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アニソンファンタジックコンサート 狛江公演
23.10.29 狛江エコルマホール

出演/ささきいさお 堀江美都子 影山ヒロノブ 森口博子

パントマイム/ジン・マサフスキー ひらがせいご

演奏/カラオケ



「アニソンファンタジックコンサート」シリーズ。
毎回水木一郎さんを主軸に二、三人のアニメソングを歌われている歌手の方々が出演されており
2022年の12月6日に水木さんが肺がんにより逝去されて以降は堀江美都子さんを中心に展開。
歌手の皆さんそれぞれの代表曲が歌われるほか、パントマイムのパフォーマンスを交えて日本全国で開催されています。

今回は堀江さんに加えてささきいさおさん、影山ヒロノブさん、森口博子さんが出演された
東京都の狛江市での狛江公演のレポートです。

これまで本シリーズは宝くじの社会貢献広報事業として市町村などの地方自治体や自治総合センターが主催となり
コンサート、演劇、落語などの各種公演を行う「宝くじ文化公演」の一環として開催されていましたが、
今回の狛江公演は一般財団法人狛江市文化振興事業団の主催として開催されました。

会場は小田急小田原線の狛江駅からすぐのところにある「狛江エコルマホール」。
スーパーマーケットや衣料品店などが入居しているOdakyu OX 狛江店を有する
複合施設エコルマIビルの4階から6階にある市民ホールです。
当日のチケットは完売という事で、客席やロビーには多くの観客が開演を待っている状況でした。
白を基調としたホール内に入場するとステージ上には幕が降りており、中の様子を見る事は出来ませんでした。
開演5分前になるとブザーが鳴り、本公演の開演にあたっての諸注意がアナウンスされました。

開演時間に再度ブザーが鳴り、会場全体の照明が暗くなると、いよいよ開演です。

●パントマイム/ジン・マサフスキー ひらがせいご

ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「交響曲第5番ハ短調『運命』」が流れる中、幕が上がり
まずはジン・マサフスキーさんとひらがせいごさんによるパントマイムのパフォーマンス。
出演者毎の幕間にパントマイムとマジックを合わせたようなステージが展開されるのですが、
ここでは棒、ステッキを用いたパフォーマンスとマジックが行われていました。

01:水の星に愛をこめて/森口博子
-MC-


まずは森口さんのご登場。ご自身であるデビュー曲のアニメ「機動戦士Zガンダム」二代目オープニングから。
森口さんは客席に「ようこそー!」と声を掛けられ、観客を見渡しながら柔らかな歌声を披露されていました。

・ステージ上は上部に赤い幕、下部に白い幕が設置され、背景には細長い直方体の照明が数台設置されていました。
・森口さん「ありがとうございまーす! 拍手と笑顔が大好物です!」
・観客の拍手を受け、両手を上下に動かして拍手をさらに大きくするように扇動される森口さん。
拍手の勢いが大きくなった所で、フジテレビ往年のバラエティ番組「森田一義アワー 笑っていいとも!!」の
タモリさんよろしく、リズムよく拍手を指揮する森口さんとそれに合わせる観客。
・その後も森口さんへの拍手がある毎に同じ様に拍手を指揮されていましたが、
指揮をしないで観客を翻弄させ会場を和ませられていました。
森口さん「やらない時もありますからねー。気をつけて!」

・2018年にNHK BSで放送された「発表! 全ガンダム大投票」における
ガンダムソング部門で「水の星に愛をこめて」が一位になりました。
森口さん「ブレないみなさんの愛、守り続けてくださるスタッフさんあっての事でございます」

02:ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~/森口博子
-MC-


森口さんがNHK「紅白歌合戦」に初出場された時に歌われた映画「機動戦士ガンダムF91」よりエンディング。
観客は森口さんの透き通るような瑞々しい歌声にじっくりと聞き入っている様子でした。

・午前中から元気な先輩達。
森口さん「私はリハーサルから先輩達の歌を聞いてるじゃないですか?
     皆さんより先に先輩達のエネルギーをいただいているので、そのエネルギーを私から皆さんにもお届けします!」
・森口さん「マスク、ブラジャー、エゴサは三種の神器なので毎日エゴサーチをしているんですけど、
     『森口博子といえばガンダムだろうけど自分にとってはサムライトルーパーなんだよな』という方もいらっしゃって……」
観客拍手。
森口さん「ありがとうございます! じゃあ今日は、狛江に鎧を掲げちゃいますか!?」
観客拍手。
森口さん「じゃあ皆さんも剣をかざすように腕を上げてみてください。上がらない人は無理しなくていいですからね」
観客笑。

