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スーパーヒーロー魂2019"夏の陣"
19.8.10 Zepp Tokyo

出演/串田アキラ 水木一郎 MoJo 宮内タカユキ 前田達也 坂井紀雄

初参加/小林太郎 オーイシマサヨシ

司会/ショッカーO野

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)
演奏/Super Rescue BAND(G&Ag.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし)
   Z旗horns(Tr.Akuzawa Tr.KENTO Sax&Fl.Chouemon Tb.Ozaki) G.小林太郎



見参。

1998年の開催より20年を越えて2019年も開催された「ANIME JAPAN FES」。
今でこそ珍しくはないフェス形式でのアニメソングライブの草分け的存在である通称"AJF"は、
1960年代から現在までの幅広い年代のアニメ、特撮、ゲームなど広義のアニメソングを楽しむ事が出来るイベントで、、
2019年現在は、東京での三日間三公演、大阪での一公演で開催しています。

2019年の東京公演二日目は「スーパーヒーロー魂2019"夏の陣"」。通称SHS。
串田アキラさんを座長に迎え、ライブ「スーパーロボット魂」の兄弟ライブとして
特撮作品の楽曲のみで構成される本ライブは1999年に「スーパーヒーロー魂'99"見参"」に初開催。
毎回AJF東京公演の中日に開催されており、これまで数多くの特撮作品が歌われてきました。
また、メタルヒーローシリーズのみの「メタルヒーロー魂」、スーパー戦隊シリーズのみの「スーパー戦隊"魂"」、
ウルトラマンシリーズのみの「ウルトラマン魂」など、特撮作品のシリーズを絞って派生ライブも開催されています。
そんな「スーパーヒーロー魂」が2019年に20年目を迎えました。おめでとうございます。

今回は串田さん、水木一郎さん、MoJoさん、宮内タカユキさん、前田達也さんといった
これまでライブを支えてきたレギュラー陣に加え、坂井紀雄さんが5年ぶりにご出演。
更に特撮「仮面ライダーアマゾンズ」シリーズの独特の存在感ある歌声が光る小林太郎さん、
ボーカリストとして以外にも、数多くのアニメソングを手がけられている、当代を代表するヒットメーカーである
シンガーソングライターのオーイシマサヨシさんが初出演されました。

会場は東京お台場にあるZepp Tokyo。
入場するとステージの中頃にバンドブースが、後方の左側にコーラスブース、右側にホーン隊のブースが設けられており、
ステージ後方の壁面には今回のAJFのロゴマークがあしらわれた旗が掲げられていました。

-MC-

・開演時間になると司会のショッカーO野さんがご登場。
・バンドの皆さんも登場され、それぞれのブースで準備をされていました。
・ショッカーさん「1999年、世はノストラダムスの大予言が世間をにぎわしておりましたが、
        ちょうどその頃、軌道に乗っていた『スーパーロボット魂』の次を画策しておりましたが、
        『何かないか』と持ちかけられた時、ボクは一も二も無く『スーパーヒーロー魂』でしょう]と!」
 観客拍手。
 ショッカーさん「特撮だけのライブって他にないでしょうと!! それから今年で20周年を迎えました」
 観客拍手。
・ショッカーさん「今日は皆さん、思い思いのヒーロー達と存分に戦ってください!!」
 観客「ぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおお」
 ショッカーさん「盛り上がる準備はいいですかああ!!!」
 観客「ぉおおおおおおおおぉぉおおおぉぉおお!!」
 ショッカーさん「準備はいいかぁああああああ!!!」
 観客「ぉおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉ!!」
 ショッカーさん「スーパーヒーローォオォオッ!!!?」
 観客「スピリィいいィィィイイイッッ!!!」
 ショッカーさん「はじまります!!!」 

00:最終決戦 <M68A M69 M63>(?)/SE
01:ぼくらのバロム1/水木一郎
02:バトルフィーバーJ -オルタネートバージョン-/MoJo
03:超電子バイオマン/宮内タカユキ
04:ウルトラマンダイナ/前田達也
05:宇宙刑事シャイダー/串田アキラ
-MC-


