2025.12.5
「スーパー戦隊魂 XIX 2025"大阪"」追加
JAM Project 25th Anniversary Live FINAL COUNTDOWN 神奈川公演 1日目
25.11.29 横浜BUNTAI
出演/JAM Project(影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし 奥井雅美 福山芳樹)
演奏/JAM Project BAND(Ba.山本直哉 Dr.青山英樹 Key.西村奈央 G&Ag.奈良悠樹 G.Leda)
"Japan Animationsong Makers Project" 。JAM Project。
2000年、アニメ作品とは無関係な曲が主題歌として多く起用されて持て囃されるようになっていた中、
作品の為だけに作られた歌を作り、歌っていく事を目的として掲げて結成されたユニットです。
メンバーは水木一郎さん、影山ヒロノブさん、松本梨香さん、さかもとえいぞうさん、遠藤正明さんの5名でスタートし、
2002年にきただにひろしさんが加入、2003年に奥井雅美さん、福山芳樹さんが加入されました。
2004年にはCSキッズステーションで放送された「Dream Factory」内の企画「JAM Project新メンバーオーディション」が開催され
メンバーとしての合格者はいなかったものの、Additional Vocal/海外特派員としてブラジル人のヒカルド・クルーズさんが採用。
現在は主に影山さん、遠藤さん、きただにさん、奥井さん、福山さんの5名で活動し、ヒカルドさんはスポット的に参加されています。
現在、JAM Project結成の経緯として公にされているのは「21世紀へ古き良き"アニソン魂"を残したい」という水木さんの呼びかけに
影山さん、松本さん、えいぞうさん、遠藤さんが賛同したとされていますが、
こちらはJAM Projectのコンセプトを明確に示す為、公に経緯とされているものであり、実際は少々趣が異なります。
1990年代後半、テレビのゴールデンタイムに放送されていたアニメの主題歌の多くが、
いわゆる"タイアップアニソン"と呼ばれる著名な歌手やバンド、新進気鋭の歌手やバンドが
作品の為に書き下ろされていない楽曲の発表、宣伝する場として使われるのが主流になってきていました。
一方、1980年代後半辺りから往年のアニメ、特撮がビデオやレーザディスクなどでソフト化された事や
レンタルビデオやケーブルテレビの普及で視聴環境が整い、国内や海外でも作品が再評価されるようになっていました。
そこにえいぞうさんがボーカルを務められたアニメソングをメタルアレンジしたバンド・ANIMETALのヒットやカラオケブームも相まって
往年のアニメソングにも一般層からも注目が集まる中、よりコアな層ではゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズから端を発し、
レコード会社の枠を越えて開催された、これまで稀だったライブハウスでのスタンディング形式でのアニメソングライブである
「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer(現スーパーロボット魂)」に起因したアニメソングムーヴメントが起こっていました。
そんな状況の中、ANIMETALのボーカルであるえいぞうさんや、ご友人で音楽プロデューサーの石井玄也さんが
影山さんや、影山さんとロックバンドLAZYのメンバーとして共に過ごし、当時レコード会社Lantisを立ち上げたばかりの井上俊次さんに
「水木さんと影山さんとえいぞうさんが海外のミュージシャンをバックに従えて歌う」という企画を提案。
その企画が当時アニメソングが置かれていたタイアップアニソンが主流になりつつあった状況や、その他諸々の事情から内容は変転し、
複数の歌手でアニメソングを作り、歌うユニットとして活動するというプロジェクトとしてスタートする事となり、
水木さんが発起人、影山さんがリーダーという形で「21世紀へ古き良き"アニソン魂"を残したい」という
公へ向けてのコンセプトが設定されました。
結成後、全員はもちろん、二人一組や単独でfeaturingなどのスタイルで楽曲が発表され、精力的に活動される中、
アニメ、特撮、ゲームなどはもちろん、フィギュア、パチンコ、パチスロ、プロレス団体、企業、サッカーチームなど
多岐にわたってテーマソングを手がけられ、日本国内のほか、アジアやブラジルなどでもライブを行われています。
JAM Projectの皆様の楽曲になぞらえるなら、初代メンバー時代は感情表現に長け、圧倒的な個の強さと存在感を放つ「POWERのJAM」。
きただにさん加入後から当代の皆様はハーモニーや転調を駆使した技巧派の集団を目指した「SKILLのJAM」という趣でしょうか。
