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ANISON PREMIUM LIVE
ささきいさお×堀江美都子×影山ヒロノブ×遠藤正明
24.3.23 ハーモニーホール座間 大ホール

出演/ささきいさお 堀江美都子 影山ヒロノブ 遠藤正明

演奏/カラオケ



地方自治体や宝くじの社会貢献広報事業の一環としてアオイスタジオ株式会社文化事業部の企画製作により
2007年ごろから開催されていたアニメソングライブシリーズ「アニソンBIG3」。
水木一郎さん、堀江美都子さん、影山ヒロノブさんのアニメソング界を代表するお三方が
首都圏に拘らず日本全国津々浦々にある市民ホール等を中心に、ご家族連れや
なかなか大規模なライブに足を運べないファンなど老若男女世代を問わず、多くの人々を楽しませてきました。

「アニソンBIG」ではお三方に加え、山本正之さんや遠藤正明さん、きただにひろしさんなどをゲストに迎えたほか、
水木さん、堀江さん、串田アキラさんによる「アニソンヒットパレード」、水木さんとボイジャーのお二人の「スペシャルライブ」
ささきいさおさん、水木さん、堀江さんによる「アニソンライブ スーパー3」など様々な派生ライブが開催されました。、
2022年12月末に長年アニメソング界を牽引し続けられた水木さんが声帯不全麻痺と肺がんの治療中にご逝去。

2023年に「アニソンBIG3」シリーズからのバトンを受け継いで
「アニメソング界のアーティストを幅広くプロデュースする」というコンセプトの新企画「ANISON PREMIUM LIVE」として再スタート。
2023年の「ANISON PREMIUM LIVE ささきいさお×堀江美都子 福岡公演」からはじまった本シリーズ。
今回は神奈川県座間市の公益財団法人座間市スポーツ・文化振興財団の主題により開催され
「ANISON PREMIUM LIVE」の初回に出演されたささきいさおさん、堀江美都子さんのお二人に加え、
「アニソンBIG3」の一角である影山ヒロノブさんと、「アニソンBIG3」へのゲスト出演経験もある遠藤正明さんがご出演。

ライブ「スーパーロボット魂」シリーズやライブ「スーパー戦隊"魂"」シリーズで長年共演経験のある皆様が
「ANISON PREMIUM LIVE」ではどういった趣で共演されるのかとても楽しみにしていました。

会場は前途の神奈川県座間市にあるハーモニーホール座間の大ホール。
ホール内に入ると開放感のある会場内の天井にはスカイドームというドーム状になっており、
ステージの演出によっては星空が映し出されるそうです。
当日はチケットが完売という事で多くの観客が会場を待っている状況でした。

開演時間間近になるとブザーが鳴り諸注意を促す場内アナウンスがあり、
そこから開演時間を少し過ぎた頃に場内の照明がゆっくりと暗くなっていきいよいよ開演です。


00:HERO OF HEROS/SE
01:爆竜戦隊アバレンジャー/遠藤正明
02:CHA-LA HEAD-CHA-LA/影山ヒロノブ
03:キャンディ キャンディ (2C)/堀江美都子
04:銀河鉄道999/ささきいさお
-MC-


影山さんのソロライブ「POWER LIVE」や「アニソンBIG3」の等でもオーバーチュアで使用されていた
ゲーム「DRAGON BALL FINAL BOUT」より、超サイヤ人4の孫悟空のテーマが流れ、様々な色の照明が会場内を彩る中、
真っ白な照明を背に受けて登場された遠藤さんのシルエットが現れると観客大歓声。
赤と黄色の爆竜ティラノサウルスを思わせる照明の中、特撮「爆竜戦隊アバレンジャー」のオープニングで
盛り上げた遠藤さんに紹介され、影山さんがご登場。アニメ「DRAGON BALL Z」より初代オープニングを
作中に登場する神龍を思わせる緑と黄色の照明を受けつつ、元気いっぱいに歌われた影山さんは
「続いては堀江美都子さんです!」と堀江さんをご紹介されてご退場。
アニメ「キャンディ キャンディ」よりオープニングのイントロで観客のため息を受けながら登場された堀江さん。
堀江さんの表情は曇っているように見受けられ、お声にも普段ライブで拝聴するよりも若干違和感をおぼえました。
堀江さんの紹介を受けて登場されたいさおさんが歌われたのはアニメ「銀河鉄道999」よりオープニング。
キラキラするお衣装のいさおさんは低音をなめらかに響かせられ、天井ののスカイドームには星空が映し出されていました。

