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スーパーアニソン魂2019"夏の陣"
19.8.11 Zepp Tokyo

出演/水木一郎 堀江美都子 山本正之 尾藤イサオ
   影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし すぎうらよしひろ

司会/ショッカーO野

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)
演奏/Super Rescue BAND(G.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし)
   Z旗horns(Tr.Akuzawa Tr.KENTO Sax&Fl.Chouemon Tb.Ozaki)
   Ag.山本正之 Ag.影山ヒロノブ Je.遠藤正明 B.きただにひろし



1998年の開催より20年を越えて2019年も開催された「ANIME JAPAN FES」。
今でこそ珍しくはないフェス形式でのアニメソングライブの草分け的存在である通称"AJF"は、
1960年代から現在までの幅広い年代のアニメ、特撮、ゲームなど広義のアニメソングを楽しむ事が出来るイベントで、、
2019年現在は、東京での三日間三公演、大阪での一公演で開催しています。

2019年の東京公演三日目で最終日の演目は「スーパーアニソン魂2019"夏の陣"」。通称SAS。
アニメはもちろん、特撮やゲームなど、オールジャンルを網羅する懐の深さが魅力のライブです。
今回は座長である水木一郎さんを筆頭に、堀江美都子さんに尾藤イサオさん、山本正之さんというSASならではの顔ぶれに加え、
昨年、「スーパーヒーロー魂2018"夏の陣"」に初出演されたすぎうらよしひろさんがSASに初参加。
更に「スーパーロボット魂」を筆頭とした魂ライブや一連のムーヴメントには欠かせない存在であり、
「ANIME JAPAN FES」の演目の一つオールナイトアコースティックライブ「アコギな仲間たち」の座長である
影山ヒロノブさんが「スーパーアニソン魂2010"夏の陣"」以来、9年ぶりに夏のSAS東京公演にご出演。
更に影山さんの弟分である遠藤正明さんときただにひろしさんも久々にご出演という事で、とても楽しみにしておりました。

会場は東京お台場にあるZepp Tokyo。
入場するとステージの中頃にバンドブースが、後方の左側にコーラスブース、右側にホーン隊のブースが設けられており、
ステージ後方の壁面には今回のAJFのロゴマークがあしらわれた旗が掲げられていました。

-MC-

・開演時間になると司会のショッカーO野さんがご登場。 
・バンドの皆さんがそれぞれのブースで準備をされる中、観客との掛け合いでご挨拶。 
・ショッカーさん「皆さん、こんばんわぁぁああああああ!」 
 観客「こんばんわぁあああ」 
 ショッカーさん「魂はっ燃えているかぁぁあああああああぁぁぁあああ」 
 観客「ぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおお」 
 ショッカーさん「今日もとことん盛り上がろうぜぇぇぇえええええ」 
 観客「おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおお」 
 ショッカーさん「スーパーァアニソォオォン!!!?」 
 観客「スピリィいいィィィイイイィイイイイイッッ!!!」 
 ショッカーさん「ようこそいらっしゃいましたっ!!!」 
 観客拍手。 
・令和最初の「ANIME JAPAN FES」東京公演を振り返る。
・初日はまるで「ゴジラVSモスラ」。

・ショッカーさん「今日は東京公演の集大成。色々な歌が登場します。
        皆さん、盛り上がる準備はいいですかああ!!!」 
 観客「ぉおおおおおおおおぉぉおおおぉぉおおぉおおおおお!!」 
 ショッカーさん「一緒に歌いましょうねぇええええええ!!!」 
 観客「ぉおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉ!!」 
 ショッカーさん「スーパーアニソォオォオン!!!?」 
 観客「スピリィいいィィィイイイッッ!!!」 
 ショッカーさん「はぁああじまりまぁあああああす!!!」 

00:ムテキンアクション!! M-24 (?)/SE
01:ローラーヒーロー・ムテキング/水木一郎
02:ウィーアー!/きただにひろし
03:BELIEVE IN NEXUS/遠藤正明
04:スターダストボーイズ/影山ヒロノブ
05:ヤッターキング/山本正之
06:セーラースターソング/堀江美都子
-MC-
07:斗え忍者キャプター/水木一郎 堀江美都子
-MC-


ショッカーさんがローラースケートですべるような歩調でご退場。
するとアニメ「とんでも戦士 ムテキング」のBGMと思われる曲がオーバチュアとして流れ、
そのままアニメ「とんでも戦士 ムテキング」よりオープニングがTV版効果音付きで流れ出し
アップルのお二人のスキャットを受けながら水木さんが登場されてライブスタート。
軽快なステップを交えて観客を盛り上げられると、続いては「最年少! 頑張ります!!」ときただにさんがご登場。
歌われたのはきただにさんの代名詞ともいえる放送20周年のアニメ「ONE PIECE」初代オープニング。
満面の笑顔で元気にポジティブに歌われた後は遠藤さんが登場され、アニメ「遊☆戯☆王 5D's」より4代目オープニング。
キレのある高音のロングトーンがさえ渡った後は、影山さんが登場され、アニメ「宇宙船サジタリウス」オープニング。
小気味の良さと大人な魅力を感じる曲調を、ステージせましと動きまわりながら歌われる影山さんはとても素敵。
SASでは初演以来のご披露という事や、Chouemonさんのサックス生演奏で聞く事が出来たのも嬉しうございました。
続いては山本さんのご登場で、アニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」より二代目オープニング。
強く勇ましく楽しい本曲は、「さぁ来い!」と合いの手を煽る山本さんに観客も大合唱で応えていました。
そして堀江さんが登場され、企画アルバム「美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE」収録の
アニメ「美少女戦士セーラームーン セーラースターズ」オープニングのカバー。
堀江さんが可憐さと清しさを感じるさすがの風格でステージを終えられた後は、水木さんを呼びこまれ、
お二人のデュエットの中から特撮「忍者キャプター」よりオープニングを息の合った掛け合いで披露されていました。

