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スーパー戦隊"魂" 2020 ~21世紀編~
20.10.31 Zepp Tokyo

出演/山形ユキオ 高取ヒデアキ 岩崎貴文 Sister MAYO
   NoB 高橋秀幸 伊勢大貴 大西洋平 幡野智宏 出口たかし (主題歌発表順)

司会/ショッカーO野

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)
演奏/Super Rescue BAND(G.&Ag.鍋嶋圭一 Ba&Key.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし)
   Z旗horns(Tr.Akuzawa Tr.KENITO Tb.Ozaki Sax.Chouemon) G.岩崎貴文



スーパー戦隊シリーズ。
色鮮やかな戦士達が力を合わせ、地球の平和を守る為に巨大な敵に立ち向かう姿を描いた群像劇は、
シリーズが続いていく中で巨大ロボットや追加戦士などの要素が加わり、様々な進化を続け、
ウルトラマンや仮面ライダー等と共に日本の特撮ヒーロー作品を代表するシリーズとして
国内はもちろん、海外でも多くの人々に愛されています。
そんなスーパー戦隊シリーズは2020年で誕生から45周年を迎えました。おめでとうございます。

45年にわたるスーパー戦隊シリーズの歴史を彩ってきた楽曲を楽しむ事が出来るのが
ライブシリーズ「スーパー戦隊"魂"(スピリッツ)」、通称"SSS"です。

ロボット作品に特化した「スーパーロボット魂」、特撮ヒーローに特化した「スーパーヒーロー魂」、
女性歌手のみで構成される「アニソン女子部」オールジャンルの「スーパーアニソン魂」の流れを組み
2004年に旗揚げされた本ライブ。座長であるささきいさおさんを筆頭に、
スーパー戦隊シリーズの楽曲を歌唱された数多くの歌手の方々が一堂に集まり、
オープニングとエンディングはもちろん、挿入歌も網羅し、一公演で曲数30曲以上、
時間にして三時間を越えるという大ボリュームで味わう事が出来ます。

近年は東京公演は二日間にわたって開催。内容は二日とも異なったものになっており、
作品の年代別に「21世紀編」、「20世紀編」等で出演者を区分される時もあれば、 
年代別をベースにしつつ、特段区分はせずに開催される時もあります。
2020年は前者の「21世紀編」、「20世紀編」として開催されました。

今回はスーパー戦隊シリーズの可能性をより鮮やかに広げ続けている
21世紀の楽曲を聞く事が出来る「21世紀編」のレポートです。


例年なら東京公演は前途の様に二日間二公演、大阪公演一公演で開催されるのですが、
当節は春先より新型コロナウイルスが世界規模で猛威を振るっている影響で
2020年は大阪公演は開催されず、東京公演のみの開催となりました。

本公演に先んじて8月に開催された「スーパーロボット魂2020"春の陣"」と同じく、
政府および東京都のガイドラインを規範に、感染拡大防止策のもとで開催。

会場キャパシティの100%で観客を動員する事は出来ない為、
座席数も限られ、チケットは一人につき一枚だけ購入可能になっておりました。
更に夏の「スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 振替公演」では
チケットぴあによるライブ配信サービスPIA LIVE STREAMによるライブ動画配信が行われましたが、
今回は動画配信プラットフォーム「J-stream」を使用し、公演の様子が
インターネットでストリーミング配信され、終演後57時間期間限定でアーカイブ配信も行われました。

今回はライブ配信が行われていた為、普段のレポートとは若干趣を変え、
実際に会場に足を運んで見てきた事を中心にしたレポートになっております。
予めご理解ご了承いただけましたら幸いです。



会場は「スーパー戦隊"魂"」を長く開催している東京お台場にあるZepp Tokyo。
ライブ開催にあたってはロードマップを規範として感染対策が行われ、
我々が確認できただけでも以下対応がされておりました。

●入場までの流れ
・観客は事前にバースデーソングのウェブサイト内にある問診票を印刷。
 記載されてる来場にあたっての注意事項を読み、氏名、連絡先、健康状態、チケット番号の記入を義務付け。
・会場前の待機場所には問診票を事前に印刷、記入できなかった観客用のブースが設けられていました。
・会場内外に限らずコインロッカーは使用禁止、荷物の預かりも行われませんでした。
・整列時、待機時には適正な距離を保つことが出来る様に地面に一定間隔で目印が設けられていました。

