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水木一郎 バースデーライブ2018 ~デビュー50周年スタートだゼーット!~ マジンガーSP
18.1.7 よみうり大手町ホール

 

出演/水木一郎

 

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一) 
演奏/SUPER Z BAND (G.松尾洋一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし) 
   Z旗horns(Tr.Akuzawa Tr.KENTO Sax&Fl.Chouemon Tb.Ozaki) Pi.貴日ワタリ

 

 

水木一郎さん。 
1968年に「君にささげる僕の歌」で歌謡曲歌手としてデビュー。 
紆余曲折を経て1971年にアニメ「原始少年リュウ」のオープニングでアニメソングデビューをされた後は、

アニメソングを中心に歌われながら、

1976年にはNHK教育 (現E-TV)「おかあさんといっしょ」の二代目うたのおにいさんとしてもご活躍。 
現在に至るまでに数々のアニメ、特撮、イメージアルバム、ゲームなどで様々な楽曲を歌われ、

ご自身の持ち歌は全部を合わせたら1500曲を越えるとか。 
1997年、ロボットアニメやゲームの歌のみで構成されたライブ「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer」に端を発した 
アニメソングライブを中心としたムーブメントの先陣に立たれる立場となった前後に「アニキ」の愛称が定着。 
この頃からアニメソングやアニメソングを歌う歌手の地位向上の為にバラエティ番組を中心にテレビへの出演が多くなり、 
1999年にはフジテレビのアニメソングバラエティ「快進撃TVうたえモン」の企画からはじまった 
ライブ「水木一郎 24時間1000曲ライブ」を開催され、見事に完走されました。 
2000年代に入るとアニメソングを中心に精力的に活動されて行く中で、 
往年の歌手のアニメソング界へのカムバックや、若手歌手の活躍の場を設ける事も多くなりました。 
2001年にはアニメソングを作り、歌うユニットJAM Projectへ参加。 
その後も海外公演、映画やドラマへの出演、世界的DJのディミトリ・フロム・パリスさんとの共演など、

多岐にわたって活動され続けています。 

 

そんな水木さんが2018年にご自身が70歳古希を迎えられると共に、歌手デビュー50周年を迎えられました。

おめでとうございます。

 

水木さんの古希とデビュー50周年のスタートを記念し、

水木さんのお誕生日である1月7日と前日6日の二日間にわたって開催されたのたのが 
今回の「水木一郎 バースデーライブ2018 ~デビュー50周年スタートだゼーット!~」です。


一日目は水木さんがこれまで歌われてきた楽曲で構成される「アニキSP」が開催され大盛況でしたが、 
二日目、水木さんのお誕生日当日である今回は水木さんの代表作の一つである

アニメ「マジンガーZ」シリーズの楽曲で構成される「マジンガーSP」。

 

2017年に生誕45周年を迎えた「マジンガーZ」は、1972年に漫画連載とテレビアニメ放送が開始され、

大人気を博した巨大ロボット作品。 その後、TVアニメでは「グレートマジンガー」「UFOロボ グレンダイザー」

「ゴットマジンガー」「真マジンガー 衝撃! Z編」など、漫画では「マジン・サーガ」「Zマジンガー」「マジンカイザー 新魔神伝説」など、

ラジオドラマで「マジンカイザー傳」、 OVAで「マジンカイザー」シリーズ、「マジンカイザーSKL」と様々な媒体で

それぞれがシリーズを重ねていく中、 
2018年、このライブの1週間後には新作映画「マジンガーZ/INFINITY」が公開が予定されており、ますますの広がりを見せています。

今回は「マジンガー」シリーズの中でも水木さんが歌われてきた楽曲で構成されるライブとしては 
2012年の「マジンガーZ 40周年記念 水木一郎 All of Mazinger Live」以来の「マジンガー縛り」のライブとなります。

 

会場は前日の「アニキSP」に引き続き、東京にあるよみうり大手町ホール。

来場者には水木さんの顔をあしらった金太郎飴「アニキ飴」を水木さんから、 
片面に「ICHIRO MIZUKI Z」、片面に「50th Anniversary」と白文字で書かれた真っ赤なうちわが

水木さんのファンクラブ「SONG」からプレゼントされました。 
ロビーには映画「マジンガーZ/INFINITY」よりINFINITYバージョンのマジンガーZの巨大な胸像が設置されており、