・堀江さんと水木さんにショッカーさんが合流されてトーク。
・三日間連続出演でも疲れない水木さん。
・初日公演「ささきいさお VS 水木一郎 台場大決戦!」に堀江さんが出演されると思っていた観客もいたとか。
 堀江さん「あたしが出るもんだと思ってチケットをとった方もいらっしゃったみたいなんですよ。
     でも、あたしが出なくても『いいもの見たぁ』って言ってくださったみたいですよ」 
・いさおさんと水木さんのトークが高評価。
・堀江さんと水木さんが見送られてショッカーさんお一人に。
・この間、スタッフさんが次の準備の為にマイクスタンド等をセッティングされて行きました。

・ショッカーさん「ステージ上は早くもこんな感じの準備がされております。
        続いてはこの方々にご登場いただきます。MANGA TORIOのお三方です」
・影山さん、遠藤さん、きただにさんによるユニットMANGA TORIOのお三方がご登場。
 ここからはお三方によるアコースティックコーナー。
 影山さんがアコースティックギター、遠藤さんがジャンべ、きただにさんがベースを演奏されます。
・影山さん「どうもMANGA TORIOです。今日の出演者の下から数えて1・2・3です。若くってスミマセン」
 観客笑。
 ショッカーさん「いよっヤングチーム」
 影山さん「マジっすからね。焼きそばパン買ってくる係だから」
 きただにさん「そうですよ。ヤングですからね」

・影山さん「ちょっといいっすか? 最初のMCでアコースティックやっちゃっていいんすか?」
 観客笑。
 影山さん「普通は二、三個山を挟んだ後、ちょっとしっとりしようかなって時にやるもんでしょ?」
 遠藤さん「そうそう」 
 ショッカーさん「今日はそれを許さないほどに凄いボリュームになってるんですよ」
 観客拍手。
・お三方が「スーパーアニソン魂」で顔を揃えるのは2004年以来15年ぶり。
 単独公演「ANIME JAPAN FES」としては2010年の"冬の陣"以来9年ぶり。
 ショッカーさん「いつもは夜中にオールナイトで『ゆかいな仲間たち』をやってるけどさ」
 きただにさん「あーアレは楽しかったっすねぇ~」  
 ショッカーさん「やっぱり三人は深夜向けなのかな?」
 観客笑。

08:夢スケッチ/JAM Project Project featuring MANGA TRIO
-MC-
09:牙狼~SAVIOR IN THE DARK~ RED REQUIEM ver./JAM Project Project featuring MANGA TRIO
-MC-


お三方が参加されているアニメの為のアニメソングを作り、歌うユニットであるJAM Projectの楽曲の中から、
アニメ「バクマン。」の第3シーズンの二代目エンディングをアコースティックでご披露。
アコースティックならではのお三方によるキレイなハーモニーが際立ち、観客はうっとりして聞き入っていました。
続いて特撮「牙狼-GARO-」の二代目オープニングを劇場版「牙狼(GARO)~RED REQUIEM~ THE MOVIE 3D」のエンディング用に
歌詞を替え、スローテンポにアレンジし直して影山さんがJAM Projectでソロとして歌われた「RED REQUIEM ver.」を3人で。
影山さんのアコギ一本のみという「夢スケッチ」以上にシンプルな演奏で披露され、お三方の希う様な啼きの歌声がより堪能できました。

・お三方が見送られ、スタッフさんがマイクスタンド等を片付けられている中、ショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「さあ、続いては昨年より我々の仲間になってくださいました、すぎうらよしひろさんのご登場です!」
 観客「おぉぉおぉおおおおおぉおお」
 ショッカーさん「一曲目はやはりこの曲から!! 『スーパーロボット マッハバロォオオオン』」 

10:マッハバロン/すぎうらよしひろ
-MC-


印象深いロックサウンドの中、すぎうらさんが登場され歌われるのは、アニメ「スーパーロボット マッハバロン」よりオープニング。
パンチの効いた出だしから当時と変わらぬお声のすぎうらさんに合わせ、観客も一緒になって大合唱していました。

・すぎうらさんお一人でトーク。
・すぎうらさん「次は何回も何回も再放送されていましたね。数年前に映画にもなりました。
       『ガンバの冒険』より『冒険者たちのバラード』を聞いてください」

11:冒険者たちのバラード/すぎうらよしひろ
-MC-


アニメソングの中でも珠玉の名曲であるアニメ「ガンバの冒険」よりエンディング。
悲壮感と希望が合わさったようなお声で朗々と歌われるすぎうらさんに、再放送を見ていた当時を思い出され、
懐かしくも嬉しい、どこか不思議な心地になりながらしみじみと聞き入っておりました。

