top of page

930+
20.1.18 グレースバリ秋葉原

出演/草尾毅
 
演奏/カラオケ



アニメ「DRAGON BALL Z」のトランクスやアニメ「鎧伝サムライトルーパー」の"烈火のリョウ"真田遼、
アニメ「NG騎士ラムネ&40」のラムネス/馬場ラムネ、アニメ「SLUM DUNK」の桜木花道等を代表格に
これまで数多くのキャラクターを演じられてきた声優の草尾毅さん。

声優としての活動の他にも歌手としてオリジナルアルバムを発表されていたり、
アニメ「NG騎士ラムネ&40」やアニメ「スーパービックリマン」等、ご自身が演じられた作品で
主題歌を担当する事も少なくはなく、特に90年代は印象的なアニメソングを数多く歌われています。

そんな草尾さん、近年は歌手としてステージに立たれる機会は極めて少なかったのですが、
今回、ご自身が歌われた楽曲を中心としたカラオケイベントを開催。
チケットは販売と共にファンクラブ「Mother Ship 930」の会員を中心に即日完売。
我々はファンクラブ会員以外も購入できる追加販売時に運良くチケットを購入することが出来、

今回ご縁あって行ってまいりました。

会場は東京は秋葉原にあるカラオケ店パセラ系列であるパセラリゾーツAKIBAの
マルチエンターテインメント8階にある多目的パーティースペース、グレースバリ秋葉原。

リゾート勘と落ち着きを感じる会場内に入ると椅子がずらりと並べられており、
椅子席の左側の壁面には大きなスクリーンが設置されていました。
各椅子席には表面に今回のイベントのイメージビジュアル、
裏面に草尾さんのサイン、メッセージ、アンケートのQRコードが書かれた紙と
後にイベント内で使われるという番号札が置かれていました。
客席から一段高くなったステージにはカラオケ画面が映し出されるモニターとマイクスタンドが設置されていました。

開演時間になるとスタッフさんからイベント開催中にあたっての
諸注意がアナウンスをされいよいよ開演です。

00:春の海/BGM
-MC-


お正月の定番曲「春の海」が流れる中、会場入口の扉が開き、草尾さんが姿を表すと
観客からのとても大きな黄色い声援が。その迫力に一旦入るのを躊躇われ、開いた扉の影に隠れられるも、
さらに強くなった観客の声援の中入場されステージへ登壇されました。

・草尾さんから新年のご挨拶。
・草尾さん「一月になって二週間くらい経ちましたけど、一応お正月という事で『春の海』で登場したんですが、
     なんかもうイベント終わるんじゃないかっていうくらいの歓声を頂きまして。今日はそういうノリなのか、と」
 観客笑。
・今回のイベントは草尾さんのファンクラブ「Mother Ship 930」からそろそろイベントをとの要望を受けての開催。
 草尾さん「色々考えてカラオケイベントという形になりました。今日はみなさんもあくまで"カラオケに来た"つもりで楽しんで下さい。
     実際にパセラさんのカラオケを使うので、曲が始まるまでタイムラグがありますが、そこも楽しんでくれればと思います」
・募集要項に歌う曲の例として書いた曲を歌わなければならない。
・草尾さん「それでは最初はこの曲から始めたいと思います。ミュージックスタート! 
     ……って言ってから時間があるんですよね」
 観客笑。
 草尾さん「今、機械が曲を読みこんでますからね」
・ほどなくして会場壁面のスクリーンにカラオケの画面が映し出されました。

01:スーパーフェニックス~光の世界へ~/草尾毅
-MC-


一曲目は草尾さんが主人公フェニックスを演じられたアニメ「スーパービックリマン」よりオープニング。
幼少期に聞いていた曲を生で聞けて感慨深く、変わらないしなやかな草尾さんの歌声はとても素敵で
特に曲中の「サイバーアップ!!」の生台詞ご披露にはシビれるものがありました。

