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THE KING 2023
23.1.7 新宿ReNY

出演/福山芳樹 串田アキラ NoB 田村直美 高橋洋樹

演奏/THE KING BAND(G.SUNAO Ba.田中亮介 Dr.田中一光 Key.&Co.横田昭 Mani.コジマフミヒロ)
G.福山芳樹



アニメ・特撮ソングを多く歌われている歌手の皆さんが所属する事務所でありライブ制作も行う
株式会社ライフタイム/MOJOSTによる2023年初のライブとして開催された「THE KING 2023」。

「年明け早くもスーパーレジェンドが集結 正月鈍りを吹っ飛ばせ!!!!」
というキャッチコピーの元、NoBさん、田村直美さん、福山芳樹さん、高橋洋樹さんといった
MOJOSTに所属されている皆さんと、串田アキラさんを加えた5名の皆様がご出演。
個々での共演や共通点はあるものの、一堂に会す事はおそらく今回が初めて。
どの方もライブをとても大切にされている印象で、どのようなライブになるか楽しみにしておりました。

会場は東京新宿区に新宿アイランドタワーの南棟アクアプラザの2階にある新宿ReNY。
円筒形の建物の階段を上ると、すぐスタッフさんが待機しており、
新型コロナウイルスに関する感染対策として、まず会場前の廊下で検温と手指の消毒が行われました。
そして廊下を進んだ受付でチケットの確認をし、
さらに奥の窓口でドリンクチケットと共に会場からの「ジャンピング禁止」の注意事項の書かれた紙を受け取って客席へ。
ロビーでは各出演者のグッズやCCなどの販売が行われていました。

座席は整理番号順入場の自由席で、天井には二つのシャンデリアが輝いていました。
開演前は出演の皆さんが歌われたアニメソングやオリジナル曲、カバー、カラオケなど様々な曲がBGMに流れていました。
ステージは向かって左からベース、奥にドラムとキーボード、そしてギターという配置。

開演15分ほど前になると観客への諸注意のアナウンスがあり、
開演5分ほど前になるとこのイベントの主催で制作をされている
株式会社ライフタイム/MOJOSTの代表である寒河江康隆さんが登場されてご挨拶。

・このイベントを毎年恒例のイベントにしたい寒河江さん。
・今回来なかった人を悔しがらせたいので、全部の曲が終わって出演者が勢ぞろいした時に
携帯電話やスマートフォンでのみ写真撮影OKの時間がある事をご案内。
撮影した写真は「#THEKING2023」で各種SNSへ投稿して拡散をお願い。
寒河江さん「AJFのマネっぽくて嫌なんですけど……ディスってないですよ?」
観客笑。
寒河江「あれぐらい大きな会場でできるように頑張っていきたいのでよろしくお願いします」
・会場内でのマスク着用や声出しの禁止、ロビーでの物販、そして自席のスペースでのスタンディングはOKなど、
今回の公演にあたっての諸々を改めて案内されて寒河江さんはご退場。

客席にBGMとして田村さんと同じくMOJOST所属の幡野智宏さんが歌われたアミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」の
ダブルチェインシリーズのテーマソング「見参! ポケモンメザスタ! ダブルチェイン」が流れる中、
照明が暗くなっていき、観客の拍手の中いよいよ開演です。

00:SE
01:ドラゴンボール伝説/高橋洋樹
02:めざせ天下一/高橋洋樹
-MC-


銅鑼の音から始まり、EDMに琴や笛の音を散りばめたオリエンタルな雰囲気のBGMの中、バンドのみなさんがご登場。
そして高橋さんが登場されると観客が立ち上がり、「THE KING」一曲目は、アニメ「DRAGON BALL」の挿入歌であり、
映画「DRAGON BALL 摩訶不思議大冒険!!」エンディング「ドラゴンボール伝説」から。随所のコーラスはキーボードの横田さんがご担当。
高橋さんはパワフルな中に緊迫感のある歌声を披露されると「あけましておめでとうございまーす!」と新年のご挨拶をされ、
そのまま2曲目のアニメ「DRAGON BALL」の挿入歌「めざせ天下一」へ。第21回天下一武道会の激戦の模様を高らかに激しく歌われました。