・再びすぎうらさんお一人でトーク。
・すぎうらさん「若い頃にアニソンを歌ってしばらく遠ざかってたんですけど、ある時にネットで検索したら、
       僕の歌を聞きたいっていう方が結構いらっしゃって、またこうして歌い出したんですけど、
       次に歌う歌が好きだっていう幼稚園くらいの若い子がいて、とても驚いたんですね」 

12:行け! 牛若小太郎/杉浦芳博
-MC-


続いて歌われたのは子供番組「おはよう!こどもショー」内の特撮「行け! 牛若小太郎」よりオープニング。
すぎうらさんが"杉浦芳博"として歌われた本曲。歌いだされた途端に変わらない歌声に思わずにやり。
サビ部分での曲調に合わせて手のひらを前に突きだす振り付けは、サビの度に進化していました。

・すぎうらさんを見送られながらショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「『おはよう!こどもショー』といえば、『レッドマン』とか特撮がありましたね。
        『行け!』シリーズといいましょうか『行け! 牛若小太郎』『行け! グリーンマン』とか。
        その中で、昨年、『牛若小太郎』の次はこの曲だよねというお話をしましたが、
        今年その約束を我らがアニキが守ってくれました!!!」
 観客拍手。
 ショッカーさん「あえて、こうご紹介させてください!! 山本一郎さんのご登場です!!
        『行け! ゴッドマァアアアアアアアン』」

13:行け! ゴッドマン/山本一郎
-MC-


子供番組「おはよう!こどもショー」内の特撮「行け! ゴッドマン」よりオープニング。
水木さんが"山本一郎"として歌われた曲なので、水木さんも「どっもー山本一郎でっすーぅ」と自己紹介。
終始追い立てられるような緊迫感から解き放たれるような「ゴッドスパーク」は観客も一緒に。

・水木さんお一人でトーク。
・水木さんはNHK教育(現・Eテレ)「おかあさんといっしょ」で二代目うたのおにいさんを担当する前に
 「おはよう!こどもショー」や「こどもワイドショー ブンブンバンバン」に順レギュラーとしてご出演。
・"山本一郎"命名秘話。映画プロデューサーの山本又一朗さんにあやかって。
・もう一つの変名"松本茂之"の名前が出てこない。

14:タイガーマスク二世/水木一郎
-MC-
15:心に汗を/水木一郎
-MC-


がらりと雰囲気が変わり、中東でも人気というアニメ「タイガーマスク二世」より、渋さあふれるオープニング。
頼もしさと重厚感ある水木さんの歌声を堪能した後は、アニメ「新巨人の星II」よりオープニング。
「二世」と好対照の透明感のある爽やかな曲調を、一言一言伝えるように歌われている水木さんが印象的。
水木さんの数あるレパートリーの中でもいぶし銀な魅力を感じるこの二曲。久し振りに聞く事が出来ました。

・水木さんを見送られながらショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「アニキは見事にデビュー50周年を突破いたしました。
        続いてはその50周年のバトンを受け継ぐ方、我らがミッチ、堀江美都子さんのご登場です!!」

16:キャンディ・キャンディ/堀江美都子
-MC-
17:グローイング・アップ/堀江美都子
-MC-


堀江さんの代表曲をロックアレンジしたアルバム「DEBUT」より、アニメ「キャンディキャンディ」オープニング。
ご自身のデビュー20周年記念かつ堀江さんが平成最初にリリースされたアルバムからの選曲というのも趣がありました。
代表曲中の代表曲を弾むような可愛らしさと歌声で、ロックに歌唱される堀江さんがとても素敵
中盤からはギターのナベさんをステージ前方に招き、背中を合わせて歌われている場面もありました。
続いてはロックから一転して穏やかにアニメ世界名作劇場シリーズ「私のあしながおじさん」よりオープニング。
堀江さんはご自身の50周年のはじまりをかみしめるように歌われている様に思えました。

・堀江さん「今回は50周年アルバムの第一弾『平成の堀江美都子』からお届けしているんですけど、
     実は昭和より平成で歌っている曲の方が多いの。昭和生まれなのに。若いでしょ?」
 観客笑。 
・ここでスタッフさんがマイクスタンドを用意され、次の曲はマイクスタンドで歌われることに。
・堀江さん「50年歌ってますけど、今年は一曲歌うごとに感慨深いんですね。
     歌う事が好きで、アニメソングを歌って来てよかったなぁって思うんです。
     体調がいい時と悪い時があるんですけど、いい時は思いっきり、悪い時はそれなりに。
     一曲一曲を心を込めて歌おうと思っています」

18:悲しみは天に還して/堀江美都子
-MC-


堀江さんのソロコーナーのラストはアニメ「サブマリン スーパー99」よりエンディング。
ミラーボールが会場を照らす中、凛としてシリアスな堀江さんの歌声を聞いていると、
アニメソングを歌われている女性歌手の中でも堀江さんは別格という威風を強く感じました。

