はもう一度頭から続行。

東京厚生年金会館を占拠し、客席から続々とステージを目指す一団は…

 

 

麦わらの一味。

 

 

32:ウィーアー! ~9人の麦わら海賊団篇~/田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明

                    大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー きただにひろし

-MC-

 

なんと真弓船長をはじめ、一味全員がルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、

ロビン、フランキー、ブルックのコスプレで登場!!きただにさんと合流し、

総勢10名となった麦わら海賊団がステージ狭しと歌いまくる姿は「ONE PIECE」好きにはたまらない光景でした。

最後は原盤と同じ、船長の「ウィーアー!」。

 

会場大熱狂。

 

ステージ向かって左からきただにさん、"ロビン"山口さん、"ナミ"岡村さん、"ルフィ"真弓さん、"ウソップ"勝平さん、

"ゾロ"中井さん、"サンジ"平田さん、"チョッパー"大谷さん、"ブルック"チョーさん、"フランキー"矢尾さん。

山口さんはキャスター付きの椅子に座ってご登場。

 

公平先生「よく一人もかけずに揃ったよね」

真弓さん「ホントですよ。ジャンプフェスタでも全員揃うってめったにないんですから」

 

真弓さん「先生が30周年ってことだけどさ、みんなの30年前ってどんなんだった?

       …あたしはまだこの世に影も形もなかった!」

勝平さん「ックラぁあ!!」

すかさず"麦わら"真弓さんに蹴りを入れる"狙撃の王様"勝平さん。原作の船長と狙撃手まんま。

さらになだれ込むように真弓さんにツッコみを入れまくる男子勢。いかにも麦わらの一味らしく。

 

真弓さん「まずは端から行こう、フランキー!」

矢尾さん「オラぁ、あの時からパンツ一丁だったな」

会場笑。"鉄人(サイボーグ)"矢尾さんの格好がまた原作まんま。パンツはトランクス(ハート柄)でしたが、ほぼ全裸。

矢尾さん「産まれた時は素っ裸で、その後パンツをはいていまに至る、と」

 

真弓さん「次、ダニー!」

きただにさん「ぼぉくっすかぁ? ぼぉくは今より10キロぐらい太ってましたね。もぉ、健康優良肥満児でしたよ」

勝平さん「えぇ~、ダニーが?」

きただにさん「もう顔がパンパンでしたよ」

 

真弓さん「次は…あっち(舞台向かって右側)は問題児ばっかりだから、由里ちゃん」

山口さん「実は、今日、初めて告白するんですけど」

真弓さん&勝平さん「なになに?」

山口さん「30年前って、私、友達と一緒にLAZYのコンサートに行ってたんです。大ファンで追っかけやってたんですよ」

きただにさん「まぁじっすかぁ?」

山口さん「友達と一緒に、『きゃあああああ、ミッシェルゥウウウウウウウウ!!』って」

"悪魔の子"山口さん絶叫。

山口さん「だからもう今日ドキドキして…」

舞台袖をちらちらとみるきただにさん。

真弓さん「ところでどうしたの今日は?」

山口さん「ちょっと右膝をひねっちゃって、あと一週間くらいで治るんですけど、どうしても今日は無理で…」

公平先生「そんな大変な中ありがとうございます」

山口さん「とんでもないです。もぉー、頭もゆるいのに膝もゆるくなっちゃって…」

 

真弓さん「次は、明美ちゃん…は最後にしっかりしめてもらうとして、大谷ちゃん!!」

大谷さん「そーですねー。わたしはまだ生まれてなかったですねー」

無言で"わたあめ大好き"大谷さん蹴りを入れるアクションでダイナミックに突っ込む"鼻唄"チョーさん。

勝平さん「早い!! チョーさん、早ぇえ!!」

大谷さん「あのー、先生と初めてご一緒したのは、私が初めて男の人とデュエットした曲でー、

       そこにいる、その猿(勝平さん)と歌った『ガリバーボーイ』のキャラソンなんですよー」

公平先生「あ、あれね」

矢尾さん「それぁ、何年前なのよ?」

勝平さん「10……」

大谷さん「14、5年前?」

矢尾さん「30年前関係ねえじゃんよ」

大谷さん「もうそれから前の記憶がないんですよー」

 

真弓さん「次、ブルック!」

チョーさん「ヨホホホホホホホホ!! "死んで骨だけ"ブルックでっす!!