この日も記念撮影をする観客でにぎわっていました。

 

会場内に入ると舞台上には幕が下りており、ステージの中はわからないようになっていました。 
開演時間になると、客席の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。

 

00:プロローグ (THE HERO ver.)/SE 
01:マジンガーZ/水木一郎 
-MC-

 

水木さんのアニソンデビュー40周年の時に発表されたアルバム「THE HERO ~Mr.アニソン~」収録の「プロローグ」が流れ、 
曲が終わると水木さんの「ゼェエエエエッ」という雄叫びと共に幕が上がり、水木さんとZ旗ホーン隊の皆さんのお姿が。 
そのまま一曲目は「マジンガー」シリーズの始まりを告げた曲である"くろがねの城"アニメ「マジンガーZ」より、

水木さんの代表曲中の代表曲であるオープニング。 円熟味を増した水木さんの歌声とZ旗の皆さんのパワフルなブラスは、

ライブの幕開けにぴったりの迫力のステージでした。

 

・ステージ後方には向かって左手にコーラスブース、右手にZ旗ホーン隊のブースがあり、 
 真ん中にはINFINITYバージョンのマジンガーZの立像がそびえていました。 
・水木さん「今日は"マジンガー縛り"でございます。『鋼鉄ジーグ』や『コン・バトラーV』は出て来ません! 
      ですから『マジンガーZ』でしょ、『グレートマジンガー』……まぁ『グレンダイザー』は飛ばしましょうね」 
 観客笑。 
 水木さん「それと『マジンカイザー』、つまりは『マジン』がつく作品の曲をお届けしたいと思います」 
・「アニキ飴」のお話。 
・水木さんはアニメソングのどの年代にも名前が出てくる。NHK教育 (現・Eテレ)「おかあさんといっしょ」にも名前が出てくる。 
 まるで金太郎飴みたいだ、という事で生まれたのが水木さんの顔をあしらった金太郎飴「アニキ飴」。ひとつひとつの表情が違う。 
・SS席の観客に特典として配布されたオリジナルトートバッックの話。二日目は黒。 
 水木さん「結構入るんですよ。でも僕は何も描かれていない方を表にして使います。さすがに照れますからね」 
 観客笑。 
・トートバックはSS席以外の観客にも販売されていました。 
・うちわの話。ファンクラブから水木さんへのサプライズプレゼント。 
・水木さん「僕、これ作ってくれてるって知らなかったんですよ。昨日知ってびっくりしましたね。 
     片面に『50th Anniversary』って書いてあるんですけど、もう片面には『ANIKI』って…………え……違うの?」 
 観客笑。 
 水木さん「あー『ICHIRO MIZUKI Z』って書いてある。昨日と違うじゃん! 凝ってますねぇ」 
・前日の「アニキSP」はトークが絶好調。 
 水木さん「もうどんどん思い浮かんじゃってね。早く話そうってなっちゃって。でも今日は話しません」 
 観客「ぇぇぇええぇええええぇえええ」 
 水木さん「話しませんよ。…………あ、そういえばね」 
 観客笑。 
 水木さん「一つだけ言い忘れたの。ちょっとカメラが入ってますのでそこだけご了承くださいね」

 

02:空飛ぶマジンガーZ/水木一郎 
03:ぼくらのマジンガーZ/水木一郎 
-MC-

 

続いては「マジンガーZ」挿入歌で映画「マジンガーZ対デビルマン」のエンディングであり、映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」のオープニング。 
頼もしさあふれる本曲は序盤のカウントダウンが高揚感を誘い、中盤からは水木さんとアップルパイのお二人と観客との掛け合いが魅力的。 
続いては「マジンガーZ」よりエンディング。はつらつとした中にエンディングならではの若干の名残惜しさや寂しさを感じる本曲も 
アップルのお二人と観客とが一緒になって水木さんと歌える一曲。ライブならではの一体感を味わう事が出来る二曲でした。

 

・水木さん「『マジンガーZ』に出会ったのは20代前半。最初は『なんだこの素敵な曲は!』と感動したのを覚えています。 
     作曲の渡辺宙明先生とはその後も何百曲って程に一緒にレコーディングしてきましたけど、

