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堀江美都子 Birthday LIVE 2024 東京公演 16日 2nd
24.3.16 BLUE MOOD

出演/堀江美都子

演奏/G.松尾洋一 Ba.吉岡満則 Key.中村智美 Dr.土橋誠
コーラス/KAKO♪ 松尾洋一 吉岡満則 中村智美



日本のアニメ黎明期にアニメソングを専門に歌う最初の歌手の一人としてソロデビュー以来、
アニメ「キャンディ・キャンディ」をはじめとして数多くの楽曲を歌い続けられている堀江美都子さん。

アニメソングに対する功績やその姿勢から"アニメソング界の女王"と称される堀江さんは
デビュー55周年を迎えられた現在も歌手として楽曲を発表されたりステージに立たれているほか、
後輩育成にも力を注がれており、ご自身でヴォーカルスクール「堀江美都子シンガーズ・ラボ」を開講されたり、
洗足学園音楽大学の声優アニメソングコースにおいて客員教授としても活動されています。

そんな堀江さんは毎年ご自身のお誕生日である3月8日近辺にバースデーライブを開催されています。
2024年は大阪と東京で開催され、大阪では昼公演「1st」、夜公演「2nd」と一日2公演、
東京では16日と17日それぞれ昼公演「1st」、夜公演「2nd」と合計4公演開催されました。
今回は東京公演初日の16日夜公演「2nd」のレポートです。

会場は東京の汐留にあるライブハウスレストランBLUE MOOD。
クラシックやジャズなど落ち着いたアレンジされたディズニーの楽曲がBGMとして流れる中、
当日は整理番号順入場の自由席という事で、観客が思い思いのテーブル席に着座。
今回は大阪、東京とも全公演チケット完売という事で全席満員でした。

今回デビュー55周年記念グッズとして、堀江さんの教え子の洗足学園卒業生の方がメインビジュアルをデザインし
タツノコプロダクションのイラストレーター・デザイナー吉田すずかさんがキャラクターのイラストを手がけられた
大阪東京限定色を含めたTシャツやタオルの他、
堀江さんのグッズとしては初めてアクリルスタンドと色を変えられるペンライトが販売されました。

会場はライブハウスレストランという事で、観客はドリンクやフードを楽しみながらライブを鑑賞できる為、
今回限定のスペシャルコラボレーションメニューとしてスペシャルカクテル
「Mau loa micchi(マウロアミッチ)」のアルコールありとアルコール無しが用意されていました。

ステージ上には各楽器や堀江さん用のマイクスタンドと譜面台、テーブルなどが準備されておりました。
観客の食事が一通り済み、当初の開演予定時間から少し過ぎた頃になると
客席の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。

00:SE
01:だれかが私を待っている/堀江美都子
02:恋は突然/堀江美都子
03:キミの風/堀江美都子


穏やかな曲調で堀江さんが「ラララ」とスキャットで歌われた曲がオーバーチュアとして流れる中、
演奏陣の皆さんとKAKO♪さんが登場され、それぞれの位置につかれると堀江さんがご登場。
一曲目に歌われたのはアニメ映画/OVA「オズの魔法使い」より主題歌「だれかが私を待っている」。
堀江さんがしなやかな歌声を披露されると、間奏では観客が盛大な「ミッチ」コールを贈っていました。
続いてはアニメ「愛してナイト」よりオープニング。堀江さんの柔らかな歌声の「やってくる」に合わせて
観客も「やってくる」とコール&レスポンスをされた後は、アニメ「私のあしながおじさん」よりエンディングへ。
KAKO♪さんのスキャットも清々しく、堀江さんの弾むような歌声に元気づけられる思いでした。

・今年に入って花粉症になってしまった堀江さん。当日は調子が思わしくないとの事。
・堀江さん「まあこういう商売ですから、対処法は色々知ってるんです。
     病院に行ってぜんそくの時とかにも処方される吸引器をもらって使ったんです。
     早く良くなりたいから使っていたんですけど、声が枯れちゃって。
     そしたら吸引器の副作用っていう欄に「声が枯れる」「動悸」「手が震える」とか書いてあるんですよ。
     あたしの体ってのは正直ですね。その副作用が全部出ちゃいました。大阪の時とか大変でしたよ。
     手なんか震えちゃって。『おいおいおいおい』って思っちゃいましたねー。
     喉もいたくないし、体調も悪くないのにね……でもまあ、55年も歌ってるといろんなことがありますからねー。
     まぁ、あとはがんばるだけか」
観客拍手。