・ステージ上に堀江さん、影山さん、遠藤さんも合流し出演者の皆さんが揃ってご挨拶。
・日本に限らず色々な場所で歌っているものの、今日ほど緊張しているステージは無い遠藤さん。
・影山さん「今いさおさんが歌っているのを袖で見てて、ミラーボールの人かと思いました」
観客笑。
・堀江さん「今日はこんな声でごめんなさい。咳をしていたらリズムをとっているなと思ってください」
観客笑。
・反面休養十分ないさおさん。
いさおさん「ミッチは今年55周年で、お正月から忙しくて調子が良くないみたいですが」
堀江さん「すいません。55周年でがんばろうと思ったら、花粉症からの咽頭炎で、さらに喘息になってしまって……」
観客騒然。
いさおさん「そうなんだよね。朝会ったら花粉がひどいみたいで。鼻が出るのかな?」
堀江さん「全部です」
影山さん「つぅらいっすよねー」
いさおさん「僕なんか目ヤニがでるくらいで大した事ないけど、つらい人は大変みたいですね」
影山さん「ボクもこう見えて花粉症でぇ」
いさおさん「えぇー?」
影山さん「さっき泣ぁきながら歌ってましたもん」
観客笑。
いさおさん「でもあれだけ元気に歌えてたらね。普段はもっと元気なんじゃない?」
影山さん「そりゃあもう、3メートルは飛んでましたよ」
観客笑。
・前年の9月に奈良県の別会場で二日間行われた「アニソンファンタジックコンサート」に出演されたいさおさん、堀江さん、影山さん。
いさおさん「影山はすごい元気だよね。コンサートの後、遅くまで三人で飲んでたのに、
      次の日朝5時に起きて平城京の傍のなんとか神宮に行って……」
影山さん「橿原神宮。行きましたね」
いさおさん「それでリハーサルでワァって歌って、本番でもそれ以上に歌って。元気な人だなぁって」
影山さん「ナッハッハ。なんかそう言われるとめっちゃバカっぽいですよね?」
観客笑。
いさおさん「いやいや、一緒に飲むのがその日が初めてだったから元気さに圧倒されてね」
影山さん「そうなんすよね。だぁって昔、いさおさんにお世話になってた頃は未成年でしたから」
いさおさん「LAZYの頃だもんね」
・ここでライブを進行しようといさおさんに呼びかけようとして思わず水木さんの事を呼んでしまった堀江さん。
堀江さん「あの、アニキ、あ、アニキじゃない」
いさおさん「アニキ死んじゃったよっ!」
観客笑。
影山さん「ナッハッハッハっ!」
・ここからはみなさんそれぞれのソロコーナー。
いさおさん「トップバッターは遠藤くんから」
遠藤さん「よろしくおねがいしまーす」
・去り際にステージに残った遠藤さんとさりげなくタッチする影山さん。

05:ご唱和ください我の名を!/遠藤正明
-MC-


遠藤さんのソロコーナー一曲目は特撮「ウルトラマンゼット」よりオープニングから。
歌う前に「コロナ渦の直前にみなさんとご唱和したくて作った」と話されたとおり、遠藤さんは力強い高音を響かせながら、
最初以外の「Z」の個所では観客にマイクを向けながら観客と一緒に歌われていました。

・次の曲は一番新しい曲。
遠藤さん「スーパー戦隊ヒーロー、いさおさんから始まってるですよね。すごいですよね。
     じゃあ『爆上戦隊ブンブンジャー』、歌いたいと思います! 爆アガっていこうぜぇー!!」