●入場後の会場内の様子
・入場時はまず靴の裏を除菌マットを用いて消毒、続いて検温が行われ、問診票を提出し、スタッフさんが内容を確認。
 その後スタッフさんにチケットを確認してもらい、半券は観客が自分でもいで専用の箱に入れ、ドリンクコインを交換し、
 最後に両手を消毒してもらってはじめて入場することが出来るという徹底ぶりでした。
・例年設けられていた1ドリンク制が前回の「スーパーロボット魂2020"春の陣"」では中止されていましたが、
 今回から1ドリンク制が改めて復活。ドリンク代とドリンク交換用コインの交換は観客各自が行い、
 カウンターに置かれた缶やボトルの中から、観客が自分で交換する段取りになっておりました。
・Tシャツ等のライブグッズや出演者のCD等のグッズ販売は行われませんでした。
・出演者へのプレゼントや手紙などを入れるボックスなども設けられず、受付もされていませんでした。
・ロビーと会場内の扉は常に開いており、換気を徹底している為か、空調も風を感じる程の強さ。
・トイレの出入口にはアルコール消毒スプレーが設置され、観客が気軽に使用可能。
・トイレ前には待機列用に適正な距離を保つことが出来る用に床に一定間隔で目印が設けられていました。
・客席は通常のパイプ椅子の並びを左右前後に一席ずつ間隔を開けて使用。使用できない座席にはその旨の張り紙。
 席の間隔は前の列の観客と重ならない様にずれて開けられており、感染予防と見やすさを考慮したものに。

●開演まで
・今夏の「スーパーロボット魂2020"春の陣"」では観客の高揚感を抑える為か
 BGMは穏やかなクラシックでしたが、今回は主にイギリスのロックバンド・オアシスの楽曲に変更。
 激しい楽曲ではなく、高揚感を抑えつつ、激しくなりすぎないほどよく穏やかな曲調のものが流れていました。

・開演約15分前になるとアナウンスが。当時の状況の中、来場した観客への感謝と共に、
 感染予防の為、マスク着用の徹底、歓声や大声は控え、拍手での応援にする事、水分補給時の会話や
 立ち上がっての鑑賞を控え、終始着座での鑑賞、終演後は密集を避ける為に規制退場をする旨がお願いされていました。
・上記のアナウンスが客席に流れている時は観客は私語を謹んで聞き入っていました。
・開演までの間はBGMが流れているものの、観客同士の会話は少なく静かな印象でした。

上記以外にも出演者の楽屋やバックヤードでも様々な所で対応がなされていると思われ、
今回の様な状況の中でもライブを実現させようという思いの程が随所に伺えました。

ステージ後方に設けられたZ旗ホーン隊、コーラスブースも一人一人の間にアクリル板が設置されていたほか、
コーラスのそれぞれのマイクには飛沫防止用に透明な円形のガードが付属しておりました。
コーラスブースの前には演奏陣のブースがそれぞれ設置。
壁面中央には今回のライブロゴ「SSS 2020 SUPER SENTAI SPIRITS」の幕が掲げられていました。
ステージのすぐ前には撮影用のカメラが使用するレーンが床に設置されており、カメラが移動するため、
観客は最前列でもステージとはかなり距離が保たれているようになっていました。

-MC-

開演時間を少し過ぎた頃に司会のショッカーO野さんが登場されると、観客から拍手が贈られました。

・開演するとロビーと会場内の扉は開かれており、開演中はロビーの照明は消灯されていました。
・バンド、コーラスの皆さんも登場されて準備をされる中、ショッカーさんが改めて諸注意をアナウンス。
・夏の「スーパーロボット魂2020"春の陣"」は無事一人の感染者もでず。
・今回は飛沫防止の為、観客は声を出す事が出来ないので拍手、手拍子が命。
・ショッカーさんも飛沫防止の為にフェイスガードを着用されて進行。
・拍手や身振り手振りは可能。上品な笑いならOK。
・「魂ライブ」でのお馴染みであるショッカーさんの「スーパー戦隊」を受け、
 観客が「スピリッツ」と返す掛け合いも今回はもちろん行う事が出来ない為、
 今回はショッカーさんがお一人で両方をコールされ、観客は「スピリッツ」に合わせて手を挙げる特別版に。

・ショッカーさん「やはり21世紀のトップはやはりあの方に登場していただきましょう!!」
 観客拍手。
 ショッカーさん「命ある所、正義の雄叫びあり!! 百獣戦隊、ガオレンジャァアアアアア!!」

