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スーパーアニソン魂2016"夏の陣" 
16.8.15 Zepp TOKYO

 

出演/水木一郎 堀江美都子 山本正之 串田アキラ チャーリー・コーセイ 石田燿子

 

特別参加/ささきいさお

 

司会/ショッカーO野

 

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一) 
演奏/Super Rescue BAND(G.&Ag.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし) 
      Ag.山本正之

 


毎年8月中頃に開催されているアニメソングの祭典「ANIME JAPAN FES "夏の陣"」。通称AJF。 
東京公演三日目最終日は水木一郎さんが座長を務め、アニメ、特撮、ゲーム等の 
所謂"アニメソング"と呼ばれるあらゆるジャンルの楽曲を楽しむ事ができる「スーパーアニソン魂 2016"夏の陣"」です。通称"SAS"。

 

今回のご出演は座長の水木さんはじめ、「アニソン女子部」座長・堀江美都子さん、「スーパーヒーロー魂」座長・串田アキラさん、 
名古屋公演が行われる際には座長を務められる山本正之さんら各公演の座長が顔をそろえられ、 
特別出演のささきいさおさん、神戸よりご出演のチャーリー・コーセイさん、2012年以来4年ぶりのご出演の石田燿子さんという顔ぶれ。 
どういった内容になるのか楽しみにしておりました。

 

会場は東京のお台場にあるZepp Tokyo。 
入場すると、前日の「スーパーヒーロー魂 2016"夏の陣"」と同じく、ステージ後方には観葉植物が設置され、 
その中にバンドブースが設けられており、ステージ上空には今回のAJFのロゴマークがあしらわれた旗が掲げられていました。

 

-MC-

 

開演時間を少し過ぎた頃になると司会のショッカーO野さんがご登場。

・新浦安のイトーヨーカドーで「動物戦隊ジュウオウジャー」との闘いを終えてから会場に来られたショッカーさん。 
・今回の出演者は選りすぐりのレジェンド達ばかり。

ショッカーさん「みんな、準備はいいですかぁああああ!!!」 
観客「ぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおぉぉおお!!」 
ショッカーさん「準備はいかあぁあああああああい!!!」 
観客「ぉおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおお!!」 
ショッカーさん「一緒に歌おうぜぇえええぇええええええ!!!」 
観客「ぉおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおお!!」 
ショッカーさん「スーパーアァニソォオオオン!!!?」 
観客「スピリィいいィィィイイイッッ!!!」 
ショッカーさん「はぁあじまります!!!」

 

00:SE 
01:たたかえ! ガ・キーン/水木一郎 堀江美都子 
-MC-

 

弦楽器の軽やかな音色にのせてバンドの皆さんが登場され、スタンバイが終わるといよいよ開演です。 
一曲目は水木さんと堀江さんによるアニメ「マグネロボ ガ・キーン」オープニング。思わぬ選曲に意表を突かれました。 
長年共にステージに立たれてきたお二人のコンビネーションの盤石さを堪能させていただきました。

 

・お二人で東京公演を振り返る。 
・水木さん「アナタは初日の女子部でしたね。twitterでちっひー(米倉千尋さん)とかが写真を挙げてたけど、 
     すっげえ楽しそうでしたね。浴衣を着ていらしたでしょ?」 
 堀江さん「そうですねー」 
 水木さん「あれ見て思ったんだけど、大杉(久美子)さんがすっげえ綺麗。あんな綺麗だとは思わなかった」 
 観客「ぇえええええぇええええ」 
 堀江さん「失礼な……そのまま伝えておきます」 
 水木さん「そういう意味じゃ無くて。浴衣は年齢を重ねられた方のほうが似合うんだよね」 
 堀江さん「やっぱり着方がね。様になるって言うかね」 
 水木さん「だからいいなぁって思ったんだよ。でもなんでAKASHIがいるの? 男じゃん!」 
 堀江さん「AKASHI君はね。ひとくくりで"bless4"だからね」 
 水木さん「だったらオレも出ていいじゃん。だいぶ前はお面で出たけど」 
 堀江さん「あの時は随分抵抗してましたね。"水木一子"とか"影山ヒロ子"とかね」 
 水木さん「今回はJOEも出てたし。あっあとショッカーも出てたじゃんかよー。オレも出ていいじゃんよー」 
 観客笑。 
・水木さん「昨日は昨日で若手のボイジャーやProject DMMに囲まれて。カワイイ弟と妹が出来た感じでしたね」 
 堀江さん「息子と娘でしょ」 
 観客笑。 
 水木さん「昨日はあんまり喋らなかったんだけど。最近は喋らない方が評判がイイんですよ」 
 堀江さん「でも今日はこの調子で」 
 観客笑。 
 水木さん「今日はいいじゃん! この前、石原慎(一)ちゃんのイベントにも出たんですよ。(アニソン ヒーローズ THE LEGEND) 
     その時もすっげえ評判よくてさぁ」 
 堀江さん「じゃあなんで今日はこんなに喋るのよ!」 
 観客笑。 
 水木さん「昨日はロングコートで王子様みたいな格好だからさぁ。喋れなくて。今日はラフにジャンパーだから気軽になっちゃって」 
 堀江さん「隣にあたしがいるからじゃない?」 
 観客拍手。

