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スーパーアニソン魂2021 ~THE LEGEND~
21.8.15 Zepp Tokyo

出演/ささきいさお 堀江美都子 串田アキラ 尾藤イサオ 影山ヒロノブ

初参加/リリーズ(つばめ奈緒美 つばめ真由美)

司会/ショッカーO野

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)
演奏/Super Rescue BAND(G.鍋嶋圭一 Ba.大石彬 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし)
   Z旗horns(Tr.阿久澤一哉 Tr.KENITO Tb.Ozaki Sax.Chouemon)



1998年より開催されている「ANIME JAPAN FES」。
毎年8月に開催する世界最大の同人誌即売会コミックマーケット開催に合わせて
東京の渋谷やお台場で複数日開催されている通称"AJF"と呼ばれている本ライブは
歌手、声優、俳優などアニメ、特撮、ゲーム等に関係する各方面の方々が出演。
歌のライブやトークライブ、チャリティーオークション等の様々な演目で開催されており、
今でこそ珍しくはないフェス形式でのアニメソングライブの草分け的存在です。
かつては東京のみで三日間、複数の会場で様々なコンセプトのイベントが開催されていましたが、
現在はコンセプト別の歌のライブに特化し東京で三日間三公演、大阪で一日一公演開催。

2020年は新型コロナウイルスの影響により開催中止となりましたが、
今回、2021年は例年の三日間三公演から二日間二公演に縮小して東京公演のみ開催されました。

最終日となる二日目は「スーパーアニソン魂2021 ~THE LEGEND~」。通称SAS。
アニメ、特撮、ゲーム等の幅広い楽曲を楽しむ事が出来るライブです。
SASおよび「ANIME JAPAN FES」の座長として長年ライブを牽引されてきた水木一郎さんでしたが、
4月に発病した声帯不全麻痺の治療中の為、今回は不参加となり、ささきいさおさんが座長を担当。

今回はいさおさんに加え、堀江美都子さん、串田アキラさんが両脇を固め、
尾藤イサオさん、影山ヒロノブさんといった「THE LEGEND」のタイトルにふさわしい方々がご出演。
更に1970年代に「好きよキャプテン」がスマッシュヒットした
双子姉妹のアイドルデュオ、ザ・リリーズのつばめ奈緒美さん、つばめ真由美さんが初参加。
これまでにない顔ぶれとなりどういった内容になるのかとても楽しみにしておりました。

新型コロナウイルスの影響下で多くのアニメソング関係のライブイベントが中止、延期される中、
今回のライブを主催されている株式会社バースデーソングさんは
2020年夏より政府および東京都のガイドラインを規範に、感染拡大防止策を徹底して開催。
更に会場に足を運ぶことができない国内外のファンへ向けて
今回も動画配信プラットフォーム「CN Live Streaming」を使用してのストリーミング配信され、
ライブ終了後の8月17日から8月19日までの期間限定でアーカイブ配信も行われました。

当時は東京2020オリンピックが終了し、第103回全国高等学校野球選手権大会通称"甲子園"が開催中。
未だに新型コロナウイルスの波が収まらず、四回目の緊急事態宣言が発令中ではありましたが、
「ANIME JAPAN FES」はかねてからの予定通りの開催がアナウンスされました。

会場は「スーパーロボット魂」をはじめとした魂系ライブを多く開催してきた東京お台場にあるZepp Tokyo。
2003年以来東京公演のホームグラウンドとしてバースデーソングさんの様々なライブが開催されてきましたが
事業区域における開発事業の一部進捗に伴い2022年1月1日をもって営業終了がアナウンスされており、
「ANIME JAPAN FES」夏公演のZepp Tokyoでの開催は最後となりました。

ライブ開催にあたってはロードマップを規範として感染対策が行われ、
我々が確認できただけでも以下対応がされておりました。

●入場までの流れ
・観客は事前にバースデーソングのウェブサイト内にある問診票を印刷。
記載されてる来場にあたっての注意事項を読み、氏名、連絡先、健康状態、チケット番号の記入を義務付け。
・会場前の待機場所には問診票を事前に印刷、記入できなかった観客用のブースが設けられていました。
・会場内外に限らずコインロッカーは使用禁止、荷物の預かりも行われませんでした。
・整列時、待機時には適正な距離を保つことが出来る様に地面に一定間隔で目印が設けられていました。

●入場後の会場内の様子
・入場時はまず問診票を提出し、スタッフさんが内容を確認。続いて検温が行われ、靴の裏を除菌マットを用いて消毒、
スタッフさんにチケットを確認してもらい、半券は観客が自分でもいで専用の箱に入れ、
ドリンクコインを交換し、最後に手を消毒するという流れに変わっており、開催毎に対策がアップデートされていました。
・例年設けられていた1ドリンク制はドリンク代とドリンク交換用コインの交換は観客各自が行い、
カウンターに置かれた缶やボトルの中から、観客が自分で交換する段取りになっておりました。
・更にドリンク代に関しては接触を避けるためSuica、PASUMO等の交通系ICでの会計が導入。
・今回からTシャツ等のライブグッズや出演者のCD等のグッズ販売が再開されましたが、
販売エリアには入場規制が敷かれておりました。
・出演者へのプレゼントや手紙などを入れるボックスなども設けられず、受付もされていませんでした。
・ロビーと会場内の扉は常に開いており、換気を徹底している為か、空調も風を感じる程の強さ。
・トイレの出入口にはアルコール消毒スプレーが設置され、観客が気軽に使用可能。
・トイレ前には待機列用に適正な距離を保つことが出来るように床に一定間隔で目印が設けられていました。
・客席は2席毎にひと席開けて座る形式が主になっておりました。

上記以外にも出演者の楽屋やバックヤードでも様々な所で対応がなされていると思われ、
今回の様な状況の中でもライブを実現させようという思いの程が随所に伺えました。

ステージ後方に設けられたコーラスとブラスのブースには一人一人の間にアクリル板が設置されていたほか、
コーラスのそれぞれのマイクには飛沫防止用に透明な円形のガードが付属しておりました。
コーラスブースの前には演奏陣のブースがそれぞれ設置。
壁面中央には今回のライブロゴ「AJF2021 ANIME JAPAN FES」とその背景に砂漠の写真が一部入っている幕が掲げられており、
壁面には前日の砂漠を思わせる布からキラキラとした布に変わっていました。
ステージのすぐ前には撮影用のカメラが使用するレーンが床に設置されており、カメラが移動するため、
観客は最前列でもステージとはかなり距離が保たれているようになっていました。