・堀江さんを見送られながらショッカーさんがご登場。
・この間にスタッフさんが別のマイクスタンドや譜面台を用意されていました。
・ショッカーさん「さぁ、この準備がされたという事は、おわかりですね。
        山本正之さんのコーナーです!! 今回は何が飛び出るでしょうか? 山本先生、おまかせします!!」
・拍手の中、アコギを片手に山本さんがご登場。
・山本さん「………………暑くて死にそうだよ……」
 観客拍手。
 山本さん「…………本日はみんなが大好きな『嗚呼! 逆転王』を……」
 観客「おぉおおぉおおおおおぉお」
 山本さん「今回はいつもおギターアレンジではなく、みんなが小さい頃から、いや、今も聞いているレコードのサイズでお届けしよう」

19:嗚呼! 逆転王/山本正之
-MC-


アニメ「タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン」より逆転王のテーマをオリジナル版と同じ長さのアレンジで。
アコギ一本を強弱自在にかき鳴らしながら歌われる山本さんの熱の入ったステージに観客は惹きこまれて行きました。

・山本さん「…………今日、お手元にお配りしたチラシの中に、アニキの最新版『燃えよドラゴンズ!』と
     私のアルバムの宣伝が入っています。その中に『絶対服従グレートアニソンマンZ』という曲があります」
 観客笑。
 山本さん「その曲をみなさんにお披露目します。枕や合間に『ゼット、ゼット、ゼェェット』とあります。
     みなさんもお遊戯をやる様に、一緒にやって盛り上がっていただけたらと思います」

20:絶対服従グレートアニソンマンZ/山本正之
-MC-


この年の10月に発売される山本さんのオリジナルアルバム「飛行原理」に収録される予定の
Zが印象的なアニメソングを歌う偉大な男性への絶対服従を誓う、山本さんからのトリビュート&ラブソング。
初めて聞いても最初の「Z」の連呼から山本さんと一緒に盛り上がる事が出来る楽しい曲であり、
山本さんならではの視点の歌詞に観客も笑ったり沸いたりと大盛り上がりでした。
最後の最後の「Z」では"グレートアニソンマンZ"こと水木さんがなびくマフラーをつけて颯爽と登場され、
「ゼェエエエエエエエット」の雄叫びを一発披露。そしてすぐに退場されるというサプライズもありました。

・山本さん「あの人ね、本当はね、優しい人なの」
 観客笑。 

・アニメ企画「銀河神風ジンライガー」のお話。
・「ジンライガー」は2014年にアニメ「銀河旋風ブライガー」からはじまるJ9シリーズの最新作として
 脚本家の山本優さんが発起人となり、アニメ化をはじめとしたメディア展開を目指したプロジェクト。 
・これまでJ9シリーズの楽曲を山本優さんと共に作り上げてきた山本さんも
 当初、「ジンライガー」の音楽担当として参加されていましたが、方向性の相違を理由に降板。
 それに伴い、以後山本さんはJ9シリーズをはじめとした山本優さんと共に作られてきた作品の楽曲を
 ライブでは歌わない旨を発表されていましたが、2017年のSASで解禁され、大いに歌われました。
 その後、「ジンライガー」のプロジェクトは水面下で進行している様子ではあったものの、
 アニメ化には至らないまま、2018年に山本優さんが逝去。企画は空中分解状態になっていました。

・今回、山本さんから「ジンライガー」の企画立ち上げ、降板の経緯を説明。
・降板理由についてはこれまで「方向性の違い」とされてきましたが、
 山本優さん側からメールで突然「正之、お前はいらない」と告げられたとか。
・更に既に山本さんが書き下ろされていた新曲「銀河神風ジンライガー」もお蔵入りに。

・山本さん「こんな事ってあるか……J9が大好きなボウヤ達、お嬢ちゃま達に申し訳がない!!
     もう一度、『ジンライガー』をここに戻そう。その為に歌詞を新しく作った。
     更に『銀河神風ジンライガー』の名前はもうJASRACに登録されてしまっている。だから頭に『JAY-NINE』を付けた。
     J9が大好きなボウヤ達、お嬢ちゃま達に今、ここで聞いてもらいます!!」

21:JAY-NINE 銀河神風ジンライガー/山本正之
-MC-


演奏される直前に手が震えていたご様子の山本さんでしたが、ご自身を鼓舞するように気合を入れられ、
山本さんのソロコーナーラストはアルバム「飛行原理」収録の「銀河神風ジンライガー」主題歌の別歌詞版。
歴代J9シリーズのタイトルや単語を散りばめられた歌詞を、迫力のアコギで力強くかき慣らしながら
情熱的に歌われる山本さんの様子は鬼気迫っていて、聞いているこちらも背筋を正して聞き入りました。

・山本さんが退場され、スタッフさんが次のステージの準備をされる中、ショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「続いては尾藤イサオさんのご登場です。私事ですが、CR版のこの人の声を担当しております」
 この時、ショッカーさんが着ていらしたTシャツには「あしたのジョー」の丹下段平が描かれていました。
 ショッカーさん「せっかくですので……『ジョーォ 立てぇ!! 立つんだァ!』……『あしたのジョー』」

22:あしたのジョー/尾藤イサオ
-MC-


暗めの照明とずんと響く前奏の中、尾藤さんが登場され、アニメ「あしたのジョー」オープニング。
アウトロ―の魅力たっぷりに、尾藤さん独特のハスキーな歌声でパワフルに歌われるお姿は抜群の格好よさ。
何よりこれまでは2番までしか歌われませんでしたが、今回念願のフルコーラスでご披露。感激でした。