01:ガオレンジャー吼えろ!!/山形ユキオ
-MC-
02:その翼で…/山形ユキオ
-MC-


ショッカーさんと入れ替わりに山形ユキオさんが登場され「百獣戦隊ガオレンジャー」よりオープニングから幕開け。
両耳の上側に長い羽根を差し、虎や狐などの毛皮のフェイクを身につけた山形さんは、歌声も見た目も圧倒的存在感でした。
山間にあるご自宅で出会った動物たちのお話をされた後は、「ガオレンジャー」より個人的に大好きな挿入歌「その翼で…」。
当世の状況に響く歌詞が魅力的な壮大な自然愛に満ちたバラードを、着席でじっくりと聞く事が出来たのは有難く、
途中の「ラララ…」では山形さんに合わせて観客が手を左右に振り、声が出せないながらも一体感を作りだしていました。

・山形さんを見送ってショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「ケダモノ…じゃないケモノつながりで、続いては高取ヒデアキさんの登場です!!」
 観客拍手。

03:動物戦隊ジュウオウジャー/高取ヒデアキ ナレーション:ショッカーO野
04:レッツ! ジュウオウダンス/大西洋平 & ショッカーO野


ショッカーさんのナレーションを受けながら高取さんが登場され、「動物戦隊ジュウオウジャー」よりオープニング。
二番では歌詞を替えてジュウオウザワールド、ジュウオウバードも加える高取さんの心意気に感服。
高取さんと入れ替わりで大西さんが登場され、続いては「ジュウオウジャー」よりエンディング。ショッカーさんもダンスで参加。
はつらつと歌い踊る大西さんに合わせ、観客も着座でレッツダンス。席の左右が開いているのでワイルドになれました。
ラストは「座ってても足踏み! みんなは疲れたなんて言わせないからね!!」と大西さん。

05:バスターズ レディーゴー!/高橋秀幸
-MC-
06:モーフィン! ムービン! バスターズシップ!/高橋秀幸
-MC-


動物つながりは続き、高橋秀幸さんが登場され「特命戦隊ゴーバスターズ」より初代オープニング。
髪を伸ばされ、煌びやかな衣装を纏われてこれまでとはまた違ったスタイルの高橋さんが軽やかに歌われ、
ライブが出来る嬉しさ等をお話された後、続いても同じく「ゴーバスターズ」より二代目オープニング。
当日はおりしも「第33回東京国際映画祭」のジャパニーズ・アニメーション部門のプログラムとして
「ゴーバスターズ」の劇場版「特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!」と
Vシネマ「帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ」が上映されており、
それに伴い、レッドバスター/桜田ヒロム役の鈴木勝大さん、ブルーバスター/岩崎リュウジ役の馬場良馬さん、
イエローバスター/宇佐見ヨーコ役の小宮有紗さん、ビートバスター/陣マサト役の松本寛也さんがご登壇。
久し振りに顔を合わせた事が各媒体でニュースになっていただだけに、2曲とも聞けたのは嬉しいタイムリーさでした。

・高橋さんを見送られながら「魔法戦隊マジレンジャー」のマジグリーン/小津蒔人のジャケット姿のショッカーさんがご登場。
・その間スタッフさんがステージ中心にマイクスタンドとギタースタンドをセッティング。
・ショッカーさん「高橋君や他の出演者の方々とは昨年のこのライブ以来、一年ぶりくらいに会う事が出来ました。
        リハーサルで久し振りに顔を合わせ元気な事を確認できたのはまさに"家族"と再会した思いでした」
 観客拍手。
 ショッカーさん「さぁ、動物シリーズに続いては魔法使いの登場です」
 観客拍手。
 ショッカーさん「昨年、自らの"限界"を"突破"してレコード大賞作曲賞を受賞された岩崎貴文さんの登場です」
※岩崎さんは氷川きよしさんが歌われたアニメ「ドラゴンボール超」二代目オープニング「限界突破×サバイバー」を作曲され、
 「第61回日本レコード大賞」で「作曲賞」を受賞されていました。

07:魔法戦隊マジレンジャー/岩崎貴文 ナレーション:ショッカーO野
-MC-
08:魔法のJUMON/岩崎貴文 Sister MAYO
-MC-
09:呪文降臨~マジカル・フォース/Sister MAYO
-MC-