-MC-

開演時間になると司会進行のショッカーO野さんがご登場。

・当日は日本列島全体で連日大雨が続いており、お台場も不安定な天気でした。
・ショッカーさん「コロナだけでも大変なのにまた梅雨が戻ってきたような陽気ですが、
        これからの時間は皆さんに夢と冒険と勇気をお土産に持って帰ってもらえればと思います」
・バンド、コーラスの皆さんも登場されて準備をされる中、改めて諸注意をアナウンスされていました。

・ショッカーさん「当たり前の事でございます。これだけ守っていただければ。あとは思う存分、楽しんで下さい!!」

・ショッカーさんの「スーパーアニソン」を受け、観客が「スピリッツ」と返すお馴染みの掛け合いですが、
ショッカーさんがお一人で両方をコールされ、観客は「スピリッツ」に合わせて手を挙げる特別版に。

・ショッカーさん「さあ、皆さん、心の準備はよろしいでしょうか!?」
観客拍手。
ショッカーさん「心の準備はよろしいでしょうか!?」
観客拍手。
ショッカーさん「配信の皆さんも準備はいいですかっ!?」
観客拍手。
ショッカーさん「準備はいいですかっ!?」
観客拍手。
ショッカーさん「それでは、心の中でご唱和ください。
        スゥーパーアァニーソンーォ! スピリィイイィイッツ!! はじまります!!」
観客拍手。

01:銀河鉄道999/ささきいさお
02:花の子ルンルン/堀江美都子
03:ガツガツ!!/串田アキラ
04:WE GOTTA POWER/影山ヒロノブ
-MC-


2年ぶりのスーパーアニソン魂の出発はアニメ「銀河鉄道999」オープニングから。
いさおさんのしっかりとした低音はライブをおだやかな始まりにぴったりでした。
続いては堀江さんがスタッフさんにエスコートされる形で登場され、
アニメ「花の子ルンルン」オープニングで会場を文字通り花やかな雰囲気に。
その雰囲気を一変させてアニメ「トリコ」初代オープニングで串田さんが一気に盛り上げられ、
勢いそのままに影山さんがアニメ「DRAGON BALL Z」二代目オープニングをにぎやかに歌われ
オープニングコーナーを絞められました。

・「DRAGON BALL Z」の半そでシャツの下に「DRAGON BALL Z」Tシャツ姿のショッカーさんが合流されて影山さんとトーク。
・影山さん「やっぱりお客さんの前で歌えるのは最高です!」
・影山さんさん「キミのそのカッコすごいな。ファッション的に言ったらtoo muchやで」
ショッカーさん「ん? いいじゃん。好きなんだもん」
観客拍手。
・影山さん「普通『DRAGON BALL Z』っていったら『CHA-LA HEAD-CHA-LA』じゃないっすか?
     でもこの男は昔から『WE GOTTA POWER最高。WE GOTTA POWER最高』って言うんですよ」
ショッカーさん「もちろん『CHA-LA HEAD-CHA-LA』も好きだけど『WE GOTTA POWER』最高」
観客拍手。
・イベントで「WE GOTTA POWER」を歌う事があったショッカーさん。
ショッカーさん「その時は野沢雅子さんがいらしていて、歌はニセモノなんだけど、
        間奏で野沢さんに『オッス、オラ悟空』ってセリフを言ってもらって」
影山さん「チクショー。オレそんなん人生の中で2回ぐらいしかないよ」
ショッカーさん「オレ4回くらい」
影山さん「え゛ー!」
ショッカーさん「え゛ー!」
影山さん&ショッカーさん「え゛ー!!」
ショッカーさん「もちろんホンモノ、オリジナルの影ちゃんにはかないませんよ!」
観客拍手。
影山さん「ありがとうございます」

05:僕達は天使だった/影山ヒロノブ
-MC-


続いてもアニメ「DRAGON BALL Z」から二代目エンディング。観客の声が無い分カインズとアップルの皆さんの
コーラスがキレイに聞こえ、時折、影山さんが歌われながらコーラスブースを見ていたのが印象的でした。

・影山さん「一緒に歌えないのツライよなぁっ。でも、みんなが盛り上げてくれてるのめっちゃわかるんでっ!」
観客拍手。
・影山さん「今日はもう、360度見渡しても全て先輩なんで……こんな事……オレ2月で還暦になったんすよ?」
観客拍手
景山さん「でも、めっちゃ層が厚いっていう事を感じてます!」

06:聖闘士神話~ソルジャー・ドリーム~/影山ヒロノブ
-MC-


ご自身のもう一つの代表作と紹介して歌われたのは、アニメ「聖闘士星矢」二代目オープニング。
イントロで「聖闘士星矢ぁっ!」とシャウトされ、終始笑顔で歌われる影山さんが印象的でした。

・影山さん「マぁジ気持ちいー。オリンピックが終わって個人的にロスになってたんですけど、
     今日はみんなの前で歌う事ができて、気分はアスリートです!」
・影山さん「ボクにはずぅっとお世話になっている二人の大先輩が身近にいるんです。
     一人はちょっとコンディションが悪くて。多分家で見てくれてると思うんですけど、
     おとなしくしときなさいよぉー」
とカメラを指さす影山さん。
影山さん「今日もLINEくれたんですけど、めっっっちゃ来たがってんの……ダメだからぁぁー!」
とカメラに向かって両腕で×を作る影山さん。
影山さん「アニキと同じようにずっとお世話になっている大好きな大先輩をお呼びします。
     堀江美都子さんです!!」
観客の拍手の中、スタッフの方の腕を借りる形で登場された堀江さん。
影山さん「なんですかこのエスコート」
堀江さん「今日はね、すべてにエスコートがつくんです
影山さん「大丈夫ですか?」
堀江さん「だいじょぶだよ。
     おとなしくしてろよー」
影山さん「おとなしくしてろよー」
とカメラを指さす堀江さんと影山さん。
影山さん「いいもんばっか食ってんじゃねーぞー」
堀江さん「そうだぞー」
とカメラを指さす堀江さんと影山さん。
影山さん「いいしゃぶしゃぶくってんじゃねーぞー」
観客拍手。
堀江さん「いないととてもさびしいですけど、その分、私たちが」
影山さん「がんばりましょう」
堀江さん「心を込めて」