ショッカーさんが特撮「超人バロム1」のバロム1のポーズをキメて退場されると、
「超人バロム1」のBGM「最終決戦」と思われる曲がオーバチュアとして流れ、水木一郎さんがご登場。
1999年の初演では本編のラストに歌われた「超人バロムワン」のオープニングからライブスタート。 
本曲は水木さんの"雄叫び"の代名詞ともいえ、観客と共にブロロロロー!!と勢い良く盛り上がると、
続いてMoJoさんが登場され、スーパー戦隊シリーズより、この年で放送40周年の特撮「バトルフィーバーJ」よりオープニング。
それまでアニメソング関係のライブに出演される事がなかったMoJoさんが、1999年のSHS初出演時に初めて歌われたのが本曲。
現在ではMoJoさんのはつらつとした歌声に合わせ、観客と共に「一人一人は~」の振り付けを行うのもお馴染みとなりました。
そして今回は間奏でショッカーさんが登場され、各戦士の名乗りを披露されるという、これまでに無い場面も見られました。
続いてもスーパー戦隊より、宮内タカユキさんのご登場で、この年で35周年を迎えた特撮「超電子バイオマン」よりオープニング。
串田さんと共に初演よりSHSを支え続け、この20年で大病をされ苦難を越えてきた宮内さんの力強く凛々しい歌声に合わせ、
間奏になるとショッカーさんが登場されて名乗りを披露され、ステージに花を添えられていました。
続いては2008年より出演されている前田達也さんが登場され、ウルトラマンシリーズより特撮「ウルトラマンダイナ」よりオープニング。
ウルトラマンを象徴するような前田さんの透明感のある伸びやかな歌声が会場内を包み込んだ後は
座長であり、この年にデビュー50周年を迎えられた串田さんのご登場。放送35周年の特撮「宇宙刑事シャイダー」よりオープニング。
串田さんは軽快な曲調と特徴的なスキャットに観客が身体を揺らす様子を眺めながら、頼もしい歌声で観客を盛り上げていました。

・串田さんを見送ってショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「続いては数多くいる日本の特撮ヒーローの中から、
        1971年に登場し、昭和、平成、そして令和の『ゼロワン』へと繋がるシリーズです!!」
 観客「おぉおおおおおおおおおお」
 ショッカーさん「トップを飾っていただくのはやはりこの方、水木一郎アニキの登場です!!
        『珠玉っ!! 栄光のォ、仮面ライダァアアアア、メドレェエエエ!!!』」

06:珠玉・栄光の仮面ライダーメドレー
セタップ! 仮面ライダーX (1C)/水木一郎 
~仮面ライダーストロンガーのうた (1C)/水木一郎 
~燃えろ! 仮面ライダー (1C)/水木一郎 
~はるかなる愛にかけて (1.5C)/水木一郎


東映の制作陣と石ノ森章太郎先生が作り上げた孤高のヒーロー、栄光の仮面ライダーシリーズ特集。
トップバッターは数多くの仮面ライダーを歌で応援してきた水木さんによるメドレー。
まずはライドルを振るって宙に"X"を描く振り付けの颯爽さが印象的な特撮「仮面ライダーX」よりオープニング。
続いて電ショックのアクションを交えニヒルな歌いぶりの特撮「仮面ライダーストロンガー」よりオープニング。
「己を"変えて"」の歌い方が色っぽく、合いの手も勇ましい放送40周年の特撮「仮面ライダー(新)」よりオープニング。
ラストは特撮「仮面ライダー(新)」より、全ての仮面ライダーに通じる初代エンディングを静かに力強く歌われました。
本メドレーはこれまでライブでも幾度か披露された事がありましたが、今回は20周年という事もあってか、
「仮面ライダーソングに水木一郎あり」という事を改めて印象付けられるような、圧倒的な存在感を覚えました。

07:ドラゴン・ロード/串田アキラ
08:Long Long ago, 20th Century/坂井紀雄
09:仮面ライダーBLACK RX/宮内タカユキ
-MC-


続いては串田さんのご登場で、放送35周年を迎えた特撮「10号誕生!!仮面ライダー全員集合」よりオープニング。
前奏で仮面ライダーZXのポーズを。ブラスサウンドを浴びながら披露されるワイルドな歌声は串田さんの真骨頂。
雰囲気一変。2004年以来のご登場となる坂井紀雄さんによる特撮「仮面ライダーBLACK」よりエンディング。
世界を追慕する様な本曲を坂井さんならではのシリアスな歌声で静かに歌われ、後半は観客も一緒に大合唱していました。
そして高揚感を誘う前奏の中、宮内さんが登場され、「Wake UP!」の掛け声も勇ましく特撮「仮面ライダーBLACK RX」よりオープニング。
疾走感あふれる楽曲を宮内さんならではのシリアスな歌声で歌われると、ラストにはショッカーさんがご登場。
仮面ライダーRXのポーズをとり終わった抜群のタイミングで「ぶっちぎるぜ!!」と宮内さんが締めくくられていました。