ショッカーさんのナレーションの中、岩崎さんがご登場。当時放送15周年の「魔法戦隊マジレンジャー」よりオープニング。
前半はギターを携え、後半はハンドマイクに持ち替えパフォーマンスをされた後、Sister MAYOさんを呼び込まれ、
続いては作中に登場する呪文の紹介ソング「魔法のJUMON」をデュエット。照明が曲の中盤で歌詞の色に合わせ該当色に替わり、
魔導騎士ウルザードの呪文部分では紫になるという、とても心憎い演出がされていました。
岩崎さんを送り出され、MAYOさんが「座ってても動きながら応援してね」と歌われたのは同じく「マジレンジャー」よりエンディング。
中盤の歌詞「恐れ知りし心よ 真の勇者の証となれ」がご時世と今回のライブ開催に重なるようでしみじみいたしました。

・退場されるMAYOさんを今回の紅一点と紹介されてショッカーさんがご登場。
・続いては忍者戦隊を特集という事で、ショッカーさんに呼びこまれ高取さんがご登場。
・高取さんの「盛り上がっているかぁああい?」という問いかけに一部の観客が「イエーイ」と応えてしまい
 「声出しちゃぁダメぇ~。そろそろ油断するころですよ」と穏やかなトーンで注意されるショッカーさん。

・ロックなおにいさん高取さんがライブでよく行う
 「ん盛り上がってるかぃ!?」などの問いかけに、観客が「いぇぇえぇい!」と応えるやり取りができない為、
 観客は手をつき上げて応える形に。
 高取さん「ん盛り上がってるかぃ!?」
 手を挙げる観客。
 ショッカーさん「わっかんないよー」
 高取さん「っ盛り上がってるかぃ!?」
 手を挙げる観客。
 ショッカーさん「やっぱりわかんない」
 高取さん「にゃっはっはは。あ、ところでぇ? どぉおおおっから来たんだぁあああぇい!?」
 手を挙げる観客と、頭上で両手を使い三角形を作り「家」を表す屋根を作る観客。

※高取さんが動画サイトYouTubeで行われているライブ配信「ひとり生配信」において
 このご時世にお馴染みの掛け合いをどうしていくかというお話になり、
 視聴者から両手で屋根を作り「家」を表現するという案が提案され、それを採用し今回実施されました。

・両手で屋根を作り「家」を表現するのを浸透させていきたいという事で改めて
 高取さん「あっ、ところでぇ? どぉおおおっから来たんだぁあああぇい!?」
 頭上で両手を使い三角形を作り「家」を表す屋根を作る観客。

10:ハリケンジャー参上!/高取ヒデアキ
11:さぁ行け! ニンニンジャー!/大西洋平
12:なんじゃモンじゃ! ニンジャ祭り!/伊勢大貴
13:超絶ライオンハオー!/山形ユキオ
-MC-


忍者つながり。まずは高取さんが「忍風戦隊ハリケンジャー」よりオープニング。
高取さんが颯爽と歌われ、Z旗ホーン隊の皆さんが阿吽の呼吸で盛り上げた後は、
大西さんが「忍ぶどころかあばれるぜぇ」と登場され「手裏剣戦隊ニンニンジャー」よりオープニング。
小気味よいステージで大西さんが魅せられた後は、伊勢大貴さんがステージに飛び込まれてきて「ニンニンジャー」エンディング。
長髪を後ろで結わえ、脚にバネがついているかの様な軽やかさと長身を活かしたダイナミックさで踊られ、
カメラに向かい「配信の皆も一緒に踊ってね」となげかけながら、原曲を越える豊かな表情で歌われていました。
※ダンス確認
続いて山形さんが登場され、「ニンニンジャー」よりライオンハオーとニンニンジャー超絶のテーマソング。 
山形さんは劇中でご自身が演じられた獅子王/ライオンハオージョウを彷彿とさせる衣装で登場され、
本編そのままの顔つきで演じながら歌われている様子に声は聞こえずとも観客の熱気を感じられました。

・山形さんを見送って「本物だよ~」といいながらショッカーさんがご登場。
・ここで会場内の換気を行う為、15分間の休憩がアナウンスされました。

~休憩~
-MC-


休憩時間中もBGMとしてオアシスの楽曲がメインで流れ、観客同士の会話も少なく静か。
ロビーへつながる扉も全部開けられていた他、入場口となる扉も開けられており、徹底した換気が行われていました。