06:爆上戦隊ブンブンジャー/遠藤正明
-MC-
07:勇者王誕生!/遠藤正明
-MC-


続いては当時絶賛放送中の特撮「爆上戦隊ブンブンジャー」よりオープニング。
CD発売前ながら解り易く覚え易い曲なだけあって観客は手拍子で参加し、遠藤さんはロングトーンを見事に決められていました。
遠藤さんソロコーナーラストは初めて主題歌を歌ったアニメ「勇者王ガオガイガー」よりオープニング。
歌う前に「ガガガ……」のレクチャーをされただけあり、多くの観客が遠藤さんと共に歌っていました。

・ここで遠藤さんに呼び込まれて影山さんがご登場。
影山さん「なんか今日遠藤めっちゃ声出てますよねぇ? なんなん自分?」
遠藤さん「声出して歌う仕事じゃないっすか」
観客笑。
・遠藤さん「今日はいさおさんと堀江ねえさんがいるんで緊張してるんですけど、兄さん見ると安心するんです」
影山さん「さっき4人で並んで話してる時、なんか口数少なかったな。いつも下ネタばっか言ってるのに」
観客笑。
遠藤さん「下ネタなんか言わないですよ!」
影山さん「楽屋で(「魔訶不思議アドベンチャー!」の節で)♪つっかもうぜっお前のボール って歌ってたんですよ」
遠藤さん「歌ってなぁいですよ! それは兄さんでしょぉう!?」
影山さん「高橋洋樹に謝れ!」
観客笑。
・遠藤さん「次は二人で歌おうと思うんですけど、コレはウチらの歌でいいんですかね? 鋼鉄兄弟というユニットの……」
影山さん「めっちゃヨゴれ芸人みたいな」
遠藤さん「そこまでヨゴれではないです」
観客笑。

08:BRAVE HEART/影山ヒロノブ 遠藤正明
-MC-


影山さんと遠藤さんによく似た鋼鉄兄弟のお二人が歌われたアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」よりオープニング。
登場するミニ四駆ブレイジングマックスを思わせる青からナックルブレイカーを思わせる赤へと照明が変わる中、
影山さんと遠藤さんはステージを動き回り、少し歌詞を忘れながらも抜群のコンビネーションで歌われました。
今回まさか聞けるとは思ってもいなかったのでとても嬉しかったです。

・遠藤さんが退場され、ステージには影山さんお一人に。
影山さんが座間に来たのは2011年2月13日に行われた「アニソンBIG3スーパーライブ2011 in 座間」以来。
影山さん「震災の一か月くらい前ですよね。さっき堀江さんに教えてもらうまで忘れてました。いろいろ忘れますよね」
観客笑。
影山さん「遠藤ができたての新しい曲を歌ったんで、オレも……まぁ、新しめの曲を……、
     そんなに新しくもないけど……『HEATS 2021』!!」

09:HEATS 2021/影山ヒロノブ
-MC-
10:スターダストボーイズ/影山ヒロノブ
-MC-


影山さんのコーナーはOVA「真(チェンジ!!)ゲッターロボ -地球最後の日-」二代目オープニングを
アニメ「ゲッターロボアーク」のエンディングのために新しくアレンジした「HEATS 2021」から。
ここでもゲッターアークを思わせる赤と緑から、ゲッターキリクとゲッターカーンを思わせる白と黄色の照明が見事でした。
後輩の遠藤さんが最新曲を歌ったので、自分は最も古いアニメ主題歌を、という事で影山さんが歌われたのは、
アニメ「宇宙船サジタリウス」よりオープニング。影山さんは観客の手拍子を受けながらリズムに乗って楽しそうに歌われていました。

・カラオケなので曲のシメがシマらない。
・影山さん「なんかこういう曲ってイイですよね。今のNHKの朝ドラの『ブギウギ』の頃みたいで」
ここで客席にいる赤ん坊のお子様から「イヤー!」というおむずがりの声が。
影山さん「イヤなんかいオレの歌ぁー!」
観客笑。
影山さん「ナっハッハッハ……すいません。生意気言ってすんません」
観客笑。
・影山さん「次の曲も大好きな曲で、堀江さんに『影ちゃぁん、今日のセットリスト、神やわぁ』ってほめてもらいました」