07:TIME~2036の選択~/堀江美都子 影山ヒロノブ
-MC-


アニメ「聖闘士星矢」より挿入歌。シリアスな雰囲気の中、お二人は顔を時折見合わせながら
とても嬉しそうに歌われていて、間奏でのアドリブも素敵でした。

・影山さんを見送られながらショッカーさんがご登場。
・堀江さん「影ちゃんが『聖闘士神話~ソルジャー・ドリーム~』歌うとね、あたし、ヒルダになっちゃうの」
ショッカーさん「そうだ、ヒルダだ。」
堀江さんはアニメ「聖闘士星矢」でポラリスのヒルダの声を演じられていました。
ショッカーさん「気がついたらボクこんなの着てましたよ」
堀江さん「あ、黄金聖闘士」
ショッカーさんは「聖闘士星矢」に登場する黄金聖闘士が描かれたTシャツを着られていました。
堀江さん「いっぱい持ってるなぁ~……よく見たら上に来てるシャツはアラレ!?」
さらにショッカーさんは「Dr.スランプ」のキャラクターをあしらわれた半そでシャツを着られていました。
堀江さん「……オボッチャマンがいないなぁ。ま、いっか」
ショッカーさん「ホンモノがいたホンモノが」
堀江さんはアニメ「Dr.スランプアラレちゃん」でキャラメルマン4号・オボッチャマンの声を演じられていました。

・ここで再びブルーのキラキラまぶしいジャケット姿のいさおさんが登場されてご挨拶。
堀江さん「今日のお衣装はなんかさわやかですね」
いさおさん「見た目はさわやかなんだけどね、着てると暑いんだよ」
観客拍手。
・ショッカーさん「ミッチといさお御大が揃いましたので」
いさおさん「『ゴレンジャー』か?」
ショッカーさん「いやいやそれはまた秋に。あ、ちょうどその話題が出たんで……」
と、ここで11月に行われるライブ「スーパー戦隊"魂"2021」のおしらせ。
ショッカーさん「最近『ゴレンジャー』はいろんなところに出まくってますからね。
              『(機界械戦隊)ゼンカイジャー』はわかるんですけど、夜中の番組にも」
堀江さん「『(ザ・)ハイスクール ヒーローズ』でしょ?」
いさおさん「おれ最近『ゴレンジャー』とか『仮面ライダー』がうじゃうじゃ出てくる映画で悪者の声を演ったよ」
いさおさんは当時公開中の映画「スーパーヒーロー戦記」で戦隊メギドの声を演じられていました。

・ショッカーさん「今回はスーパーアニソン魂という事で、お二人の曲をいろいろ探したら、
        『UFOロボ グレンダイザー』からありました」
堀江さん「この曲はいさおさんの歌が先にあって、その歌詞を変えて私が歌ったんですよ」
いさおさん「これは5年前の55周年のコンサートの時にやったんだよ」
2016年に行われた「ささきいさお デビュー55周年記念スペシャルライブ・アンコール」において、
いさおさんが「もえる愛の星」の一番を歌われ、演奏が続く中で退場されると入れ替わりに堀江さんが登場され、
「ちいさな愛の星」を歌われるという場面がありました。
いさおさん「その時は衣装を変えるんでそういう構成だったけど、今日はここでは変えないから」
 
08:もえる愛の星 (1C)/ささきいさお
~ちいさな愛の歌 (1C)/堀江美都子
~もえる愛の星 (サビ)/ささきいさお 堀江美都子
-MC-


映画「宇宙円盤大戦争」のエンディングであり、アニメ「UFOロボ グレンダイザー」最終話の挿入歌でもある「もえる愛の星」と、
女性視点に歌詞を変え、「グレンダイザー」の挿入歌としてリニューアルされた「ちいさな愛の歌」をまさかのメドレーで。
曲は同じでありながら対照的な視点の歌詞ではあるものの、お二人が歌われると不思議な整合性を感じました。

・いさおさん「『宇宙円盤大戦争』では主人公の大介くんの声も演じたんだよね。なんか当時の事を思い出しますね。
           でもデューク・フリードって偉そうな名前ですね」
観客笑。
・堀江さん「曲が同じでも歌詞が違うと目線が違う歌になりますね」
いさおさん「宇宙に帰っていくデューク・フリードの気持ちと、それを見送る人々の気持ちと、
           その中で一人の女の子が彼との思い出を歌っているっていう、とてもロマンチックだよね」
・いさおさん「次の曲ではミッチが素敵なハーモニーを聞かせてくれます。『明日夢見て』!」

09:明日夢みて/ささきいさお 堀江美都子
-MC-


続いてもお二人のデュエットでアニメ「科学忍者隊ガッチャマンII」エンディング。
スリリングな曲を堂々と歌われるいさおさんと、高低しなやかな堀江さんのハーモニーは絶品でした。

・いさおさんと堀江さんが腕を組んで退場されるのを見送られながら、
Tシャツを「ガッチャマン」に替えられたショッカーさんがご登場。
・ショッカーさんの「ガッチャマン」の思い出。
"ガッチャマンテレビ隊員"だったのが、大きくなるとガッチャマンショーを演るように。
ショッカーさん「だんだん気分が乗ってきまして、
        実態を見せずに忍び寄る白い影、コードナンバーG1号、またの名をガッチャマン!
               とか平気で演ってました。ニセモノですけど」
観客拍手。
・続いてはガッチャマンから"マン"つながり。
ショッカーさん「今日は『ジェットマン』は出ません。『マスクマン』も出ません。それは11月のお楽しみで」