・高橋さんが改めてご挨拶と自己紹介。
・高橋さん「今回『THE KING』という事で、福山さんは"国王"(※)ですから"キング"ですよ」
※福山さんのファンクラブは「福山王国」という名前で、福山さんは国王の称号を得られています。
高橋さん「串田さん。もう言わずと知れた大先輩で"キング"ですよ。
     NoBさんはカッコいい! まさに"キング"。直美さん! もう"プリンセス"ですよ。
     King & Princesですよ! 略してキンプリですよ!」
観客笑。
高橋さん「えーワタクシはそんなKing & Princesの"執事"として前座を務めさせて頂きます、高橋洋樹です」
観客笑。
高橋さん「"キング"なんてガラじゃないし」
・高橋さん「次の曲なんですが、実は『DRAGON BALL』以外にも主題歌を歌ってまして。テレ朝じゃなくてテレ東の方で。
     合いの手が多いんですが、今回はみなさん声が出せないので、手振りだけでもやっていただけるとありがたいです」

03:超星艦隊セイザーX/高橋洋樹
-MC-
04:青き旅人たち/高橋洋樹
-MC-


特撮「超星艦隊セイザーX」オープニング。合いの手満載でライブ映えする曲ながら、今回は専らのコーラスの方はおらず、
観客も発声できないため、少し寂しかったものの、その分、高橋さんの歌声を十分に堪能できました。

久しぶりに聞くことが出きて嬉しかったです。
額の汗を拭われながら次に歌われたのは、めったにアニソンイベントで歌われないというアニメ「DRAGON BALL」の挿入歌。
高橋さんのバラードを聞く機会があまりなかったので、力強く伸びやかな"静"の歌声は新鮮でとても素敵でした。

・高橋さん「次の曲で最後なんですけど、みなさん"アレでしょ?"って思われてますよね?」
観客笑。
高橋さん「そりゃそうですよね。アレ歌わなかったらお前何しに来たんだってなっちゃいますよね」
・高橋さん「最初『DRAGON BALL』の歌のお話を頂いた時は『ハァ? マンガっすか?』って態度で、とんでもないガキでしたね。
それが40年近く経ってもこうやって歌っていて、海外でオーケストラと歌わせてもらったりして、
     一生お世話になるなんて……ありがとうございます!!」

05:魔訶不思議アドベンチャー!/高橋洋樹
-MC-


高橋さんのパートのラストはご自身の代表曲アニメ「DRAGON BALL」オープニング。
高揚感を誘う高橋さんの歌声はいつ聞いてもとてもワクワクします。観客は声を出せないながら
要所要所で拳を上げたり手を振ったりして参加して盛り上がっていました。

・歌い終えられた高橋さんに呼び込まれ、ステージ向かって左袖からNoBさんが登場されて観客にご挨拶。
・スーツにネクタイ姿の高橋さんとロックなお衣装のNoBさん
高橋さん「NoBさんと並ぶと完全に『NoBの事務所の社長の高橋です』って感じですよね」
NoBさん「さっき出てきたウチの社長はロックな恰好だからそう思われるよね」
観客笑。
・高橋さんが拍手の中退場されここからはNoBさんのステージ。

06:ペガサス幻想-PEGASUS FANTASY-/NoB
-MC-
07:轟轟戦隊ボウケンジャー/NoB
-MC-


「今年の歌い初めもいつもの曲で」と話されたNoBさんの一曲目はアニメ「聖闘士星矢」の初代オープニング。
NoBさんはシャープな歌声で魅せられ、サビの「聖闘士星矢」の個所では客席へマイクを向けて観客も拳を上げて応えていました。
1年間に「ペガサス幻想」は200回以上歌うという話をされ、続いては特撮「轟轟戦隊ボウケンジャー」オープニング。
この歌でマイクスタンド無しのお姿は新鮮。NoBさんははつらつとポジティブに歌われていました。