     今も先生はお元気です。御年92歳ですからね」 
 観客「おぉぉおおお」 
 水木さん「あのパワーの源はお肉なんですって。あと歯を大事にする事。僕も割と歯を気にして定期的に歯医者さんに行く様にしてます」

 

04:マジンガーわがマシン (2C)/水木一郎 
-MC- 
05:戦う兜甲児/水木一郎 
-MC-

 

続いては「マジンガーZ」の挿入歌から、水木さんのソロライブでもなかなか聞けない「マジンガーわがマシン」と「戦う兜甲児」。 
「マジンガーわがマシン」はマジンガーを高らかに讃えるパワフルな一曲ながら、時折色気を感じる水木さんの歌いぶりが特徴的。 
お好きな曲調だというロックな「戦う兜甲児」では、ノリノリな水木さん。

間奏では松尾さんがステージ前方でギターソロを披露されました。

 

・水木さん「『戦う兜甲児』は大好きで。10代の頃から大好きなロックやアメリカンポップスの曲調なんだよね。 
     …………レコーディングで初めて裏声を使った曲だと思ってたんですけど、歌謡曲時代に『誰もいない海』で使ってましたね」

 

06:わが友マジンガーZ/水木一郎 
-MC-

 

貴日さんの鍵盤ハーモニカからはじまったのは、「マジンガーZ」の最終回「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ!!」で流れた印象的な挿入歌。 
敵に立ち向かう思いの強さが込められたとてもシリアスな本曲を哀愁を込めて歌われるご様子は、水木さんの真骨頂を感じた思いでした。

 

・水木さん「鋼鉄の哀愁っていいですよね。戦いをしなくてはいけない、その中には愛や色々な思いが詰まっていると思います。 
     そういう哀愁を感じる事が出来るアニメソングを歌っていてよかったと思います。巡り合わせに感謝ですね」 
・水木さん「次はイメージソングです。この曲は僕が作って渡辺宙明先生にアレンジしていただきました。 
     曲って出来る時はすぐ出来ちゃうんですけどそうでない時はなかなか出来ないんですよ。宙明先生にはとても助けられましたね」

 

07:二人になれば/水木一郎 
-MC- 
08:ミネルバXに捧げる歌/水木一郎 
-MC-

 

「マジンガーZ」のアニメ放送終了から4年後の1978年に作られたイメージアルバムに収録されたイメージソング。 
松尾さんによるフラメンコ調のギターが特徴の「二人になれば」は水木さんとカインズ、アップルパイの皆さんの青春的な合唱が印象的。 
かたや「ミネルバXに捧げる歌」ではがらりと雰囲気が変わり、水木さんの悲痛に嘆くような歌いぶりにぐいぐいと引き込まれました。

 

・水木さん「『ミネルバX』の時は宙明先生のロマンチックな曲をイメージして作っていたんですけど、なかなか曲が上手く行かなくて、 
     ちょうど吉幾三君が『俺はぜったい! プレスリー』をヒットさせた前後で、

     彼と一緒にギターを持って相談しながら作ったんですけど、 
     それでも出来なくて宙明先生と相談してやっと出来た曲です。だから僕の自信作になりました」

 

09:マジンガー応援歌 (2C)/水木一郎 
10:マジンガー親衛隊 (2C)/水木一郎 
-MC-

 

引き続き「マジンガーZ」の挿入歌から、

こちらも水木さんのソロライブでもなかなか聞けない二曲「マジンガー応援歌」と「マジンガー親衛隊」。 
「マジンガー応援歌」は穏やかな広がりを感じる曲調で、笑顔で客席を眺めながら伸びやかに歌われる水木さん、かっこいい。 
「マジンガー親衛隊」ではどこか牧歌的で穏やかな曲調を優しくのどかな雰囲気で歌われる水木さんに郷愁を誘われる思いでした。

 

・水木さん「さぁここでですね、カインズとアップルパイにも僕が歌っていない曲を歌ってもらいたいと思います」 
・水木さんに呼びこまれてザ・カインズの皆さんがステージ前方にご登場。 
・常見さんが水木さんと出会ったのは20代前半の頃。 
・水木さん「そういえば、カインズってお店あるよね? 家具屋さん? 日用品屋さん?」 
 貴日さん「我々は頭文字がKなんですけど、あれはCなんですよ。 (※ホームセンターのCAINZ HOME)」

11:ドクターヘルのテーマ/ザ☆カインズ 
12:ジングジングマーチ/アップルパイ 
-MC-

 