10:キン肉マンGo Fight!/串田アキラ
-MC-


「うおっすぅ!」と登場された串田さんが唄われるのは"マン"つながりで、アニメ「キン肉マン」初代オープニング。
串田さんはコミカルな掛け合いでは耳に手を当ててコーラスのアップルお二人やカメラの方を見たり、楽しく逞しく歌われていました。

串田さん「『キン肉マン』すごいですよね。今も連載が続いていて。ゆでたまご先生の嶋田先生が
     昨日、『キン肉マン』グッズをたくさん送っていただきました。まだまだいろんな事が起きてるんだなぁと思いますね。
     なんとかまたアニメになると嬉しいですよね」
観客拍手。

11:炎のキン肉マン/串田アキラ
-MC-


続いてもアニメ「キン肉マン」より、要所要所の高らかなブラスが心地いい二代目オープニング。
キックやジャンプのアクションを交えながら唄われる串田さんの超人っぷりには感嘆するばかりでした。

串田さんが退場されるとショッカーさんが入れ替わりで登場され、ここから休憩を兼ねた15分間の換気タイムのアナウンスがありました。

~休憩~


休憩時間中はロビーへつながる扉も全部開けられていた他、入場口となる扉も開けられており、徹底した換気が行われていました。
まもなく休憩時間が終了する旨がアナウンスされ、しばらくするとショッカーさんがご登場。

・ショッカーさん「皆さんの拍手が今回のライフラインでございます。あ、笑い声は大丈夫ですので。
         皆さんがじーっとしてると大丈夫かな、楽しんでるかなって心配になっちゃいますので。
         大丈夫ですね?」
観客拍手
ショッカーさん「よろしくおねがいします。後半戦も参りたいと思います。
               スーパーアニソンっスピリィーッツ!! 早く言えるようになりたいですね、みんなで」
・ショッカーさんのTシャツに描かれていたのは「あしたのジョー」の丹下段平。
ショッカーさん「さっきのガッチャマンはニセモノでしたけど、これに関しては一応、CR版で声優をやっております。
        ですのでここはこのキャラクターでご紹介させていただきます。
        ジョー……立て…! 立つんだジョーッ。おめえは…おめえは俺の明日だァーッ。
        尾藤イサオさん、『あしたのジョー』」

12:あしたのジョー/尾藤イサオ
-MC-


黒い革ジャンに矢吹ジョーのTシャツを着られた尾藤さんが緊迫した空気をまとって纏ってご登場。
アニメ「あしたのジョー」オープニングを閑かな迫力で歌われ、ラストの渾身の叫びは圧巻でした。

・笑顔で挨拶をされながら、観客の拍手を一発で止める尾藤さん。
・尾藤さん「楽屋でささき先輩が若くて美人な人が多いよって話されてたんですが、
     ささきさん嘘が上手いですねぇ」
観客笑。そして拍手をまたも一発で止める尾藤さん。
・尾藤さん「えーアニソンもそうですけど、僕が好きな歌を今日まで歌ってこられたのは、
     ひとえに、えー応援をして下さる皆さんの前で歌っている、僕の努力が……」
観客笑。そして拍手をまたも一発で止める尾藤さん。
・年齢も芸歴も一年先輩のいさおさんとの話や、ステッキなトークで観客をひとしきり盛り上げられ、
「それではまた逢う日まで。ごきげんよう。さようなら」と退場されようとして、
「冗談が面白くなくてすいません」と足を止め、されに観客を楽しませる尾藤さん。

13:あしたのジョー~美しき狼たち~/尾藤イサオ
-MC-


映画「あしたのジョー」オープニングを尾藤さんが歌われたバージョン。前回披露された際は2009年にレコーディングされた
「21st century ver.」のアレンジでしたが、今回は1980年の映画公開時に作られたバージョンのアレンジで披露。
やわらかな曲調を情感たっぷりに歌われながら、時折キレのあるステージングで歌われ、
最後の繰り返しではバンドやコーラスの方を向き、音を浴びるようにされていたのが印象的でした。

・登場されながら「尾藤イサオさんですっ!」と改めて紹介されるショッカーさんを
「ショッカーさんですっ!」と紹介し返す尾藤さん。
・ショッカーさん「尾藤さんといえば『あしたのジョー』ですが、他にもいろいろな歌を歌ってらっしゃって。
        その中である曲を見つけたんですが、不思議なご縁がございまして、
                  尾藤さんとは違うバージョンで同じ歌を歌われている方達がいらっしゃったんです。
        今回このAJFというステージでスペシャルコラボをしたらどうかなという事になりまして。
        ご紹介させていただきます。ANIME JAPAN FES初見参でございます。リリーズのお二人です!!」
拍手の中、リリーズのつばめ奈緒美さんとつばめ真由美さんがご登場。
・その間、革ジャンを脱がれてTシャツだけになる尾藤さん。
・ショッカーさん「尾藤さんはリリーズのお二人とはいつ頃から?」
「そうですね、お二人がこんな小さい頃から」とご自身の膝くらいに手を当てる尾藤さん。
ショッカーさん「え? え? え? 」
尾藤さん「もちろん横になってですけどね?」
観客笑。
・尾藤さんとリリーズのお二人は芸能事務所であり通信販売業も行う
「夢グループ」の開催するコンサート「夢スター歌謡祭」で共演。
奈緒美さん「日本全国周らせていただいて、尾藤大先輩とご一緒させていたいただいております」
尾藤さん「とんでもございません。今次の歌の歌詞を思い出しながらなもので……」
観客笑。
ショッカーさん「それでは思い出される間をちょっと繋がさせていただきます。
        そちらのコンサートでは『好きよキャプテン』とか歌謡曲とかを歌われていると」
奈緒美さん「はい」
真由美さん「そうですね」
お三方のトーク中も不安げに中空を見ている尾藤さん。
ショッカーさん「今回はANIME JAPAN FESという事で、アニメや特撮ヒーローの歌を歌っていただいているんですけども、
        リリーズさんもいろいろ歌ってらっしゃるんですよね」
奈緒美さん「そうなんですよ」
ショッカーさん「実は今回コレをうたっていただきたいんだけどなぁと思ってましたらどこいっちゃったんだろー?」
いつの間にかステージからいなくなっていた尾藤さん。
ショッカーさん「あれー?」
奈緒美さん「尾藤センパーイ!?」
ステージ向かって右の舞台袖から現れた尾藤さん。
尾藤さん「ちょっとね、一生懸命覚えたから適当に歌うのは嫌なんですよ」
と、逆の向かって左側の舞台袖にいるスタッフさんに確認に行かれる尾藤さん。
ショッカーさん「これが芸能界60周年の成せる業でございます。完璧にやりたいというプロフェッショナルです」
確認を終え、「ごめんなさいね、すいません」と戻ってこられる尾藤さんに
「とんでもないです」「大好きです」と口々に答えるリリーズのお二人と、
「大丈夫です。だぁれのせいでもありゃしないですから」と尾藤さんの代表曲「悲しき願い」を織り交ぜられるショッカーさん。
尾藤さん「じゃあ忘れないうちにやりましょうか」
ショッカーさん「わかりました。すぐにいかせていただきます。
               AJF夢のコラボでございます『モスラ・メタル』!」