・NoBさん「次は深夜に放送していたアニメの曲なんですけど、"闘魂"と書いて"ファイト"と読むんです。
良かったら後で調べてみて、アニメ見て、曲も聞いてみたください」

08:闘魂! ケモナーマスク(NoB Only Version)/NoB with 横田昭
-MC-


当節流行りの異世界アニメの中でも異色作ともいえるアニメ「旗揚! けものみち」よりオープニング。
アニメで使われているオリジナル版は声優の小西克幸さんや斉藤貴美子さんが台詞や合いの手、歌で参加されていますが、
今回はそれらが無いNoBさんの歌のみの「NoB Only Version」。

しかし2番終わりの台詞は横田さんが担当され、今回だけのスペシャル版でした。
NoBさんのマッシブかつアグレッシブな歌声を是非生で聞きたかったのでとても嬉しかったです。

・NoBさん「次の曲は思い出があって、コロナ禍でみんなが外に出られない中、なにかできる事はないかって、
スーパー戦隊を歌ってきたシンガー達でリモートで録音した曲です」

09:最高最強 SUPER STARS!/NoB
-MC-
10:永遠ブルー-Blue Forever-/NoB
-MC-


続いては特撮「4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!」オープニング。
東映特撮ヒーロー作品に特化した配信サービス「東映特撮ファンクラブ」において
2020年より「日本を元気に! みんなで歌ってみた『最高最強 SUPER STARS!』」と題して
オリジナルを歌われたNoBさんを含めた総勢8組の歌手で歌われた動画が公開されています。
前向きで力強く歌われたNoBさんは「今年は海外に飛び回るボクなりの日常が戻ってきそうな気がします」とお話しされ、
NoBさんのパート最後の曲、アニメ「聖闘士星矢」エンディングへ。どの国へ行っても最後に歌われる曲という事で、
はれやかで清涼感のある雰囲気に会場が包まれました。

・NoBさんがステージ向かって右を見て次の出演者である福山さんを呼び込んだものの、
福山さんは逆のステージ向かって左からご登場。
福山さん「ずっとNoBちゃんのステージ見てて、さっきまですげえカッコよかったのに……」
観客笑。
・スタッフさんがマイクスタンドなどの用意をされ、
福山さんはご自身が歌吹替えを担当されたアニメ「マクロス7」の主人公で、
作中バンドFIRE BOMBERのボーカル&ギターの熱気バサラの使用していたエレキギターを再現した通称"バサラギター"をセッティング。
・「永遠ブルー」の様に曲に合わせて観客と一緒に手を振るパフォーマンスをやってみたい福山さん。
しかしギターを持っているとできない。
「こうすればいいじゃん」と、NoBさんがギターのネックを振るパフォーマンスを提案。
福山さん「あ、なるほど」
NoBさん「絶対やってよ?」
観客笑。
・観客の拍手の中NoBさんが退場され、福山さんのステージ。
福山さん「しゃべりまくってから一曲目を演奏するって新しいですよね。
NoBちゃんとか絶対カッコよく登場する印象あるじゃないですか? でも今回はこういう感じなんですね」

11:PLANET DANCE/福山芳樹
12:HOLY LONELY LIGHT/福山芳樹
-MC-


福山さんパートはまずアニメ「マクロス7」の挿入歌「PLANET DANCE」から。
おりしもこのライブ当日は土曜日。まさに「さあ始まるぜSATURDAY NIGHT」という趣で
福山さんは出端から大いに盛り上げられ、そのまま同じくアニメ「マクロス7」の挿入歌「HOLY LONELY LIGHT」へ。
冒頭のシャウトも高らかに、福山さんは激しい歌と演奏で一気に駆け抜けられました。