・宮内さんを見送るショッカーさん。
・この間にスタッフさんがステージ中央にマイクスタンドをセッティングされていました。
・ショッカーさん「さぁ、続いては今回が初登場となる小林太郎さん! お願いしまーす!!」
 ギターを携えて小林さんがご登場。
 観客笑。
・小林さん「ボク、子供の頃から仮面ライダーもスーパー戦隊も大好きだったんですよ。
     世代的には『クウガ』とか『アギト』なんですけど、その前の『RX』が大好きで……」
 ショッカーさん「おお! じゃあ今さっきまで宮兄が歌われてましたけど」 
 小林さん「そうなんですよ。次歌う番なのに舞台袖で絶叫してました」
 観客笑。

10:Armour Zone/小林太郎
-MC-


初登場の小林さんのステージは、正統であり異端の特撮「仮面ライダーアマゾンズ」よりエンディングから狩り、開始。
曲間では「声を聞かせろォ!」「お前らと一緒に歌う為にここに来たぜぇエ!」と観客を更に盛り上げながら
小林さん独特の鋭い歌声を響かせ、更に抜群のシャウトを披露されるとさすがの迫力に圧倒されました。

・「アマゾンズ」の歌を歌う事になり、改めて原典の特撮「仮面ライダーアマゾン」をご覧になったという小林さん。
 小林さん「アマゾンはアマゾンのおどろおどろしさというか、エネルギーがつまった作品だと感じましたね」

11:DIE SET DOWN (No F.O. Ver.)/小林太郎
-MC-


特撮「仮面ライダーアマゾンズ シーズン2」よりエンディングのオリジナルサウンドトラック収録のフェードアウト無し版。
小林さんの嘆くように振り絞る様に歌われる様子は作品のストーリーを彷彿とさせられ、生で聞くと一層際立ちますが、
更に印象的な「Wow-wow-wow Take your AmazonZ」等の部分を観客が歌う様子は、ライブハウスで体感すると実に壮観でした。 

・小林さんを見送ってショッカーさんがご登場。
・「Armour Zone」「DIE SET DOWN」など言葉遊びに感心するショッカーさん。
 ショッカーさん「まだまだいけそうですね。『ジャガーショック』とかね」
 観客笑。
・ショッカーさん「仮面ライダーの次はもう一方の日本を代表する巨大なヒーローにいきましょうか」
 観客「おぉおおおぉおおおお」
 ショッカーさん「やっぱりまずは我らがANIME JAPAN FESの長男に長男の歌を歌って頂きましょう。
        水木一郎さんのご登場で『ゾフィーのバラード』」

12:ゾフィーのバラード/水木一郎
-MC-


円谷英二さん率いる円谷プロダクションが作り上げた不世出のヒーロー、光の巨人ウルトラマンシリーズ特集。
ショッカーさんの紹介を受けて水木さんが登場され、ギターのナベさんに目配せをして歌いだされたのは
特撮「ウルトラマンA」当時に曲が作られ、20年後に歌になったという"光の国宇宙警備隊隊長"ゾフィーのテーマ。
ナベさんのアコースティックギターと松原さんのキーボードのみのシンプルな演奏だからか、
水木さんの情感を込めて時にやわらかく時に力強い歌声がより鮮明に聞こえ、じっくりと聞き入りました。

・水木さん「ボイジャーと一緒に『ウルトラマンオーブ』や『ウルトラマンゼロ』を歌ってるんですけど、
     昨日のいさおさんとのライブ(ささきいさお VS 水木一郎 台場大決戦!)で歌っちゃったから今日は歌いません」
 観客「えぇえええええぇええええ」
 水木さん「ごめんなさいね。この三日間、同じ曲を歌わないようにと言われておりましてね。
     次はちょっと珍しい所で『ウルトラ・愛の鐘』。コーラスもお聞きくださいね」

13:ウルトラ・愛の鐘/水木一郎
14:ウルトラマンパワード/前田達也
-MC-


続いて水木さんが歌われたのは、映画「ウルトラマン-怪獣大決戦-」より「ウルトラ・愛の鐘」。
鐘の音を思わせるアップルのお二人のスキャットと、明るく希望に満ちた水木さんの歌声がなんとも素敵な雰囲気。
そしてウルトラマンと言えばこの方、前田さんによる"銀色の追跡者"特撮「ウルトラマンパワード」よりオープニング。
前田さんのやさしくおだやかな歌声と勇気づけられる歌詞と曲調は、ライブで聞くと増してグッとくるものがありました。

・前田さんお一人でトーク。
・前田さん「今日は結構な曲数歌うんですよねー。じゃあ次は初めて歌う曲を歌いまーす」
 観客「おおぉおおおぉ」
 前田さん「えっと、これはアニメのウルトラマンですねー」
 観客「おおぉおおおぉおおおおおおおおおぉおおおおおおおお」
 前田さん「じゃあいきましょうか、Super!! Fighter!! ULTRAMAN!!」