14:モスラ・メタル/尾藤イサオ&リリーズ
-MC-


コンピレーションアルバム「決定版 モスラ MOTHRA SONG THE BEST」に収録されている
オリジナルの「モスラの歌」のザ・ピーナッツさんのボーカルに当節流行りのメタルアレンジを施し、
新たに作られた「奇跡の詩」を加え、尾藤さんが歌唱された「モスラ・メタル」。そのザ・ピーナッツさんのパートを、
企画アルバム「ゴジラ伝説」で「モスラの歌」を歌われているリリーズのお二人が歌われるというサプライズ。
小美人の怪しさで歌われるリリーズのお二人と、ハイトーンでエネルギッシュな尾藤さんとの対照的な様子は、
選曲も取り合わせもANIME JAPAN FES史上空前絶後のコラボレーションでした。

・ショッカーさんが登場されて尾藤さんをお見送り。
ショッカーさん「尾藤さんはこの歌を歌われたのはレコーディング以来だそうです。
        貴重なもの見れましたね、みなさん!」
観客拍手。
・改めてリリーズのお二人をご紹介。いつもステージ向かって左側がお姉さんの奈緒美さん、
右側が4時間遅く生まれてきた妹の真由美さん。
・ご時勢柄、コールができないのが残念ではあるものの、客席のそこここにいる緑のペンライトを振る観客へ
リリーズのお二人が投げキッス。
ショッカーさん「今、後ろでとろけそうな奴がいるんですけども」
とキーボードの松原さんを指さすショッカーさん。
ショッカーさん「ボクら同級生なんですけども、リリーズさん、ストライクなんですよ」
真由美さん「あー!」
奈緒美さん「そうでしたかー!」
無言で右手の親指と人差し指で"L"字を作る松原さん。
・今回リリーズのお二人が出演される事になった発端は2019年の春。
ライター仲間である早川優さんがリリーズのお二人を招いたイベントを催される事を知ったショッカーさん。
是が非でもと駆けつけたそのイベントでリリーズのお二人を紹介してもったのがきっかけ。
・ショッカーさん「お二人はいろいろ歌っていらっしゃるんですが、ボクは特撮ヒーロー系が大好きなもので、
               ソッチ系の歌をお願いしてよろしいでしょうか?」
真由美さん「はい」
奈緒美さん「もちろんです」

15:ギャラクティカ・スリリング/リリーズ
-MC-


特撮人形劇「地球防衛軍テラホークス」より日本版オープニング。
一番は真由美さん、二番は奈緒美さんがメインで歌われ、お二人のハーモニーはもちろん、要所要所のキレ味の鋭いブラスや、
間奏でのリリーズのお二人がストライクな世代である松原さんのキーボードソロが印象的でした。

・リリーズのお二人が挨拶をされ、それを見送りながらショッカーさんがご登場。
・2021年は「ウルトラマン」55周年、「仮面ライダー」50周年、「スーパー戦隊」45作品目という、
特撮界では大きな節目の年。
ショッカーさん「そんな今年にAJFができなかったらどうしようかと思ったのですが、
               昨日、無事にスーパーヒーロー魂をやることができました。11月にはスーパー戦隊"魂"もございます。
        そういった中、ウルトラマンや仮面ライダーは55年とか50年の歴史がありますので、アニメにもなっております!」
観客拍手。

16:ザ・ウルトラマン/ささきいさお
-MC-
17:愛の勇者たち/ささきいさお
18:戦うために生まれた戦士/影山ヒロノブ
-MC-


「ウルトラマン」シリーズ初のアニメ作品である「ザ・ウルトラマン」オープニング。
U40最強の戦士の屈強さを頼もしく歌われたいさおさんは、アニソンファンへの感謝や、
「宇宙戦艦ヤマト」との逸話などをお話しされ、同じくアニメ「ザ・ウルトラマン」より、
「ウルトラマン」シリーズ初のエンディングソングである「愛の勇者たち」を声量豊かに歌われました。
入れ替わりで登場された影山さんが歌われたのは、特撮「ウルトラマンVS仮面ライダー」よりエンディング。
AJFでは10年ぶりの披露となります。影山さんは2大ヒーローの競演を明るく力強く歌われました。

・影山さん「今の曲、知ってます?」
観客拍手。
影山さん「ホンマかいな~? 自分的には新曲ぐらい新鮮な気持ちで歌いました。
     ウチに残ってたのは縦長のシングルCDですからね。まだレコードじゃないだけアレですけど。
     ジャケット凄いっすよ? 仮面ライダーがビルよりでかいヤツなんですよ。
     まぁ、このイベントって実行委員会が選曲するんですけど、
         誰やコレ選んだんわ、レアすぎるやろって思いました。ナハハハ」
観客拍手。
影山さん「レコーディングしてから歌った記憶がほとんど無いんで、今日は新曲をみんなに披露するくらいの気持ちです。
     で、もう一曲あるんすよ。これもシングルCDしか家になかったんですけど、
     『仮面ライダーSD』っていう……わかります?」
観客拍手。
影山さん「ちっちゃい仮面ライダーのアニメの歌です。聞いてください。『忘れかけた Fairy Tale』」