・まもなく休憩時間が終了する旨がアナウンスされ、しばらくするとショッカーさんがご登場。
・後半は当時絶賛放送中の「魔進戦隊キラメイジャー」からスタートという事で、大西さんを呼び込んでお二人でトーク。
・10月26日から11月1日までの期間限定で日本コロムビアのYouTubeチャンネルで配信されていた
 無観客配信ミニライブ「魔進戦隊キラメイジャー キラメイ音楽祭 配信ミニライブ」のお話。
・大西さん「あの配信は無観客だし、こうやって耳に手をあててもさ、みんなの声、全然聞こえないんだよね。
     でね、あの時、手をあてる所間違ってた。ここ(胸)に手をあてればみんなの声、超聞こえてるんだよね」
 観客拍手。
 大西さん「僕らミュージシャンはみんなが大きな声が出せない時、元気が出ない時、勇気が出ない時に
     必ず音楽で皆を勇気づけていきます。みんなが大きな声出せない分、僕らが大きな声で歌います!!」
 観客拍手。
 ショッカーさん「それでは大西洋平さんに歌って頂きましょう。
        『人が輝く時、そこに奇跡が生まれる! 輝き、それは未来を変える戦士の証! キラメイGO!!』」

14:魔進戦隊キラメイジャー/大西洋平 ナレーション:ショッカーO野
-MC-
15:キラフル ミラクル キラメイジャー/出口たかし & 大西洋平 幡野智宏
-MC-


当時絶賛放送中の現役戦隊「魔進戦隊キラメイジャー」よりオープニングから後半スタート。
ゼロ距離の高揚感を原曲以上に思いを込め、キラッと力強く歌われる大西さんの姿が印象的でした。
ショッカーさんと大西さんとで今回初登場の出口たかしさんを呼びこまれてトークを交えた後は、
出口さんによる「キラメイジャー」エンディング。ヘッドセットマイクをつけ、軽快なステップで踊られながら
カラっとした歌声で盛り上げ、後半になると大西さんと幡野智弘さんも登場されて踊られ、ワンダーな一幕となりました。

・退場される出口さんと大西さん、幡野さんを紹介されながらショッカーさんがご登場。
・大西さんと幡野さんは「キラメイダンサーズ」としてご紹介。
 ショッカーさん「自分の出番がまだなのに踊ってた人もいましたけど……」

16:天装戦隊ゴセイジャー/NoB
-MC-
17:星を護る者/NoB
18:ガッチャ☆ゴセイジャー/高橋秀幸
-MC-


「キラめいた後は天使が降臨」という紹介を受け、NoBさんのご登場。「天装戦隊ゴセイジャー」よりオープニング。
マイクスタンドを駆使したパフォーマンスが印象的なNoBさんですが、今回はハンドマイクに終始され、
「こんな現状だからこそ僕達スーパー戦隊シンガーはみんなに勇気を届けないといけない」というお話の後、
続いて披露されたのは、映画「天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー」より主題歌「星を護る者」。
NoBさんがシャープで頼もしい歌声を披露された後は、高橋さんが登場され「ゴセイジャー」エンディング。
「一緒に心の中で歌ってください」と明るく歌われつつ、観客と一緒に手拍子を行って一体感を作られていました。

・高橋さんを見送られながらショッカーさんがご登場。
・速報として「スーパー戦隊魂2020」がTwitterにおける日本のトレンドワードに上がっている旨がアナウンス。
 ショッカーさん「このまま登り竜の様に参りましょうよ。先程ダンサーとして登場された幡野智宏さんの登場です!」

19:騎士竜戦隊リュウソウジャー/幡野智宏
20:ケボーン! リュウソウジャー/Siter MAYO & 幡野智宏 高橋秀幸 ショッカーO野
-MC-
21:みんな集まれ! キョウリュウジャー/高取ヒデアキ & 大西洋平 ショッカーO野
-MC-


続いては幡野さんによる「騎士竜戦隊リュウソウジャー」よりオープニング。
幡野さんが心地よい高音とキレ味鋭いパフォーマンス、歌詞に合わせて実際にリュウソウルを取り出されたり、
間奏では観客に手拍子を扇動する等、大いに盛り上げられた後は、MAYOさんによる「リュウソウジャー」エンディング。
幡野さんとショッカーさんを従えて軽やかに歌い踊られ、後半には高橋さんも合流され楽しくダンシング。
ソウルたっぷりの熱気をのままに、入れ替わりで高取さんがご登場。退場されたショッカーさんを呼び戻されて
「まだまだ踊るぞぉーー!」とそのまま「獣電戦隊キョウリュウジャー」よりエンディングへ。
高取さんがショッカーさんを道連れに歌い踊られる中、Z旗ホーン隊の皆さんも各ブースで盛り上げたり踊られたり。