04:愛はいつ?/堀江美都子
-MC-
05:僕らの宝箱/堀江美都子


「続いては春らしいロマンチックな曲」をと堀江さんが話されてから歌われたのは
日生ファミリースペシャル版のアニメ「若草物語」よりかおりくみこさんと歌われたオープニングをお一人で。
春の訪れと恋心を重ねた歌詞をワルツ調で小気味よく歌われた後は、アニメ「ビックリマン2000」より四代目エンディング。
堀江さんはノスタルジーを感じる歌詞を包容力あふれる歌声で披露されながら、後奏のコーラスとキーボードが際立つ場面では
さりげなく観客にKAKO♪さんと中島さんに注目するように促されていました。

・デビュー55周年を振り返って。
・昼公演の1stではデビュー前の幼少期のお話を中心にされていたそうですが、
ここではデビューに至るまでの話とデビュー後のお話をされていました。

・「子供の頃は大人しくて暗くていつも一人でいた」という堀江さん。
・歌手の道ではなくヴァイオリニストになろうかしらと思案されていた中、
おばさまが勝手に応募したフジテレビ「日清ちびっこのどじまん」に出場することに。
・「ドナドナ」を歌って本戦に勝ち進み、25点満点中24点を獲得するも、審査員の方に「暗いね」と言われてショックを受ける。
堀江さん「『暗いんだぁ』って思ったんですよ。『ドナドナ』って仔牛が売られて行く歌だから感情を込めて歌ったのにね」
・なぜだか「日清ちびっこのどじまん」の合唱団に入る事に。神奈川から東京へ通うのが遠いのに。
・作曲家の藤家虹二さんにスカウトされてコロムビアレコードへ。NHK「歌はともだち」の合唱団「ともだちグループ」にも所属。

・コロムビアが新しい子供の歌のジャンルとしてアニメソングに着目した際に
アニメソングを専門に歌う歌手の一人として白羽の矢が立ったのが堀江さん。
・オーディションを受けて最初に受かったのがアニメ「紅三四郎」。
堀江さん「それでも歌手になってやっていこうっていう気持ちはそれほど無かったんですよね。
     今だとアニソン歌手や声優さんのオーディションを受ける人って沢山いるでしょ。
     そういった人達には申し訳ないけど、当時は気が付いたらなっていたっていう感じでしたね。
     とにかく目の前に歌う曲が沢山あって、レコーディングをひたすらやっていく日々でしたから。
     だからプロとしての意識と自覚が芽生えたのってずっと後だったんですよ」

06:ラ・セーヌの星 (2C)
~かぐや姫先生のうた (2C)
~魔法のマコちゃん (2C)
~ランのうた (2C)
~けろっこデメタン (2C)/堀江美都子


ここからは堀江さんが歌われたアニメソングをメドレーで。
まずは「Étoile de la Seine」のタイトルコールも軽やかにアニメ「ラ・セーヌの星」より初代オープニング。
勇ましく凛とした歌声を披露されると、続いて特撮「好き! すき!! 魔女先生」よりオープニングでは好対照な透明感ある歌声をご披露。
そしてアニメ「魔法のマコちゃん」よりオープニングでは、お年頃な台詞を披露されると観客から歓声があがり、
続くアニメ「原始少年リュウ」よりエンディングでは会場全体がしみじみと聞き入っているように感じられました。
メドレーのラストのアニメ「けろっこデメタン」のオープニングでは堀江さんの哀愁を感じる伸びやかな歌声を堪能しました。

・スタッフさんがイスを運び入れ、堀江さんはイスに座ってメドレーで歌われた作品の思い出をお話。
・「かぐや姫先生」「魔法のマコちゃん」は堀江さんがそれぞれのヒロインに似ているから選出されたとか。
・堀江さん「こういった歌たちが歌手としてのモチベーションやバロメーターになってるんです。
     『この曲が歌えるうちはまだ大丈夫だぞ』って。でも今日はこの調子でね。初めて来られた方ごめんなさいね」

・アニメに歌以外に声優としても関わるようになったお話。
・堀江さん「お芝居の勉強もした事がないのにいきなり主役級の役柄ばかり頂いて、そんな中で鍛えられていたんですけど、
     それまで一番多い時で週に10曲くらい自分の歌がテレビから流れていたのに、