       30年前はワタクシ、中国でスパイ活動をしておりました」

勝平さん「この人はややこしぃぞぉ~」

真弓さん「でもすごいよぉ、NHK教育の人気ナンバーワンだからね」

五十周年のNHK教育テレビが行ったキャラクター人気投票では「『たんけんぼくのまち』のチョーさん」が一位になっていました。

勝平「あ、チョーさんだ!!」

真弓さん「チョーさん! チョーさん!!」

チョーさん「やあ!! みんな!! 元気かい? チョーさんだよっ!!」

「『たんけんぼくのまち』のチョーさん」登場。

 

真弓さん「次はゾロ、中井ちゃん」

中井さん「30年前…なんっすかねぇ…11歳…ふつーに小学生とかでしたね」

勝平さん「そんだけ?」

"海賊狩り"立つ瀬無し。

 

真弓さん「じゃあ、サンジ」

平田さん「ボクもそんなに記憶がないんですけど…、初めてレコーディングしたのが公平先生の曲だったんですよ」

公平先生「あぁ『(サンジThe Great Blue)デザートはキミ』。あれは難しかったでしょ?」

平田さん「もう、大変でしたよ。一生覚えてますから。あとゾロがソロ曲を歌いたがってました」

中井さん「ぅ゛ぇえっ!?」

"黒足"丸投げ。

 

真弓さん「最後、明美ちゃん!」

岡村さん「そーですねぇ…」

勝平さん「…ボケろっ! …ボケろっ! …」

岡村さん「……わたしもうまれてませんでした」

途端に"泥棒猫"に総攻撃。

 

真弓さん「じゃあ、次の曲なんだけど、あ、ここでダニーは一旦退場します」

きただにさん「あ、はい。ありがとうございました!!」

真弓さん「ダニー、またあとでねー!」

きただにさんが拍手で見送られ退場。

 

真弓さん「次の曲はフランキーが紹介した方がいいよね」

矢尾さん「アウ!!」

舞台中央へ向かう矢尾さん。

真弓さん「フランキーは仲間になるまで長かったよね、"船大工"!」

矢尾さん「"船大工"だけれどもよぉ。なぁかなか仲間になんなかったもんよォ」

真弓さん「でも、矢尾ちゃんは『ONE PIECE』はその前からだもんね」

勝平さん「出たの、オレと同じくらいっすよ」

矢尾さん「………いいか、このリングを見ろ…」

おぉお!! 1,2のジャンゴ!!

矢尾さん「ワン・ツー・ジャンゴでお前たちは眠くなる…ワン・ツー・ジャンゴ!! …んガぁああ!!」

勝平さん「いや、お前かよ!!」

原作まんますぎて嬉しすぎです。

真弓さん「もう一人演ってんじゃん」

すかさずバレエ拳法のポーズをとる矢尾さん。

矢尾さん「ジョーーーダンじゃなーーーいわよーーーう!」

勝平さん「ボンちゃぁああん!!」

Mr.2 ボン・クレーまで登場!! もう最高すぎます。 

真弓さん「アニメだともうすぐ出てくるからねー。じゃあ、ちゃんと曲紹介して!」

矢尾さん「んぉぉう! 『A THOUSAND DREAMERS』!!!」

  

33:A THOUSAND DREAMERS (1.5C)/田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹

-MC-

 

っうーっTHOUSAND!! 勇敢な船の遺志を受け継いで"千の海"を越えるサウザンドサニー号のテーマ。人気曲だけに聞けて嬉しく。

一番のラスト「見果てぬ夢の~」からの部分で勝平さんがステージ真中に立たれたのは原作ファンの当方にはたまりませんでした。

 