カインズの皆さんが歌われたのはマジンガーZの敵である"悪の天才科学者"Dr.ヘル、そして彼が率いる地下帝国のテーマ。 
機械獣軍団の進軍を思わせる不穏な曲調の中、常見さんをメインに据えた皆さんの重厚なコーラスはたまらないものがありました。 
そしてアップルパイのお二人が登場され、続いてはがらりと雰囲気が変わり、「マジンガーZ」より「ジングジングマーチ」。 
はつらつとしたアップルのお二人が軽快な曲調を元気に歌われたのはもちろん、途中のガンタさんの鋭いドラム演奏が印象深かったです。

 

・平山さん「カインズ、微動だにしなかったですね」 
 観客笑。 
 杉山さん「私達、我慢できずに動いちゃいましたもんね」

 

13:さやかのテーマ/アップルパイ 
-MC-

 

続いては「マジンガーZ」よりヒロインであり、アフロダイA及びダイアナンAのパイロットである弓さやかさんのテーマ。 
一番は平山さん、二番は杉山さんがメインで歌われ、それぞれのはかなげながらも芯の強さを感じる歌いぶりに

じっくりと聞き入っていました。

 

 

●トークコーナー

 

・アップルパイのお二人と入れ替わりに水木さんがご登場。 
・ここからは会場のプロデューサーである読売新聞記者の鈴木美潮さんが司会のトークコーナー。 
・トークゲストとして東映アニメーション株式会社のプロデューサー金丸裕さんと 
 ダイナミック企画株式会社のプロデューサー永井一巨さんが花束をもってご登場。

・ここからは映画「マジンガーZ/INFINITY」についてのお話。 
・「UFOロボ グレンダイザー」以後は東映アニメーションではなく、いくつかのアニメ制作会社で映像化されていた「マジンガー」シリーズ。 
 今回ダイナミック企画が久々に東映アニメーションに企画を持ち込んだ理由の一つは「水木一郎さんに歌ってほしいから」 
・金丸さん「うちがダイナミック企画さんと組むなら水木さんは外せないだろう、と思いました」 
・水木さん「初めて聞きましたよ。毎年、ダイナミック企画さんの新年会に呼んでいただくんですけど、 
     去年、その新年会で『マジンガーZ』が映画になるという事だけは発表されたんですよ。その時に言ってくれればいいのに」 
 観客笑。 
 永井さん「やっぱりサプライズは大事ですからね」 
 水木さん「でもね、その時は歌を誰が歌うにしても絶対応援しようと決めていたんですよ。それがまさか自分が歌えるなんてね」 
・渡辺俊幸先生に劇伴を依頼するのと水木さんにオープニングを依頼したのは同じタイミング。 
・水木さんは先行してデモ音源のカラオケでレコーディングをしたものの、

 オーケストラをレコーディング後に改めて歌い直したいと願い出たそうで、 
 これまで歌ってきた「マジンガーZ」を一度すべて忘れて、まっさらな新曲としてレコーディングに望まれたそうです。 
・監督の志水淳児さんのこだわり。 
 永井さん「監督が水木さんの事が大好きで、絵コンテの時点から『ここはこの曲を流したい』と色々な所に書いていたんですよ」 
 金丸さん「ホントに困るんですよ! 絵コンテのほぼ全部に書いてあるんですよ」 
 観客笑。 
・水木さん「ボクの歌が流れてくる時は感動しましたね。渡辺俊幸先生の音楽もイイし。吉川光司君が歌ったエンディングも好きですね」

・ここで金丸さんと永井さんが拍手でご見送られ、水木さんも一旦退場されて衣装替え。 
・デビュー40周年を迎えられた2008年のライブ「スーパーロボット魂2008"春の陣"」において 
 アニメソング歌う歌手の方40名以上から贈られた真っ赤なジャケットで水木さんがご登場。

・美潮さんを見送られ、ここからはバンド、コーラス、Z旗ホーン隊の皆さんをご紹介。 
・水木さん「その前にご紹介しましょう。マジンガーZ/INFINITYさんです」 
 観客拍手。 
・今回のバンド名はSUPER Z BAND。 
・アップルパイのお二人の衣装は今回初お披露目。 
・水木さん「Z旗ホーンズのみんなは高取ヒデアキ君のバンドメンバーなんですけど、前の『マジンガーZ』のライブでもお世話になって、 
     もう彼らがいないとはじまりませんね。でもスケジュールを抑えるのが大変でね。みんな売れっ子だからね」