2025年はJAM Project結成25年を迎えられました。おめでとうございます。
そんなJAM Projectの皆さんが結成25年目という節目の年に掲げたコンセプトは「FINAL COUNTDOWN」。
おそらくスウェーデンのハードロックバンド、ヨーロッパの同名楽曲から着想を得たと思われますが、
ここ数年、JAM Projectとしての活動場所が少なくなった事もあり、発表時にはファンの間で解散や活動休止が不安視されていました。
JAM Projectの公式YouTubeチャンネルで公開された「25th Anniversary「FINAL COUNTDOWN」Special Interview」と題した
メンバーの皆さんの一連のインタビュー動画によると今回の「FINAL COUNTDOWN」は「決勝戦」という位置付けであり、
2022年12月末に声帯不全麻痺と肺がんの治療中を受けつつもステージに立ち続けた水木さんがご逝去された事を受け、
「今回が元気に動き歌える最後のステージになっても後悔しないように」というご自身達の年齢や体力に対する思いや、
プロジェクトとしての規模やライブの集客、楽曲への反応も含め、30周年へ向けて改めて進退を見極める意味合いも込められているとの事。
25周年の活動としてベストアルバム「JAM Project BEST COLLECTION XV FINAL COUNTDOWN」の発表をはじめとした
さまざまな企画が行われながら、6年ぶりにライブ「Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"」へ出演される等精力的にご活動。
その集大成として開催されたのが今回の25周年記念ライブ「JAM Project 25th Anniversary Live FINAL COUNTDOWN」です。
大阪府と神奈川県で合計四公演開催され、今回は神奈川公演1日目のレポートです。
会場は神奈川県にある多目的アリーナ、横浜BUNTAI。
元々あった横浜文化体育館が老朽化の為に建て替えられたこの会場は、2024年に開場したばかり。
新しさを感じる会場に入場すると、既に多くの観客が開演を待っている状態でした。
ステージ上は華美なセットや大型モニター、ライブロゴが印刷された幕などは設けられず
演奏陣の各ブースが設置されているのみで過去の周年ライブと比べると極めてシンプルな様相でした。
この年の結成日である7月17日に行われたライブ「MOTTO! MOTTO!! + presents JAM PARTY 2025 ~We Can Fly!~」にて
遠藤さんからキャパシティ約5000人の会場である横浜BUNTAIへの集客が非常に厳しい状況である旨が伝えられていましたが、
その後のJAM Projectの皆さんのラジオを中心とした各種メディアへの出演や、ファン有志によるSNSを中心とした宣伝活動もあり、
神奈川公演1日目は無事完売、2日目も空席は目立たない程に観客が集まっていました。
開演までの間にはBGMとしてJAM Projectの皆さんの楽曲が流れており、
開演5分前になると放送でライブ鑑賞にあたっての諸注意と間もなく開演する旨がアナウンスされると観客から拍手が起きました。
放送からしばらくしてBGMが大きくなると共に会場内の照明が暗くなっていき、いよいよ開演です。
00:Beyond the quarter century/SE
01:FINAL COUNTDOWN/JAM Project
02:GONG/JAM Project
03:STORM 2021/JAM Project
04:レスキューファイアー -STRONG ver.-/JAM Project
05:Max the Max/JAM Project
06:未来への咆哮/JAM Project
07:Bloodlines ~運命の血統~/JAM Project
-MC-
アルバム「JAM Project BEST COLLECTION XV FINAL COUNTDOWN」より「Beyond the quarter century」が
オーバーチュアとして流れる中、バンドメンバーの皆さんが登場されそれぞれのブースへスタンバイ。
そしてJAMのみなさんが登場されて一列に並ばれると演奏されたのは
アルバム「JAM Project BEST COLLECTION XV FINAL COUNTDOWN」より表題曲「FINAL COUNTDOWN」。
どこかからりとした印象を受ける晴れやかなロックが爽やかにライブのオープニングを彩った後は、
ゲーム「第3次スーパーロボット大戦α-終焉の銀河へ-」オープニング「GONG」へ。
ライブ最終盤に披露さることが多く、観客が大合唱となる本曲は今回も観客の迫力ある大合唱を体感しました。
続いてはOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」オープニングを2021年に再アレンジされ、
当時のメンバーで再レコーディングしたアニメ「ゲッターロボ アーク」の二代目エンディングになった「STORM 2021」。
根強い支持を集める曲なだけに終始大盛り上がり。特に「ゲッター」の部分では観客の力のこもったコールが行われました。
間髪入れずに特撮「トミカヒーロー レスキューファイアー」の初代オープニング「レスキューファイアー」を
15周年記念アルバム「JAM Project 15th Anniversary Strong Best Album MOTTO! MOTTO!!-2015-」収録の再度録音盤で。
レスキューへ向かう疾走感と熱意を感じる楽曲をJAM Projectの皆さんが観客を大いに煽って盛り上げられました。
続いてプロレス団体「新日本プロレス」主催のヘビー級選手によるシングルリーグ戦「G1 CLIMAX 31」大会テーマ「Max the Max」。
心地いい重みを感じるロックで会場の一体感を楽しんだ後は、ゲーム「マブラヴ オルタネイティブ」18禁版オープニング「未来への咆哮」。
原曲は男性陣のみの参加ですが、今回は奥井さんも加わってコーラスやサビ部分でのハーモニーに更に厚みを加えていました。
ステージを照明が真っ赤に彩る中、アニメ「ゲッターロボ アーク」よりオープニング「Bloodlines ~運命の血統~」。
独特の静かな緊張感としなやかなコーラスはライブで体感すると力強さと臨場感を味わうことができました。
オープニングから人気が高い曲や近年を代表する楽曲を6曲連続ノンストップでの披露となったこのコーナー。
どの曲も一曲だけでもスタミナが必要とされるものばかりで、怒涛の勢いで披露されるJAM Projectの皆さんのお姿は実に圧巻でした。
・遠藤さんを先陣にJAM Projectの皆さんがお一人づつ順番にご挨拶。
・今回の神奈川公演1日目のチケットは大阪公演二日間に続きソールドアウト。
きただにさん「ガーディアンズ(JAM Projectの皆さんのファンネーム)のみんなのSNS攻撃、みんなの愛のおかげです。
久しぶりに来た人もいつも来てくれる人も『JAMのライブかっこええな』って思ってくれるように、今日も頑張ります!」
・そんなきだだにさんが挨拶されている後ろに周ってきただにさんのお衣装のボタンを直されていた奥井さん。
奥井さんが挨拶される番になった後は、遠藤さんがきただにさんのお衣装のボタンを直されていました。
・25周年なもののきただにさん、奥井さん、福山さんはそれぞれ加入時期が違うので「サバを読んでいる」と話される福山さん。
・2011年に東日本大震災が起こった際、世界中から寄せられた多大な支援への感謝の気持ちを込め、
2011年から2012年にかけJAM Projectは「ARIGATO TOMODACHI (アリガト トモダチ)」と題し、世界ツアーを敢行。
・これきっかけに「ARIGATO TOMODACHI」はJAM Projectの皆さんから
世界中のファンへの心からの感謝メッセージの言葉と設定されています。
・今回はそんな「ARIGATO TOMODACHI」を冠した旅行プラン「ARIGATO TOMODACHI PROJECT」を実施。
海外のファンを対象に宿泊、プレミアムチケット、参加者限定グッズなどがセットになった特別なプランが用意されていました。
・そんな海外からのファンへ向けて影山さんが英語で感謝を述べられていました。
・影山さん「次はオレ達と切っても切れない『牙狼』の曲です。まずはこのツアーで初めてやる曲からです。
結成当時は全員四番バッター、自分こそが大谷翔平だ的な感じだったので
『オレ達がコーラスやるのかい?』って感じだったんすけど、
人間って25年経つと考えも変わります。JAMのコーラスをフィーチャーした曲を聞いてください」
08:GARO ハガネを継ぐ者 with JAM Project/JAM Project
09:TAIGA~守りし者よ風の如く~/JAM Project
10:我が名は牙狼/JAM Project
-MC-
影山さんの投げかけから、特撮「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」のオープニング「GARO ハガネを継ぐ者 with JAM Project」。
前半は演奏なしでJAM Projectの皆さんの歌声のみのアカペラで披露され、奥深いハーモニーをじっくりと堪能しました。
続いてはこの年に公開された映画「牙狼<GARO> TAIGA」よりエンディング「TAIGA~守りし者よ風の如く~」。