・ここで福山さんはバサラギターから別のギターへチェンジ。
・「LIGHT」か「LIGHTS」か。
・なぜ福山さんだけギターを持って歌うのか。それは「マクロス7」が未来のロックバンドのお話だから。
・次の曲ではギターのネックを振るのはできない。
福山さん「次の曲は難しいのでちゃんと演奏しないと」

13:SUBMARINE STREET/福山芳樹
14:MY SOUL FOR YOU/福山芳樹
-MC-


イントロでギターのSUNAOさんが観客へ手拍子を促し、続いてもアニメ「マクロス7」から挿入歌。
福山さんは時折バンドの皆さんを振り返りながらとても楽しそうにしていました。
曲が終わるとすぐに福山さんのギター一本の演奏から、こちらもアニメ「マクロス7」の挿入歌のバラード。
1番を福山さんのギターと歌だけで披露されると、2番からはバンド演奏も加わるというアレンジで、
ギターと歌だけのシンプルさとバンド演奏での音の重なりとの両方を堪能できました。

・再びバサラギターへ持ち替え。
・福山さん「次の曲で福山パートは最後なんですけど、レコーディングの時に曲名を見て驚きましたね。
     キーもわからないでスタジオに行って、作詞家の方も来られていてギリギリで詞ができたんですね。
     見たら『突撃ラブハート』って書いてあって……」
観客笑。
福山さん「さすがにコレは……って思いながらも、アニメだからアリなのか、キーもかなり高いけど、
     そんなに歌う機会は無いだろうって思ってたら代表曲になりました!!」
観客拍手。

15:突撃ラブハート/福山芳樹
-MC-


福山さんのコーナーはラストもアニメ「マクロス7」の挿入歌で「マクロス7」づくしに。
2005年に発売された福山さんが FIRE BOMBERの楽曲をセルフカバーしたアルバム
「FUKUYAMA FIRE!!! ~A Tribute To Nekki Basara~」版のアレンジで、大いに盛り上がり、
ラストは福山さんの「HAPPY NEW YEAR!!」の叫びで締めくくられました。

・ギターを降ろした福山さんに呼び込まれて次の出演者である田村さんがご登場。
・田村さんはレインボータウンFMでパーソナリティーを務められている
「EMOTIONAL BEAT ~田村直美の好きで何が悪い~」の出演を終えられたばかりでご到着。
田村さん「道混んでたわぁ」
福山さん「タクシーですか?」
田村さん「自走よっ。自走でどこでも行くわ」
・福山さん「こういう最初にしゃべってから歌って慣れないでしょ?」
田村さん「そうねーあんまりね。最初だからお化粧も崩れてないからまず歌うかな」
福山さん「NoBちゃんなんか歌ってる時あんなカッコいいのに漫才師みたいでしたからね」
観客笑。
・福山さん「今日は赤いジャケットで」
田村さん「ピンクピンク。だんだん赤に近づいてるって事で」
福山さん「あー」
田村さん「だって同じうさぎ年でしょ?」
福山さん「あ、赤に近づいてるってそういう事? 年齢的な話?」
田村さんと福山さんは同じ1963年のお生まれ。
・歌い終わった福山さんが帰らないのには意味がある。
福山さん「事の発端は2年くらい前でしたかね。出来上がったものの、世に出るのか出ないのかずっと不安で。
さらに去年末に活動休止されるって聞いて、やっぱり世に出ないのかと思ってたら」
田村さん「出ましたね」
福山さん「『信長の野望』ってゲームの曲なんですけど、ボクが曲を作って」
田村さん「私が作詞して。それで歌っているのが」
田村さん&福山さん「氷川きよしさん」
田村さん「すごくない?」
福山さん「すごいですよね。歌作ったら本人に会えると思ってなかった?」
田村さん「思ってた。全然会えなかったけど」
福山さん「活動再開されたら会いに行きたいですね」
田村さん「周りにいる人達に止められたりして」
観客笑。