15:超闘士ウルトラマン/前田達也
-MC-


続いて前田さんが歌われたのは、熱狂的なファンを持つOVA「ウルトラマン超闘士激伝」よりオープニング。
これまでSHSは特撮作品のみが歌われてきましたが、特撮から生まれ、アニメでも活躍しているヒーローも解禁。
今回、出演者の顔ぶれを見てもしかしたら聞けるのではと思っていただけに、とても嬉しかったです。
前田さんの伸びやかでしなやかでハイパワーな歌声を存分に堪能。中盤にはロングトーンも披露されていました。

・前田さんを見送ってショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「色々なウルトラマンがいますけれど、続いては初参戦のオーイシマサヨシさんのご登場!!」
 観客「おぉおおおおおおおおおおぉおおお」
 ショッカーさん「『ウルトラマンR/B(ルーブ)』オープニング!! 『Hands』!!」

16:Hands/オーイシマサヨシ
-MC-


「あいたかったぜー!」とオーイシさんが登場され、歌われたのは特撮「ウルトラマンR/B(ルーブ)」よりオープニング。
高揚感を誘うしなやかな歌声を披露されながらステージを動き回られ、観客に対して手拍子を促したり、
サビ部分では片手で「V」の字を書くようにを出して引っ込める振り付けを誘ったりと会場を一体にしつつ、
作中の変身時の決め台詞「オレ色に染めあげろ!ルーブ!!」を交えられたりと、初登場にして圧巻の盛り上げ上手ぶりでした。

・ショッカーさんが合流され改めてオーイシさんをご紹介。
 オーイシさん「どもー! "アニソン界のおしゃべりクソメガネ"オーイシマサヨシでーす!!」
 ショッカーさん「最初『あいたかったぜー!』って登場されたから高橋秀幸君かと思いましたよ」
 観客笑。
・ウルトラマンシリーズ最弱戦士のウルトラマンホッソを自称するオーイシさん。
・ショッカーさん「今日はせっかく来て頂いたんですから、円谷つながりという事で……」
 観客「おおぉおおおおおおおおぉおおお」
 オーイシさん「いいんですか? 特撮のような特撮でないような作品なんですけれど」
 ショッカーさん「さっきほら、前田の達っちゃんも『超闘士』歌ったんですから」
 観客「おおぉおおおおおおおおぉおおお」
 ショッカーさん「ウルトラマンたちは巨大ですから、そんな細かい事気にしないんですよ」
 オーイシさん「じゃあ、皆さんと一緒に『アクセスフラッシュ』していいんですか?」
 観客「おおぉおおおおおおおおぉおおおおぉおおおおおおおおおお」

17:UNION/オーイシマサヨシ
-MC-


「超闘士」と同じく特撮から生まれ、アニメでも活躍したヒーローであるアニメ「SSSS.GRIDMAN」より、
オーイシさんがTom-H@ckさんと組まれたユニット、OxT(オクト)が手がけたオープニング。
今回オーイシさんがご出演という事で、アニメ特撮の括りはあれど、是非とも聞きたかった本曲。
昨年2018年に大人気となったアニメなだけに、観客もとても盛り上がっている様子で手拍子や手を振っており、
オーイシさんは大いに歌われながらも、その観客の様子を受けてか、中盤以降少し涙ぐまれていた様にもみられました。
ラストはグリッドマンと合体する際の「アクセスフラッシュ!!」のポーズで締めくくられました。

・オーイシさんを見送ってショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「アニメ版が歌われたなら、本家本元に行こうじゃないの!!」 
 観客「おおぉおおおおおおおおぉおおおおぉおおおおおおおおおお」
 ショッカーさん「坂井紀雄さんに登場していただきましょう!! 『電光超人グリッドマン』より『夢のヒーロー』!!」

18:夢のヒーロー/坂井紀雄
-MC-
19:もっと君を知れば/坂井紀雄
-MC-


"君の熱い思いが、ヒーローを呼んだ。"特撮「電光超人グリッドマン」よりオープニング。
アニメ版とオリジナル版が連続で披露されるのは今回が初めてという事もあり、物凄い盛り上がりぶりで、
坂井さんのシャープな歌声に合わせて「BABY DAN DAN」と合いの手を入れる観客の声援もひときわ大きく感じました。
坂井さんが「じゃあ、もう一曲……歌わないて帰ろうかな?」という冗談で観客の笑いを誘われた後は「グリッドマン」よりエンディング。
初披露となる本曲。優しく寄り添うような歌詞と坂井さんの伸びやかな歌声は当時と変わらない清々しさ。
個人的に小学生自分にリアルタイムで見ていただけでなく、夏休みの再放送も見ていただけに、感慨深さもひとしおでした。