11:こころはタマゴ/影山ヒロノブ
-MC-


特撮「鳥人戦隊ジェットマン」よりエンディング。白とピンク、青と白というヒロイン二人を思わせる組み合わせの照明が心憎く、
明るく歌う影山さんと一緒にサビで観客が手を左右に振る光景は、とても暖かくハッピーな空間でした。

・観客に応援してもらうと限界を超えた体力が出せるという影山さん。
影山さん「さっきウチのスタッフに、

    『影山さぁん、遠藤さんと一緒に歌うところから5曲ありますけど、水いらないっすかぁ?』って言われて、
    『そんなもんいるワケねぇだろぉおぉお!!』……」
と、目の前に置かれたペットボトルに手を伸ばす影山さん。
影山さん「って言いましたけどね」
観客笑。
水を飲まれて「うめぇ!!」と影山さん。
・影山さんに呼び込まれて堀江さんがご登場。
影山さん「必死になって歌った後の水はビール越えてますね」
観客笑。
影山さん「ビールだったらもっといいですけど……ダメですよね?」
堀江さん「いつもならコラって言うんだけどね……」
影山さん「……元気出していきましょう先輩!!」
・この日の前の週に行われた堀江さんのバースデーライブ「堀江美都子 Birthday LIVE 2024 東京公演」に行かれた影山さん。
影山さん「最高でした! 外で遊びまわるクソガキだったんで、がっつりかじりついてテレビ見てたワケじゃなかったんですけど、
     あのぉ~…ホラ…先生ぇ……好き好き先生!」
堀江さん「『好き! すき!! 魔女先生』ね」
影山さん「全然違うやん」
観客笑。
堀江さん「石ノ森章太郎先生の作品ですからね」
影山さん「で、その『好き! すき!! 魔女先生』は見てて、子供心にすごくときめいて。
堀江さんがバースデーライブでその曲を歌われるのを聞いた時、ボクの中に純粋な風が吹きました。
     んまぁ、ボクが子供のころ見てた時は、ちょっとエッチな気持ちも入ってました」
堀江さん「芽生えた頃ねぇ。お育てしてきましたぁ~」
観客笑。

12:TIME ~2036の選択~/影山ヒロノブ 堀江美都子
-MC-


堀江さんと影山さんが一緒に歌われたのはアニメ「聖闘士星矢」より「TIME ~2036の選択~」。
お二人はそれまでの和やかさから一変してグッとシリアスな雰囲気で歌われ、観客はしっかりと聞き入っていました。

・観客に挨拶されて退場する影山さんに「どう? 『ルンルン』一緒に歌う?」と堀江さん。
影山さん「え゛ぇー!?」
堀江さん「歌わないわな。遠ちゃんにも『サザエさん』一緒に歌う? って訊いておいて」
観客笑。
堀江さん「すごいシャウトしたりして♪ぅうぅちぃとぉー って」
影山さん「それは事故ですよぉ」
観客笑。
・改めて影山さんが退場され、ステージ上にお一人になった堀江さんへそこここの観客から「かわいいー」の声が。
堀江さん「ありがとうございます。55年歌ってて"かわいい"って……みなさん親戚?」
観客笑。
・堀江さんはこの催しが行われている座間市の隣にある大和市のご出身。
通われていた小学校の名前を出されると、いろめきだつ観客は少なくありませんでした。
・暗くておとなしく、友達のいない少女時代を過ごす中でのアニソンとの出会いは奇跡のよう。
・ご両親の方針でバイオリンを習われていた少女時代。
堀江さん「別に自分からやりたいって言ったわけじゃないんですよ?」
観客笑。
堀江さん「でもその時から音楽はいつも自分の傍にあって。この辺りに来るとその頃の事を思い出しますね」
・堀江さん「地元に近いですし、一生懸命歌いたいんですけど、なんでしょう、この咳。
     55年歌ってきて、こんな事ってまず無いんですけど、今日はみなさんラッキーだと思ってください」
観客拍手。
・堀江さん「今日は私を助けるために天の声がするかもしれませんが、みなさんも天の声になって一緒に歌ってもらえると嬉しいです」