曲の随所にコーラスがふんだんに盛り込まれた本曲では、間奏の影山さんによる台詞は原曲よりも勢いを増して披露されました。
「TAIGA」の曲終わりからほぼ間を空けずに特撮「牙狼<GARO>~MAKAISENKI~」より二代目オープニング「我が名は牙狼」。
スピーディーな曲調に鋭さと哀愁を感じる歌声とパフォーマンスで「牙狼」コーナーが締め括られていました。
・遠藤さん、きただにさん、福山さんがメインにお話。
・影山さんと奥井さんはお三方がお話されている様子を水分補給などをされながら後方から見守られていました。
・今回25周年を迎え「FINAL COUNTDOWN」というコンセプトを掲げ、さまざまな活動やキャンペーンを実施。
・その中で、この年の8月から9月にかけてカラオケ・コンテンツ企業第一興商が開発運営する通信カラオケDAMシリーズにて
「ファン投票で決定! 25周年記念メドレー JAM Project 25th ANNIVERSARY コラボキャンペーン」が開催。
・本ライブで披露される「25周年記念メドレー」の内容を投票によって決めるという本企画は、
全国のカラオケDAMがある店舗にて、JAM Projectの皆さんが選出されたという曲を含む課題曲の中から
投票したい楽曲(メドレー構成希望曲)をファンが歌唱することで投票をすることが出来ました。
投票者には抽選で特別賞として当日の公開リハーサルの参加や、チケット賞として神奈川公演へのペアチケット、
グッズ賞としてサイン入りツアーTシャツのプレゼントが実施されていました。
・遠藤さん「メドレーで一番ずつ歌って最後に一番人気だったのをフルコーラスで歌おうと。
大阪来てくれた方はわかると思うんでネタバレはしてるんです。まぁ、何バトルかはわかんないですけど」
観客笑。
きただにさん「何バトルかなー?」
福山さん「バトルなんとかかもしれないぞー」
観客笑。
・更にメドレーの間のみ「写真/動画撮影OKタイム」が設けられました。
遠藤さん「あんなに口酸っぱく『カッコイイ写真をあげてね』って言ってたのに変な写真をあげている人がいました」
きただにさん「勘弁してくれよ」
・JAM Projectの皆さんがライブでメドレーをご披露される際にはメドレーの命名される事が多い福山さん。
福山さん「だにぃ〜、やってみません?」
きただにさん「いやいやいや。荷が重い。そこはスペシャリストに任せますよ」
遠藤さん「そいじゃあ福ちゃんに決めてもらいたいと思います。題して!?」
福山さん「……JAM Project 25周年スペシャル DAMコラボメドレぇえええ! 」
11:JAM Project 25周年スペシャル DAMコラボメドレー
RISING FORCE (1.5C)
〜鋼のレジスタンス (1C)
〜風 ~旅立ちの詩~ (1C)
〜DRAGON 2021 (1.5C)
〜ハローダーウィン! ~好奇心オンデマンド~ (1.5C)
〜限界バトル/JAM Project
-MC-
福山さんのタイトルコールを待たずに始まった「JAM Project 25周年スペシャル DAMコラボメドレー」。
まずは2006年のアニメ「スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ」二代目オープニング「RISING FORCE」。
奥井さんを中心に疾走感あふれるシャープなステージが披露された後はがらりと雰囲気が変わり、
ゲーム「第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇」より攻撃的な緊迫感のあるオープニング「鋼のレジスタンス」。
観客のコーラスや「スーパーロボット」の合いの手からの「ザンザンザザンザンザ……ゼェッ」は抜群の一体感でした。
さらにがらりと雰囲気が変わり映画「牙狼<GARO~蒼哭ノ魔竜~」よりエンディング「風 ~旅立ちの詩~」。
壮大な世界観のロックバラードはJAM Projectの皆さんの情感のこもった歌いぶりをしっかりと堪能する事ができました。
続いてはOVA「新ゲッターロボ」よりオープニングを2021年に再アレンジ、再レコーディングし、
アニメ「ゲッターロボ アーク」の二代目エンディングになった「DRAGON 2021」がしなやかに披露された後は、
久しぶりの披露となったアニメ「ケロロ軍曹」より、憧憬をはらんだ九代目オープニング「ハローダーウィン! ~好奇心オンデマンド~」。
観客の多くが持つ複数色に変えられるペンライトの色をケロロ軍曹の体の色である緑色にして「ケケロケロケロ」と歌う中、
JAM Projectの皆さんはその光景を嬉しそうな表情で眺めながら終始楽しそうに歌われていました。
福山さんのタイトルコールからアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」より初代エンディング。