・久し振りに隅田川花火大会を見に行ったという尾藤さん。
 尾藤さん「よそのおじさんがね、笹団子でしょうかね、皮の付いたまま食べようとしてたんですよ。
     余計な事なんでしょうけど『おじさんに、かわをむいたほうがおいしく食べれますよ』って言ったんですよ。
     そしたらおじさん、何を勘違いしたのか川の方を向いて食べたんですね」
 観客大笑。
 尾藤さん「そうですか、こんなんだったらまだイッパイあるんですけどね。
     次は『あしたのジョー』のカップリングだった『美しき狼たち』です」 

23:美しき狼たち (21st century ver.)/尾藤イサオ
-MC-


1980年に公開された映画「あしたのジョー」より、おぼたけしさんが歌われたオープニングを
同じ年に尾藤さんが「あしたのジョー」のカップリングとしてカバーされておりますが、
今回は2009年に尾藤さんが「あしたのジョー」関係の数々の楽曲を「21st century ver.」や
「Anniversary ver.」としてセルフカバー&カバーされたバージョンのアレンジでご披露。
尾藤さんのからりとした中にほのかに寂しさが感じる歌いぶりはなんとも魅力的で、
終始笑顔で歌われるお姿も相まって溜まらまいものがありました。
後奏では60年近く前にジャズ喫茶に出演されていた時、まだ少年だった水木さんとの思い出を
しみじみと語られている様子にもグッとくるものがあり、たまりませんでした。

・尾藤さんを見送られてショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「かっこいいなぁ、ビートルズと一緒のステージに立ってた人ですよ?」 
・尾藤さんは当時放送中のTBSドラマ日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」に木戸祥助役でご出演中。
 ショッカーさん「来週登場されるそうですから、皆さんもしっかりチェックしてくださいね。
        尾藤さんが出て来たらテレビに向かって『尾藤さーん』って手を振ってくださいね」
 観客笑。
・ショッカーさん「さぁ、ここからは後半戦、まずは今日一番の若手に登場していただきましょう!!
        "だにぃ~"きただにひろしさんのご登場です。『ウィィイイーゴォおおおお!』」 

24:ウィーゴー!/きただにひろし
-MC-


きただにさんのご登場で、アニメ「ONE PIECE」より「最後の海 新世界編」の幕開けとなった15代目オープニング。
麦わらの一味の再出発の喜びと決意の固さを笑顔いっぱいで情感たっぷりな歌声で披露されながら、
パンチをゴムの様に揺らす等、作品を意識したパフォーマンスをされるきただにさんにも注目でした。

・きただにさんお一人でトーク。
・きただにさん「ちょうどアニメの『ONE PIECE』が20周年を迎え新章『ワノ国編』が放送中です。
       そこで、8年ぶりに主題歌を歌わせてもらってます!!」 
 観客拍手。
 きただにさん「長かったぁ、いや、あっという間かな? でもずっと鳴らない電話を待ってましたからね。
       それではその新曲を初めてバンドで歌います! 聞いてください『OVER THE TOP』!!」

25:OVER THE TOP/きただにひろし
26:明日への道~Going my way!!~/遠藤正明
-MC-


アニメ「ONE PIECE」の「ワノ国編」が当時絶賛放送中の22代目オープニング。
これまでの楽曲とはまた一味違い、力強くドラマチックできただにさんの魅力が十二分に堪能できる本曲は、
当時CD発売前ではありましたが、きただにさんの扇動で観客もすぐに一体になって盛り上がっていました。
きただにさんと入れ替わりに遠藤さんが登場されて歌われたのは、アニメ「遊☆戯☆王 5D's」五代目オープニング。
パワフルでいぶし銀な魅力を感じる曲調は遠藤さんならではの歌声の力強さを感じる事が出来ました。

・遠藤さんお一人でトーク。
・遠藤さん「舞台袖で子供の頃に聞いていたアニソンを聞けて、大先輩と一緒のステージに立つと不思議な感じになります。
     AJFはいつも初心に戻るというか、いつも若手なので、まだまだ一生若手で行こうと思います」
 観客拍手。
 遠藤さん「そいじゃあ次は懐かしい曲を。昔『おはスタ』でやっていた『爆球連発!!スーパービーダマン』の歌です。
     ボクは謎の歌手"えんどう丸"として『おはスタ』に出てたんですけど、全然人気にならなかったんですよ」
 観客笑。

27:READY B-FIGHT!/遠藤正明
28:GET THE WORLD/影山ヒロノブ
-MC-


テレビ東京系「おはスタ」内で放送されていたアニメ「爆球連発!!スーパービーダマン」初代オープニング。
遠藤さんもダイナミックに歌われながらとても楽しそうで、間奏ではくるくると何回も回られる場面も。
放送20周年を迎えた本曲をライブで聞く事が出来て、更にZ旗ホーンズのブラスで聞ける嬉しさたるや。
続いて影山さんが登場され、アニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP」より、疾走感あふれるオープニング。
勢いがあってポジティブでハッピーな、これぞ影山さんが歌うアニメソングの真骨頂ともいえ、
観客も影山さんの快活な歌声とパフォーマンスに合わせて合いの手を入れて大盛り上がりでした。