・坂井さんを見送ってメガネ姿でショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「様々なヒーローがいますが、数多くのヒーローを生みだしてくれたのが石ノ森章太郎先生です。
        1984年というのは興味深い年でして、現在は戦隊と仮面ライダーが両輪となっている感がありますが、
        当時は戦隊、宇宙刑事、そしてもうひと作品が特撮ヒーローとして子供達を盛り上げていました。
        この方にご登場いただきましょう、M・o・J・o!! MoJoさんのご登場です!!」
 マシンマン/高瀬健の変身ポーズよろしく、勢いよくメガネを外しポーズをとるショッカーさん。
 ショッカーさん「ドルフィィイイイイイイイイイイン!! 『星雲仮面ッマシンマン!!』」 

20:星雲仮面マシンマン/MoJo
-MC-


数々のヒーローを生んだ萬画家・石ノ森章太郎先生の世界から、放送35周年の特撮「星雲仮面マシンマン」が登場。
まずはオープニング。MoJoさんがステージせましと動き回りながら逞しく颯爽とした歌声を披露されました。

・MoJoさんお一人でトーク。
 MoJoさん「あのねー、最近朝起きてテレビなんかつけるとさ、なんか毎日呼ばれるような気がしてるんだよね。
     『今日も猛暑です』って。猛暑です。もうしょです。もうじょです。MoJoですってさぁ」
 観客笑。
 MoJoさん「なんか申し訳なくなっちゃうんだよね。まぁ、同じアツさっていうのだと変わらないんですけどね。
     でも猛暑は嫌われるけどさ、MoJoは嫌われないようにしないとねっ」
・MoJoさん「今歌った『星雲仮面マシンマン』はさ、よく聞くとさ、新元号を象徴してますよね。
     よく考えて見てください。皆さんも一緒にやったでしょ? ♪あれはっ?」
 観客「あれはっ!?」
 MoJoさん「あれはっ!?」
 観客「あれはっ!?」
 MoJoさん「"あ、令和"って事ですねー。今日は"もうじょ"と"あ、令和"でお届けしました」
 観客笑。
・MoJoさん「今日は"ヒロシ"って名前がいっぱいいるんですよ。あの辺みんな"ヒロシ"ですからね。
     ショッカーっていう名前もニセモノですからね」

21:おれの名はマシンマン/MoJo
-MC-


続いても「マシンマン」よりグッと大人のムードがあふれる曲調にうっとりするエンディング。
MoJoさんは色っぽく凛々しい歌声を披露されつつ、バラードながらもステージを広く使われていました。

・MoJoさんを見送ってショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「仮面ライダー、ウルトラマン、石ノ森ヒーローと来ましたら続いてはメタルヒーローです!」
 観客「おぉぉおおおおおおおぉお」
 ショッカーさん「メタルヒーローといえばこの方、我らがクッシーの登場です!!
        1989年ちょうど平成元年に放送されました『機動刑事!! ジバン!!』」
 
22:機動刑事ジバン/串田アキラ
-MC-


ここからは特撮ヒーローの中でも、メカニカルな金属光が文字通り異彩を放つメタルヒーローシリーズ特集。
夜の都会を思わせる前奏を一閃する様に串田さんが登場され、放送30周年の特撮「機動刑事ジバン」よりオープニング。
串田さんならではの突き抜けるような歌声にのせ、観客の多くが串田さん独特のハンドサインである
親指、人差し指、小指を立たせた拳を振っている様子も本曲がライブで披露される際の特徴的な一幕。

・串田さん「いやー、ジバンも30年かぁ、おれも50年だよぉ」
 観客拍手。
 串田さん「今まで沢山歌ってきたけどさ、次の曲はヒーローでは初めて歌うんだよね。
     日本で歌ったのは……SF大会と……おおげさにいって3、4回くらいしかないんじゃないかな?
     しかも主題歌じゃ無いんだよ。主題歌はね……♪COME ON BOY~っていう曲なんだけどね」
 観客「おおぉおおおおおお」
 串田さん「それの挿入歌、『超惑星戦闘母艦ダイレオン』ッ!!」

