スーパーロボット魂 笠原弘子・福山芳樹 "ふたりの魂" スペシャルライブ2026 in 渋谷
26.1.17 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
出演/笠原弘子 福山芳樹
演奏/カラオケ Ag.福山芳樹
「マジンガーZ」「ゲッターロボ」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」などロボットが題材のアニメや、
ゲーム「スーパーロボット大戦」の楽曲を中心として構成されたライブ「スーパーロボット魂(スピリッツ)」(通称SRS)。
1991年にロボットアニメが作品を越えて共演したゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズが発売され、80万本の大ヒット。
以降、続編が制作されていく中、1997年にゲーム「スーパーロボット大戦F」の発売と同時期に
水木一郎さん、影山ヒロノブさん、MIOさん(現MIQさん)を迎えた、
「スーパーロボット大戦」シリーズに登場するロボットアニメ作品の楽曲を中心にしたカバーアルバム
「スーパーロボット大戦 ボーカルコレクション ROBONATION'1」が発表。
同年に水木さん、影山さん、MIQさんに加え、堀江美都子さんをゲストに迎えライブ「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer」が開催。
1998年からはライブタイトルを「スーパーロボット魂」と変え、この文章を書いている2026年まで30年近く続いております。
ゲーム「スーパーロボット大戦」や日本のロボットアニメは国内だけに留まらず、海外、特にアジア圏で非常に人気があり、
「スーパーロボット魂」も2016年ごろから中国でも開催され、毎回多くのファンが詰めかけているそうです。
そんな中国で2024年に「スーパーロボット魂」から派生したライブとして
「スーパーロボット魂」にも出演されている笠原弘子さんと福山芳樹さんによるツーマンライブ
「スーパーロボット魂 笠原弘子・福山芳樹スペシャルアコギライブ2024 in広州&上海」が開催。
お二人はアニメ「超時空要塞マクロス」シリーズにそれぞれ関わられており、
笠原さんはOVA「超時空要塞マクロスII-LOVERS AGAIN-」に歌巫女・イシュタル役で歌と声を担当され
福山さんはアニメ「マクロス7」内のバンドFIRE BOMBERのボーカルで主人公・熱気バサラの歌唱パートを担当されています。
それがご縁で「スーパーロボット魂」ではデュエットを披露される事も多いお二人による中国でのライブは大反響だったらしく、
今回はそんなお二人だけの「スーパーロボット魂」が日本でも「ふたりの魂(スピリッツ)」と題して開催されました。
笠原さんと福山さんお二人だけでのライブはこれまでありそうでなかった組み合わせであり、
水木一郎さんと堀江美都子さんが開催されていた「ふたりのアニソン」シリーズを彷彿とさせるタイトルも含め、
スピンオフライブがどういった趣のライブになるのか、とても楽しみにしておりました。
会場は東京都にある渋谷区文化総合センター大和田にある伝承ホール。
音楽や演劇のほか、伝統芸能等も上演する事ができるホール内は、黒を基調とした落ち着きを感じる雰囲気。
伝統芸能も上演する会場というだけあり、客席の左右は桟敷席になっていました。
今回は演奏がカラオケの為、ステージ上には楽器などは置かれておらず、広々としていました。
開演時間が近づく中、観客が続々と入場し客席が満席状態になった頃、まもなく開演というアナウンスがあり、
しばらくすると会場の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。
01:PLANET DANCE/福山芳樹
02:コンディション・グリーン~緊急発進~/笠原弘子
-MC-
まずは福山さんが登場され、観客が立ち上がり、アニメ「マクロス7」より「PLANET DANCE」からスタート。
土曜日の開催という事もあって「さあ始まるぜ SATURDAY NIGHT」の歌詞よろしく、本曲で始まるのは心憎く。
福山さんの扇動で大いに盛り上がった後は笠原さんのご登場で、TV版アニメ「機動警察パトレイバー」より二代目オープニング。
白と黒のふわふわとしたボアコート姿の笠原さんは軽やかなステップを交え、とても嬉しそうな表情で歌われておりました。