パワフルかつ痛快さあふれる盛り上がりで「JAM Project 25周年スペシャル DAMコラボメドレー」を締め括られていました。
・影山さんと奥井さんメインにお話。
・遠藤さん、きただにさん、福山さんがはお二人がお話されている様子を後方から水分補給などをされながら見守られていました。
・影山さん「オレ達の25年の中で最もずっと関わり続ける事ができているのが『スーパーロボット大戦』シリーズです」
観客拍手。
影山さん「二曲目にやった『GONG』も自分達の中じゃあ国歌くらいの感じですけど、オレ達も忘れてたけどあれもスパロボやから。
ほんと、寺田貴信プロデューサーには足を向けてなられないです」
奥井さん「ありがとうございまーす」
影山さん「そんな『スパロボ』は今も続いてます。次は最新作『スーパーロボット大戦Y』の曲をやります」
影山さんの言葉を受けて腕を伸ばして体で「Y」の字を作られるきただにさん、福山さん、バンドの皆さん。
さらにそこからこっそり「YMCA」の字を作られる方々も。
影山さん「そんな楽しい感じでええの?」
奥井さん「オープニングの方はカッコよく作ってたら楽しくなってしまいましたよね」
影山さん「♪ナナナ ナナナ ってな。めっちゃシリアスで外宇宙から恐ろしい敵が来るのにサビは♪ナナナ ナナナ」
観客笑。
影山さん「みんな見ててな、オレとひろしだけ、楽そうに♪ナナナ ナナナってやってますから」
奥井さん「他はみんなしんどい人たちなのに」
きただにさん「誰が楽やねん!」
観客笑。
12:never say never/JAM Project
13:反撃 Fight Back!/JAM Project
-MC-
続いてはこの年に発売されたゲーム「スーパーロボット大戦Y」よりエンディングとオープニング。
壮大な世界観のロックバラードの「never say never」ではJAM Projectの皆さんの伸びやかな歌声とハーモニーを堪能。
「反撃 Fight Back」では中東風の曲調が不思議な緊張感を誘い、それまでのJAM Projectの楽曲ではではあまり無かった
「スガガガガガガガガガン」「チェンジ」の 箇所がインパクト抜群。件のサビでは遠藤さん、福山さん、奥井さんが好戦的に歌われる中、
影山さん、きただにさんの「ナナナ」はアクセントになっておりました。
・ここが最後のトークということで遠藤さんから順番に25周年を迎えてお一人づつ順番に思いをお話されました。
・遠藤さんが「全員手短に」とお話されましたが、JAM Projectの皆さんそれぞれの思いを程よいボリュームでお話されていました。
・遠藤さん「何もない真っ暗な世界から輝かしいステージに引っ張り出してくれた
会長の井上俊次、スタッフ、そしてみんなに感謝を伝えたいと思います」
・きただにさん「2002年に見え方としては水木さんが非常勤を宣言されると同時に自分が入ったので、すごいプレッシャーと緊張感でした。
自信が無いままこれまでやってきましたけど、最近になってこのステージのど真ん中に立って見えてきました。
今ならJAM Projectの看板をやっと背負えるような気がしますし、大看板をピカピカに磨きあげていきたいと思います。
メンバーとスタッフとガーディアンズのみんなと一緒にまだ眠り続けているのびしろを伸ばし続けていきたいと思います」
・奥井さん「アニソンの世界がわからないまま買取でデビューして、自分がやってきた音楽をアニソンに組み入れてきたんですけど、
JAMは自分がやってきた事と真逆の、戦隊とか歌ってきた人達の王道の世界だったので縁がないと思っていましたが、
ひょんなことから参加させてもらって今に至ります。
女性のアニソンシンガーが長く続けていくのって大変なんですよ。
でもJAMをやっているからこそ、色々なチャンスがもらえて友達も増えて
業界で歌以外にもお力になれる事ができている、まだ生きていけそうな気がすると思っています」
・ここでなぜか全員が辞めてしまうような内容でお話されている事に気づく奥井さんと福山さん。
・福山さん「『FINAL COUNTDOWN』って最初聞いた時に『えっ、終わっちゃうの?』って感じたんですよ。みんなも思いましたよね?」
観客「思ったー」
福山さん「そうですよね。メンバーも思ったんだからみんなも思うよね。でもそうではないと言う事を聞いて良かったと思いました。
でもインタビューでいつも聞かれるのが『五年後とか十年後どうしてますか?』。メンバー全員答えられなくなってるんですよ。
そうですよね。いつ何があるのかわからないもんなぁ。せいぜい明日の事ぐらいですよ」
・影山さん「他の五人を見てて、ここにいられて良かったと思ってます。
メジャーデビューしてから49年経ってるんですけど、まだまだいけます!