03:サムライハート ~2022~/森口博子
-MC-


アニメ「鎧伝サムライトルーパー」二代目オープニングの2022年セルフカバー版。久しぶりに聞く事が出来ました。
凛とした歌声とパフォーマンスで魅せられる森口さんに合わせるように観客も腕をかざして振っていました。

・森口さん「東京で『サムライハート』を歌うって最近はあまりなかったので凄く新鮮でしたが、
     私のステージは次の曲で最後になります」
観客「えぇぇぇええええええ」
森口さん「お約束でも嬉しいですありがとうございます。今のを見て『こういうノリなのね』と思った方、
     そして乗り遅れた方もいらっしゃると思うので何もなかったかのように……次で最後の曲なんですぅ」
観客「えぇぇぇええええええぇぇえええええ」
森口さん「なんてノリのいい方々なんでしょう! ありがとうございます」

04:Ubugoe/森口博子

森口さんのコーナーラストは、2022年公開の映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」よりエンディング。
静かで柔らかな曲調の中、暖かな包容力のある森口さんの歌声で穏やかにコーナーを締めくくられていました。

●パントマイム/ジン・マサフスキー ひらがせいご

森口さんが退場されると再びジンさんとひらがさんのパントマイムのパフォーマンスへ。
今回は風船を題材にしたパフォーマンスが行われていました。

05:聖闘士神話~ソルジャー・ドリーム~/影山ヒロノブ
-MC-


ジンさんとひらがさんが退場されるとアニメ「聖闘士星矢」二代目オープニングの前奏と共に影山さんがご登場。
影山さんの颯爽とした歌声に観客の雰囲気もがらりと変わり、とても熱量を感じるスタートとなりました。

・影山さん「スゴー! さっき博子ちゃんが言ってましたけど今日のお客さん、一言で言って最高-!!」
観客拍手。
・影山さん「今日のコンサートのポスター見ました? 出演者それぞれにキャッチコピーが付いてたんですよ。
     んまぁ、いさおさんは"アニソン界の大王"、堀江さんは"アニソン女王"、博子ちゃんは"アニソン界の歌姫"
     ……オレん所見ました?」
観客「貴公子ー!!」
影山さん「初めて言われたんすよ。いさおさんが"大王"でアニキ(水木一郎さん)が元気な頃は"アニソン界のキング"とかって言われてて、
     オレとかは"アニソン界のプリンス"が多かったんですよね……まぁ年齢とかはこっち置いといて」
観客笑。
影山さん「でも今日は貴公子の前に……オレだけ"永遠の"ってついてるんすよォ」
観客拍手。
影山さん「っもっそっれっを見ってモチベーションめっちゃアガりましたっ。ガンバリます!」

06:HEATS 2021/影山ヒロノブ
-MC-


続いてはOVA「真(チェンジ!!)ゲッターロボ -地球最後の日-」の二代目オープニング「HEATS」を
2021年にアニメ「ゲッターロボアーク」で三代目エンディングとして再録音再アレンジされた「HEATS 2021」。
影山さんならではのポジティブな歌声と躍動感たっぷりのステージングに観客も大盛り上がりでした。

・観客「ミッシェル―!」
影山さん「ミッシェルってだれぇ~? ナハハ。まぁたモチベーション、アガりましたねぇ~」 
ロックバンドLAZYのボーカルとしてデビューされた影山さん。デビュー当時に付けられた愛称がミッシェルでした。
影山さん「でもLAZYも47年前っすよ。てことはデビュー47年目ですからね」
観客拍手。
影山さん「時が立つのは早いですけど、現役で今も歌えてるってのは最高ですね」

07:夢旅人-BLUE DREAM-/影山ヒロノブ
-MC-


「ここでバラードを一曲」とお話されて歌われたのは、アニメ「聖闘士星矢」二代目エンディング。
影山さんはドラマチックなロックバラードを、哀愁たっぷりの情熱的な歌声で披露されていました。