     20代の後半くらいに一曲も流れない時がきたんです。
     『もしかしてもうやっていけないかな』って思っていた頃に声のオーディションが来たんですよ。
     それが世界名作劇場の『愛少女ポリアンナ物語』だったんですよ。
     歌は無くて声だけのオーディションだったので全然自信が無かったんですけど、凄くラッキーにも受かってしまってね。
     ポリアンナは凄くおしゃまな子でね、台本の半分くらいがポリアンナの台詞だったりする事もあったんです。
     その中で『うわぁいよかった』って、とにかくポジティブな台詞ばっかりが出てくるんですよ。
     それを毎週毎週続けて行ったら、なんとなく自分の中で新しい歯車が動きだしたような気持ちになったんですよね。
     だからポリアンナに救われた気がするんです。いろんな役をやってきましたがこの子が一番の天使だなって思いますね」

07:アニメ「愛少女ポリアンナ物語」より朗読
~星屑のシャンデリア/堀江美都子


ここで堀江さんがアニメ「愛少女ポリアンナ物語」より1シーンのポリアンナの台詞を朗読形式でご披露されると、
そのまま歌われたのは挿入歌「星屑のシャンデリア」。穏やかな曲調の中、堀江さんの暖かな歌声が会場を包み込み
観客はポリアンナの台詞の朗読と共にじっくりと聞き入っていました。

・スタッフさんがイスを回収し、堀江さんは再び立たれて進行。
・堀江さんがアニメソングを専門に歌う歌手としてデビューされて2年後に水木一郎さんがアニメソング界に。
・堀江さんと水木さんは50年以上にわたってアニメソング界を牽引し続け、楽曲やイベントでの共演、
ジョイントコンサート「ふたりのアニソン」を行う等、お互いを同志と呼び合う間柄でしたが、
水木さんは2022年12月末に声帯不全麻痺と肺がんの治療中にご逝去されました。

・水木さんとの思い出話。
・イベントでの共演はもちろん、コロムビアの学芸部で一緒に旅行やゴルフなど遊びに行く事も。
・堀江さん「ま、アニキはゴルフが下手でね」
観客笑。
堀江さん「あっ、こんな事言うと来ちゃうなぁ。今日は一郎(16)の日だし……絶対来てるよなぁ、
     でもホントにゴルフ下手だったんだよなぁ。で、途中でふてくされるんですよ」
観客笑。
堀江さん「ある時、ゴルフに行くんでアニキが車を運転してくれたんですよ。
     アニキが運転する車初めてで、コロムビアのスタッフさんと乗ったんですけど、コワいコワい」
観客笑。
堀江さん「めっちゃコワかったです。でもそのくせ筋トレとかはめっちゃウマいんです。
     でも驚くほど球技と運転が下手……まぁ、アニキが一緒にいても言ってたから許してくれるでしょ」
・堀江さん「でもね、アニキはいつもみんなを気にしてて、『Z』が一世風靡してテレビとかに呼ばれるようになると
     あたしたち後輩も一緒に持ちあげてくれて、自分の人生を賭けて引っ張って行ってくれましたね。
     だから一番近くにいたあたし、他の仲間たちも一緒にアニキの歌を歌い継いで行こうと思います」

08:テッカマンの歌/堀江美都子

水木一郎さんが歌われた楽曲の中からアニメ「宇宙の騎士テッカマン」よりオープニングをカバー。
2008年に開催された水木さんとのコンサート「ふたりのアニソン#6」でも堀江さんがカバーされています。
堀江さんは水木さんを彷彿とさせる節回しを交えながら颯爽とした歌声を披露されていました。

・堀江さん「ちょっといまいちだったかな? アニキゆるしてもらえたかなぁー?」
・3月16日はみんなの一郎の日? 水木一郎の日?

09:1+1は何?/堀江美都子

続いては数十年ぶりに歌われるというアニメ映画/OVA「オズの魔法使い」より挿入歌「1+1は何?」。
軽快に歌われる堀江さんに応えるようにKAKO♪さん、松尾さん、吉岡さんのコーラスが楽しい一曲でした。
間奏では演奏陣とKAKO♪さんが紹介され、それぞれがソロパートを披露されたのですが、
その際にKAKO♪さんは堀江さんへの思いを込められたラップを披露されていました。

・盛大な「ミッチ」コールに「ハイ」と応える堀江さん。
堀江さん「だってあんなに『ミッチ』って呼ばれたらハイって答えるしかないじゃないですか」
観客笑。

10:ぼくらの元気/堀江美都子
11:銀河鉄道999/堀江美都子


「久しぶりに歌う大好きな曲」として紹介されたのは映画「ザ☆ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!」よりエンディング。
これまで座られていた松尾さんと吉岡さんが立たれ、堀江さんのはつらつとした歌声を堪能した後は、
アニメ映画の歌をカバーされたアルバム「One Voice」より、劇場版「銀河鉄道999<The Galaxy Express 999>」エンディング。
堀江さんはそれまでご自身の前に置かれていた譜面台を横へ移動され、パワフルな歌声をご披露、
最後のサビの繰り返しでは観客にマイクを向け、会場が一体になる光景はラストにぴったりでした。