・笠原さんが福山さんを呼び込まれ改めてお二人でご挨拶。
・「ふたりの魂(スピリッツ)」をどうしても「ふたりの魂(たましい)」と読んでしまう福山さん。
・福山さん「何度も話してますけど、笠原さんは『マクロス』の大先輩ですから」
笠原さん「とんでもないです」
観客拍手。
福山さん「笠原さんは『マクロスⅡ』でボクは『マクロス7』ですから5つも離れているんです」
観客笑。
※ 「マクロス」シリーズは数字が必ずしもシリーズ数とは限らない事をもちろんご存知の上でのジョークです。
03:ヴァージンストーリー/福山芳樹 笠原弘子
-MC-
続いては映画「マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!」より、福山さんと同じくFIRE BOMBERのボーカルである
ミレーヌ・ジーナスの歌唱パートを担当されているチエ・カジウラさんと歌われた「ヴァージンストーリー」をお二人で。
観客の「Yeah Yeah」の大合唱を受けながらお二人ともとても楽しそうな表情で歌われていました。
04:約束の土地へ/笠原弘子
-MC-
05:約束 (プロミス)/笠原弘子
-MC-
福山さんが拍手で見送られ、ここからはそれぞれのソロコーナー。まずは笠原さんから、
映画「機動警察パトレイバー」より「約束の土地へ」。どこか物憂げな印象の曲調をしなやかに歌われた後は、
曲紹介をされてOVA「超時空要塞マクロスII-LOVERS AGAIN-」より二代目エンディングへ。
前奏で笠原さんが観客に着席を薦める合図をされた事で、笠原さんのやわらかい歌声をしっかりと堪能する事ができました。
・笠原さんお一人でお話。
・笠原さん「次はこの曲をぜひ歌いたいと選ばせていただきました。『ゆずれない願い』」
観客「おぉぉおおおおおおおおおおおおおおぉ」
06:ゆずれない願い/笠原弘子
07:HOLY LONELY LIGHT/福山芳樹
-MC-
アニメ「魔法騎士レイアース」より、田村直美さんが歌われた初代オープニングをカバー。
笠原さんは同作で主人公の一人である鳳凰寺風を演じられているだけに実に嬉しい選曲でした。
笠原さんは裏声を交えながら透明感のある歌声を披露されながら、「みなさんもご一緒に」と観客に合唱を促されていました。
退場される笠原さんと入れ替わりに福山さんが登場され、アニメ「マクロス7」より「HOLY LONELY LIGHT」。
冒頭のシャウトから終始パワフルに歌われる福山さんのお姿も、観客の「HOLY LONELY LIGHT」の合いの手にもとても勢いを感じました。
・福山さんお一人でお話。
・福山さん「『HOLY LONELY LIGHT』はあれですね。火を吹くシーンがありましたね。今日はこんなエグい曲ばっかりなんですよ」
観客笑。
福山さん「そろそろバラードかなって思うけど違うんですよ。なんか激しい曲歌い専門家みたいになってますね」
08:SEVENTH MOON/福山芳樹
-MC-
09:真赤な誓い/福山芳樹
-MC-
続いては紫の照明の中、アニメ「マクロス7」よりオープニング。どこか都会的な曲調と凛々しさを感じる福山さんの歌声を味わった後は、
「ロボットの曲ではないですけど、みなさんも思いっきりフルで歌ってください」とお話しされ、アニメ「武装錬金」よりオープニング。
国内外で根強い支持を集める作品と楽曲だけに、福山さんの激しく力強い歌いぶりに応えるように、
観客も終始大いに歌って盛り上がっていました。
・ここでスタッフさん達がマイクスタンドやアコースティックギターを持ち込まれました。
・福山さん「『真赤な誓い』は20年前。JAM Projectに入って何年かしたあたりでしたね」
とお話しされながらアコギにコードを繋がれる福山さん。
福山さん「どこまで話しましたっけ? 『SKILL』まで歌いましたっけ?」
観客笑。
福山さん「一人じゃ歌えねえよなぁ」
10:MY SOUL FOR YOU [ACOUSTIC VERSION]/福山芳樹
-MC-
11:ANGEL VOICE/福山芳樹
-MC-
福山さんのアコギ弾き語りで歌われたのはアニメ「マクロス7」より「MY SOUL FOR YOU」のアコースティックバージョン。
しっとりとした序盤から次第に激しくなる福山さんの歌と演奏にぐいぐいと惹き込まれていきました。
「次の曲は皆さんの協力が必要なんです」とお話しされ、OVA「MACROSS DYNAMITE SEVEN」より「ANGEL VOICE」。