・影山さんお一人でトーク。
・影山さん「みんなこんな暑いのに来てくれてねぇ、それでこんなに汗かいちゃってね。
     でもこれは、夏の、アニソン界の、大事なイベントなのでぇ、みんなホンマ最高です!!」
・影山さん「っじゃぁ、もう一曲『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』から歌いたいんすけど、
 観客「おぉおおおおおおおおおぉおおおおお」
 影山さん「……"影山ヒロノブ"ではないんすけど」
 観客「おぉおおおおおおおおおぉおおおおおおぉおおおお」
 影山さん「それ系のォ、二人組の曲なんすけど」 
 観客「おぉおおおおおおおおおぉおおおおおおぉおおおお」
 影山さん「そいじゃあ、もう一回呼びましょうか、カーモン、遠ちゃぁぁあああああん」

28.5:BRAVE HEART (冒頭のみ)/影山ヒロノブ 遠藤正明
-MC-


影山さんによく似た鋼鉄1号/RM01さんと遠藤さんによく似た鋼鉄2号/RM02さんによる
2997年からやってきたユニット鋼鉄兄弟が歌われたアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」オープニング。
ダッシュで登場した遠藤さんでしたが、お二人とも歌に入るタイミングを誤ってしまうアクシデントがあり一旦ストップ。

・遠藤さん「まぁ、ボクらの歌じゃないんでね。ちょっと見逃してくださいね」
 観客笑。
 影山さん「っじゃあ、遠ちゃん、もう一回、舞台袖に戻って」
 遠藤さん「え!? そっからやるの?」
 観客笑。

29:BRAVE HEART/影山ヒロノブ 遠藤正明
-MC-


ダッシュで遠藤さんが合流され、仕切りなおしてもう一回。アニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」オープニング。
長年ライブを共にして来たお二人ならではの抜群のコンビネーションを受けて、観客も大盛り上がり。
個人的にこれまでアコースティックで聞く機会は何度かありましたが、バンド演奏で聞く事が出来たのは今回が初めてで、
2002年のSASの初演以来17年間、本曲が披露されるのを待ち望んでいただに、終始感激しっぱなしでした。

・影山さんと遠藤さんを見送りながらショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「あの二人が歌い継いでくれれば、末来に帰った鋼鉄兄弟もきっと喜んでくれていると思います」
 観客笑。
 ショッカーさん「さぁ、いよいよラストブロックノンストップでイッキに行くぞォオオオオオオ!!」
 観客「おぉおおおおおおおおおぉおおおおぉおお」

30:怪盗きらめきマンの歌
31:WE GOTTA POWER/影山ヒロノブ
32:ニュームーンに恋して/堀江美都子
33:おれたちの船出/水木一郎


ラストブロックは山本さんのアニメ「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」オープニングから。
どこか妖しげで軽やかな曲調を、山本さんならではの小気味よく高揚感誘う歌声で披露された後は
再び影山さんが登場され、アニメ「DRAGON BALL Z」より二代目オープニング。
影山さんの力IPPAIでやんちゃBOYなステージングに合わせて飛び跳ねるZ旗ホーンズの皆さんのお姿も。
続いては堀江さんが登場され、アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」より三代目オープニング。
弦楽器がドラマチックさを誘う本曲を歌われる堀江さんのお声には、録音時からステージを重ねられている事もあり、
凛とした中にあるたおやかな女王の風格を感じ、聞く度にご自身のものにされているように感じました。
「ラストソング!」と水木さんが登場され、アニメ「わが青春のアルカディア無限軌道SSX」オープニング。
水木さんのシリアスで広がりを感じる堂々たる歌声は風格たっぷりできりりとした魅力でした。

-アンコール-
34:CROSS FIGHT!/堀江美都子 水木一郎
-MC-


水木さんに続いて演奏陣の皆さんとコーラスの皆さんが退場されると拍手がだんだんとアンコールに変わり、
しばらくアンコールが続く中、 演奏陣の皆さんが再びご登場されてスタンバイ。
アンコール一曲目は堀江さんと水木さんによるOVA「破邪大星ダンガイオー」オープニング。
張りのある堀江さんの歌声を支えるように歌われる水木さんという光景はお互いを"戦友"称するお二人ならでは。
そしてお二人の歌声を受け、観客も「CROSS FIGHT!」と合いの手を入れてアンコールならではの盛り上がりでした。

・堀江さんと水木さんにショッカーさんが合流され、
 観客との「スーパーアニソン!!?」「スピリッッツ!!」掛け合いで出演者の皆さんを呼び込みます。
・初日にいさおさんに肩を組まれて嬉しかった水木さん。堀江さんとも肩を組む。
 水木さん「尾藤さんには抱きしめて欲しいんですよ」
 尾藤さん「今年81だってぇ? ずいぶん年取ったなぁ水木も」
 観客笑。
 水木さん「そんな事言ってないでしょぉ? ハグして下さいって言ってるのォ!」
 尾藤さんは水木さんからの求愛受け、ほっぺにキスをされていました。
・ここでショッカーさんが演奏陣の皆さん、コーラスの皆さんをご紹介されていましたが、
 この時、遠藤さんは周囲に聞こえるか聞こえないか位の声で
 紹介された方にまつわるような言葉をつぶやいていらっしゃいました。
・ショッカーさん「続きまして―松原ーひろしー」 
 水木さん「ヒロシッ! ヒロシッ!」
 影山さん「みんなヒロシ!!」 
 きただにさん「ヒロシ万歳!」
・ショッカーさん「今回のAJFでバンドの皆さんが演奏されたの曲数はのべ106曲ですって」
 水木さん「オレなんか三日間出て凄いなんて言われるけど、本当に凄いのは彼らだからね」