・草尾さん「続いては懐かしい曲ですね。ミュージックスタート! ……って言ってから時間があるんですよね」
 観客笑。
 草尾さん「今日はね、カラオケの映像がスクリーンに出ますから。
     ボクの所にもモニターがあるので今日は歌詞を覚えなくてもいいんですよ」
 観客笑。

02:スーパーチェンジ! カブタック/草尾毅
-MC-


メタルヒーローシリーズから、主人公カブタックを演じられた特撮「ビーロボ カブタック」イメージソング。
冒頭の英語部分をざっくりと披露さて観客の笑いを誘った草尾さんは、一変して勇ましいお声で歌われながら
間奏では「カ~ブカァブ」とカブタックの口グセを披露されました。
まさか本曲を聞く事が出来るとは思わなかっただけにとても驚き、嬉しうございました。

・草尾さん「この曲はボクが小さい頃から大好きな渡辺宙明先生作曲なんですよ。
     宙明先生の曲になんとボク、草尾が歌詞を書いちゃっているって言うね」
 観客拍手。
 草尾さん「Wikipediaとかには違う人が歌詞を書いているなんて書かれる事もあるんですが、
     正真正銘草尾が作詞をしております。その証拠にこの曲、印税契約なんです」
 観客笑。
 草尾さん「なので皆さんがこの曲をカラオケで歌ってくださると……明細にこう、チャリーンと」
 観客笑。
 草尾さん「それで儲けようと思っているわけではないんですけどね。やっとくもんだなぁって」

・草尾さん「次の曲、スタート……っていってから時間があるので少し話せますね。
     この曲もリクエストが多くてね。天気に関する曲です。あ、タイトル出ましたね」
 観客「きゃぁああああぁっぁぁぁぁぁぁあぁあぁあああああ」

03:Rainy Lazy Morning/草尾毅
-MC-
04:stiff breeze/草尾毅
-MC-


"烈火のリョウ"真田遼を演じられたアニメ「鎧伝サムライトルーパー」よりイメージソング。
曲の前にスクリーンに曲名が表示されると観客から大歓声。作品の根強い人気を伺えました。
草尾さんが爽やかながらどこか甘美な印象もある歌声でのびやかに歌われました。
続いてはアニメ「幻想魔伝 最遊記」シリーズより、草尾さんが演じられた牛魔王の息子・紅孩児のイメージソング。
シリアスでミステリアスな凛々しい歌声は「Rainy Lazy Morning」とは好対照の魅力でした。

・草尾さん「『stiff breeze』はレコーディング以来はじめて人前で歌いました。
     プライベートでカラオケに行くとよく歌うんですよ。今日はそんな曲が多いです」
・「stiff breeze」の歌詞にまつわる裏話。

●福袋大抽選会

ここで観客の座席におかれていた番号札を用いて、草尾さん自らがクジを引かれ、
番号に該当する観客が、草尾さんの私物を詰め合わせた福袋をゲットできる大抽選会が開催。
福袋は思いの他ボリュームがあり、とても貴重なものが沢山つめこまれていました。

05:淡き光に/草尾毅
-MC-
06:Odyssey/草尾毅
-MC-


草尾さんが主人公パーンを演じられたOVA「ロードス島戦記」よりイメージソングを二曲続けて。
「淡き光に」は静かで落ち着いた雰囲気の曲で、草尾さんの色香漂う歌声をじっくり堪能でき、
続く「Odyssey」では一転して優しく柔らかい暖かみのある草尾さんの歌声にうっとりいたしました。