23:超惑星戦闘母艦ダイレオン/串田アキラ
-MC-
24:宇宙刑事 NEXT GENERATION/串田アキラ
-MC-


ブラジルを中心に海外で熱狂的な人気の特撮「巨獣特捜ジャスピオン」より、超惑星戦闘母艦ダイレオンのテーマ。
串田さんのパワフルな歌声に合わせ、観客が「ダイレオーン」と大合唱する様子は、それはそれは壮観で大迫力でした。
「この曲もあまり歌ってないね」と串田さんが歌われたのは、Vシネマ「宇宙刑事 NEXT GENERATION」シリーズのテーマソング。
強く優しく歌われる串田さんが曲間の随所でギャバン、シャリバン、シャイダーの名乗りを披露される様子に、
歌以外のパフォーマンスでも観客を盛り上げようという串田さんの心意気を感じられ、脱帽するばかりでした。

・串田さんを見送ってショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「メタルヒーローと言えば、もちろん、この方も歌われています!!
        この男に死角なしっ!! 水木一郎さんで『時空戦士スピルバン』!!!」 

25:時空戦士スピルバン/水木一郎
26:特急指令ソルブレイン/宮内タカユキ
-MC-


きらめく前奏の中、颯爽と水木さんが登場され、特撮「時空戦士スピルバン」のオープニング。
水木さんの頼もしさたっぷりな歌声に合わせ、観客も「行くぜ! 行くぜ! 結晶」等では拳を掲げていました。
続いてはメタルヒーローシリーズの中でも人を犯罪や災害から守り救うヒーロー、レスキューポリスシリーズ。
そのシリーズを一手に担った宮内さんが登場され、まず歌われたのは特撮「特急指令ソルブレイン」よりオープニング。
宮内さんの歌声に合わせてアップルのお二人と観客が合唱する様子は、ライブならではの醍醐味でございました。

・宮内さんお一人でトーク。
・宮内さん「みんな、コーラス最高だねっ!!」
 観客拍手。
 宮内さん「みんな、元気だねっ。オレも、どんどん元気になっていってるよ!
     お互いに毎日いろんなことがあると思うけど、一緒にがんばっていこうねっ!!」
 観客「おぉおおおおおおおおおおおおおぉおおおお」

27:特捜エクシードラフト/宮内タカユキ

続いてのレスキューポリスシリーズは特撮「特捜エクシードラフト」よりオープニング。
宮内さんがタイトルコールをされ、ドラムのガンタさんがリズムを刻んだものの、一旦ストップ。
少し間があって仕切りなおして演奏されるという珍しい事が起こりましたが、これが逆に観客を盛り上げた様子で、
宮内さんの歌いぶりに熱のこもったものを感じ、「魂の兄弟達よ」では特に力が入っているように感じられました。

28:TRUE DREAM/前田達也
-MC-
29:HELLO THERE!/前田達也
-MC-


メタルヒーローシリーズ特集を締めくくる作品は、前田さんによる特撮「ブルースワット」。まずはオープニング。
柔らかな曲調に豊かな広がりを感じる前田さんの優しい歌声はとても清涼感があり、心が洗われる思いでした。
前田さんが「色々あるけど沖縄を暖かく見守ってね。ぜひ遊びに来てね」というお話をされ、「ブルースワット」よりエンディング。
ダンサブルで軽快な曲調をポジティブに歌われる前田さんはとてものびのびとされている印象でした。

・前田さんを見送ってショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「ここからラストまでノンストップ!! まず先陣を斬っていただくのは我らが水木一郎アニキ!!
        『勝利だッ! アクマイザァァアアアア、スリィイイイイイイイイイイイイ!!』」 

30:勝利だ! アクマイザー3/水木一郎
31:特警ウインスペクター/宮内タカユキ ナレーション:ショッカーO野
32:科学戦隊ダイナマン/MoJo
33:宇宙刑事ギャバン/串田アキラ


ラストブロックは水木さんが歌われた石ノ森章太郎先生ヒーローから、特撮「アクマイザー3」よりオープニング。
水木さんのヒロイックな歌声への合いの手やコーラスが盛り沢山で、会場の一体感をたっぷり味わう事が出来ました。
ショッカーさんのナレーションの中、宮内さんはレスキューポリスシリーズより特撮「特警ウインスペクター」のオープニング。
当方直撃世代なもので、歌詞の一言一言をしっかりと歌われる宮内さんのお姿も相まり、終始グッときておりました。
続いてのご登場はMoJoさんで、スーパー戦隊シリーズから特撮「科学戦隊ダイナマン」よりオープニング。
こちらも会場の一体感が楽し。間奏ではMoJoさんに呼びこまれショッカーさんがご登場されて名乗りを披露されました。
本編ラストは串田さんによる宇宙刑事シリーズの筆頭、特撮「宇宙刑事ギャバン」よりオープニング。
ラストという事もあり、強く優しく頼もしい串田さんのパワフルな歌声に合わせ、観客も大いに一緒に「唄う・ゾ!」。
最後は串田さんによる「蒸着!!」からの名乗りで締めくくられました。