・ここでショッカーさんからのアナウンスで、アンコール一曲の間のみ写真撮影がOKに。 
・注意事項として「本格的な望遠カメラでの撮影NG」「動画撮影NG」「フラッシュNG」等がアナウンスされました。
 ショッカーさん「さっきまでコミケでコスプレイヤーさん撮ってたような本格的なカメラはNGですよ」
 観客笑。

35:バビル2世/水木一郎 堀江美都子 山本正之 尾藤イサオ

       影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし すぎうらよしひろ

「スーパーアニソン魂2019"夏の陣"」を締めくくるのはアニメ「バビル二世」オープニング。
水木さんを中心に尾藤さんと堀江さんが両脇を固め、山本さんとすぎうらさんは観客を眺めながら歌われ、
真面目に歌う影山さんとショッカーさん、撮影する観客向けに様々なポーズされる遠藤さんときただにさんと、
それぞれの個性を感じるアンコールでした。個人的にはSASに影山さん、遠藤さん、きただにさんが出演され、
かつアンコールの最後に「バビル2世」が歌われた際にだけ見る事が出来る「♪三つのしもべに命令だ」後の
ダチョウ倶楽部の皆さんさながらの「ヤア!」をされる光景を久し振りに見られて嬉しかったです。

・拍手の中、演奏陣の皆さんとコーラスの皆さんもステージ前方に登場され、出演者の皆さんが一列に。
・このまま最後に縁起物「三本締めZ」へと進行されるショッカーさんでしたが、
 スタッフさんから耳打ちがあり、出演者のみなさんから一言ずつコメントをいただく事に。
・ショッカーさん「そっかそっかごーめんなさい忘れてた!!」
 影山さん「もう後ろからスタッフ来ちゃったよ!」
 ショッカーさん「ホントにねぇ。こういう時は頼むよぉ、だにぃ~」 
 きただにさん「うぉっ、オォレっからすか?」 
 観客笑。
・影山さん「今日はもォう、アコギあり、遠ちゃんと鋼鉄兄弟ありでいろいろあったんすけど、
     『WE GOTTA POWER』の最後の『Z』でアニキが出て来たらどうしようかと思いました」
 観客笑。
 影山さん「心配で心配で曲の間、寝られませんでした!!」 
 観客笑。
・アンコール時の山本さんは「マジンガーZ」のTシャツ姿。
 山本さん「(Tシャツを見せながら)……絶対服従です」
 観客笑。
 ショッカーさん「もしかしてそのTシャツは今はなき……」
 山本さん「中野ブロードウェイのあのTシャツ屋で買ったの」
 ショッカーさん「やっぱり。あのお店が閉店するって知った時に山本先生から連絡があったんですよ。
        『ショッカー、あの店、閉店セールやってるぞ、今のうちに行った方が良いぞ』って」   
 観客笑。
・堀江さん「アニメソングの世界では50周年ですけど、歌の世界では尾藤さんやいさおさんもいます。
     だからね、50周年で止まってなんていられませんよー!!」
・水木さん「50周年を突破しましたけど、54年目まで『突破』といい続けます。
     そして55周年を突破したら今度は55周年突破と言っていきます」
 観客笑。

36:三本締めZ

令和一発目の「ANIME JAPAN FES 2019 "夏の陣"」東京公演が無事千秋楽を迎えたという事で
水木さんのマイクを通さない生声の挨拶があり、会場全体で御利益のある「三本締めZ」が行われました。

余韻の拍手の中、ショッカーさんの紹介順に出演者のみなさんがそれぞれ見送られて退場されていき、
ショッカーさんがお一人になった所で、恒例のご挨拶。

・ショッカーさん「みなさん楽しんでくれましたかあああああああああ!?」 
 観客「ぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおぉぉおおおおおおおお」 
 ショッカーさん「一緒に歌いましたかあああああああああ!?」 
 観客「ぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおぉぉおおおおおおおお」 
 ショッカーさん「また絶対会いましょうねえぇぇええええええええええええ!?」 
 観客「ぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおぉぉおおおおおおおお」 
 ショッカーさん「それでは約束のぉッ! スーパーァーアニソォン!!?」 
 観客「スピリィイイイイイイイィイッツ!!」 
 ショッカーさん「……ショッカーO野でしたっ!! 今度は戦隊だっ!!」

ショッカーさんが退場され、会場全体が明るくなりアナウンスが流れ出し、
「ANIME JAPAN FES 2019 "夏の陣"」東京公演最終日「スーパーアニソン魂2019"夏の陣"」は終演となりました。