 

14:おれはグレートマジンガー/水木一郎 
15:勇者はマジンガー/水木一郎 
-MC-

 

Z旗ホーン隊の皆さんがステージ前方に登場され、ここからは"偉大な勇者"の登場。アニメ「グレートマジンガー」よりオープニング。 
頼もしさを感じる水木さんの歌声と躍動感あふれるホーン隊の演奏を楽しんだ後は、同じく「グレートマジンガー」よりエンディング。 
アップルパイのお二人による独特のスキャットの部分では、水木さんが客席にマイクを向け、

観客も一緒になってスキャットをしていました。

 

・水木さん「昨日はZ旗のボスである高取君が見に来てたんですけど、やっぱり見てると緊張する? 
     いるといないとじゃあ違う? 今日は好きにやっていいですからね。ンアッハッハッハ」

 

16:勝てグレートマジンガー (2C)/水木一郎 
17:鉄也のテーマ/水木一郎 
-MC-

 

続いても「グレートマジンガー」より挿入歌。

「勝てグレートマジンガー」ではアップルのお二人のスキャットからの水木さんの雄叫びが印象的。 
主人公の剣鉄也を歌った挿入歌「鉄也のテーマ」は、水木さんの男性的で豪快な歌いぶりが実に痛快で、

ライブならではのドスの効かせ方が素敵でした。

 

18:グレートマジンガー賛歌/水木一郎 
-MC- 
19:グレートマジンガーのバラード/水木一郎 
-MC-

 

引き続き「グレートマジンガー」より挿入歌。「グレートマジンガー賛歌」は水木さんとアップルパイのお二人との掛け合いが印象的。 
師弟ならではの呼吸を聞きながら、「グレートマジンガー」の曲は水木さんとコーラスとの掛け合いが多いと改めて感じました。 
がらりと雰囲気が変わり、続く「グレートマジンガーのバラード」では、こちらも貴日さんの鍵盤ハーモニカの寂し気な音色からはじまり、 
戦い続ける悲哀と自分を鼓舞する歌詞を静かな闘志をじっくりと歌われる水木さんにぐっと惹きこまれて行きました。

 

・水木さん「さぁ、昨日はボイジャーが来てくれましたが、今日もゲストが来てくれました。戦友です堀江美都子、ミッチ!!」 
 拍手の中、堀江美都子さんがご登場。 
 堀江さん「おめでとーぉ!!」 
 水木さん「ありがとーぉ!!」 
・水木さんが着ているジャケットのお話。堀江さんがゲストなので着る事にされたとか。 
・堀江さん「これ本革でしょ? 何しろ重いからさ、もう着てくれないのかと思ってたよ。凄くキレイに着てくれてるじゃないの」 
 水木さん「でもね一つ変わった事があるんですよ。太っちゃって前が閉められない」 
 観客笑。 
 水木さん「二年くらい前はしまったのにね。リバウンドしました。11キロ落としてもう大丈夫だと思ったのにもうダメだねー」 
 観客笑。 
 水木さん「もう諦めました。こうなったら好きな物食べよう。宙明先生を見習ってお肉食べます。野菜も少し」 
 堀江さん「究極、健康であれば、声が出ればいいんですよ。……と、自分にも言い聞かせてます」 
・堀江さんに後を託し、水木さんは一旦ご退場。 


20:ビューナスAの歌/堀江美都子 
-MC-

 

まず堀江さんが歌われたのは、シリアスな台詞からはじまる「グレートマジンガー」よりサポートロボ・ビューナスAのテーマ。 
凛とした力強い歌いぶりが、曲が盛り上がるにつれ、更に迫力が増してくる堀江さんの歌声に圧倒されっぱなしでした。

 

・「ビューナスAの歌」レコーディング当時の思い出。 
・堀江さん「宙明先生の曲は血が合うと言うんでしょうか、怒りや嘆き、愛や平和への思いがストレートに表現できるんです。 
     当時はまだ十代の高校生だったんですけど、それまでに頂く曲が可愛らしい、笑顔が似合う曲がほとんどだったんですね。 
     それは幸せな事ですけど、やっぱりお年頃ですから、欲張りだったんですね。