16:雷鳴/田村直美 福山芳樹
-MC-


田村さんが作詞、福山さんが作曲され、氷川きよしさんへ提供したゲーム「信長の野望・新生」エンディングをセルフカバー。
和風でへヴィな曲調をしなやかに歌われる福山さんと鋭く歌われる田村さんのコントラストが素敵。
今回この曲がこのような形で聞けると思わなかったのでとても貴重な体験でした。

・福山さんが退場され田村さんおお一人に。
田村さん「どんなライブになっているのか解らないけど楽しいライブになってるのね?」
観客拍手。

17:ゆずれない願い/田村直美
-MC-
18:All You Need Is Love/田村直美
-MC-


アニメ「魔法騎士レイアース」オープニングで田村さんのパートはスタート。
田村さんは泳ぐようになめらかに元気にサビでは音に合わせて観客に手を振るように促されていました。
続けてOVA「レイアース」よりエンディングへ。カラっとした歌声を会場中に響かせながら、
田村さんは終始笑顔でステージを動き回りながら歌われていました。

・ここで田村さんがバンドの皆さんをお一人づつご紹介。
・SUNAOさんのイントネーションはどちらでも良い。
・田村さん「これだけ難しい曲ばかりなので、バンドのみなさんはお正月もずっと練習していたと思います。大きな拍手を!!」
観客拍手。

19:光と影を抱きしめたまま/田村直美
20:Redy Go!/田村直美
-MC-


「ゆずれない願い」「All You Need Is Love」ときたらこれだよね、という事で、アニメ「魔法騎士レイアース」三代目オープニング。
グッとシリアスな曲調をせつなくも力強く歌われる田村さんのパワフルさが魅力的でした。
曲が終わるとすぐに奏でられたのはアニメ「ポケットモンスター」五代目オープニング。
田村さんの歌声は一変して明るくポジティブで高揚感を誘われました。大好きな曲なので今回聞けてとても嬉しかったです。

田村さん「次でアタシのパートは最後なんですけど、ずっとゲームやアニメの曲が続いたので、
     ここらでロックな曲をこんなアレンジでお届けします!」

21:永遠の一秒/田村直美
-MC-


三貴の「銀座ジュエリー・マキ・カメリアダイヤモンド」CMソングで田村さんが世間に注目されるきっかけになった曲。
原曲もロックですがより骨太なアレンジで、アニソンとは一味違う激しさで歌われる田村さんがとてもカッコよかったです。

・田村さん「次にお呼びする方にさっきご挨拶させて頂いたんですが、こういう風に呼んでいいよって言って頂いたんですけど、
     とてもそんな風にお呼びできません」
観客笑。
田村さん「この"THE KING"という名前のイベントに相応しい方です。試しに呼んでみましょうか? 怒られるのはアタシです」
観客笑。
田村さん「それではお呼びしましょう! クッシー! 串田アキラさーん!!」
拍手の中、串田さんが登場されてご挨拶。
・この年の1月1日、テレビ東京系で放送された

「THE カラオケバトル またまた それやっちゃう?あの大ヒット曲 ご本人は何点出せるのか新春SP」に
ご出演された串田さん。
田村さん「さっきラジオやってたら、それを見て、是非生で串田さんの歌が聞きたい、

     ライブいつあるんだろうって調べたら、今日だ! ってなって、
     当日券で来たってメッセージくれたお客さんがいるんですよ。いるかな?」
と、客席で飛び跳ねて手を振るお客様が。
串田さん「ありがとう。でも、それほどでもないよ?」
観客笑。 
・田村さんが退場されて串田さんお一人に。
串田さん「やっぱりこうやってみんなの前で歌えるっていいよね。僕は歌い始めて今年で60年になるんだけど、好きで始めたから、
     色んなことがあったけど、好きな事だからここまでこれたんだと思います……歌いましょうか?」
観客拍手。