・影山さん「『アニソンファンタジックコンサート』の仲間に入れてもらって今回で三回目なんすけど、
     最初と二回目は奈良県で二公演だったんすけど、夜にいさおさんと含めてみんなで呑みに行ったんすよ。
     よく考えたらいさおさんと呑みに行くってなかなか無かったんですよ。しかもメッチャ楽しくて。
     このチームに入れてめっちゃ嬉しかったなあって思ってたら今日ね、楽屋にいさおさんが来てくれて。
     弁当食べてたら『影ちゃんおはよー!』って。『ぇぇぇぇええええええええ』!!」
観客笑。
※この年の9月頭に今回の座組で奈良県の吉野郡と生駒郡で「アニソンファンタジックコンサート」が開催されました。
影山さん「普通は逆っすよ。後輩のオレから挨拶に行かなきゃいけないのに来てくれたんすよ。
     やっぱりアニキもそうだったんすけど、この業界の先輩達って、なんてぇのこう……変な……変なァ」
観客笑。
影山さん「変な人達って事じゃなくてぇ……なんつぅんすか? メッチャいい人なんすよ!」 
観客拍手。
影山さん「なので、影山ヒロノブはいさおさんとか堀江さんをサポートしながらこの業界で歌って行ければいいなと思います」

08:CHA-LA HEAD-CHA-LA/影山ヒロノブ

影山さんが「最後はもちろんこの曲だ!」と歌われたのは、アニメ「DRAGON BALL Z」より初代オープニング。
客席を見渡しながら笑顔いっぱいに歌われる影山さんのステージを受け、観客も大合唱で大盛り上がりでした。

●パントマイム/ジン・マサフスキー ひらがせいご

影山さんが退場されると再びジンさんとひらがさんのパントマイムのパフォーマンスへ。
今回はリングを題材にしたパントマイムにマジックの要素が加わっていました。

09:キャンディ キャンディ (2C)/堀江美都子
10:花の子ルンルン (2C)
~ひみつのアッコちゃん/堀江美都子
-MC-


ジンさんとひらがさんが退場され、アニメ「キャンディ・キャンディ」オープニングの前奏が流れる中、
観客の歓声と拍手を受けながら堀江さんが登場され、はつらつとした歌声をご披露。
「キャンディ」を二番まで歌われると「このまま代表曲をお届けします」とアニメ「花の子ルンルン」オープニングへ。
伸びやかな歌声とサビの振り付けを堪能した後は「テクマクマヤコン テクマクマヤコン アッコになーれー」という一言から、
アニメ「ひみつのアッコちゃん(第2作)」オープニング。客席を見渡しながら弾むような歌声を披露されていました。

・堀江さん「凄すぎる。皆さん親戚と思うくらい。なんか圧がすごいっすよ」
観客笑。
・2024年にアニメソングデビュー55周年を迎えられる堀江さん。
堀江さん「ということはー55ちゃいはぜったいいってるってことー。あははははー」
観客笑。
堀江さん「日本でアニメソングというジャンルが出来る前、まんがの歌って言われていた頃に
     『君が専門で歌うんだよ』とって名札をつけられた最初の人です」
観客拍手。
堀江さん「今では声優さんとかJ-POPのアーティストさんとかもアニメソングを歌われていますが、
     一番最初に小学生の頃以来、アニメソングを歌い続けてきました」

・堀江さん「火曜日のサザエさんは皆さんご存知ですかー?」
観客拍手。
堀江さん「お魚をくわえない方でーす。それは日曜日でーす。とっても有名な方でーす」
観客笑。
堀江さん「こちらは窓を開ける方でーす」
観客笑。

11:サザエさんのうた (1.5C)
~あかるいサザエさん (2C)/堀江美都子
-MC-


関東圏での再放送版「まんが名作劇場 サザエさん」初代オープニングとエンディングをメドレーで。
オープニングでは「あなたもサザエさん」の部分は堀江さんに扇動されて観客の大合唱も心地よく、
エンディングでは軽快な曲調に合わせて堀江さんの小気味の良い歌いぶりを堪能することが出来ました。

・堀江さん「さぁこの後は大王様がね、登場されますからね。気さくでいい人な大王様です」
観客笑。
堀江さん「釣りの話が大好きな大王様です。本当にいい大先輩です」

12:キミのヒカリ/堀江美都子

堀江さんのコーナーラストは数多く歌われてきた「ドラえもん」の曲の中でも特にお好きだという
映画「ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~」より挿入歌「キミのヒカリ」。
聞く人に寄り添う暖かな堀江さんの歌声が会場をやさしく包み込むように響く中、
二番終わりの間奏部分からは堀江さんの扇動で手を左右にゆっくり振ることで一体感が生まれていました。