-アンコール-
-MC-


串田さんに続いて、演奏時の皆さんとコーラスの皆さんが退場されていくと、観客からアンコールの声が起こりました。 

・しばらくするとそのアンコールの声に合いの手を入れつつショッカーさんがご登場。 
・ショッカーさんの「スーパーヒーローォオオオッ!!?」の声に観客が「スピリッッツ!!」と応えて
 出演者の皆さん、演奏陣の皆さん、コーラスの皆さんを呼び込みます。
・ここでショッカーさんが演奏陣の皆さん、コーラスの皆さんをご紹介。 
・松原さん紹介時に"ヒロシ"を連呼する水木さんとMoJoさん。
 ショッカーさん「明日もう一人、"ヒロシ"(きただにひろしさん)が増えますからね」 
・髪が伸びた影響で、より一層高橋秀幸さんに似てきているドラムのガンタさん。 
・「アクマイザー3」での「♪ザラード」ばりにKENITOさんをご紹介。 
 水木さん「さっきそうやって歌えば良かったなぁ」
・「一郎と太郎ってのはイイ人が多い」という事で水木さんに弟分として認定された小林さん。
・オーイシさん「昨年から特撮界にお世話になってるんですけど、私、今年で40歳になるんですよ」
 観客「ぇぇええぇえええええ」
 オーイシさん「そうなんですー見えないでしょありがとうございますー」
 観客笑。
 オーイシさん「でも40歳で若手と言う特撮界。まだまだ頑張っていこうと思ってます」
 水木さん「オーイシ君はアニソン歌う前から知り合いでさ。歌もトークも素晴らしいの。いい仲間が出来たよ」 
 ショッカーさん「ウルトラマンでも『オーブ』『ルーブ』ですからね」
 水木さん「今度コラボしたいよね。今日来れなかったボイジャーの二人も一緒にね」 
・坂井さんとオーイシさんが揃って「グリッドマン」を披露されるのは今回が初。
 オーイシさん「ボクとしてはまさに"夢のヒーロー"に会えたって感じなんですよ」
 坂井さん「ありがとうございます。ねー。がんばりましょう」 
・ひとりウチナータイムの前田さん。話を聞いている様で聞いていない様で聞いている。
・水木さん「MoJo~。しゃべりすぎなんだよぉ、なんだよ"猛暑"で"もうじょ"ってぇ~」
 ショッカーさん「また、人の時ばっかりぃ~」 
 観客笑。
 MoJoさん「いやでもホントに"もうじょ""もうじょ"でね」
 観客笑。
・水木さん「もう20年ですか。よくやってきましたよねぇ」

34:太陽戦隊サンバルカン/串田アキラ 水木一郎 MoJo 宮内タカユキ 前田達也 坂井紀雄
            小林太郎 オーイシマサヨシ


「スーパーヒーロー魂2019"夏の陣"」を締めくくるのは特撮「太陽戦隊サンバルカン」よりオープニング。
串田さんを中心に水木さんとMoJoさんが観客を盛り上げたり、前田さんは終始しっかりと歌われたり、
宮内さんと坂井さんは観客を眺めつつ随所で歌われ、オーイシさんと小林さんは盛り上げつつ口ずさまれ、
間奏ではショッカーさんが舞台中心に登場されて名乗りを披露されたりと、それぞれがそれぞれにアンコールを楽しまれていました。

・拍手の中、演奏陣の皆さんとコーラスの皆さんもステージ前方に登場され、出演者の皆さんが一列に。
・今回の楽屋は水木さんと前田さんが一緒。串田さん、MoJoさん、宮内さんが一緒。
 水木さん「我々の楽屋は静かでよかったねぇ、もう隣はにぎやかでにぎやかで」
 前田さん「ホントですねー」
 観客笑。
 串田さん「こっちも楽しかったよなー」
 MoJoさん「そうですねー」 
 水木さん「オレは明日もあるから大人しくしてたのによぉ」
 MoJoさん「でもアニキ、ちょくちょくこっち来てたじゃないっすか?」
 観客笑。
 水木さん「それぞれの楽屋に顔出して『よろしくお願いします』っていうのがオレの役目なんだよ」 
 ショッカーさん「牢屋だったら名主ですからね」
 観客笑。
・全員がステージ前方に登場された所で、串田さんの号令で出演者と観客が一緒になって万歳三唱。 
・ショッカーさんの紹介で出演者の皆さんがお一組ずつ退場されていき、
 最後に残ったのは串田さんと水木さん。 
・水木さん「クッシー、ちょっと付き合ってぇ」
 串田さん「え? 何?」
 水木さん「愛してるっゼェエエエエエエエエエェエエエッ!!」
・串田さんと水木さんがご一緒に退場され、ショッカーさんお一人に。
・ショッカーさん「皆さん、楽しかったですかぁぁあああああっ!!」 
 観客「ぉぉおおおお!!」 
 ショッカーさん「歌いましたかあぁああ!!!」 
 観客「ぉぉおおおぉおおお!!」 
 ショッカーさん「また明日会いましょうねえええええ!!!!」 
 観客「ぉぉおおおおぉおおお!!」 
 ショッカーさん「じゃあ、約束のっ、スーパーヒーローッ!!!?」 
 観客「スピリィいィイイィィイイイッッ!!!」 
 ショッカーさん「ショッカーO野でしたっ。また明日ッ!」