オレはLAZYが解散して人生で一番大変だった時期に『電撃戦隊チェンジマン』を歌ってアニメ、特撮界に拾ってもらって
『自分のようなガサツな声でもみんなの勇気になれるんだ』と感じました。
オレ達はアニソンを歌ってみんなと出会って救われてきました。
次に歌う『TRUE DIRECTION』はそんなみんなへの感謝を歌った歌です。」
14:TRUE DIRECTION/JAM Project
15:Rocks -STRONG ver.-/JAM Project
16:Get No Satisfied!/JAM Project
17:THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~/JAM Project
アルバム「JAM Project BEST COLLECTION XV FINAL COUNTDOWN」よりオリジナル曲「TRUE DIRECTION」。
JAM Projectの皆さんからご自身達のファンやアニメ、特撮ファンへ向けての感謝をストレートに表現した本曲をじっくり噛み締めた後は、
ラストスパートの前にバンドの皆さんをJAM Projectの皆さんがお一人つづご紹介。バンドの皆さんのソロ演奏もあり、見所満載でした。
バンド紹介の後、ゲーム「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」よりオープニング「Rocks」を
15周年記念アルバム「JAM Project 15th Anniversary Strong Best Album MOTTO! MOTTO!!-2015-」収録の再録音盤でご披露。
きただにさんの低音からはじまり、奥井さん、遠藤さんのロングトーンからの「スーパーロボット」の連呼も勢いよく盛り上がると、
BABYMETALのみなさんを迎えたアニメ「ワンパンマン」第三シリーズオープニング「Get No Satisfied!」をJAM Projectの皆さんのみで。
当時絶賛放送中の本曲では重々しい曲調の中、合いの手やコーラスなどがふんだんに織り込まれ、観客との好戦的な一体感を楽しんだ後は
遠藤さんの痛快な声の一撃から現在のJAM Projectの皆さんの代表曲の一つであるアニメ「ワンパンマン」より第一シリーズオープニング。
JAM Projectの皆さんは観客の「Power! Get power!」でのマジ合唱の熱気を受けつつ、パワフルでへヴィなステージをご披露されました。
-アンコール-
・拍手の中、JAM Projectの皆さん、バンドメンバーの皆さんが退場されると
観客からアンコールを表す「MOTTO MOTTO」コールが起こりました。
・しばらくすると今回のライブグッズに着替えられたJAM Projectの皆さん、バンドメンバーの皆さんがご登場。
18:嘆きのロザリオ -STRONG ver.-/JAM Project
19:VICTORY -STRONG ver.-/JAM Project
-MC-
きただにさんがしっとりと歌われて始まったのはアニメ「超重神グラヴィオン」のオープニング「嘆きのロザリオ」の
15周年記念アルバム「JAM Project 15th Anniversary Strong Best Album MOTTO! MOTTO!!-2015-」収録の再録音盤。
緊迫感と哀愁を感じる曲調とどこか幻想的なハーモニーを堪能した後は、ゲーム「スーパーロボット大戦MX」オープニング「VICTORY」を
同じく15周年記念アルバム「JAM Project 15th Anniversary Strong Best Album MOTTO! MOTTO!!-2015-」収録の再録音盤で。
JAM Projectの皆さんのライブでは欠かせない楽曲であるだけに、最初から最後まで大盛り上がり。
前奏や歌詞の「エンブレム」などの随所でステージ上も客席もVサインを掲げる光景は壮観でした。
・ここで影山さんが日本全国から集まった観客へ日本語で
「ARIGATO TOMODACHI PROJECT」で来日した観客へは英語で感謝を述べられていました。
・影山さん「よく一人で見る夢よりたくさんの人と一緒に見る夢が素晴らしいって言いますけど、
JAMは客席にいるみんなとスタッフのみんなと同じ夢を見ています! いつもありがとう!!」
20:SKILL-2015-/JAM Project
-MC-
影山さんが「ある意味、オレ達にとっての国家とも言える曲を聞いてください」と言ってはじまったのは
ゲーム「第2次スーパーロボット大戦α」よりJAM Projectの代表曲であるオープニングの再アレンジ再録音版。
現在のJAM Projectの皆さんの人気を決定づけた楽曲だけにステージ上も観客も非常に熱気を感じる空間が生まれており、
ラストは曲が終わりバンドの皆さんが激しく音をかき鳴らす中、遠藤さんのロングトーンが冴え渡り、
福山さんが「跳ぶぞ BUNTAI! 『SKILL』は跳ぶもんだ!」というひと声からのジャンプで締めくくられました。
閉演BGM:FINAL COUNTDOWN (サビから)〜TRUE DIRECTION