1970年代から2010年代、昭和、平成、令和の様々な作品の歌が入り乱れた今回のSAS。
堀江さんや水木さんや山本さんが作り上げられてきたアニメソングの歴史ある楽曲が聞ける事はもちろん、
きただにさんが歌われている最新の「ONE PIECE」主題歌もCD発売に先んじて聞く事が出来ました。
そして近年、やっと自分が育ってきた1990年代以降のアニメソングが歌われる事が多くなってきていましたが、
影山さん、遠藤さんのご出演された事で、長い間待望だった楽曲たちをようやく聞く事が出来たのも嬉しかったです。
更にすぎうらさんのご出演で小学生の頃に見た再放送が印象深い「ガンバの冒険」のエンディングも聞けて感激。
そして大好きな尾藤さんの「美しき狼たち」まで聞く事が出来て感無量な三時間でした。

令和最初の開催となった「ANIME JAPAN FES」東京公演三日間。
今回もとてもボリュームがあり、見所聞き所が盛り沢山で、
他のアニメソングライブではまず聞く事が出来ないような楽曲が多かった印象でした。
個人的には幼少期の頃からカセット「コロちゃんパック」シリーズで何度も聞いていた楽曲や
更にアニメソングにのめり込み出してから出会った思い入れの強い楽曲も数多く歌われ、
三日間の三公演がどれもたまらない魅力に満ち満ちていました。


補足

・ショッカーさんのお召しものがアニソンという事で「天才バカボン」揃え。鮮やか。

・「キャプター」の「♪チーム忍法」の部分では肩を組まれて歌われていた堀江さんと水木さん。

・遠藤さん「三人でこうして一緒に出るのも久し振りですよね」
 きただにさん「ボクなんかずいぶん出てなかったっすからね」
 遠藤さん「だにぃ~君はどっちかっていうと営業の方に行ってたからね」
 きただにさん「違いますよ!」
 観客笑。
 遠藤さん「夏は忙しいからね」
 きただにさん「そうそう。稼ぎ時……って違うわっ!!」
 観客笑。

・JAM Projectの楽曲と言えばバンド演奏による熱気が籠った激しいステージが特徴的で、
 そういったステージは他のライブでも味わまえすが、今回はアコースティック演奏で
 しっとりとした楽曲を披露されたのが新鮮で、「ゆかいな仲間たち」を意識されたかのような
 SASのオリジナリティのある打ち出し方を感じました。
 
・久し振りにご登場された山本一郎さん。物腰の柔らかさは相変わらずで嬉し。

・水木さん「当時は色々な事情があって"水木一郎"っていう名前では歌えないって事があったんですね。
     ある時"山本一郎"として仮面をつけてステージに出た時があったんですけど、
     それを見に来てた他のレコード会社のディレクターさんがいたんですけど、
     あとで楽屋で『水木さん、山本一郎さんを紹介してください!』ていわれて困りましたね」
 観客笑。

・ステージ上から観客の若さを吸いとる水木さん。

・水木さん「先程は三バカトリオが出てますけど、彼らを手なずけるのは簡単なんですよ。
     お酒を奢ってあげるんです。でもオレは我慢してノンアルコールなんです。
     そうすると彼らはついてきてくれるんです。それだけでいいんです」
 観客笑。

・このライブの前日8月10日が50年前に堀江さんが歌ったアニメ「紅三四郎」のレコードの発売日。
 堀江さん「あたしは『紅三四郎』の二代目のオープニングを歌ったんですけど、初代は美樹克彦さんが歌われていました。
     第一次テレビっ子だったあたしは『紅三四郎』ももちろん見てて、毎週寝転がって楽しみに見てました。
     それが、自分が主題歌を歌う事になった途端に正座して見るようになりました」 
 観客笑。 

・山本さん「…………笑う所じゃない」

・「JAY-NINE 銀河神風ジンライガー」は「ジンライガー」に関するすべてへの鎮魂歌のように感じました。

・ルーキーからのスーパースターの歌詞はまさにきただにさんそのもの。

・影山さん「『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』は90年代後半なんすけど、『サジタリウス』は80年代中盤。
     まぁ、ボクにとっちゃぁ『レッツ&ゴー!!』は随分と最近の曲です」
 観客笑。
 影山さん「感覚的にはさっききただに君が二曲目に歌った『ウィーゴー!』くらいの感じです」 
 観客「えーぇ」 
 影山さん「…………いーいじゃねーかよぉっ!!」
 観客笑。

・「ONE PIECE」の各曲や、「スターダストボーイズ」、「冒険者たちのバラード」、「B-FIGHT!」と
 ぜひライブで、しかもホーン隊によるブラスサウンドで味わいたかった楽曲が披露されて嬉し。
 
・水木さんが80年代メイン、堀江さんが平成メイン、山本さんが「ヤッターマン」じゃなくて「ヤッターキング」、
  影山さんが「CHA-LA HEAD-CHA-LA」じゃなくて「WE GOTTA POWER」という"じゃない方"を攻めたり、
  みちのくアニソンフェスでやった「不滅のヒーローSEAJETTER KAITO」をやらないなど、

  少し変化球を加えるのが今回のSASのコンセプトっぽいとも感じました。

・水木さん「新しい出演者の方が、久しぶりの方、そして尾藤さんたいな先輩も来て頂いて、
     20年以上も続けられたのも来て頂いている皆さんのおかげです。ありがとうございます」 

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