・草尾さんと西村朋紘さんのユニット"だんぜん辛口"のお話。
・草尾さん「もう7、8年前から全然活動していないんですけど、止まっております」
 観客笑。
 草尾さん「レコード会社とか関係無く自分達だけで動いていますから、なかなかね。
     『こうやって動いていこう』って決まると西村さんのスケジュールがみっちりだったりして。
     西村さんのファンの方からも『西村さんがなかなか動いてくれないから草尾さんお願いします』って言われたり。
     ボクも西村さんに連絡したら『今ちょっと体調悪いから日を改めるね』っていってから四年経ちました」
 観客笑。
 草尾さん「いない人の事をいうのもなんですし、西村さんファンの方には申し訳ないんですけど、
     西村さん、本当にお忙しいんですよ。去年の11月、12月は休み無しでしたからね。
     もうアンタには断るっていう言葉はないのかってくらいスケジュールが無いの。
     先月、28日に会って打ち合わせをしたんですけど、もうボロボロでしたよ。
     でも着実に動けるように準備をしてますからね。新曲も作れたらいいなっていうお話もあるんです。
     今年のどこかでだんぜん辛口としての動きをお知らせできればいいなあって思ってます。

・草尾さん「ここからは後半戦なんですけど、次のコーナーが一番緊張するんですよ。
     次の曲は強くリクエストを頂いたんですよ。理由を聞いたらなるほど面白いと。
     どんなコーナーかっていうと、ボクが出演しているけど主題歌を歌ってるのはボクじゃ無い作品ってあるでしょ。
     その中で、自分はこの作品を演じたって言っても良いような作品の曲をカバーしてみようと思います」

07:誰がために/草尾毅
-MC-
08:ぜったいに 誰も/草尾毅
-MC-


スクリーンに映し出されたのはアニメ「サイボーグ009(新)」より故・成田賢さんが歌われたオープニング。
草尾さんはラジオドラマ「サイボーグ009 誕生編」で009/島村ジョーを演じられており、
緊張感漂う楽曲と草尾さんならではの哀愁漂うヒロイックな歌声はとても似合っていらっしゃいました。
続いては草尾さんが主人公桜木花道を演じられたアニメ「SLAM DUNK」よりZYYGによる二代目オープニング。
ハードな曲をとても力強く歌われており、歌詞と合わさってまさに花道が歌っている様に感じるほどはまっていました。

・草尾さん「『009』はラジオで島村ジョーを演じました。こんなガチなアニソンを歌う企画もいいかもしれないですね」
・草尾さん「よくカラオケに行くと『SLUM DUNK』でも『世界が終わるまでは』をリクエストされるんですよ。
     でもねぇ、あれは三井くんの歌じゃない?(※) 演出的にもさ? 彼のイメージが強いでしょ?」
 観客「あぁー」
 草尾さん「どっちかというと『ぜったいに 誰も』の方が花道っぽいと思ってこちらを歌いました」
※三井寿:「SLUM DUNK」に登場するキャラクター。作中のとても印象的な場面において
     アニメでは二代目エンディング「世界が終わるまでは」が流れていました。
・草尾さん「このコーナーはまさにカラオケでしたね。大丈夫かなと思ったんですけど……」
 観客拍手。
 草尾さん「ボクらも不安だったんですけど、島村ジョーの台詞で『あとは勇気だけだ』っていうのがあって
     勇気を出してこのコーナーをやってみました」
・草尾さん「次の曲はね、皆さんの大好きな曲だと思うので、20年くらい若返ってください。
     日頃のストレスを忘れて、もう立ち上がって一緒に盛り上がってくださいね」

09:めざせ! 1番!/草尾毅
-MC-


草尾さんがラムネス/馬場ラムネを演じられたアニメ「NG騎士ラムネ&40」二代目オープニング。
観客総立ちの中、パワフルに歌われる草尾さんに応えるように観客も合いの手を入れまくり、
さらに間奏ではラムネスの台詞「オレは今、猛烈に感動してる!」を披露され、終始大盛り上がりでした。