・ショッカーさん「(息を切らしながら)呼ぶなよ、あそこで……」
 観客笑。
・続いて呼びこまれたのは伊勢さん。息を切らしているショッカーさんに休んでもらってお一人でトーク。
・伊勢さん「みんなのイマジネーションが集まったからこそ今回のライブが出来ていると思います。
     これからももっともっと良い形になる為にはみんなのイマジネーションが必要です。
     みんなが心の中で『GO』って叫んでくれれば僕もイマジネーションを感じます」
 「それでは行きましょうか……」と、羽織られているシャツの胸ポケットから出した携帯電話で時間を確認されるショッカーさん。
 ショッカーさん「……『8時15分、8時15分、烈車戦隊トッキュウジャーが参ります。
        お乗り遅れの無い様にご注意下さい。ご注意くださーい』」

22:烈車戦隊トッキュウジャー/伊勢大貴 アナウンス:ショッカーO野
23:LUCKYSTAR/幡野智宏
24:炎神戦隊ゴーオンジャー/高橋秀幸
-MC-


ショッカーさんのアナウンスを受けてはじまったのは「烈車戦隊トッキュウジャー」よりオープニング。
リズムに合わせて頭を激しく降りながらステージ狭しと飛んだり跳ねたりして情熱的に歌われる
伊勢さんのパワフルさに感嘆した後は、幡野さんのご登場で「宇宙戦隊キュウレンジャー」よりオープニング。
ハイスピードハイトーンな曲調のなか、幡野さんは伊勢さんとはまた違ったパワフルさあふれるステージを披露された後は、
「会場でも配信でも一緒に手拍子して下さい」と高橋さんが登場され「炎神戦隊ゴーオンジャー」よりオープニング。
合いの手の声は出せないものの、ノリのイイ手拍子やハンドルを回す振り付けで一体感が生みだされていました。

・高橋さんと入れ替わりに真剣陣羽織・黒姿を翻して高取さんがご登場。
・高取さん「ぉおーし、こぉなったらぁ、魂の奥底の声を聞かせてくれぇ! ぅわっしょぉおおおおい!!」
 わっしょいの手振りをする観客。
 高取さん「ぅわっしょぉおおおおい!!」
 わっしょいの手振りをする観客。
 高取さん「さびしすぎるぅう! (コーラスの皆さんの方を向いて)やって! やってぇ!! うわっしょい!!」
 アップルパイ&カインズの皆さん「わっしょい!!」
 高取さん「ゥわっしょぉおい!!」
 アップルパイ&カインズの皆さん「わっしょい!!」
 高取さん「ゥわっしょぉおい!!」
 アップルパイ&カインズの皆さん「わっしょい!!」
 高取さん「ゥわっしょぉおい!!」
 アップルパイ&カインズの皆さん「わっしょい!!」
 高取さん「ゥわっしょぉおい!!」
 アップルパイ&カインズの皆さん「わっしょい!!」
 高取さん「ゥわっしょぉおい!!」
 アップルパイ&カインズの皆さん「わっしょい!!」
 高取さん「ゥわっしょぉおい!!」
 アップルパイ&カインズの皆さん「わっしょい!!」
 高取さん「四六時夢中ゥ シィンケェンジャァ!!」

25:四六時夢中 シンケンジャー/高取ヒデアキ
26:轟轟戦隊ボウケンジャー/NoB ナレーション:ショッカーO野
-MC-


コーラスの皆さんを巻きこんだ高取さんによる数え歌「侍戦隊シンケンジャー」よりエンディング。
お祭り騒ぎで盛り上げ、間奏でも観客が声を出せない分、一層激しく盛り上げられた高取さん。
曲の締めで高取さんがZ旗の皆さんをエアーで斬り捨てるのですが、Akuzawaさん、KENITOさん、Ozakiさんは刀、
Chouemonさんは弓矢という、遠方にいるからこその攻撃方法で打ち取っていったものの、
最後のChouemonさんがご自身に刺さった矢を抜きとり、高取さんに放ち返すという形で返討にあってしまいました。
「やりやがったな! 覚えとけ!」と高取さんが退場されると、ショッカーさんによるナレーションが響く中、
NoBさんが登場され「轟轟戦隊ボウケンジャー」よりオープニングがスタートアップ。
NoBさん歌声と演奏&コーラス陣の最高のチームワークはとてもさわやかな高揚感でした。

・ショッカーさんが合流され、ここで今回のバンド、Z旗ホーン隊、コーラスの皆さんを順番にご紹介。 
・NoBさん「こんな大変な中、会場に来てくれたみんな、画面の向こうで見てくれているみんなに感謝です。
     何よりこんな大変な中でライブを企画してくださるスタッフの皆さんに感謝です」
・ショッカーさん「スーパー戦隊は45年の中で色んな形があります。時には作品を越えて一緒に戦ったり。
        そういえばそんな作品の曲がありましたね?」
 NoBさん「あ、うまぁい、持ってき方~」 