 

02:グランプリの鷹/水木一郎 
03:キャンディ キャンディ/堀江美都子 
04:ガツガツ!!/串田アキラ 
05:タイムボカン/山本正之 
06:たたかえ! キャシャーン/ささきいさお 
-MC-

 

ここからはレギュラー陣によるオープニングコーナー。 
まずは水木さんによるアニメ「アローエンブレム グランプリの鷹」オープニング。堀江さんもお好きな歌だそうです。 
叩き付ける疾走感とシリアスな水木さんの歌声の後は、堀江さんによるアニメ「キャンディ キャンディ」オープニング。 
堀江さんが盤石の歌声でさわやかにはつらつに歌われると、続いては串田さんのご登場でアニメ「トリコ」オープニング。 
パワフルで豪快な歌声ももちろん、トリコを思わせる串田さんのパフォーマンスも見所です。 
続いてはカインズとアップルパイの皆さんのカウントダウンと共に山本さんが登場され、アニメ「タイムボカン」オープニング。 
観客と一緒に大い楽しく元気に歌われました。山本さんが退場されると、いさおさんの生ナレーションに観客騒然。 
イントロと共に登場されたいさおさんが歌われたのは、タツノコプロつながりでアニメ「新造人間キャシャーン」オープニング。 
軽快なステップでダイナミックに歌われるいさおさんに感嘆。

 

・いさおさんを見送りながらショッカーさんがご登場。 
・七月末に行われた動画サイト「ニコニコ動画」のイベント「ささきいさお "大王祭"~ニコ生プレミアムライブ~」の満足度が90%越。 
・ショッカーさんに呼びこまれ、続いての出演者である石田さんがご登場。 
・ショッカーさん「ちなみに今回の最年少出演者ですからね」 
 石田さん「そうなんですね。今日は新人気分で頑張ります!」

 

07:STRIKE WITCHES~わたしにできること~/石田燿子 
-MC- 
08:COLORFUL BOX/石田燿子 
-MC-

 

最年少出演者の石田さんが歌われたのはシリーズを通して主題歌を歌われているアニメ「ストライクウィッチーズ」よりオープニング。 
空を舞うような石田さんの歌声は透明感があって爽快。「新人なので楽しく若々しく行きたいと思います」というお話で観客を和ませると 
続いてはアニメ「SHIROBAKO」より初代オープニング。ポジティブで弾むようなしなやかさの石田さんの歌声がとても魅力。 
今回是非とも聞きたかった一曲なのでとても嬉しうございました。

 

・石田さんと入れ替わりにショッカーさんがご登場。 
・ショッカーさん「いつもコーラスをやっているザ☆カインズの皆さんが

        『スペースカインズライヴ』というのを定期的に行っているのですが、 
        先日は『1971年特集』という事で、45周年を迎える沢山の作品達の歌を歌われましたが、

        続いての作品も1971年なんですね。 春の『スーパーロボット魂』の時にお話しましたが、

        TOKYO MXという東京ローカルのテレビ局があるのですが、 
        これが神のテレビ局"神局"なんです。今、毎週月曜日にこの作品を放送しているんですね。 
        やはり元祖はこの方でしょう! 久々のご登場です。チャーリー・コーセイさん!!」