-アンコール-

観客の拍手の中、演奏陣とKAKO♪さんが退場され、続いて堀江さんが退場されると
拍手がアンコールを表す手拍子に変わっていき、しばらくすると演奏陣の皆さんがご登場。
続いて堀江さんが登場されると、観客から花束がプレゼントされていました。

・堀江さん「今日は初めての方もいらっしゃるので、最後はやはり『キャンディキャンディ』を。
     『キャンディ』の中であたしが作詞作曲した『幸せのとびら』という曲があります。
     最終回にキャンディがのポニーの丘に立って『これから新しく歩きだすんだ』というシーンで
     とてもいいタイミングで流していただいて、とても感動しました」

12:幸せのとびら (1C)
~キャンディ キャンディ (2C)
~あしたがすき/堀江美都子


アンコールはアニメ「キャンディキャンディ」の楽曲群をメドレーで。
まずは最終回「ポニーの丘は花ざかり」の挿入歌「幸せのとびら」から。
穏やかな曲調の旅立ちへの思いの強さを感じる歌詞を堀江さんが優しく歌われた後は、
堀江さんの代表曲であるオープニングをきらきらとした歌声で披露され、
メドレーのラストは根強い支持を集めるエンディングを透明感あふれる歌声で披露されていました。

-アンコール2-
-MC-


観客の拍手と盛大な「ミッチ」コールを受け、堀江さんと演奏陣の皆さん、KAKO♪さんが退場されましたが、
拍手は鳴りやまず、再度アンコールを表す手拍子へと変わっていきました。

・しばらくすると堀江さんがお一人でご登場。
・堀江さん「ありがとうございます。手が痛くなってませんか?
     でもどうなるかと思いましたが、なんとか歌いきりました。ごめんなさいね。
     いつか必ず絶好調の時をお見せできればと思いますので、よろしくおねがいします」
・翌日17日のバースデーライブ東京公演二日目に加え、翌々日18日には洗足学園の卒業式で歌われるとの事。
大好きな連続ドラマを見るのを我慢されている堀江さん。
堀江さん「朝の8:50から『キャンディ』歌うんだよ。この声で。やだーあ」
観客笑。
堀江さん「でもね、卒業式はあたしが受け持った最後のゼミの子達なので、見届けたかったんですよ。
     それがこんな体調になってしまうとはー。どうなるかわからないものね。でもまた一日一日がんばっていきます。
     で、卒業式が終わったらドラマを見よう。TVerで」
観客笑。
堀江さん「便利なのよねー。リアルタイムで見られなくても後から見られちゃうんだから」
ちなみに堀江さんがご覧になっていたドラマとしてお話されていた作品は
フジテレビ「君が心をくれたから」、NHK「正直不動産2」、フジテレビ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」などなど。
堀江さん「でも今日は見ません。帰ってシャワー浴びてすぐ寝ます」
観客笑。
堀江さん「改めまして、今日はご来場いただきましてありがとうございました」

堀江さんが手を振りながら退場されて行くと客席の照明が再度明るくなり、
「堀江美都子 Birthday LIVE 2024」東京公演16日 2ndは終演となりました。

当日は花粉症の影響で体調が万全では無いとお話されていた堀江さんでしたが、
体調回復を誓いながら、55年にわたるキャリアの中からアニメソングの代表曲はもちろん、エンディングや
ソロライブだからこそ聞く事が出来る楽曲、水木さんのカバー等が披露されていき、
トークではアニメソングを歌われる前後の心境や水木さんとの思い出など貴重なお話を多く聞く事ができました。
堀江さんお誕生日おめでとうございます。


補足

・会場外には日本コロムビアやタツノコプロの社長さん、アニメーターの越智一裕さん、
堀江さんが部長を務められていたライブシリーズ「アニソン女子部」の出演者の皆さんが
「アニソン女子部」として贈られた祝花が飾られていました。

・「Mau loa micchi(マウロアミッチ)」にはパイナップルや小さいパラソルが装飾されていました。

・堀江さん「今日はプライベートライブと違ってアニメソングが多くて、しかも若い時に歌った曲ばかりで
     そんな時にこの調子だからねー。歌のパワーに負けないようにしないとね。
     何しろアニメソングって皆さんの思い出をそのまま運んでいかないといけませんからね。
     『……なんか違うなぁ』って思われたくないですからね。自分もその当時に戻って歌わないといけないんです。
     ……だから今日はね、重大(十代)なの」
観客拍手。