真弓さん「フランキーと違ってすぐ仲間になったヤツもいるよね」

チョーさん「ヨホホホホホ…あ! ワタシですかぁ!? いやぁ~照れますねー」

そう言いながらステージから降り、客席最前列へ向かうチョーさん。

真弓さん「ちょっと、なにやってんの!」

勝平さん「もーチョーさんのディーナーショーじゃないんだから!」

かまわず、最前列のお客さんに語りかけるチョーさん。

チョーさん「こんにちは。このお席、高かったでしょう?」

会場笑。

SS席15,000円也。

チョーさん「あ、どうもー」

最前列のお客さんの中に女性の方を見つけたチョーさん。

 

チョーさん「……パンツ見せて貰ってもよろしいですか?」

 

勝平さん「クラァァ!!」

会場大笑。生でアレが聞けるなんて。

矢尾さん「いーじゃんよぉ、パンツぐらい見せちゃえよー。ばあっとよー」

勝平さん「いや、何言ってんだよ!!」

すごすごとステージへ戻ってきたチョーさん。

真弓さん「チョーさんったら"あの唄"でしょお?」

チョーさん「あ! あれですか! 黒いハンカチ!!」

 

33.5:幸せの黒いハンカチ(冒頭だけ)/チョー

 

物凄い勢いで歌いだして全員にツッコまれるチョーさんが素敵すぎました。

 

真弓さん「"あの唄"だよ! "あの唄"」

チョーさん「ハイ、では『ビンクスの酒』」

 

34:ビンクスの酒(港の唄~別れの唄~行く船の唄)/チョー 田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明

                        大谷育江 山口由里子 矢尾一樹

-MC-

 

♪ヨホホホ~ヨホホホ~。言葉にならないものというのはあるもので。

この曲を麦わらの一味全員で、しかも公平先生のピアノ伴奏で聞くことができる機会に恵まれて本当に幸せです。

しかもチョーさんのソロで「別れの唄」って!! その心意気に感動せずにいられますかってんです。

 

公平先生「いよいよこのコンサートも最後の曲になってしまいました」

観客「えええええええええええええええ」

公平先生「まだ足りないのか!!」

会場笑。

公平先生「最後は、『Family』をきただに君も一緒に歌いたいと思います」

 

35:Family/田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー きただにひろし

-MC-

 

トリを飾るのは真弓さんときただにさんを中心に総勢10人となった麦わら海賊団による快曲「Family」。

船長パートの「最高のヤツらって~」の部分をきただにさんが担当。間奏には"7人の麦わら海賊団篇"の生台詞入りという嬉しさ。

さらにさらに、最後のサビの部分では10人全員で「ゲキテイの振り付きでFamilyを歌う」という面白に。やっぱりこの10人は最高です。

 

公平先生「本日は本当にありがとうございました。奇跡、おきましたか?」

観客万雷の拍手。

作詞家のasukaさんが舞台袖から登場し、花束を公平先生へ。

 

公平先生「最後の最後に、『ココロネSong2nd』から『虹色』という曲を今回出演していただいた皆さんと合唱したいと思います」

 

公平先生の合図で30名以上の出演者のみなさんがステージに集合。

改めてこれだけの人気実力ともに兼ねそろえた皆さんが一堂に会した光景は、もう壮観の一言でした。

36:虹色/田中公平

       横山智佐 高乃麗 西原久美子 渕崎ゆり子 田中真弓 伊倉一恵 富沢美智恵 折笠愛

       日髙のり子 島津冴子 小桜エツ子 井上喜久子 鷹森淑乃

       皆川純子 齋藤彩夏 松谷彼哉 園崎未恵

       影山ヒロノブ 遠藤正明 松澤由美 福山芳樹 関智一 石田燿子

       きただにひろし 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー asuka

 

一番、メインは主に公平先生が歌われ、二番、後半に影山さん、遠藤さん、きただにさんのソロパートがあり大合唱。

思いと力を込めて歌い奏でる公平先生の前向きなメッセージと大合唱とが相まってとても素敵なフィナーレとなりました。

 

鳴りやまない拍手の中、順々に出演者のみなさんが退場。

それでもまだ鳴りやまない拍手の中、再び公平先生がお一人で登場され、マイクを通さない渾身の生声で

 