ショッカーさんが退場され、会場全体が明るくなってアナウンスが流れ出し、
「ANIME JAPAN FES 2019 "夏の陣"」東京公演二日目「スーパーヒーロー魂2019"夏の陣"」は終演となりました。

今回は串田さんと水木さんを筆頭に、レギュラー出演者の皆さんによる盤石のパフォーマンスはもちろん、
初参加の小林さん、オーイシさんお二人の好対照ながら激しいステージも大変魅力的でした。
1970年代から2010年代までのウルトラマン、石ノ森ヒーロー、仮面ライダー、スーパー戦隊、メタルヒーローという
特撮ヒーローの代表格ともいえる各シリーズの曲が怒涛の勢いで次々と披露されていく大盤振る舞い。
それに加え、「超闘士」が口火を切る形で特撮から生まれ、アニメでも活躍しているヒーローも特例として披露された事で、
史上初となる特撮版とアニメ版の「グリッドマン」を連続で聞く事が出来たのもとても嬉しうございました。

特撮作品だけのライブ自体も他にありませんでしたが、今回は様々な垣根を越えた事で、より一層の広がりを見せると共に、
初演から変らずに一種独特の熱気を感じる「スーパーヒーロー魂」は、文字通りの唯一無二のライブです。
20周年おめでとうございます。


補足

・オープニングブロックでは出演者の皆さんの多くがご自身が歌い終われると
 「カモン! MoJo!」や「ミスター、クシダ!!」等次の方を呼びこまれていました。

・少々緊張しているという小林さんをショッカーさんと観客が「太郎」コールで歓迎。
 ショッカーさん「タロウって言っても歌って頂くのは仮面ライダーですけどね」

・ショッカーさん「オーイシさんと言えば様々な作品に楽曲提供されてるでしょう? アニメ『けものフレンズ』とか」
 オーイシさん「!! ヒーローとは全然別なコンテンツから持ってきましたね」
 観客笑。
 ショッカーさん「あとご自身でも現在東京MXTVで放送中のアニメ『コップクラフト』のオープニングとか歌われますもんね」
 観客拍手。
 オーイシさん「!! ありがとうございます、でも、いいんですか? 全然特撮と関係無いんですけど」
 ショッカーさん「いいんですいいんです。この間口の広さが、スーパーヒーローォ!?」
 観客「スピリィイイイイイイイイイイイイイイイイッツ!!」 
 ショッカーさん「なのですから!」 
 オーイシさん「なんて気持ちのイイ場所なんですか!!」

・MoJoさん「今日は若い人達も一緒だけど、小林太郎ちゃんって名前と歌とのギャップが凄くてさ。
     思わず楽屋で待ち構えて『最高でした』って伝えちゃったよ。ふふふふ」
 観客笑。
 MoJoさん「オレとまるで音域が違くてさ。ホントにカッコイイよなぁー」

・「機動刑事ジバン」の曲紹介をされ、退場される際にジバンよろしくメカニカルな動きで退場されたショッカーさん。

・「宇宙刑事 NEXT GENERATION」のラストでは舞台袖でショッカーさんもギャバンの名乗りをされており、
 期せずして、串田さんとのダブルギャバンが実現されておりました。

・出演者が男性ばかりのSHS。女性はアップル・パイのお二人だけ。
 ショッカーさん「男、男、男ばかりですから、なんか癒されますよねー」
 水木さん「見た目だけだよ。性格はキツいよ~」
 ショッカーさん「アニキ、お弟子さんとはいえ、後でどうなっても知らないですよ」 
 観客笑。

・常見さんが紹介される際にずっと低音で「いぇー」と言っていた水木さんとMoJoさん。

・宮内チルドレンのオーイシさん。

・串田さん「毎年ヒーローって楽しいし、自分もヒーローになれた様な気がして歌ってます」
 水木さん「クッシーはヒーローだよ」
 串田さん「ホントに? 嬉しいなぁ。みんなもヒーローだよ!」 

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