13:花の子ルンルン/堀江美都子
-MC-


堀江さんのコーナー一曲目はこの年に45周年を迎えたアニメ「花の子ルンルン」よりオープニングから。
イントロが流れ出すとステージ背面に装飾のカーテンが降りてきて彩を加える中、堀江さんはしっかりと可憐に歌われていました。

・「堀江美都子 Birthday LIVE 2024」のお話。55周年という事ではりきって例年の倍の公演数をやりきられた堀江さん。
堀江さん「そしたら疲れちゃって。やっぱりもう若くないんだなぁって思って、へこんでます。
     でもまぁ、人生、こういう事もあるかな、って」
観客拍手。
堀江さん「だって、あたしの先輩っていさおさんだし……」
観客笑。
堀江さん「あの声だもん……一緒に歌ってると横から割れんばかりの声が聞こえてきて、素っ晴らしいんですよ……いくつ上なの?」
観客笑。
堀江さん「いやー届かない、先は長いなぁって。頑張ろうって思えます」
観客拍手。
・堀江さんが大和市に住まれていた頃は12人の大家族。
堀江さん「ちゃぶ台を二重三重に囲んでご飯食べてましたね。次に歌うのはその頃の過程と同じ風景の家族の歌です」

14:サザエさんのうた (1.5C)
~あかるいサザエさん(2C)/堀江美都子
-MC-
15:キミのヒカリ/堀江美都子
-MC-


"火曜日のサザエさん"こと、関東圏での再放送版「まんが名作劇場 サザエさん」より初代オープニングとエンディングをメドレーで。
堀江さんは努めてあかるくはつらつと、時に自分を鼓舞するかのように歌われているようにも感じました。
久しぶりの仲間とのステージに勇気をもらい、アニメソングの歌詞とメロディに元気をもらうというお話から、
堀江さんのコーナーラストは数多く歌われてきた「ドラえもん」の曲の中でも特にお好きだという
映画「ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~」より挿入歌「キミのヒカリ」。
堀江さんは時折咳き込まれる場面はあったものの、気丈に凛とした歌声はホールにしっかりと響き渡っていました。

・堀江さん「今度はどんなミラーボールでしょうか。楽しみですね~。この方しか着られませんよ~」
と紹介され、赤いキラキラしたお衣装でいさおさんがご登場。
・いさおさん「でも考えてみれば、アニソンって幅が広いよね」
堀江さん「そうですね」
いさおさん「作品はみんなの頭の中に残ってて、歌は胸の中に残っているから、口ずさんだりできる歌が多いんだろうね」

16:進め! ゴレンジャー/ささきいさお 堀江美都子
-MC-


いさおさんが「渡辺宙明先生の傑作」と称されたスーパー戦隊シリーズより特撮「秘密戦隊ゴレンジャー」よりオープニングをお二人で。
歌詞に合わせて照明が変わる中、いさおさんは少し歌詞を間違えながらも逞しく、堀江さんはそれに寄り添うように歌われていました。

・一カ月ほど旅行でタイに行かれていて今回のライブがこの年初めて観客の前で歌われるといういさおさん。
いさおさん「このところ寒いですよね。風も強いし。釣りに行きたくてしょうがないんだけど、風が強くて船が出ないんだよ」
・堀江さん「いさおさんが歌詞を間違えられたのはあたしの事を心配して……」 
いさおさん「いやいやいや、そんなことはない」
堀江さん「いつもそうなんですよ。あたしは周りに心配ばかりかけてしまって。
     『心配したから歌詞間違えちゃったよ』って言う人がいました (※水木一郎さん)」
観客笑。
いさおさん「おれは心配しなくても歌詞間違えるから」
堀江さん「あ、そうですか」
観客笑。
いさおさん「いつもここ(足元)にあるモニターに歌詞出てても見ないのに、