     『可愛いだけじゃなくてぶつける様な怒りもあるのよ』と。 
     ロックや洋楽みたいな曲も歌いたいって思っていた時、この曲を頂いたので、凄く嬉しかったですね。 
     でもあまりに頑張りすぎてレコーディングの時に声がひっちゃぶけちゃったんですけどね」 
 観客笑。

 

21:ジュンの歌/堀江美都子 
-MC- 
22:マジンガーエンジェルのうた/堀江美都子 
-MC-

 

引き続き「グレートマジンガー」のヒロインでありビューナスAのパイロットである炎ジュンのテーマ。 
ジュンが背負うネガティブな部分が静かに歌われる序盤から、

それを振り切るような後半へとつながっていく堀江さんの歌いぶりはとてもドラマチック。 
続いては"魔神天使"の登場。「マジンガー」シリーズのヒロイン達が主役の漫画「マジンガーエンジェル」のイメージソング。 
堀江さんの歌声のキレが凄まじく、とにかく圧巻。バンドの皆さんを煽ったり客を煽ったりと、

あまり見られないパフォーマンスもありました。

 

・水木さん「いやーすごいねーミッチ、いつも凄いけど絶好調だねー」 
 堀江さん「今日はお祝いなんでいつもより頑張ってみました!」 
 水木さん「『ふたりのアニソン』だとミッチが歌う姿をすぐ後ろで特等席で見られるじゃん?」 
 堀江さん「お互い様だよ!」

・堀江さん「アニキ、やっぱり一人で喋ってる方が上手いね。二人だとどっかで頼っちゃうね」 
 観客笑。 
 堀江さん「『何言ってもまとめてくれる』ってお互い思ってるからね」 
 水木さん「昨日、トークが絶好調でさ。30分位しゃべっちゃったよ」 
 堀江さん「今日はあまりしゃべらないね。しゃべるときあっち(ステージ向かって左前方)に行ったら長くなると思ってください」 
 観客笑。 
 水木さん「ミッチがさ、オレが影山みたいにマイクのお尻を上げて歌うっていってたけどさ、そんなワケないじゃんと思ってたの。 
     そしたら自分のライブをビデオで見なおしたらやってたね」 
 観客笑。 
 堀江さん「そりゃあ45年も一緒にいるからね。影ちゃんはねこうやるの」 
 影山ヒロノブさん独特の歌い方をマネされる堀江さんに観客から拍手が。

 

23:マジンカイザー/水木一郎 
24:マジンカイザーのバラード/水木一郎 
-MC-

 

堀江さんが退場され、ここからは"魔神皇帝"「マジンカイザー」のコーナー。

ゲーム「スーパーロボット大戦F 完結編」のオリジナルロボットとして登場した際のテーマであり、 
後に水木さんがパーソナリティを担当されたラジオ「ラジオ・スーパーロボット魂」内の

ドラマ「マジンカイザー傳」のオープニングにもなった「マジンカイザー」から。 
颯爽としたブラスと水木さんのパワフルな歌声を堪能した後は

、同じくドラマ「マジンカイザー傳」エンディングになった「マジンカイザーのバラード」。 
戦う魔神の悲哀と哀愁を、時に嘆くように、時に力強く歌われる様子は水木さんの真骨頂ともいえ、たまらないものがありました。 
二曲とも個人的にとても好きな曲ながら、近年はなかなかライブでは聞く機会がなかっただけに、とても嬉しうございました。

 

・水木さん「この二曲は渡辺宙明先生の作曲なんですけど、歌ってて気持ちいいですね。 
     アップテンポの曲も好きですけどバラードは歌詞を噛みしめて歌う事が出来るから好きなんですよね」

 

25:TORNADO/JAM Project featuring 水木一郎 
26:マジンカイザーのテーマ/水木一郎 
-MC-

 

幅広く展開をしているマジンカイザーの作品群から、続いてはOVA「マジンカイザー」よりエンディングと挿入歌を。 
JAM Projectの一員として歌われた珠玉のロックバラード「TORNADO」では、水木さんが使命感と込めて力強く歌われていく中、 
曲が進むにつれてアップルパイのお二人とカインズのみなさんのコーラスが合わさっていく光景は、とてもドラマチックでぐっときました。 
更に後奏のピアノ演奏が省かれ、「マジンカイザーのテーマ」のイントロへと繋がるアレンジは肌が泡立つ思いでした。 
マジンカイザーの破壊的で破滅的な強さを圧倒的なダイナミックさで歌われる水木さんは、実に痛快でカッコよかったです。