22:疾風ザブングル/串田アキラ
-MC-
23:乾いた大地/串田アキラ
-MC-


串田さんパートの始まりはアニメ「戦闘メカ ザブングル」オープニング。
青い照明に照らされながら重厚感ある力強い唄声を披露されると、続いて同じく「ザブングル」のエンディングへ。
串田さんの逞しくタフな中に哀愁を感じる唄声に背筋が伸びる思いでした。

串田さん「次の曲はレコーディングした時はカッコいいヒーローソングだったんだけど、
コーラスが入ったらちょっと変わっちゃった、っていう曲です」

24:キン肉マンGo Fight!/串田アキラ
-MC-


串田さんのアニソンの代名詞アニメ「キン肉マン」初代オープニング。コミカルな合いの手は横田さんがご担当。
間奏のセリフでマイクがハウリングを起こしかけたのも何のその、串田さんはパワフルに唄いきられました。

・ルーツはリズム&ブルースながらポップスでデビューされた串田さん。
串田さん「コミカルな唄でもどんな唄でも、唄は唄だし、音楽は音楽ですからね。
それは外国へ行っても同じで、だからこそ通じ合えるんですね。
     次の曲は中米に行った時のツアータイトルになった曲です」

25:We are the One~僕らはひとつ~/串田アキラ
-MC-
26:宇宙刑事ギャバン/串田アキラ


この年に20周年を迎えた特撮「爆竜戦隊アバレンジャー」よりエンディング。
串田さんは軽快に弾むように唄われ、客席には腕を交互に上げ下げするエンディング映像のバーミア兵の踊りの簡易版をする観客の姿も。
そして串田さんのパートのラストを飾るのは特撮「宇宙刑事ギャバン」オープニング。
串田さんは頑強で頼もしい唄声を披露され、曲の最後には蒸着のポーズを見事に決められました。

-アンコール-
-MC-


観客の拍手の中、串田さんが歌い終えられて退場されるとバンドの皆さんもご退場。
少しすると観客の拍手はアンコールを表す手拍子に変わりました。
ほどなくして出演者のみなさんが登場され、バンドの皆さんを呼び込まれました。

・ここで改めてバンドの皆さんとマニピュレーターのコジマさんをご紹介。
・福山さんがメインになって進行。
・福山さん「串田さんのMCに感動しちゃいました」
・福山さん「背広はマネージャーっぽいけど、歌ったらドラゴンボールだったよね」
高橋さん「ありがとうございます、ドラゴンボール"だった"っていうのはよくわかんないですけど」
観客笑。
・田村さんと福山さんにしかわからないなにか。
・楽屋で串田さんの若い頃のお話をずっと聞いていたNoBさん。
NoBさん「米軍キャンプで歌ってた話とか、すごく苦労されてるんですよね」
串田さん「まぁ楽ではなかったですけど、好きな音楽で生きるって決めたので、落ち込みそうになっても
     好きさが足らん! って乗り越えてきましたね」
一同「おぉ……」
観客拍手。
・最後の歌と行くバスと帰るバスの台数の違いの意味。
・串田さん「絶対戦争なんかやったら駄目だよね。今、こうやってみんなで一緒に音楽をやれるっていいじゃない。
いつかまたお客さんとみんなで歌えるのが楽しみです」