観客の拍手の中、アルバム「JAM Project BEST COLLECTION XV FINAL COUNTDOWN」に収録されている
「FINAL COUNTDOWN」「TRUE DIRECTION」が流れる中、バンドメンバーの皆さんもステージ前方に合流。
客席の照明が明るくなり、JAM Projectの皆さんとハイタッチや肩を組まれお互いの労を労った後、
影山さんがバンドの皆さんや各所のスタッフさん達、観客に感謝を述べられ、一列に並ばれると
福山さんの「『SKILL』の後のラーメンは最高だぞ!」と言う音頭で出演者全員で万歳三唱が行われました。
バンドの皆さんがご退場され、JAM Projectの皆さんはステージ向かって左端から右端へ移動し観客を別れを惜しまれていました。
影山さん「明日もあるけど、今日は最高だったよ! また会おうね!!」
JAM Projectの皆さんが拍手の中、退場されるとファン有志による三本締めが行われ、それに合わせてステージ上の照明も点滅。
終演のアナウンスが流れ「JAM Project 25th Anniversary Live FINAL COUNTDOWN」神奈川公演 1日目は終演となりました。
JAM Projectの皆さんの結成25周年を記念した今回のライブ。
「FINAL COUNTDOWN (決勝戦)」と題し、ヒカルドさんや松本さん、えいぞうさんなどのゲストも交えず、
華美なセットや演出も無く、現状のチームで出来ることを模索したストロングなスタイルで挑まれていました。
印象的だったのはオープニングでの圧巻の6曲連続披露。どの曲もライブ後半で歌われる様なハードな曲だった事もあり、
結成から25年目たった今でもパワフルなステージが出来るという事をステージで示された様に感じました。
全体的にはきただにさんが加入された第二期以降の人気が高い曲やライブでは欠かせない曲を中心に展開。
メドレーも交えた事で長らくライブで披露されなかった楽曲も聞く事ができたのは嬉しく、
またこの年に発売されたアルバム「JAM Project BEST COLLECTION XV FINAL COUNTDOWN」に収録されている
25周年記念楽曲「FINAL COUNTDOWN」「TRUE DIRECTION」以外はオリジナル楽曲が披露されなかった事や、
特撮「牙狼」シリーズやゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズなど随所に関わられた作品への感謝を語られていた事もあり、
ご自身達が作品の為だけに作られた歌を作り、歌っていく事を目的としたユニットである矜持を示したように思いました。
JAM Projectの皆さん、結成25周年おめでとうございます。
補足
・今回のチケットは特典としてプレミアムグッズが付くプレミアムチケットと一般チケットの二種類が販売。
特典のプレミアムグッズは「25th Anniversary Medal × Premium バンダナ 2025」と題し、25周年記念ロゴ型の勲章とバンダナ。
各公演ごとに勲章はリボン、バンダナは色と開催日の表記が設定されており、四公演それぞれに異なった物でした。
・「FINAL COUNTDOWN」というコンセプトを掲げた25周年企画の活動やキャンペーンとしては、
デジタルハイレゾアルバム「JAM Project High-Resolution BEST High-Power l」から「V」の配信リリース、
長年楽曲を制作しているゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズや特撮「牙狼」シリーズ、アニメ「ワンパンマン」の主題歌発表、
結成日当日にライブ「MOTTO! MOTTO!! + presents JAM PARTY 2025 ~We Can Fly!~」の開催、
ベストアルバム「JAM Project BEST COLLECTION XV FINAL COUNTDOWN」の発表と、
それに伴い 日本最大級のアニメグッズ専門店であるアニメイト各店舗にての各種キャンペーン、
動画投稿サイト「ニコニコ動画」の動画投稿祭「歌ってみたCollection」通称「歌コレ 2025秋」における特別賞「JAM Project賞」の設置、
ラジオを主体とした日本全国のメディアへの出演、前述のカラオケDAMでの投票企画などが行われました。
・物販ブースの隣にはこれまでJAM Projrctの皆さんが発表されたシングル、アルバム、節目に発売されたコンプリートボックス、
JAM Projrctの皆さんの等身大タペストリー、特撮「牙狼」シリーズの牙狼の歴代頭部等が展示された
「JAM Project 25周年記念ディスコグラフィー展」が併設されていました。
・物販ブースやディスコグラフィティー展と同じ会場には堀江美都子さん、串田アキラさんらアニメソング界の先輩の皆さんから、
大槻マキさん、milktubの皆さん、angelaのお二人、美郷あきさん、スフィアの皆さん、オーイシマサヨシさんなどの後輩の皆さん、
長年の「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」シリーズを手がけるダイナミック企画、特撮「牙狼」シリーズを手がける東北新社、