 

・水木さん「二日間、凄く楽しかったです。昨日始まる前は声が出るのか心配だったんですけど、出ましたね。 
     最後の曲は元々『マジンガーZ』のオープニングとして作られたんですけど、色々あって今の形になりました。 
     だから当時のシングルとしては珍しく、オープニングとエンディングとこの曲の三曲入りだったんですよ」

 

27:Zのテーマ/水木一郎

 

ラストは「マジンガーZ」のもう一つの主題歌である「Zのテーマ」。ブラス隊の皆さんによる前奏は背筋が伸びました。 
曲中の「♪マジンガーZ」では観客に合図を送りながら一緒に「ゼェエエット!」と叫び、

水木さんは歌詞の一言一言を噛みしめながら歌われているご様子でした。

 

-アンコール- 
-MC-

 

拍手と声援が贈られる中、水木さんが退場され、バンドの皆さんも退場されるとステージが暗くなり、 
それまでの拍手からアンコールへと変わっていきました。

しばらくするとステージ上が明るなり水木さんに続いて演奏陣、コーラスの皆さんもご登場。

 

・改めてINFINITYバージョンのマジンガーZの立像を見る水木さん。 
・モールドが好き。顔ちっちゃいよねぇ。 
・やってはいけないけど面白いギャグをやりたい。

 

28:マジンガーZ/INFINITY バージョン/水木一郎 
-MC-

 

「水木一郎 バースデーライブ2018 ~デビュー50周年スタートだゼーット!~ 」二日目「マジンガーSP」のラストを飾るは、 
ステージ前方に登場されたZ旗ホーン隊の皆さんを従え、映画「マジンガーZ/INFINITY」よりオープニング。 
独特の疾走感とじわりとした高揚感の中、新たに洗練された水木さんの歌いぶりが合わさった臨場感は原曲とはまた違った魅力でした。

 

・ここで堀江さん、金丸さん、永井さん、美潮さんがステージにご登場。 
・更に客席でライブをご覧になっていた渡辺宙明先生もご登壇。 
・水木さん「宙明先生、今日のライブはいかがでしたか?」 
 宙明先生「いやー素晴らしいですね。我ながら惚れ惚れしますよ。こんな嬉しいことはないですね」 
・最後に水木さんの発案で今回の出演者と観客とで一緒にカメラを指さす「Zポーズ」で記念写真を撮影。 
・観客は前日は椅子に座ったままでしたが、今回は起立。 
・宙明先生は松尾さんが使用していた椅子、堀江さん銘々の「松尾椅子」に座られました。 
 堀江さん「頑丈にできてますから大丈夫です」

 

29:三本締めZ/水木一郎 アップルパイ ザ☆カインズ SUPER Z BAND Z旗horns  
        鈴木美潮 金丸裕 永井一巨 堀江美都子 渡辺宙明

 

写真撮影が終了すると、水木さんがマイクを通さない生声でご挨拶。 
出演者、観客全員が起立し、最後に縁起のいい「三本締めZ」が行われました。

 

・水木さん「本当に今日はありがとうございました。映画のロングランと世界中でヒットしますように。 
      そして、ここにいる皆さんに幸せが訪れますように!」

・美潮さん、金丸さん、永井さんが退場され、改めて宙明先生とトーク。 
・宙明先生「いやーいいコンサートをやっていただいて、本当に嬉しいですよ。作曲して良かったと思いますよ」 
 水木さん「今日は全部歌えなかったんですけど、秋頃にまたやらせていただこうと思っています。 
     その時は"宙明節縛り"もいいですね。串田アキラ君とかも呼んで」 
 観客拍手。 
・宙明先生が拍手の中ご退場され、続いて堀江さんもご退場され、水木さんお一人に。

・水木さん「みなさん、お家に帰るまでがコンサート、ライブですからね。気をつけてお帰り下さいね。 
     おかげ様でバースデーライブ2DAYS無事に終わることが出来ました! ありがとうございました!」 
 観客拍手。 