27:最強最高 SUPER STARS!/NoB

「スーパー戦隊"魂" 2020 ~21世紀編~」のラストを飾るのはNoBさんによる
スーパー戦隊の交流戦である4週連続スペシャル「スーパー戦隊最強バトル!!」よりオープニング。
NoBさんならではの最高最強で不敵無敵なパフォーマンスはライブの締めくくりにぴったりでした。

・ショッカーさんが改めてNoBさんを紹介し、NoBさんが拍手で見送られると
 バンド、ホーン隊、コーラスの皆さんも退場されていきショッカーさんお一人に。
・新型コロナウイルスの潜伏期間の目安である2週間後、何事も無くライブの成功を祝えるように、
 ライブ終演後のカラオケや飲み会などを控え、出演者出待ちの禁止と終演後の規制退場が行われる事がアナウンス。
・ショッカーさん「それではみなさん、また来てくれますか?」
 観客拍手。
 ショッカーさん「配信のみなさん、また見てくれますか? 今度は会場で会いましょうね」
 観客拍手。
 ショッカーさん「また一緒に盛り上がりましょうね」
 観客拍手。
 ショッカーさん「それでは約束のォ、スーパー戦隊ィ、スピリィイイッツ!!」
 観客拍手。
 ショッカーさん「……そして明日へ」
 観客拍手。

ショッカーさんと入れ替わりにスタッフさんが登場され、規制退場のアナウンス。
客席後方の観客から一定時間を置いて順番に退場していき、
「スーパー戦隊"魂" 2020 ~21世紀編~」は終演となりました。

新型コロナウイルスの感染が収束が見えない中、開催が不安視されていた今回の「スーパー戦隊"魂"」ですが、
今夏に感染予防対策を徹底して行われた「スーパーロボット魂2020"春の陣" 振替公演」が
感染者を出さず無事に成功した事もあり、今回も感染予防対策を徹底して開催されました。

例年10数名以上の出演者と40曲近くに及ぶ演奏曲数を大幅に減らし、上演時間も短縮、
オーバーチュアを省略し、換気のための休憩時間を設ける、密を避ける座席配置など、
各所の消毒以外でも対策が行われた事で、例年とはまた違った趣で開催されました。

事前の予想として配信の視聴者を意識してオープニングとエンディングのみが披露され
ベスト版な内容になるかと思っていましたが、映画版主題歌や挿入歌も随所に折り込まれ
前途の様にご時世で例年に比べ出演者数、演奏曲数、上演時間が減少してしまったものの、
このご時世の中でも出来うる限り多くのファンに楽しんでもらおうという制作陣の心意気を感じました。

「21世紀編」の出演者のみなさんは圧倒的存在感で魅せるベテラン、頼もしさあふれる中堅、みやぎるやる気の若手、
ナレーションにダンスに大活躍のショッカーさん、安心の演奏&コーラス陣とバラエティ豊かで、
歌手の皆さんはこの状況下での思いをそれぞれがそれぞれの言葉やパフォーマンスで語られていましたが、
特に当代の「魔進戦隊キラメイジャー」を歌われている大西さんの熱の入った言葉は印象深かったです。


補足

・これまで「スーパー戦隊"魂"」の後ろに「XIII」などローマ数字が表記がありましたが、
 今回は表記無し。ちなみにライブロゴには「XIV」の表記がございました。

・ショッカーさん「今日は声を出す事はできませんが、"ご唱和ください"心の中で」

・配信を意識されてかショッカーさんの衣装がいつも以上に種類が多く、色取鮮やかな印象。

・カインズ斉藤さんの「ガオレンジャー」の再現度の高さに脱帽。

・山形さんがご自宅で出会った動物はフクロウ、カモシカ、ワシ、きつねとたぬきは"さん"付け。

・「ジュウオウダンス」ではZ旗ホーン隊のみなさんもそれぞれのブースでダンス。

・MAYOさんは戦隊のカラーで言うとピンクなのかパープルなのか。

・「ゴーバスターズ」や「ハリケンジャー」では照明も初期メンバーカラーの三色に。

・無くてはならない仲間としてZ旗ホーン隊を紹介するショッカーさん。
 それをとても嬉しそうにしてご覧になっている高取さん。

・「なんじゃモンじゃ! ニンジャ祭り!」の二番以降の伊勢さんは基本の踊りに加え
 肩を入れたり回転を加えたりと、よりエネルギッシュな踊りを披露されていました。

・初登場の出口さん。人前で「キラフル ミラクル キラメイジャー」を歌うのも初めて。
 例年なら「キラメイジャー」のキャンペーンで日本全国津々浦々を周り
 ちいさなお友達と触れ合ってから夏の「スーパーヒーロー魂」か秋の「スーパー戦隊"魂"」で
 おおきなお友達と触れ合われて感想を伺う所ですが、今回は初披露がいきなりおおきなお友達。