大空を思わせる照明演出の中、福山さんの優しい歌声が会場全体を包み込んでいき、後半の「Wow wow wow」の部分で
福山さんの先導から観客が大合唱状態になっていく光景には、えも言われぬ多幸感ある一幕でした。
・福山さんに呼び込まれて笠原さんが登場され、お二人でお話。
・この時、笠原さんは衣装をピンクのバブーシュカ(スカーフのような帽子)と黒のワンピースに変えられてご登場。
福山さん「黒くなったんですね!」
笠原さん「ハイ!」
福山さん「次の曲はもしかしたらオリジナルの組み合わせより笠原さんと歌っている方が多いかもしれないんですよ」
笠原さん「光栄です!」
12:REMEMBER 16 (Acoustic Version)/福山芳樹 笠原弘子
-MC-
お二人によるアコギセッションはアニメ「マクロス7」の挿入歌である「REMEMBER 16」を
映画「マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!」でのアコースティックバージョン版をお二人で。
アコギのみのシンプルな演奏だからこそ、お二人の柔らかなハーモニーをじっくりと味わう事ができました。
・スタッフさんがマイクスタンドなどをお片付けされ、福山さんが退場されて笠原さんお一人に。
・笠原さん「かっこいいですよね。ずっと見ていたかったです」
13:未来派Lovers/笠原弘子
14:もういちどLove You/笠原弘子
再びそれぞれのソロコーナー。まずは笠原さんによる旧OVA「PATLABOR MOBILE POLICE」よりオープニング。
軽快な曲調に合わせて観客が手拍子する中、笠原さんは瑞々しい歌いぶりをご披露されていました。
「未来派Lovers」が終わるとそのままOVA「超時空要塞マクロスII-LOVERS AGAIN-」より挿入歌「もういちどLove You」へ。
ゆったりとした穏やかな曲調と笠原さんの包容力ある歌声に会場全体が聞き入っている様子でした。
15:キングゲイナー・オーバー! (edit ver.)/福山芳樹
-MC-
16:DYNAMITE EXPLOSION/福山芳樹
-MC-
笠原さんと入れ替わりに福山さんが登場され、がらっと雰囲気が変わり、アニメ「OVERMANキングゲイナー」よりオープニング。
福山さんはオープニング映像と同じくモンキーダンスをする観客達と共にダンスをされながら豪快に歌われていました。
「最後は皆さんにサビを全部歌ってもらいます」と笑いを誘った後は、OVA「MACROSS DYNAMITE SEVEN」よりオープニング。
福山さんはステージを動き回りながら、「DYNAMITE」を連呼する観客を見渡して、とても嬉しそうに歌われていました。
・ここで福山さんに呼び込まれて笠原さんがご登場。
・笠原さんはバブーシュカを外され濃いグレーのコートを着られてご登場。
福山さん「あ、また違うお衣装で。すみませんねぇボクはずっと同じで」
笠原さん「いえいえいえ。着替えた後はずっと踊ってました。(モンキーダンスをしながら)大好きなんですよ」
福山さん「アニメだとずっと踊ってるんですけど、最初に見た時は『これはないなぁ』と思ってたんですよ」
観客笑。
笠原さん「楽しいですよ」
福山さん「そう。やってる方は楽しいんですよね。
ライブでやるようになってからアリだなと思うようになったんですけど、踊ってると歌えないんですよ」
観客笑。
17:突撃ラブハート (Duet Version)/福山芳樹 笠原弘子
本編のラストはアニメ「マクロス7」より、福山さんがチエさんと歌われた「突撃ラブハート (Duet Version)」を笠原さんと。
軽快な曲調を一番は福山さん、二番は笠原さんがメインに、時折顔を見合わせて楽しそうに歌われていました。
-アンコール-
-MC-
観客から拍手を受けながら笠原さんと福山さんが退場されるとステージ上が暗くなり、
拍手がアンコールを表す手拍子に変わる中、しばらくすると再び笠原さんと福山さんが登場されました。
・やはり「ふたりの魂(スピリッツ)」をどうしても「ふたりの魂(たましい)」と読んでしまう福山さん。
・福山さん「海外でやった時に『日本でもできたらいいね』って話してたんですけど、まさか実現するとは」
笠原さん「そうですね。嬉しかったです」
福山さん「日本でやるのは初めてでしたけど、またやれるなら二人で何か曲とか作りません?」
笠原さん「ぜひお願いします」
観客拍手。
18:PLANET DANCE (Duet Version)/福山芳樹 笠原弘子