 水木さん「さあ! 行きましょうか、いつものっ! ……愛してるっゼェエエエエエエエエエエッ!!」

 

水木さんが軽やかにZポーズをとられたのを合図に幕が下り、観客から拍手が贈られる中、閉演アナウンスが流れ、 
「水木一郎 バースデーライブ2018 ~デビュー50周年スタートだゼーット!~」二日目「マジンガーSP」は終演となりました。

 

水木さんのお誕生日と新作映画の公開を記念した「マジンガー」シリーズのみで構成された今回のライブ。 
普段のライブではなかなか聞けない挿入歌では水木さんの表現力の豊かさと楽曲の幅広さを体感でき、 
ゲストの堀江さんの真に迫るステージや、

アップルパイやカインズの皆さんによる嬉しいカバーもあり、高濃度の光子力を浴びまくりでした。 
水木さん、お誕生日&デビュー50周年おめでとうございます。

 


司会/鈴木美潮

 

ゲスト/金丸裕 永井一巨 堀江美都子 

 

スペシャルゲスト/渡辺宙明

 


補足

 

・当日の模様は翌日のフジテレビ「めざましテレビ アクア」と「めざましテレビ」の芸能コーナーで取り上げられました。

 

・この日もロビーには永井豪先生、渡辺俊幸先生、田中公平先生、串田アキラさん、JAM Projectの皆さん、 
 高取ヒデアキさんとZ旗の皆さん、石丸幹二さん、高橋秀幸さんなどから送られたお花が飾られていました。

 

・「70歳」「古希」という言葉はなるべく使わず「デビュー50周年」で統一したい水木さん。

 

・前日は楽器や機材の撤収作業が無かったので時間に余裕があったものの、

 この日は撤収作業があるので20時30分までには終演にしたい水木さん。

 

・映画「マジンガーZ/INFINITY」であしゅら男爵(男)の声を担当したお笑いコンビ雨上がり決死隊の宮迫博之さんのお話。 
 水木さん「あれだけスターになって大活躍な方ですけど、彼の夢のひとつがアニメソングを歌う歌手になる事だったんだって。 
     以前共演した時に真剣な顔で『アニキ、僕はまだ夢が叶ってないんです。

     僕はアニソン歌手になりたいんです』って話してくれたんですよ。 
     宮迫君とは来週『マジンガーZ/INFINITY』の舞台挨拶で久し振りに会うので、ちょっと楽しみなんですよ」

 

・「ドクターヘルのテーマ」の「大地を引き裂け あしゅら」で「あっしゅぅらぁ~ぅあ゛」と原曲を踏襲された歌い方の貴日さん。

 

・60代になるまで「加齢臭」を「カレー臭」と勘違いしていた水木さん。

 

・ダジャレではささきさおさんには負けない。思いついたら言っちゃう。

 

・昨年のバースデーライブの時点で今回のライブは二日間開催を予定。 
 水木さん「最初は50周年だから一日目はオープニングとエンディング、二日目は挿入歌だけとか漠然とした構想だったんですよ。 
     そしたら『マジンガーZ/INFINITY』のオープニングを歌わせてもらう事が決まって、

     その時に『マジンガーSP』にしようと思いついたんです」

 

・美潮さん「よみうり大手町ホールは一月の二日、三日は箱根駅伝で使うんです。で、四日は一日開けて、 
     五日には読売新聞の偉い方々が一堂に会すんです。私は目立たないように端っこで大人しくしてるんですけどね。 
     で、その後に水木さんのバースデーライブが行われると、やっとお正月が来たって感じになりますね」 

 

・「マジンガーZ/INFINITY」のエンドロールでご自身の会社名が表記されていて嬉しい水木さん。

 

・堀江さん「アニキもそうですけど、私よりも年上の人からパワーをもらってます」 
 水木さん「Sが付く人とか? Kが付く人とか? あ、Kは二人いるか」 
 堀江さん「今日お越しになってるW先生とかね」

 

・宙明先生「元気の秘訣は肉と脂。ご飯は少なめでちゃんと野菜と海藻とキノコですね!」

 

・宙明先生が声援に応えられる際にやられる両手を握って合わせる仕草をマネしたい水木さんと堀江さん。

 

・水木さん「いくつになっても"アニキ"と呼ばれるのは嬉しいですね。 きっと10年後も"アニキ"なんでしょうね」 

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