「ありがとうございました!!」

 

惜しみない拍手は公平先生が退場された後も鳴りやまず。

公平先生と舞台袖に残っていた出演陣のみなさんが登場され、深々と一礼。公平先生と出演者のみなさん全員が退場され、

「田中公平 作家生活30周年記念コンサート - 今度は、歌だ -」は終演となりました。

 

公平先生ご自身が「バンドオケによる私の30年間の集大成」と銘打ち、「"奇跡"をおこします」と語られていた今回のコンサート。

これだけの人気と実力の伴った豪華な声優と歌手の皆さんと共に一堂に会する事が出来たのは、

ひとえに公平先生のお力と、手掛けられた作品愛あってこそのものだと感じました。

そして皆さんが次々に歌われる公平先生の作品たちの幅広さ、多種多様さに改めて"作曲家・田中公平"の凄さを実感した思いでした。

 

30周年おめでとうございます。

これからも血沸き肉踊る素敵な曲で私たちをトリコにさせてください。

 

 

出演

 

帝国歌劇団/横山智佐 高乃麗 西原久美子 渕崎ゆり子 田中真弓 伊倉一恵 富沢美智恵 折笠愛

巴里華撃団/日髙のり子 島津冴子 小桜エツ子 井上喜久子 鷹森淑乃

紐育華撃団/皆川純子 齋藤彩夏 松谷彼哉 園崎未恵

 

影山ヒロノブ 遠藤正明 松澤由美 福山芳樹 関智一 石田燿子 

 

きただにひろし

 

麦わら海賊団/田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー

   

サプライズゲスト/秋元羊介 菅野よう子 asuka

 

 

 

補足

 

・今回のコンサートの第一幕「サクラ大戦」パートは後日、DVD化が予定されているとの事です。

 ですので、トーク部分は幾分省略させていただいています。

 

・あ。岩ちゃんだ!

 

・冒頭で流れた代表曲の数々は「フラッシュマン」では「輝け!フラッシュキング」が、

 「ライジンオー」では「地球防衛組応援歌」が流れていました。拍手喝采。

 

・やはり生の弦楽器、管楽器の演奏は趣があります。

 

・高乃さんのステージングが格好よすぎました。

 

・折笠さん「最近、センチメンタルな気持ちになったことは?」

 田中さん「え? センチメートル?」

 ことごとくを身長ネタに持っていく真弓さんはやっぱり凄いと思いました。

 

・「レッツ・ファイナル・フュージョン!!」は依頼された当初、歌詞が擬音のみだったとか。

 遠藤さん「あのぉ、ボク達は言葉を音にのせて届ける唯一のお仕事なんですけど、それじゃぁどうにもなんなくなりますよね」

 

・「ゲートキーパーズ」には影山零士というキャラクターがいたり。声は関さんだったり。

 

・若干キョドキョドしながら登場して「こんな凄い人達のあとに俺でいいんでしょうか…」と関さん。

 

・秋元さん貫禄の演じっぷり。

 

・麦わら一味+きただにさん、めちゃくちゃ楽しそう。聞き及んでいた仲の良さを実感。

 

・「ウィーアー! ~9人の麦わら海賊団篇~」で、船長ときただにさんによるダブル"ゴムゴムの銃"。

 

・「ウィーアー!」と「Family」は"9人の麦わら海賊団ときただにひろし"でCD化すればいいと思います。

 

・ことごとく"フランキー"としか呼ばれていない矢尾さん。

 

・椅子に座っている山口さんを気遣うように山口さんの周りに集まる皆さんの姿に、一味の結束を見ました。

 

・そして「虹色」でステージ前方へ椅子に座った山口さん(ニコ・ロビン)を押し出す関さん(ロブ・ルッチ)。

 

・「虹色」で出演陣が一列になっている中、少し前へ出るのはもちろん麦わらの一味。

 

・特にチョーさんが物凄い勢いで観客をあおっていました。

 

・出演陣選抜で再び登場された時に山口さんの椅子を押していたのは平田さん。おぉ"プリンス"。

 

・休憩時間、終演後も公平先生の御子息さんによるアナウンスが。

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