●パントマイム/ジン・マサフスキー ひらがせいご

堀江さんがご挨拶をされ退場されると、再びジンさんとひらがさんのパントマイムのパフォーマンスへ。
今回は新聞紙を題材にしたパントマイムにマジックの要素が加わっていました。

13:銀河鉄道999/ささきいさお
-MC-


ジンさんとひらがさんが退場され、アニメ「銀河鉄道999」オープニングと共に大歓声の中、いさおさんがご登場。
この日のいさおさんの歌声はいつも以上にダイレクトに聞こえ、観客も圧倒されていた様子でした。

・いさおさん「奈良に引き続いての『アニソンファンタジックコンサート』でございますが、
      今回の公演が今年のツアーのラストという事でして、まぁ終わりよければ総て良しといいまして、
      アニメの歌でもエンディングテーマというのはいい曲がいっぱいございまます。
      作家の方が力を込めて作るものですから作品をうまーく締めくくる曲になっております。
      今回は『銀河鉄道999』のエンディングであります『青い小鳥』……小鳥はオープニングですね。
      『青い地球』でしたね。ンフフフフフフ」
観客笑。
いさおさん「大丈夫ですよ。ちょっとアガってるんです。最近ステージで緊張する事が多くなりましてね。
      『青い地球』そして『宇宙戦艦ヤマト』より『真っ赤なスカーフ』をお届けします。
      この曲はあの子が振っていた真っ赤なスカーフは誰のためだろう、
      誰のためでもいいだろうオレ達のためだと思えばいいじゃないかという気楽な歌でございます。
      宮川泰先生が作るとなんとなくクラシカルだったり、『ウナ・セラ・ディ東京』みたいになるんですが、
      今日はなかなか難しい事ではございますが、ちょっと楽に歌ってみようと思います」

14:青い地球 (1C)
~真っ赤なスカーフ (1C) /ささきいさお
-MC-


続いてはアニメ「銀河鉄道999」エンディングとアニメ「宇宙戦艦ヤマト」エンディングをメドレーで。
「青い地球」ではいさおさんの歌はもちろん表情をじっくり観察する事が出来、
続く「真っ赤なスカーフ」ではいさおさんが「気楽に」とお話された事もあり、どこか軽やかさを感じました。
この2曲をメドレーで聞く事が出来るというのはなんとも贅沢なひと時でございました。

・いさおさん「阿久悠先生の歌詞は素晴らしいですね。特に『ロマンのかけら』というのが阿久先生らしいです。
      いつもは慎重に慎重に歌うんですけど、ちょっと今日は気楽にやってみました」
観客拍手。
いさおさん「エンディングの後は威勢のいいオープニングを3曲メドレーで聞いて頂きたいと思います」
観客拍手。
いさおさん「たったひとつの命を捨てて生まれ変わった不死身の体
      鉄の悪魔を叩いて砕くキャシャーンがやらねば誰がやる! ッゴォゥ!」

15:たたかえ! キャシャーン (1C)
~ゲッターロボ! (1C)
~とべ! グレンダイザー (1C)/ささきいさお
-MC-


いさおさんが前口上を勇ましく披露され、アニメ「新造人間キャシャーン」オープニングからメドレースタート。
ラストのロングトーンでは大歓声が起き、盛り上がりはそのままアニメ「ゲッターロボ」よりオープニングへ。
随所のキメどころではいさおさんの歌声に合わさる様に観客も拳を上げて盛り上がっていました。
メドレーのラストはヨーロッパを中心に世界的にも人気のアニメ「UFOロボ グレンダイザー」よりオープニング。
はつらつとしたいさおさんの歌声に合わせて観客の手拍子も軽快にリズミカルでした。

・ここでいさおさんが堀江さんを呼び込まれてお二人でお話。
・いさおさん「この曲のレコーディング当日は向かい合って二人の間にアクリル板を立てて歌ったんだよね」
堀江さん「お互いの口を見ながら合わせてたんですよ」
いさおさん「今はそれぞれ別々の部屋で小さいモニターを見ながら歌うけど、小さいから合わせられないんだよね」
堀江さん「あたしは合わせますよ」
観客笑。
いさおさん「そお? でも合わせるといえばアフレコなんかも映像の口に合わせるんですよ。
      合わせるのか合わせているように見せているのかこれが難しくてね。
      必死になりながら『バードミサイルをブチ込んでやるぜ』ってやるわけですよ」
いさおさんがアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」G-2号 コンドルのジョーの声を披露されると観客大沸でした。