アニメ「ワンパンマン」の制作委員会、バンダイナムコミュージックライブ、 共に楽曲制作を行ってきた梶浦由記さん、寺田志保さん
結成当初に業務提携を行いアルバム、シングルを発表したビクターなど関係各所から贈られた祝花が飾られておりました。
・更に会場外には国内外のファンから贈られた祝花が飾られていました。
・「ARIGATO TOMODACHI PROJECT」のプランではライブへのプレミアムグッズ付きチケットでの他、
会場周辺ホテルへの宿泊、ツアー参加者限定グッズ(ラミネートパス、缶バッジ)、
終演後に行われるJAM Projectのみなさんとのチェキ撮影会とサイン会が行われるミート&グリートに加えて
アニメイト3店舗(秋葉原ラジオ会館店、秋葉原フィギュアタワー店、池袋ミニフェアグッズ売場)で使える割引クーポン、
アニメイト全店舗でつかえる500円分のギフト券が特典として設けられていました。
・関係者席にはヒカルド・クルーズさんをはじめJAM Proiectの皆さんに縁深い方々が多くご来場されていた様子。
・この年の結成日7月17日に開催されたライブ「MOTTO! MOTTO!! + presents JAM PARTY 2025 ~We Can Fly!~」において
「SKILL-2015-」でのコール&レスポンスをきただにさんがご担当。 その際に今回のライブ「FINAL COUNTDOWN」への思いを込めて
神奈川公演の会場である横浜BUNTAIを「BUNTAI」を観客とコール&レスポンスをされていたのですが、
最初にご挨拶をされる際にまず初めに観客と「BUNTAI」のコール&レスポンスを再び行われていました。
・影山さん「あの忌まわしいコロナを経て、今回の大阪二日間、そして今このステージに立った景色を見ていると
オレ達はやっとメインストリームに帰ってこれたのかなとつくづく思います。みんなありがとう!」
・カラオケキャンペーンのお話をしているものの、あまりカラオケには行かないJAM Projectの皆さん。
・「写真/動画撮影OKタイム」で撮影された写真、動画はSNSでの拡散をお願い。
遠藤さん「オレみたいにSNSをやってない方、友達に送ってあげてください」
観客笑。
遠藤さん「オレみたいに友達がいない方、隣の人に見せてあげてください」
観客笑。
福山さん「友達いないの? こんなにいるじゃねえか!!」
観客「おぉぉおおおおおおおぉおおおおおおお!!」
・影山さん「大阪の写真みんながあげてくれるの見たら奥井ちゃんがカッコよく歌ってるぅ、後ろで休憩してるオレみたいな」
観客笑。
奥井さん「やっぽりみんなメインの人ばっかり見て後ろの人の表情が疎かになってる時もありますよね」
・影山さん「カラオケやるなら、DAM!!」
奥井さん「おっ、宣伝」
観客拍手。
影山さん「あぁノォ、昔ぃ、JAMでツアー回ってた時に仙台だったかなぁ? ヒカルドも一緒だったんすよ。
ライブ終わってへとへとなのに『影ちゃん、遠ちゃァん、これからカラオケで「SKILL」歌いに行こうよぉ』」
観客笑。
影山さん「うそやん。どんだけ歌が好きなん?」
奥井さん「多分今もそうなんやろうね」
・「Get No Satisfied!」のラストの「ONE PUNCH!」のロングトーンと共にステージに手と膝をついて肩で息をし、
すぐに演奏された「THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~」の冒頭の「ONE PUNCH!」でも
ロングトーンを披露すると共にふらついていた遠藤さん。パフォーマンスなのか体調が良くないのか。
・全四公演ともアンコールの一曲目が異なり、大阪公演1日目は「CRUSH GEAR FIGHT!!」、2日目は「SOULTAKER」と
初代メンバーの皆さんが全員で歌われた楽曲がピックアップされていた様子。
・アンコールでご自身が着られていた「Tシャツ(25th ver.) ヘイジーグリーン」が売れ残っていると聞いた影山さん。
奥井さんからの「これ一番可愛いのに」の声、客席を見渡してもヘイジーグリーンが一番多く目についただけに半信半疑。
・最後にJAM Projectの皆さんはステージ向かって左端から右端へ移動し手を振るなど観客を別れを惜しまれている中、
遠藤さんだけ逆方向に向かってしまい、そのまま他の皆さんとは逆方向で観客との別れを惜しまれていました。
・きただにさん「我がホームグラウンド、関内へようこそ」
きただにさんがファンのプロ野球横浜ベイスターズは関内が本拠地。
・影山さん「25周年を迎えますけどスタッフは結成当時からほどんど変わってません。
しかも今日のメイクさんはオレ達の初代と二代目のメイクさんでした」
・最後に観客との別れを惜しむ際に、客席に向かって投げキッスをする福山さん。
その様子を影山さんが「べサメムーチョしてる」と表現されていました。
・影山さん「大阪公演の時、不安だったんすよ。一日目、『SKILL』で翔んで次の日起きれなかったらどうしようと」
観客笑。
影山さん「んまぁっ、年齢のことは置いておいて。まだ年金ももらってないし」
観客笑。
影山さん「でも自分をいい意味で奮い立たせて、2026年からも頑張ろうと思ってます」