      調子に乗ってわかんなくなって、パッとみたらどこだかわかんなくなっちゃう」
堀江さん「言わなくていいのにー」
観客笑。
いさおさん「モニターは元々無かったのにある人が間違えてばっかりだからこれをつけてくれって言って」
堀江さん「誰ですか」
いさおさん「あの人だよ (※水木一郎さん)」
堀江さん「そうですね」
観客笑。
いさおさん「子門(真人さん)とか水木とかといっしょにステージやるとみんな間違えるけど、
      それそれ間違え方が違うんですよ。子門はその場で作詞して僕は間違えて、水木はもっと間違える」
観客笑。
いさおさん「モニターがあると脚が短く見えるしね」
堀江さん「いいじゃないですか十分長いんですから」
いさおさん「無ければもっと長く見えるじゃない」
観客笑。
・いさおさんと観客に見送られながら拍手の中、堀江さんがご退場。
いさおさん「今朝会うなり泣きそうな顔で。『どうしたの』って訊いたら『調子悪くて』って。
      あんだけ声が出てるならいいじゃんって思うんですけどね。自分で納得いかないんですよね。
      もっと良い声出るのに、もっと響かせられるのにって。僕なんか今日は調子良いと思ってて間違えましたけどね」
観客笑。
・影山さんも話されていたNHKの連続テレビ小説「ブギウギ」。
草彅剛さん演じる羽鳥善一のモデルである服部良一先生は、
日本テレビ系のテレビ番組「素人のどくらべ」の審査員長で、いさおさんを「君は東京のプレスリーだね」と評されたとか。
いさおさん「素人ですからノセてくれるんですよ。褒められた僕よりも親や親戚がその気になって『歌手になれ』ってせっつきまして、
      それでこの世界に入ったんですね」
・歌の勉強をなにもせずに歌手になってしまったので、歌手になってから歌の勉強をする事に。
その頃は仕事もあまり無く、知り合いに勧められたのが声のお仕事。「

 和製プレスリー」と呼ばれた縁でエルヴィス・プレスリーの吹き替えなどを
何本かしている内に評判になった頃に担当したのが「科学忍者隊ガッチャマン」のコンドルのジョー役。
これも評判になり、声をかけられたのがアニメの主題歌お話。
いさおさん「当時はアニメではなくてテレビまんが、アニメソングはまんがのうたなんて呼ばれてました。
      まんがのうたなんか歌っても顔も出ないし人気も出ないなんて言われてましたが、
      それが一変したのが『宇宙戦艦ヤマト』でございました。

      そこから色々な作品の歌を歌ったりイベントやテレビに出たりしていきました。
      それではその中から最初に歌ったアニメソングを。
      たった一つの命を捨てて 生まれ変わった不死身の身体 鉄の悪魔を叩いて砕く キャシャーンがやらねば誰がやる!!」

17:たたかえ! キャシャーン/ささきいさお
-MC-


ナレーションに起こった歓声と共にいさおさんのコーナー一曲目はアニメ「新造人間キャシャーン」よりオープニングから。
キャシャーンを思わせる白い照明の中、いさおさんは勇ましく歌われ、ラストのロングトーンには観客から喝采が送られました。

・「キャシャーン」ラストのロングトーンのお話。
いさおさん「歳をとると肺活量が減ってくるもので、本当はもう少し短く収めようと思ったんですけど、
      お客様の応援に乗せられて何小節が伸ばしてみました」
観客拍手。
いさおさん「体を慣らして呼吸を整えていきますともう半年くらい先にはひと小節くらい伸びるかもしれません」
観客拍手。

18:ゲッターロボ!/ささきいさお
-MC-
19:真っ赤なスカーフ/ささきいさお
-MC-


続いていさおさんが歌われたのは、この年に放送50周年を迎えるアニメ「ゲッターロボ」よりオープニング。
ゲッター1を思わせる赤とゲッター線を思わせる緑の照明の中、いさおさんがダイナミックな歌声で盛り上げられ、
アニメ「宇宙戦艦ヤマト」より故・納谷悟朗さんが演じられた沖田十三艦長の名調子を披露された後、
青い照明の中に赤い照明が一筋いさおさんを照らす中、「宇宙戦艦ヤマト」のエンディングをじっくりと歌われていました。