16:明日夢みて/ささきいさお 堀江美都子
-MC-


お二人のデュエットコーナー。まずはアニメ「科学忍者隊ガッチャマンII」よりエンディング。
揃いの敬礼ポーズからはじまり、時折顔を合わせながら、お二人ならではの掛け合いで軽やかに歌われていました。

・いさおさん「今回のツアーで一番うまくできたね。この前なんかはオレが先走っちゃったもんなぁ」
堀江さん「いさおさんは歌い終るたびに感想を話されます」
観客笑。
いさおさん「いろいろ考えながら歌っちゃって言葉が出なくなっちゃうんですよね繊細だから」
観客拍手。
堀江さん「いいじゃないですか人間味があって」
いさおさん「そうだね。その人の人間味がないとやっぱり歌手じゃないような気がするよね」

・いさおさん「お別れの曲は初めてミッチと一緒に歌った曲で50年くらい前かな? アニソン歌い始めた頃だから」
堀江さん「いさおさん、アニソン歌って50年なんですか?」
いさおさん「そうだよ意外と若いんだよ。ンフフフ。今64歳だからね。ンフフフ」
観客笑。
堀江さん「でもあたし2歳の頃、いさおさんをテレビで見ていましたからね」
いさおさん「らしいね。ミッチは2歳の頃にオレが出ていた『ウエスタンカーニバル』を見ていた記憶があるんだって」
堀江さん「そうなんですよ。記憶力はいいんです。でもいさおさん以外に誰が出ていたかは覚えていないんです」
いさおさん「余程印象深かったんだね。それはオレが一番カッコよかったって事かな? ンフフフ」
観客拍手。
堀江さん「そうなんです。それで次の曲の時に『あ、あの人だ』ってびっくりしたんですよ」

17:進め! ゴレンジャー/ささきいさお 堀江美都子

お二人の最初のデュエット曲であるスーパー戦隊シリーズより特撮「秘密戦隊ゴレンジャー」よりオープニング。
前奏が始まるとステージ後方の数台ある直方体の照明がそれぞれゴレンジャーの五色を照らしだした他、
背景も曲の歌詞に合わせた色に変わっていく演出はとても嬉しく心憎かったです。

-アンコール-
-MC-


拍手の中、いさおさんと堀江さんが退場されると、観客の拍手が手拍子に変わってアンコールへ。
手拍子がしばらく続くと照明が明るくなり、いさおさん、堀江さん、影山さん、森口さんが登場されました。

・いさおさん「今日は今年最後の『アニソンファンタジックコンサート』でした」
堀江さん「そうかー今年ももう最後かー。早いですねー」
いさおさん「オレなんか今年どころか人生が最後に近づいているよンフフフ」
森口さん「まだまだですよ!」
いさおさん「普段は背中も曲がってしまいがちなんですけど、皆様のおかげで背筋が伸びますね。
      影ちゃんなんかそんな心配ないから、今もオレを置いてさっさと走って登場しましたね」
影山さん「え、そんな風にボクを見てたんすか?」
いさおさん「やっぱり若いっていいなぁ」
影山さん「イヤイヤ、若ぁいって言われるとちょっとォ」
いさおさん「だって影ちゃんと初めて会ったのって10代の頃だろ?」
影山さん「ボク、17歳でしたね」
いさおさん「やっぱり印象が出会った頃の年齢のままなんだよね。最近ちょっと太った?」 
観客笑。
影山さん「ナッハハハハ。17歳よりかは太りました」
いさおさん「そうだよね。昔はげっそりしてたもんね」
森口さん「でも一時期よりかは引き締まっていますよね」
観客笑。
影山さん「褒められてるのかどうなん?」 
森口さん「今がちょうどいい感じ! いい感じです!!」
観客笑。
・ここで出演者の皆さんからひと言づつコメントとご挨拶がありました。
・いさおさん「実は博子ちゃんとは彼女がデビューしたての頃、KBC九州朝日放送のイベントステージに出た時、
      オレがそのステージ全体の司会をやってて、その時に会ってるんだよね」
森口さん「そうなんです。その時に『水の星に愛をこめて』の曲紹介をしていただいたんですよ。
     その時、私も17歳でした!!」
観客拍手。
影山さん「永遠の17歳!」
いさおさん「みんな17歳の時に合ってたんだね。ミッチとは17歳くらいの時だったっけ?」
堀江さん「17歳でしたよーォ」 
いさおさん「いやぁミッチにもそんな時があったんだね」
観客笑。

18:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお 堀江美都子 影山ヒロノブ 森口博子

「アニソンファンタジックコンサート」狛江公演を締めくくるのは、いさおさんの「ヤマト、発進」の掛け声から
この年に放送開始から50周年を迎えたアニメ「宇宙戦隊ヤマト」オープニングを出演の歌手のみなさん全員で。
いさおさんがメインに歌われる中、冒頭と後半部分は四人で歌われており、
前奏の敬礼やラストの「ヤマト」の部分は揃いの振り付けを披露されていました。

閉演BGM:マジンガーZ~グランド・アニキ・スタイルBrass version~ (カラオケ)

「ヤマト」が終わると水木さんのジャズ・ブラスセルフカバーアルバム「WAY~グランド・アニキ・スタイル~」版の
「マジンガーZ~グランド・アニキ・スタイルBrass version~」のカラオケが流れる中、
森口さんがジンさんとひらがさんをご紹介。観客から大きな拍手が贈られる中、幕が降りると客席の照明が明るくなり、
閉演のアナウンスが流れる中、「アニソンファンタジックコンサート」狛江公演は終演となりました。


「アニソンファンタジックコンサート」はこの年の2月に一度拝見した事はありましたが、
その時は堀江さん、森口さんに高橋洋子さん、松本梨香さんという座組でしたので
いさおさんと影山さんが参加された「アニソンファンタジックコンサート」は今回が初めて。
出演者の皆様の代表曲を和やかなトークと共に楽しむ事が出来るのは変わらずに
公演毎にそれぞれのカラーを楽しむ事が出来、また機会があれば是非見に行きたいと思いました。


補足

・森口さん「今日はこの後にささきいさおさん、堀江美都子さん、影山ヒロノブさんが登場されます。
     凄くないですか? ヤマト、ガンダム、DRAGON…ちがった順番を間違えました。
     興奮してる落ち着いて、一旦森口博子から本名の花村博美ちゃん落ち着いて」
観客笑。
森口さん「改めまして、ヤマト、キャンディ、DRAGONBALL、ガンダム大集合ですよ!?」
観客拍手。

・森口さん「今日はねー声出しOKですからね。思った事どんどん言っちゃってください」
観客「カワイイー!」
森口さん「カワイイ? 知ってる」
観客笑。
観客「若ーい!」 
森口さん「若い!? ありがとうございます。日によりけりでございますけれどもね」
観客笑。

・2019年から森口さんが発表されているカバーアルバム「GUNDAM SONG COVERS」シリーズ。
これまでに3枚リリースされ、どれもオリコンデイリーチャート3位以内にランクイン。
森口さん「4歳の頃から歌手になりたくて色々なオーディションを受けてもなかなか上手く行かず、
     最後に助けられたのがアニメソングでした。ガラリと景色が変わりました。
     それから50代になって出したアルバムで記録を作る事が出来るとは思いませんでした。
     改めて夢には締め切りが無いんだなと思いました」
観客拍手。
森口さん「その時に堀江さんからメールを頂いたんです。『あたし達が出来なかったことをやってくれてありがとう』って。
     でも、それは、ささきさん、堀江さん、影山さん、そしてアニキがアニメソングを守り続けてくれたからです。
     だからこそこうやって立派な記録をね……立派って自分で言っちゃった」
観客笑。

・影山さん「狛江最高っすよ。あのォ、オレ下北沢在住なんすけど、狛江めっちゃ近い! 通勤が楽!」
観客笑。
影山さん「しかもこのホールが駅からすぐじゃないっすかァ? しかもソールドアウト! ……もう、最高です!!」