19:忘れかけた Fairy Tale/影山ヒロノブ
-MC-


90年代初頭を彩ったSDブームの中、あおきけい先生作画の漫画「仮面ライダーSD マイティライダーズ」を元に作られた
OVA「仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男」のエンディング。まさかこの曲が聞けるとは。
さわやかにポジティブに、そして楽しそうに歌われる影山さんがとてもカッコ良かったです

・退場する影山さんを見送られながらショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「『仮面ライダーSD』、懐かしいですね。ちょうど担当をやっていた頃ですが、
        ずっとおとこのこ作品が続きましたが、今度はおんなのこ作品に行きたいと思います。
        となったらもちろんこのお方の登場でございます。
        アニソン会のクイーン・オブ・クイーン! 堀江美都子さんでーす!」
観客の拍手の中、スタッフさんにエスコートされながら堀江さんがご登場。
ショッカーさん「やはりクイーンですから執事が介添えしております」
堀江さん「すいません。ありがとうございます。去年はね、ちょっとね、悔しい事態になりましたけども」
堀江さんは前年の8月16日に行われた「スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 二日目 振替公演」のリハーサル中、
軽度の熱中症が疑われた為、時勢もあるので大事をとって病院で診察を受けられ、歌でライブに参加されることがかないませんでした。
堀江さん「今年はね、ギックリになっちゃった」
ショッカーさん「あー」
堀江さん「なのでね、今日はエスコートがたくさんいてね、しあわせっ!
         みんなが掴まれ捕まれって言ってくれて、本当に心配してくれて嬉しいです。歌は大丈夫だよー」
ショッカーさん「配信を見ている人もね、"大丈夫か大丈夫か"って心配していますね」
「だいじょぶだよー」とカメラに手を振る堀江さん。
・ここからは"ミッチコーナー"。
ショッカーさん「久し振りにこの歌が聞けますね」
堀江さん「スーパーアニソンでは久しぶりですね」

20:キャンディ・キャンディ/堀江美都子
-MC-


堀江さんのコーナーは、アニメ「キャンディ・キャンディ」よりオープニングから。
2019年に披露された際はアルバム「DEBUT」収録のロックアレンジバージョンだったので、オリジナル版は2017年以来の披露。
堀江さんは間奏で「配信の皆さんも会場の皆さんも、"ね"のところ一緒にやってくださいねー」と促されながら、
この年に45周年を迎えたご自身の代表曲を可憐に歌われました。

・堀江さん「本当に、今日はみなさんとお会いできてうれしいなぁー」
観客拍手
堀江さん「こんな状況の中で配信という事ができるようになり、例えばどこか他の国の方とか、遠くに住んでいる方とか、
     普段だったら来られないような方にも見ていただけるようになって、それはそれで嬉しいんですけど、
         やっぱり私たちの歌をこうやってみなさんに目の前で聞いていただくというのは、本当に嬉しいものがあります」
観客拍手。
・堀江さん「次の曲も久しぶりに歌うんですけどね、イントロだけはね、いつもテレビで流れているので、
     この曲のイントロを聴くとチコちゃん? って思う方もいるかもしれませんが、
     チコちゃんじゃなくてジョリィだよ?」

21:走れ! ジョリィ/堀江美都子
-MC-


NHKのヒットバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」でイントロが使われているアニメ「名犬ジョリィ」よりオープニング。
明るく快活な堀江さんの歌声と、アップルとカインズの皆さんの「Trrr......」のコーラスが合わさり、
和やかな空気が会場に広がっていきました。

・スーパーアニソン魂は堀江さんにとってとても大事な歌を歌える場所。
堀江さん「今日はお届けする歌たちはその中でも、多分、私がバロメーターにしている歌なんですよ。
     この感じの歌をいつまで歌っていられるか、このパワーとか、歌を歌えたら、
         まだ私はアニソンを歌っていられるっていうような、自分の中でバロメーターになっている曲達なんですね。
     次の曲もそんな曲で、本当だったらみなさんの声が聞こえてくるんですが、今回は想像をして、
     今日はアップルとカインズにやってもらいますので、ガンバって歌いましょう」
とコーラスブースを振り返る堀江さん。
堀江さん「あっカインズだけや、今! わぁっアップルいない!」
観客笑。
堀江さん「いないんかーい。あ、そういう歌だったっけ?」
うなずくカインズの皆さん。
堀江さん「すいません。なんでもやってくれると思うなよ……あ、来た!」
いそいそとコーラスブースに登場されるアップルのお二人。 
堀江さん「そうだよ。歌えるんだから歌っちゃおうよ。休まない休まない」
観客笑。
堀江さん「ウソですよ。無理やり来てもらっちゃったね。ごめんね。ま、やろうよ」
笑顔で答えるアップルのお二人。

22:緑の陽だまり/ミッチ―とザ☆カインズ&アップルパイ
-MC-


堀江さんのコーナーのラストはアニメ「山ねずみロッキーチャック」よりオープニング。
堀江さんは足踏みをしてリズムを取りながらコーラスの箇所では耳に手を当て客席に向けられたり、
コーラスブースの方に歩み寄ったりされてはつらつと歌われていました。
カインズのみなさんと急遽参加する事になたアップルのお二人も楽しそうにコーラスをされていました。

・スタッフさんに手を取られて退場される堀江さんを紹介しながらショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「楽しんでますかぁー!?」
観客拍手。
ショッカーさん「盛り上がってますかぁー!?」
観客拍手。
ショッカーさん「スーパーアニソォン? スピリィーッツ!! やっぱりちょっと寂しいね。
        もうちょっとだから。みんなでできる時がもうちょっとできますからね」
観客拍手。
・「スピリィーッツ」はバンドとコーラス、ブラスの皆さんもご一緒に。
・ここからはラストコーナー。ショッカーさんは序盤と同じ「DRAGON BALL Z」備えの衣装。
ショッカーさん「元気のいいのを行きたいと思いますが、元気がいいといえば本日の最年少でございます。若手でございます。
               よく芸能界では若手が先輩の楽屋に挨拶に行くというのがありますが、
               ダブルいさおさんの楽屋に挨拶に行った若手がクッシーと影ちゃんでした」
観客拍手。
ショッカーさん「みなさんで元気よく、そして楽しく、明るくいきたいと思います。
        影山ヒロノブさんにご登場いただきます。『CHA-LA HEAD-CHA-LA』!!」