・ステージ上に堀江さん、影山さん、遠藤さんが合流。
・いさおさん「それでは、ここからはみんなで一緒に歌いたいともいますが、元気ですか?」
影山さん「元気っす!」
いさおさん「遠藤君は元気ですか?」
遠藤さん「元気です!」
いさおさん「ミッチは元気そうに見えるけど、元気ですか?」
堀江さん「元気です。体は元気なんですよねー」
影山さん「アントニオ猪木みたいっすね」
観客笑。
堀江さん「いさおさんは大丈夫ですか? 汗ふいたりとかしないで」
いさおさん「大丈夫。汗は流しっぱなしでいきましょう。
      それでは行きましょう『ANISON PREMIUM LIVEスペシャルメドレー』!!」

20:ANISON PREMIUM LIVEスペシャルメドレー
~BELIEVE IN NEXUS (1C)/遠藤正明
~僕達は天使だった (1C)/影山ヒロノブ
~魔女っ子チックル (1C)/堀江美都子
~大空魔竜ガイキング (1C)/ささきいさお
~戦士よ、起ち上がれ! (1.5C)/遠藤正明
~聖闘士神話~ソルジャー・ドリーム~ (1C)/影山ヒロノブ
~ボルテスVの歌 (1C)/堀江美都子
~とべ! グレンダイザー (1C)/ささきいさお
~秘密戦隊ゴレンジャー/ささきいさお 堀江美都子 影山ヒロノブ 遠藤正明


ラストは出演者の皆さんが入れ替わり立ち代わりで歌われる「ANISON PREMIUM LIVEスペシャルメドレー」。
まずは遠藤さんがアニメ「遊☆戯☆王 5D's」より四代目オープニングを歌われる中、
いさおさん、堀江さん、影山さんは少し後ろに下がり遠藤さんを見守られていました。
続いては影山さんがアニメ「DRAGON BALL Z」より二代目エンディングを爽やかに歌われ、
堀江さんのアニメ「魔女っ子チックル」よりオープニングでは堀江さんの振り付けをいさおさんが真似される場面も。
高らかな前奏が特徴的なアニメ「大空魔竜ガイキング」よりオープニングをいさおさんが雄々しく歌われると、
遠藤さんがアニメ「魔装機神サイバスター」よりオープニングを堂々としたパフォーマンスで盛り上げられました。
前奏で影山さんの「聖闘士星矢!」というシャウトも嬉しいアニメ「聖闘士星矢」より二代目オープニングに続き、
堀江さんがアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」よりオープニングをダンスを交えて颯爽と披露された後は、
いさおさんがアニメ「UFOロボ グレンダイザー」よりオープニングを歌われる後ろで他のお三方も口ずさまれていました。
メドレーのラストは特撮「秘密戦隊ゴレンジャー」より初代エンディングを出演者の皆さん全員でご披露。
いさおさんがメインで歌われる中、他のお三方は揃いの振り付けで特徴的なスキャットや中盤のコーラスを楽しまれていました。 

-アンコール-
-MC-


拍手の中、いさおさん、堀江さん、影山さん、遠藤さんが退場されると、観客の拍手が手拍子に代わりアンコールへ。
手拍子がしばらく続くと照明が明るくなり、いさおさん、堀江さん、影山さん、遠藤さんが登場されました。

・登場される時にイヤリングを落とされてしまった堀江さん。
影山さん「何してんの?」
遠藤さん「落としもの」
堀江さんは遠藤さんと共にイヤリングをすぐに拾われてステージ中央に合流。
イヤリングを耳に付けられている間、堀江さんのマイクは遠藤さんがを持たれていました。
・いさおさん「みなさまの声援を糧に、我々はこれからも頑張っていこうと思います。
      最後はこの曲でお別れしたいと思います。『宇宙戦艦ヤマト』発進!!」

21:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお 堀江美都子 影山ヒロノブ 遠藤正明
-MC-


「ANISON PREMIUM LIVE ささきいさお×堀江美都子×影山ヒロノブ×遠藤正明」のラストは
アニメ「宇宙戦艦ヤマト」よりオープニングを出演者の皆さん全員で。
いさおさんがメインに歌われる中、他の三方は冒頭や後半で一緒になって歌われており、
観客も一緒になって大合唱する光景はライブの締めくくりにぴったりでした。