・「それでは次はみんなで歌うコーナーなんですけど……」と言うと、福山さんの表情が強張りました。
福山さん「……水木一郎さんの歌をみんなで歌いたいと思います」
観客の拍手の中、ステージ上のみなさんの顔が少し硬くなったように感じました。
・今回の出演者の皆さん全員と面識があり、長年アニメソング界を牽引され続けていた水木一郎さんは、
このライブのおよそ一ヵ月前に肺がんのため逝去されました。
・串田さんは水木さんが亡くなられる数日前のコンサート「ふたりのアニソン」で共演されました。
その際、水木さんから「クッシー歌ってよ」と頼まれたのがアニメ「ルパン三世(新)」の二代目エンディング「ルパン三世愛のテーマ」。
串田さん「『おれ、無理だよ』って言ったんだけど、『唄って欲しいんだ』って言われて」
そしてもう一曲頼まれたのがアニメ「ムーの白鯨」の挿入歌「勇者の剣を手に」。
串田さん「てっきりアニキと一緒に唄うのかと思ったらそうじゃなくて。
     あんまり知らない曲だったけど、歌詞の内容が凄く良くて、ジーンときましたね」
・NoBさん「アニキ、今日が誕生日なんだよね」
会場中から拍手が起こりました。
串田さん「毎年この前後にバースデーライブやってたんですよね。前日も1月6日でイチローの日だ、って。
     一年ぐらい前に『クッシーよぉ、オレは何が起こっても怖くねぇんだ』って言ってて、
     そりゃ天下の水木一郎だもんなぁって思ったけど、今考えるとその時から戦ってたんだろうね。
     ホント、くやしいっていう言葉しかねぇのかなぁ……」
・福山さん「水木一郎アニキの代表曲オブ代表曲を、みなさんも心の中で歌ってください。串田さんタイトルコールを」
串田さん「マジンガーZっ!!」

27:マジンガーZ/福山芳樹 串田アキラ NoB 田村直美 高橋洋樹
-MC-


会場全体で水木さんへの思いを込めてアニメ「マジンガーZ」オープニング。
パート分けなどは無く、出演者全員一緒に歌われ、歌い終えると各々天を仰いだり細く息を吐いたりされていました。

・福山さん「次の曲は楽屋でみんなでちょっと練習してました」

28:太陽戦隊サンバルカン/串田アキラ 福山芳樹 NoB 田村直美 高橋洋樹
-MC-


アンコール2曲目は串田さんが唄われた特撮「太陽戦隊サンバルカン」オープニングを全員で。
メインを串田さんが唄われ、他の方々はコーラスや合いの手にまわられ、
間奏の「イーグル シャーク パンサー」の部分ではそれぞれのポーズをとられていました。

・「イーグル シャーク パンサー」のポーズができたりできなかったり。
・「イーグル」の手先がわからなかった福山さんと「パンサー」がキャットになってしまった高橋さん。
・福山さん「串田さんに申し訳ない」
串田さん「練習してきてくれたんだ?」
福山さん「みんな家で練習してくるはずだったんですけど、誰もやってきてねぇっていう……」
観客笑。
・福山さん「今回のこのメンバーの共通点を考えてみたんですけど、
みんなロックっぽいというか、ソウルっぽい。女性もいますけど、荒々しい人が多い気がします」
高橋さん「失礼な。プリンセスですよ。King & Princesですよ」
観客笑。
福山さん「キングとプリンセスと、あとなんだっけ?」
高橋さん「あ、ワタクシ執事でございます」
観客笑。
・福山さん「今回は第一回目でしたけど、またやりたいですよね」 
NoBさん「来年やるの決まってるらしいよ」
観客拍手。
福山さん「えーそうなのー」
NoBさん「白々しいっ!」
福山さん「はい、台本通りでございます」
観客笑。
・高橋さん「キングとプリンスは代わりがいるかもしれませんが、執事は代わりはいませんので、どうかよろしくお願いいたします」
観客笑。
・出演のみなさんから一言づつご挨拶があり、いよいよ最後の曲へ。
福山さん「最後の曲はワタクシの曲を演っていただけるって事なので、歌い分けをしてみました。
同じフレーズが11回? くらい出てくるので、みなさんも心の中で一緒に歌ってください」