23:CHA-LA HEAD-CHA-LA/影山ヒロノブ
24:疾風ザブングル/串田アキラ
25:Fly away-夢の飛行機-/堀江美都子
26:たたかえ! キャシャーン/ささきいさお
-MC-


ショッカーさんを指さしながら笑顔で登場された影山さんが歌われるのは、
ご自身を世界に導いたアニメ「DRAGON BALL Z」初代オープニング。追っかけ部分ではコーラスブースを振り向いたり、
客席にマイクを向けたり、ステージを縦横無尽に動き回って観客を盛り上げられました。
続いては串田さんが登場され、アニメ「戦闘メカ ザブングル」よりオープニング。
串田さんは客席をゆっくりと確かめるように見据えながら、一言一言をしっかりと剛健に唄われていました。
きらきらとしたイントロと共に堀江さんが歌われたのはアニメ「どんどんドメルとロン」オープニング。
まさかこの曲を聴くことができるとは。堀江さんがのびやかなに歌われながら体を揺らすさまは、文字通り夢の飛行機のようでした。
堀江さんが退場されると、不穏な音とダークグリーンの照明の中、響いてきたのはいさおさんのナレーション。
そしてそのまま「たたかえ! キャシャーン」へという、アニメ「新造人間キャシャーン」のオープニングの見事な再現。
高らかなブラスを浴びながらいさおさんは鮮やかに歌われ、ラストのロングトーンも見事に決められました。

・いさおさんの元にショッカーさんが合流。
ショッカーさん「いやー。いさおさん、今日も『キャシャーン』伸びてましたねー」
いさおさん「でも全盛期の2/3くらいかなぁ? ンフフフフフ」
ショッカーさん「いやいやぁ」
・ここでバンド、ホーン隊、コーラスの皆さんをショッカーさんがそれぞれお一人づつご紹介。
・毎回Z旗ホーンズと紹介された際にトランペットを回されているKENITOさん。今回はいつもは回さない阿久澤さんもご一緒に。
・ショッカーさんの「スーパーアニソン スピリィーッツ」の掛け声で今回のご出演のみなさんを呼び込みます。
・堀江さんは左右から串田さんと影山さんにエスコートされてご登場。

27:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお 堀江美都子 串田アキラ 尾藤イサオ 影山ヒロノブ
         つばめ奈緒美 つばめ真由美 
         ショッカーO野


「ANIME JAPAN FES 2021」および「スーパーアニソン魂2021」のラストはアニメ「宇宙戦艦ヤマト」オープニング。
いさおさんを中心にしてショッカーさんを含めた出演者全員で合唱する様子は、
作品と歌詞の内容に世の中の状態もあり、とてもグッときました。ラストはいさおさんの3段パンチで締めくくられました。

・ショッカーさんに紹介されながら出演者のみなさんが順番に退場されていき、
最後はいさおさんと堀江さんが腕を組んで退場されていきました。
堀江さん「なんか今日はしあわせ~。ちょーしあわせ~」
・バンド、ホーン隊、コーラスのみなさんも退場され、ステージ上はショッカーさんお一人に。
ライブ後はカラオケや飲み会を控え、
新型コロナウイルスの潜伏期間の目安である2週間を乗り越えようという注意喚起がされました。
ショッカーさん「2週間だけ大人しくして、2週間後には大いに笑って、『戦隊"魂"』に備えようじゃありませんか、みなさん!!」
観客拍手。
ショッカーさん「お約束守っていただけますでしょうか!?」
観客拍手。
ショッカーさん「またみなさん一緒に盛り上がりましょうね!?」
観客拍手。
ショッカーさん「それでは約束のっ、スゥパァアニソンーッ! スピリィイイィイッツ!!」
観客拍手。
ショッカーさん「ショッカーO野でしたっ。今度は秋、『スーパー戦隊"魂"』で会いましょう!!」
観客拍手。

観客の拍手の中、ショッカーさんが退場され、その後スタッフさんによるアナウンスにそって規制退場が行われ、
「ANIME JAPAN FES 2021」二日目「スーパーアニソン魂2021」は終演となりました。

2年ぶりの開催となった「スーパーアニソン魂」。新型コロナウイルスの猛威が納まらない中で
さらに座長である水木さんの不在というかつてない状況で開催された今回。
「スーパー戦隊"魂"」のいさおさんを筆頭に「アニソン女子部」の堀江さん、
「スーパーヒーロー魂」の串田さん、「ゆかいな仲間たち」の影山さんと、AJF各公演の座長がそろい踏み。
さらに大ベテランの尾藤さんと初参加のリリーズのお二人がわきを固めるという、実に頼もしい布陣。

レギュラーのみなさんは代表曲を中心に、変わらぬ歌声とパフォーマンスで大いに盛り上げられ、
いつもの曲をいつもと同じように聞ける幸せを感じました。
尾藤さんとリリーズのお二人はご自身たちの曲だけでなく、
「モスラ・メタル」というおそらくAJF史上最大級の隠し玉を披露され、
来年で20周年を迎える「スーパーアニソン魂」の可能性を大いに感じさせてくれました。

個人的には影山さんが普段歌われないような「戦うため生まれた戦士」や
「忘れかけた Fairy Tale」を歌われたのはもちろん、
堀江さんがラストブロックで披露された「Fly away-夢の飛行機-」に意表を突かれまくりで嬉しかったです。
さりげなく菊地俊輔先生と小林亜星先生の楽曲が散りばめていられた様にも感じました。


2年ぶりの開催となった「ANIME JAPAN FES」。
例年は東京公演三日間開催、大阪公演一日開催で平均演奏曲数35曲という所でしたが、
今回は東京公演二日間開催で演奏曲は30曲以下と縮小開催されてはいたものの、
むしろ2年ぶりの開催という事でレギュラー出演者の皆さんはお馴染みの楽曲に加え、
ソロライブでは歌われるものの、魂ライブではなかなか披露されない楽曲を一曲は歌唱。
更に前田さんとつるのさんで「ウルトラマンダイナ」、いさおさんと堀江さんの「もえる愛の星~ちいさな愛の歌」、
尾藤さんとリリーズのお二人での「モスラ・メタル」という今回ならではのコラボレーションもあり、
パワーダウンを全く感じさせず、魅力が凝縮されていた様に感じられました。
2年ぶりの開催という嬉しさも相まってとても満足感のある内容でした。