・草尾さん「ありがとうございました。ご着席ください。なんならこれ一曲目でもよかったね」
 観客笑。
 草尾さん「皆さんもカラオケで歌って下さってる思うんですけど、なかなか本人と一緒は無いでしょ?」
・草尾さん「次の曲で最後になってしまったんですけど」
 観客「えぇぇえええええぇええええええ」
 草尾さん「ありがとうございます。今後は草尾が歌っていないアニソン縛りとかやってみたいですね。
     結構カラオケで歌って喜ばれるのは『海のトリトン(Go!Go!トリトン)』とかね」
 観客「おぉぉおおおぉおお」
 草尾さん「なんか男臭いのもいいですね。オジサンしか来ないとか、特撮系とかね」
・草尾さん「今年は新年始まってすぐに皆さんとお会いできたので、いいスタートになりました。
     ここに来てくれたという事でご縁がまだボク達にあるんだという事を再認識できました。
     そんな思いを込めて最後の曲を歌わせてもらいます」

10:星の冠/草尾毅
-MC-


ラストはアニメ「Yes!プリキュア5」より草尾さんがココ/小々田コージを演じられ、
ナッツ/夏役の入野自由さんとデュエットされたイメージソングをお一人で歌われて締めくくり。
まるで草尾さんからファンへ向けてのメッセージにもとれるような歌詞と穏やかな曲調の中、
名残惜しさをはらみつつ、やさしくかつしっかりと歌われている草尾さんが印象的でした。

草尾さん「今日はありがとうございました! また会えることを期待しています。良いお年を!!」
観客笑。

退場される草尾さんが拍手で見送られると、会場の照明が明るくなり、
スタッフさんが観客の退場をナビゲートするアナウンスが行われ、「930+」は終演となりました。

1990年代育ちである我々は草尾さんが演じられた主人公、ヒーローを見て、
草尾さんが歌われてきたアニメソングを聞いて育ってきたので、
今回、草尾さんアニメや特撮の曲を生で聞く機会に恵まれ、とても嬉しかったです。
更に和やかな雰囲気の中での楽しいお話や、ご自身が出演された作品の楽曲のカバーもあり、
草尾さんのステージを猛烈に堪能する事が出来ました。


補足

・イベントのウェルカムボードには今回のメインビジュアルの中に
 草尾さんが演じられたいくつかのキャラクターのイラストが追加されていました。

・「スーパーチェンジ! カブタック」の一、二番の「チェーンジ スーパーモード!!」は
 客席にマイクを向け観客が担当し、三番は草尾さんが担当されていました。

・草尾さん「カブタックを演じたご縁で今の戦隊『リュウソウジャー』にも呼んでもらえて、
     ピーたんという役を演じております。プロデューサーが同じなんですよ。
     最初に役を頂いた時、訊いたんですよ『どんな感じでやりますか?』って
     そうしたら『カブタックでお願いします』って言われました」
 観客笑。

・草尾さん「ここはライブハウスとは違って皆さんひとりひとりの顔がよく見えるんですよ。
     見渡してみると、おぉ~生きてたかぁ~っていう方もいらっしゃって」
 観客笑。
 草尾さん「長い人になるともう30年くらいは草尾につき合ってくださってますからね。
     ボクらの職業は本当に浮き沈みが激しいですからね。ありがたい限りですよ」

・草尾さん「ホントは皆さんが歌うターンがあればいいんですけど、100人もいますからね100曲聞かないと」
 観客笑。
 草尾さん「今回はリクエスト頂いた曲やアニメ寄りの曲がメインですが、
     J-POPとか歌謡曲と歌うっていうのも企画段階で上がったんですけど、未知数ですからね。
     もし今回ご好評だったら草尾が歌謡曲だけしか歌わないイベントもやってみたいですね」

・草尾さん「今日なんかお酒を呑みながらやっても良かったかもしれないですね。
     いつかは皆さんもそれぞれ歌う、それこそガチのカラオケでもいいかもね。」

・草尾さん「2020年はオリンピックをはじめいろいろな事がありますけど、
     皆さんの声があればボクはいつでも出て来ますからね」

bottom of page