・普段はうたのおにいさんとして活動中の出口さん。
 出口さん「普段はてあそびうたなんかをやってるんですけど、生バンドでやる事もないんですよ。
     今回のリハーサルで生バンドの皆さんがフルメンバーいらっしゃるじゃないですか。
     『おねがいしまーす』って始まった途端に後ろからドォンと迫力があって
     驚いちゃって『♪みぃらぁくるぅ~』ってなっちゃいましたよ」
 大西さん「絶対そんな風になったんだね? ホントだね? オレ、見た事ないよ!」
 ショッカーさん「それで出口くん、感動しちゃって歌い終った後『もう一回やっていいですか?』って」
 観客笑。
 大西さん「あぁ、だからバンドの皆さんに嫌われてるんだ」
 出口さん「きらいじゃないですよねー?」
 観客笑。
 大西さん「ゴメン、ウソウソ。今日はもう楽しくってさぁ」

・「ゴセイジャー」間奏は当日がお誕生日だったAkuzawaさんによるソロパートがあり、
 Akuzawaさんの演奏を横で全力で応援するZ旗ホーン隊の皆さんが素敵。

・「みんなの顔が見たい」という伊勢さんのリクエストで客席の照明を明るくしたり。

・例年の「四六時夢中 シンケンジャー」ではステージ前方にZ旗ホーン隊の皆さんも登場され
 客席に背を向けて膝立ち姿で楽器を携えたいぶし銀な姿勢でで高取さんを囲み、
 前奏と共にゆっくりと起ち上がってスタートするのですが、
 今回は時世もあってステージ前方には登場できなかったものの、
 それぞれのブースで膝立ち姿から始められていてとても格好良かったです。

・金髪で短髪な事が多かったギターのナベさんが今回は少し長めで落ち着いた髪色に。
 ショッカーさん「リハーサルで会った時、このイケメン誰だって思いましたよ。
        カッコよくなったよね。いや、前もカッコよかったけどさ」

・Akuzawaさんは当日お誕生日という事で、観客からお祝いの拍手が贈られました。
 さらに楽屋に戻られた際には高取さんからサプライズケーキでお祝いされたそうです。

・TwitterとInstagramで精力的にイラストを投稿されている杉山さん。
 ショッカーさんもファンで、投稿されるまちがいさがしを楽しまれているそうです。

・ちなみに今回もライブ終了後の11月2日から57時間限定見放題でアーカイブ配信がされました。
 全編ノーカットの他、配信限定映像として、開演直前の舞台袖でのショッカーさんのトーク、
 休憩時間中、終演後には出演者の方々によるトークコーナーが設けられていました。

・当世の事情で春先から多くのアニメソングのイベントやライブが延期や中止になりました。
 年末になってポツポツとイベントが催すれるようになってきましたが、
 それでも多くのイベント会社がイベントやライブの開催に踏み出せない状況が続いております。

 それぞれの選択であり、それぞれに思いがあるので、それぞれを否定するものではないのですが、
 そんな中でアニメソングをライブで楽しむスタイルのパイオニアで老舗であるバースデーソングさんが
 夏の「スーパーロボット魂2020"春の陣" 振替公演」、今回の「スーパー戦隊"魂" 2020」と
 ライブ配信も行いながら感染予防の対策を徹底した上で、観客を収容してのライブも続けていくという
 選択をされた事は実に頼もしく、アニソンライブの老舗であるバースデーソングの凄みを感じました。

 この年から明けて2021年のバースデーソングさんの興行はこの年にアニメソングデビュー50周年を迎えられる
 水木一郎さんのバースデーライブ「水木一郎バースデーライブ2021 ~雄叫び封印~」からスタート。
 願わくば一人の感染者も出さずにライブを続けていく事で、バースデーソングさんが選ばれた選択肢が
 アニソンライブ業界全体が現状を打破する突破口になっていってほしいと願っております。
 

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