1997年に「スーパーロボット魂」の前進である「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer」が開催されて
ちょうど25年目の節目を迎える2022年への期待も高まるばかりでございます。


補足

・今回は新型コロナウイルスよる延期の可能性も考慮されてか、
例年ライブタイトルにあった「"夏の陣"」は表記されていませんでした。

・今回のライブロゴは、丑年だからでしょうか、文字と共に牛の角がデザインされていました。

・「ガツガツ!!」の照明では美食屋四天王それぞれの髪や衣服を思わせる色あいになっていました。

・当時放送していたジャニーズ事務所の美 少年さん達が主演されている特撮ドラマ「ザ・ハイスクール ヒーローズ」の話。
このドラマでは主人公の一人で特撮「秘密戦隊ゴレンジャー」ファンである
アカヒーローこと真中大成にしか見えない空想の存在としてアカレンジャーが登場しています。
堀江さん「『ゴレンジャー』も身近になりました。庭から出てきて押し入れに帰るんですよ」
ショッカーさん「そうそう、お前はドラえもんかっ! っていうね」
観客笑。

・この年の前の年2020年に歌手生活60周年を迎えられたいさおさん。
いさおさん「さっきも楽屋で尾藤くんと、俺たちもふるくなったよなぁって話してたんだけど、
      2 、3歳の頃とかじゃなくて、成人に近い年齢で歌い始めたわけだからね」
ショッカーさん「影ちゃんや我々の年齢と同じくらい歌い続けてらっしゃるんですものね」
いさおさん「最近、どっか悪くしたとかここを悪くしたとか聞くけど、それはそれでしょうがないと思うんだよね。
      それを乗り越えて、次の若さを獲得して、また歌い続けて欲しいなと思ってます」
 
・この年の4月に逝去された作曲家の菊池俊輔先生の作られた「もえる愛の星 ~ちいさな愛の歌」は、
いさおさんと堀江さんのお二人による追悼の様に感じられました。

・更に堀江さんの「花の子ルンルン」や影山さんの「戦うために生まれた戦士」を手がけられ
この年の5月に逝去された作曲家の小林亜星先生への追悼の様にも感じられました。

・ショッカーさん「ボクらは子供のころから『あしたのジョー』の歌はもちろん、
               尾藤さんの出演されているテレビドラマとかCMとかよく見ていまして、
               中でも西郷輝彦さんが主演されていたドラマ「どてらい男」というのが大好きで」
尾藤さん「そうですか西郷さんが好きだったんですか」
観客笑。
ショッカーさん「いえいえ、沖縄の進駐軍のエドモンド軍曹という役を尾藤さんが演じられていて」
尾藤さん「よくご存じで……Ah,ミーはソノコトバはぁシぃラナぁイノぉ、とかなんとかやってましたね」
ショッカーさん「わーホンモノホンモノ!」
観客拍手。

・ショッカーさん「今回ですね、オールマイティオールジャンル、死角無しの我らが水木一郎アニキがいらっしゃらなくて、
        昨日今日と戦隊とかメタルヒーローとか色々ななジャンルをやる中で、
               どうしても仮面ライダー成分が足りないなぁ、となりまして。ウルトラマンは昨日ドーンと特集したんですが、
               ライダーは……そうだ、アニメがあった! コレ影ちゃん歌ってるよね、という事で、
        アニキ、影ちゃんが守ってくれましたよ!」
と水木さんのグッズであるリストバンドを巻いた手首をカメラに見せるショッカーさん。
ショッカーさん「見てますか? アニキ! これが我々のチームワークの勝利だと思います! ありがとうございます!」
観客拍手。

・「CHA-LA HEAD-CHA-LA」の曲紹介でかめはめ破を撃つアクションを交えるショッカーさん。

・「CHA-LA HEAD-CHA-LA」では曲が進むにつれ、照明がオレンジ(亀仙流道着)→緑(ナメック星)と進み、
サビでは黄色(スーパーサイヤ人)と、作品をしっかりと意識したように変化していました。

・これまでも「たたかえ! キャシャーン」の前にいさおさんが生ナレーションを披露される事がありましたが、
今回の様にナレーション時の不穏な音楽も演奏されたのはおそらく初であり、
照明によるナレーション部分のオープニング映像の再現も相まって特に印象深かったです。

・いさおさん「今日は楽屋で尾藤さんと一緒だから昔話ばっかり話していてね。
      彼とはデビューした年も近かったからね。懐かしい友達に会うってイイよね。
      アニソンの仲間とも昔話をするけど、今日はもっと昔の話をしちゃったよ。」

・カインズの皆さんのご衣裳はSHSはYシャツで揃えられ。今回はライブTシャツでした。

・Z旗の皆さんのご衣裳はSHSは揃いのスーツ。今回はカジュアルでした。

・ショッカーさん「もうこのメンツ四半世紀になりますからね」
いさおさん「そんなになる?」
ショッカーさん「97年からですからそろそろ25年ですね」
いさおさん「そうだよね。もう白髪になってるし」
と、視線はコーラスの常見さんに。
ショッカーさん「いつも影ちゃんが『常見くんどうしたぁ?』って言いますもんね」
一斉に笑うコースの皆さん。

・生配信時に設けられていたチャットに水木一郎さんも参加されコメントを寄せられていました。

・ちなみに今回の「スーパーアニソン魂2021」はライブ終了後から
数日後に期間限定でアーカイブ配信として楽しむ事が出来ました。
ライブはノーカット収録で、更に開演前や休憩時間に「スーパー戦隊"魂"2021」の告知や
休憩時間や終演後に出演者の皆さんお一人お一人のコメントがあったり、
終演後には「スーパーアニソン魂」のロゴ―マークの元に
出演者の皆さんや映像配信のスタッフさん達の名前が載せられていました。







 

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