・ちなみに影山さんのインスタグラムによると「永遠の貴公子」は今回の主催のスタッフさんが考えられたそうです。

・最近酒量を少なくされているという影山さん。
影山さん「コロナ真っ只中の頃、やる事が無いじゃないすか? もう家でお酒ばっか呑んでたんすよ。
     なんかダメだなって思って。今は地方に行ったり、ライブ後の打ち上げでだけ呑むようにしたんすよ。
     で、この前テレビでローリングストーンズのミック・ジャガーのインタビューがやってたんすよ。
     ミック・ジャガーもう80歳なんですけど、ライブでオレの10倍ぐらい動いて歌ってるんすよ。
     インタビューで『ボクはね、コンサートでステージに立ちたいからお酒を控えてるんだよ。
     ジムにも行ってるしね』って……まぁ英語で話てたんすけどね」
観客笑。
影山さん「それを聞いて感動したんで、健康には気をつけながら歌っていきたいと思います」

・会場が観客の顔が良く見えるという事で、観客の声を聞いてみる事にされる堀江さん。
ちびっこや女性、男性など、堀江さんの「こんにちは」に応える形で声を出していました。

・堀江さん「ちびっこのみなさん、こんにちはー!」
ちびっこの観客「こんにちはー!」
堀江さん「うぅ~いいですねー。昔はみんなこんなにかわいかったのにねー」
観客笑。

・堀江さん「さっき影ちゃんがざっくり言ってましたね。アニソンを歌う人はいい人ですって。そうなんですいい人なんです」
観客拍手。
堀江さん「博子ちゃんもいい人でね。リハでも舞台袖から見てくれていて皆さん以上に感動してくれているんですよ。
     泣きながら『キャンディは私の人生バイブルなんですぅ~』って」
観客笑。
堀江さん「『キャンディ』のエンディング『あしたがすき』をあたしの耳元で泣きながら歌うんです。
     『♪あしたは~どこからぁ~』って」
観客笑。
堀江さんが舞台袖をご覧になった所、森口さんがいらっしゃったご様子。
堀江さん「いた! 大きく手を振ってくれてます……ちょっとネタにしちゃった。スマン!」
観客笑。
堀江さん「手でハートをつくってLOVEをくれました。ありがとうね」

・いさおさん「今回のツアーは影山君と久し振りに一緒だったんですけど、呑む機会がありまして。
      こんなに長く一緒にいるのに影ちゃんと呑むのは初めてだったんじゃないかな?
      お互いそんな粋がってる年齢でもないのに、なかなか一緒に呑める機会が無かったんですよね
      呑んで気心が知れて、いろいろぶっちゃけた話をしてまた仲良くなれた様な気がします」

・「ゲッターロボ」の照明が黄、水色、赤とゲッターチームそれぞれ配色だったのも嬉しく。

・いさおさん「いよいよコンサートも後半となってきました」
観客「えぇぇぇえぇえ」 
いさおさん「名残惜しい声援はありがたいものでございますが、予定通り進めるのは我々の悲しい性でございます」
観客笑。

・堀江さん「今日もいさおさんは白のお衣装でキラキラして素敵ですね」 
いさおさん「女房がキラキラが好きなもんだからさ、いっぱいつけられちゃったんだよ」
堀江さん「これだけキラキラが似合うのはいさおさんくらいですよ」
いさおさん「ミッチだってじゅうぶんキラキラしているよね」
堀江さん「もうお客さんの中には照明に反射して我々の顔みえなくなったらいいですね。
     余計なものが見えずに顔がキレイに見せてくれるかも」
観客笑。
いさおさん「さ、それでは次の曲」
堀江さん「急に真面目にならないでくださいよー」
観客笑。

・「進め! ゴレンジャー」では背景の照明が歌詞の色に合わせて変わっていったのですが、
1番のみ「黄」の所で「緑」の照明になってしまっていました。

・森口さん「今日はアニソン界の大王、女王、として永遠の貴公子とご一緒できて……」
影山さん「なんかオレ、オチに使われてへん?」
観客笑。

・堀江さん「アニメソングは普遍的なメロディや歌詞が多いので、あたしもまだまだ歌っていけるなあと思いました」

・いさおさん「歌いだして65年くらいになると月日が経つの早いなぁと思いますね。
      60年がつい一昨日くらいの感覚になってしまいますが、それがいいんですね。
      そう思うのが老け込まないコツでございます。
      『もう何十年かぁ』とか考えちゃうと途端に老け込んでしまうものでございます。
      そういう意味では先輩方の元気だった姿を思い出して、新人の頃の様な気持ちでいようと思います」

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