アンコールはお二人で、一曲目に歌われた「PLANET DANCE」を福山さんとチエさんと歌われた「Duet Version」で。
観客も大いに盛り上がる中、向かい合って笑顔で歌われステージを楽しまれている笠原さんと福山さんが印象的でした。
○記念写真撮影
-MC-
閉演BGM:PLANET DANCE (カラオケ)〜DYNAMITE EXPLOSION (カラオケ)
最後に笠原さんと福山さんが観客を背にしての記念写真を撮影。
写真が撮影され終わると、「PLANET DANCE」のカラオケが流れ出し、観客の拍手の中お二人がご退場。
会場内の照明が明るくなると閉演のアナウンスが流れ、アナウンスが終了すると再び観客が拍手が起こり、
「スーパーロボット魂 笠原弘子・福山芳樹 "ふたりの魂" スペシャルライブ2026 in 渋谷」は終演となりました。
日本では初の開催となった「スーパーロボット魂」から派生したスピンオフライブ「ふたりの魂」。
「マクロス」シリーズがご縁で繋がった笠原さんと福山さんが、ソロではそれぞれのスタイルで、
デュエットでは一緒になってステージを楽しまれている様子がとても印象深かったです。
またお二人が歌われたロボットソングを中心に「ゆずれない願い」のカバーや、
ロボット作品ではない「真赤な誓い」のご披露など、「スーパーロボット魂」という枠組みを保ちながら
プラスαの要素が盛り込まれているのも独自性を感じました。
本家の「スーパーロボット魂」と比べるとライブ自体の時間は約1時間30分、披露された楽曲は18曲という
比較的軽めのボリュームながら、しっかりと充足感もあり、なかなかに好感触なライブでした。
また2025年に開催されたバースデーソングさんが主催、制作された国内外のライブでは
ほとんど全ての公演でそのライブでしか見られない組み合わせによるデュエットが披露されていており、
その事が今回の「ふたりの魂」に帰着したように感じました。
今後も「ふたりの魂」が開催されていくのか、その際は笠原さんと福山さんお二人なのか、
それともまた違った組み合わせになるのか、いずれにしろ今後の展開がとても楽しみです。
補足
・笠原さん「すごく素敵な会場ですよね」
福山さん「そうですよね。あのスペシャルな席なんでしたっけ?」
笠原さん「桟敷席」
福山さん「サジキ席。そうでした。あんな席がある会場でできるってなかなかないですよね。
今日は『スーパーロボット魂』ですけど、ロボットじゃないのも出てくるんでお楽しみください」
観客拍手。
・「ゆずれない願い」を歌われる直前の照明が鳳凰寺風のイメージカラーである緑色だったのも心憎く。
・「SEVENTH MOON」のお話。
福山さん「表題曲の割には本編で歌っているシーンが無いからバサラが歌っている感じがあんまりしないんですよね。
なんかドジャーンとした『突撃ラブハート』みたいな曲がオープニングになると思ってたから当時は『渋くない?』って思いましたね」
・福山さん「『真赤な誓い』を歌って今年で20年目なんですね。20年後も歌うなら当時も少しキーを手加減すれば良かった」
観客笑。
・福山さん「熱気バサラって作中でアコギを弾いているシーンが結構あるんですけど、あれ全部ボクが弾いてるんですよ」
観客拍手。
福山さん「レコーディングが全部終わった後に『熱気バサラってアコギ弾くらしいよ』って言われて『そうなんだー』って思ってたら
『福山君、ちょっとアコギで歌ってくれないかな』って言われて『ちょっとって』って思いましたね」
観客笑。
・「MY SOUL FOR YOU」のアコースティックバージョンはアルバム「LET'S FIRE」に収録されているバージョンと
アコースティックアルバム「ACOUSTIC FIRE!!」収録のバージョンと別々にあるのですが、
今回披露されたのがどちらのバージョンかはわかりませんでした。
・「キングゲイナー・オーバー!」は一番終わりの間奏と最後のサビの繰り返し部分の一部が編集されて省略されておりました。
そのため、今回は「edit ver.」という表記になっております。
・福山さん「笠原さんとは『マクロス7』放送当時はお会いできなくて、その後にちょいちょい共演するようになったんですよ。
すみませんね、毎回毎回、こんな年上のおじいさんから"先輩"って呼んでしまって」
観客笑。
福山さん「知識が無いもんで、『マクロスⅡ』で『マクロス7』だから本当に『3』とかがあると思ってたんですよ。
そしたら『F』でしたからね。後輩が立派に活躍しているのを見る度に『マクロス』に関われて良かったって思いますよ」