・NHK「歌はともだち」の合唱団「ともだちグループ」の同期は日本テレビ「笑点」の座布団運びでお馴染みの山田隆夫さん。
堀江さん曰く仲間うちでは「チビ太」の愛称で呼ばれていたそうです。

・堀江さん「当時の新橋はね、思い出が沢山あるんですけど、コロムビアのふるぅいスタジオがあったんですよ。
     誰も知らないような、今、コロムビアで知ってて使った事あるのはあたしと舟木一夫さんくらいですかねぇ」

・10代の頃は全国各地のデパートの屋上、遊園地、動物園、競輪場など色々な場所で行われたイベントで歌う。
堀江さん「だいたいが屋外なんですけど、あたしが歌うとね、虫がよってくるんですよ」
観客笑。
堀江さん「『アッコちゃん』を歌ってるとトンボが沢山よってきて、曲に合わせて揺れるんですよ。
     それで『アッコちゃん』が終わるとどこかへ行っちゃう。3/4拍子が好きなんですかね?」
観客笑。
堀江さん「動物園でも『アッコちゃん』歌ってたらゾウやキリンが檻の中で回るんですよ。
     歌声にはα波が出るって言いますからね。動物たちにも伝わるんですかね?」

・アニメソングを歌うようになってからのお話。
・堀江さん「沢山の曲を歌う事が出来たのは、当時のアニメソングのコンセプトはテレビの向こうの子供達が歌える歌。
     だから子供達が歌える音域で、歌詞も聞きとりやすいように歌う、覚えやすいメロディ、キャッチーなアレンジ、
     それまで無かった娯楽性のある子供の歌っていうのを目指して作られていたんですね。
     だからあたしみたいなちょっとユニセックスな声はどんな作品にも向いてたんだと思いますねー。
     あとはね、しっかりしていたから、小さい頃のあたしは。今はもうダメダメですけど」

・堀江さんにアニメ「愛少女ポリアンナ物語」オーディションに声がかかったのは
前年の世界名作劇場アニメ「小公女セーラ」でドナルド・カーマイケル役を担当されたからなのではと話されていました。

・堀江さん「水木さんとは『原始少年リュウ』のレコーディングに会う前から知り合いでね。
     かわいいおにいちゃんだったんですよ。だからアニメソングを歌われるって知った時はうれしかったですね」

・堀江さん「まだ10代の頃、アニキと一緒にイベントに行くと、とても大事にしてくれてね。
     あたしが『あたまいたーい』『おなかいたーい』っていうと凄く心配して薬買って来てくれたりして。
     で本番になるとあたしは平気なのにアニキは自分が歌詞を間違えちゃうんですよ。それであたしのせいにするんです」
観客笑。
堀江さん「『えーそれあたしのせいにする―?』『いつもじゃないかー』って思ってましたけどね。優しいんですよアニキは」

・「オズの魔法使い」は映画として企画されたものの、上映には至らず、ビデオとして販売された事を教えられた堀江さん。
堀江さん「あたしはテレビでやっていたものかと思ってたんですけどねー。じゃあ今日歌わないとねー」

・「1+1は何?」間奏でのメンバー紹介の際、堀江さんが順番を間違えて松尾さんを早めに紹介してしまう一幕も。

・各所からの祝花を終演後に観客におすそ分けしようとしたものの、翌日もライブがある為断念されたという堀江さん。

・堀江さん「ここから復活してがんばっていきます。やっぱりあの声じゃなきゃっていうのがありますからね。
     クッシーもまだ入院中だし、あずみちゃんも退院できたけどまだまだリハビリ中だしね。
     いつ誰がどうなるかわかりませんからね。毎日毎ステージ全力で歌いたい。みんなの分も歌いたいですからね」
※当時、クッシーこと串田アキラさんは1月末に急性すい炎の為に入院されており、
井上あずみさんは2023年の8月に脳出血の為、緊急入院。当時は左半身の麻痺が残る中、復帰に向けてリハビリ中でした。

・ライブグッズのお話。この時の公演にはTシャツをデザインされた元教え子の方もご来場。
堀江さん「なんか持つべきものは何でも使えって感じになってますが、
     やっぱり人はひとりでは生きてはいけないもので、誰かに協力してもらいながら作っていくのがほとんどです。
     長く続けていていいなあって思うのは、知っている人が増えて一緒に作れるものが増えて行くって事ですね」

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