閉演BGM:宇宙戦艦ヤマト

・「宇宙戦艦ヤマト」が流れる中、出演者の皆さんがおひとりおひとりご挨拶。
・遠藤さん「舞台袖で先輩たちの歌を聞いていたんですど、全部歌えました」
・いさおさんに「若きヒーロー」と紹介される影山さん。
・堀江さん「今日は暖かいお客様に見守られ、ステージ上では頼もしい仲間たちに支えられて、何とか歌う事が出来ました」
・いさおさん「今日は歌っていて結構歌が滑ってしまったのですが、よく滑る滑り台みたいで気持ちよかったです。
      また元気にお会いできて挨拶を交わしていければと思います。どうもありがとう!!」


いさおさん、堀江さん、影山さん、遠藤さんが拍手の中見送られると会場内の照明が明るくなり
「ANISON PREMIUM LIVE ささきいさお×堀江美都子×影山ヒロノブ×遠藤正明」は終演となりました。
これまでありそうでなかなか無かったいさおさん、堀江さん、影山さん、遠藤さんだけのライブでしたが、
長年ステージを共にされてきただけに終始和やかで和気あいあいとした雰囲気。
出演者の皆さんが代表曲を披露される中、それぞれのデュエットや本編ラストの惜しみないメドレーと
1970年代から2020年代までの幅広い世代とジャンルのアニメ、特撮ソングを聞く事が出来た嬉しいライブでした。



補足

・会場前にはライブの大きい看板が設置されており、「完売御礼」の張り紙が張られていました。

・遠藤さん「『勇者王誕生!』は"ガ"が124回出てきます。
     一緒に歌うと幸せになるとか、ならないとか……知らんけど……」
観客笑。

・2019年の10月22日に東京ドームで行われた日本シリーズ第3戦巨人対ソフトバンク戦で
国歌独唱をされた影山さん。
影山さん「たまにキー間違ってえらい事になってる人いるけど」
遠藤さん「国歌はあぶないですね」
観客笑
影山さん「ただオレが歌った日から巨人が連敗して。あんな弱い巨人初めて見ましたよ」
遠藤さん「全部兄さんのせいという事で」
影山さん「なんでやねぇーん!!」
観客笑。

・影山さん「みんなのノリが良すぎて歌詞間違えちゃったよ。悪いのはおまえらだ!」
観客笑。
影山さん「……あっ、すんません。んまぁ、今日車で来る時道がめっちゃ混んでたんすよ。
     みんなもガンバって来てくれてるだろうから、絶対盛り上げたかったんですよ!」

・堀江さん「今は横浜市に住んでるので、みんなが道が混んでいて大変だったらしいんですけど、
もうほら、こっちは知ってるから。裏道通ってススっと」
観客笑。

・堀江さんのステージドリンクは甘い「ドクターX」。

・「キャンディ キャンディ」がヒットした頃、アイドル活動の誘いがあったという堀江さん。
堀江さん「でも恋の歌とかが悪いっていうんじゃなくて、恥ずかしくて。ほら、暗かったし、おとなしかったから。
アニメソングって愛とか勇気とか希望とか、宝物がいっぱい詰まってるじゃないですか。
     あと、あたしを最初に担当してくれたディレクターさんが『君は一生アニメソングを歌っていけるよ』って魔法をかけてくれて。
     今は世界に広がっている日本のサブカルチャーですけど、55年前は何も無かった。
     その時にかけてくれた魔法と、素晴らしい歌詞やメロディを一生懸命歌ってきて振り返ると、

     アニソンが大きく広がっていて、うれしい気持ちです。
     これからもみんなと一緒に、頑張って歌っていこうって思います」

・いさおさん「だんだんと歌ってはいけないというような年齢になってきましたが、
      二通りの人がいるんですね。『ささきさん、みっともないからもう辞めた方がいいよ』という方と
      『ささきさん、今辞めても家で何もせずにふやけちゃうんだからもったいないから続けなよ』という方と。
      二つの意見にどっちかなと悩みながら歌い続けて行くんじゃないかと思っています」

・記載した以外にも作品になぞらえたかのような照明の演出が多く見られました。

・いさおさん「お互いまた会った時に元気でいられるように。また会いましょう」

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