29:DYNAMITE EXPLOSION/福山芳樹 串田アキラ NoB 田村直美 高橋洋樹

「THE KING」最後の曲はOVA「MACROSS DYNAMITE SEVEN」のオープニングを、
福山さんのバンドHUMMING BIRDのアルバム「UNSWEET」に収録されているバージョンで。
1番の所謂Bメロを担当された串田さんが1番のサビ前にシャウトをされてみなさん驚かれたり、
NoBさんと高橋さん、串田さんと田村さんがそれぞれペアで「explosion once again」を歌われたりと見どころ満載で、
最後は福山さんの高音のシャウトで締めくくられました。

・ここで開演前に寒河江さんから案内があったように観客からの撮影タイム。
出演者の皆さんが客席三方向に向かってポーズをとられ、観客が撮影を終えると、
今度はステージ側から出演者、バンド、観客を含めた記念撮影が行われました。

閉演BGM:DYNAMITE EXPLOSION (カラオケ)

写真撮影が終わると出演者のみなさんが口々に感謝を述べられながらバンドの皆さんと退場していき、
「DYNAMITE EXPLOSION」のカラオケが流れ出すと閉演のアナウンスがあり、「THE KING 2023」は終演となりました。

今回が初めての開催となったライブ「THE KING」。
前述のように出演者の皆さんそれぞれに共演の機会はあったものの、このメンバーが勢ぞろいするのはおそらく初めての事。
アニメ、特撮、ゲーム、CMの歌を主題歌挿入歌有名無名問わずに繰り広げられる
バラエティ豊かなラインナップは、バンド演奏の臨場感もあってとても魅力的でした。
また、出演者のみなさんの一貫した共通点としてアニソンを歌っているという事以外に、
「ライブを大切にされている」という事があるような気がします。
そんなみなさんが集まったライブだからでしょうか、観客との距離感も近過ぎず遠過ぎず、
同じ空間を体感している事が感じられるライブでした。
ライブの中心に串田さんがおられるからか、根元に真面目な雰囲気があり、
初めての催しながら地に足の付いた堅実さを感じました。
既に決まっているという次回が楽しみです。


前説/寒河江康隆


補足


・高橋さん「球を集めたりカプセルを集めたり。何かを集める作品の主題歌、お待ちしています」

・NoBさん「お正月からこんなに沢山集まってもらって。ヒマなの?」
観客笑。

・「闘魂! ケモナーマスク」のMV撮影で初めてプロレスのマットに上がったNoBさん。
NoBさん「怪我しないようにだと思うんだけど凄いボヨンボヨンしてて、
しばらく乗ってると酔ってきちゃうんだよね。車酔いみたいに。」

・「闇に紛れて水を飲みたかったが、仕方ない。お見せしよう」と水を飲む福山さん。
福山さん「……飲みすぎたようだ」
観客笑。

・福山さん「ゲームとかします?」
田村さん「あんまり。やってたのは『ゼルダの伝説』とかかな? 鏡とか見つけるヤツ」
福山さん「おれが最後にやったのは『ポートピア殺人事件』」
観客笑。

・配信が無いから言える事それぞれ。

・福山さん「今年はいい還暦が迎えられそうです」

・田村さん「いいイベントにはいいお客さんがつくって事なので、今日のお客さんはいいお客さんなんだと思います!」
観客拍手。

・串田さん「やっぱりライブはバンドに限るね」

・串田さんに「かわいいかわいい」とはしゃぐ田村さん。

・NoBさん「なんかつけるんでしょ? ハッシュタグとか。THE KING 2023って」
福山さん「NoBちゃんさ、次から司会やってよ」
NoBさん「ヤだよぉ」
田村さん「いいと思う!」
福山さん「絶対その方が良いって。色々ちゃんとわかってるし」
NoBさん「キミと二人ならやってもいいけど、また漫才みたいになるよ」
福山さん「あれはあれで楽しかったけど……」
高橋さん「執事がやりましょうか?」
観客笑。

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