 

09:ルパン三世その1 (ルパン・ザ・サードの歌) 「ルパン三世 主題歌I」/チャーリー・コーセイ 
-MC- 
10:ルパン三世その4「AFRO "LUPIN'68"」/チャーリー・コーセイ 
-MC-

 

涼し気な装いでチャーリーさんが歌われたのは、ご自身の代表曲であるアニメ「ルパン三世」初代オープニング。 
先程までとがらりと空気が変り、大人の雰囲気が漂う中、

チャーリーさんは「Lupin The Third」とTVバージョンに近い英語発音で歌われました。 
「水木さんとアニソンデビューが同じなんですね。水木さんは先輩だからもっと早いかと思った」とお話をされてから、

「ルパン三世」より二代目オープニング。 ルパンのヤバさを感じる独特の曲調と多国籍なチャーリーさんお歌声が最高です。

当方非常に大好きな曲でございまして、大変嬉しゅうございました。

 

チャーリーさん「神戸では弾き語りで色んなライブに出てるんですけど、この曲を弾き語りでやるのはなかなか難しいんですよ。 
        難しいってのは自分の気持ちが上がって来ないっていう感じですね。ワルサーもP38じゃなくて37くらいになっちゃう」 
観客笑。 
チャーリーさん「センキュー!! ……(照明を指さして) This is 電球!!」 
観客笑。

 

11:ルパン三世その2「ルパン三世 主題歌II」/チャーリー・コーセイ 
-MC- 
12:ルパン三世愛のテーマ/水木一郎 
-MC-

 

チャーリーさん独特のジョークで観客を和ませた後、続いては「ルパン三世」より多くのファンがいるエンディング。 
危険な香りが漂いつつも寂し気なチャーリーさんの歌声の伸びやかさに酔いしれた後は、

水木さんによるアニメ「ルパン三世 (新)」のエンディング。 
好対照な大人のムードあるバラードは水木さんの真骨頂ともいえ、色気たっぷりに歌われていらっしゃいました。

 

・水木さんと入れ替わりにショッカーさんがご登場。 
・スタッフさんによってステージ中央にマイクスタンドがセッティング。 
・ショッカーさん「続いて歌も演奏も全てお一人でやってしまう、山本正之さんのアコギコーナーです!!」 
 観客「ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 
 山本さんがアコースティックギターを携え静かにご登場。

山本さん「……毎年どんどん暑くなるね……」 
観客拍手。 
山本さん「……今年の私の一人オベーションアコギコーナーは……大変申し訳ないが、一曲のみです」 
観客「ぇぇぇぇえええぇええぇえええええええええええええええええええええ」 
山本さん「……ただ、その一曲の中に、私の作ったアニソンが11曲入っている」 
観客「ぉぉぉう!?」 
山本さん「……『アニメがなんだ』という曲で……」 
観客「ぉぉぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 
山本さん「……これをやるには一つ、本編中は手拍子を我慢してください。そしてアニソンに切り替わったら心置きなく手拍子して下さい」 
観客拍手。 
山本さん「……そしてそのアニソンはほとんどが途中で終わって本編に戻ります」 
観客笑。 
山本さん「その時に間違って手拍子をしてしまったら愛嬌という事で。ただ……周りの皆さんからリズム感の悪さを指摘されるかもしれません」 
観客笑。 
山本さん「そうなったら自分達で解決してください」 
観客笑。

 

13:アニメがなんだ AJF 2016 バージョン/山本正之 
-MC-

 

まさかこの曲が聞けるとは。1995年に発表されたアニメ業界への愛を歌ったオリジナルソング。 
本編の内容や楽曲の順番の変更、原曲では歌われなかった楽曲の追加など、随所を新しくした今回だけの特別版。

歌われた楽曲は「タイムボカン」「ヤッターキング」「オタスケマンの歌」「おじゃまんが山田くん」「ゼンダマンの歌」「銀河旋風ブライガー」 
「UFO戦士ダイアポロン」。追加された楽曲は「オリンポスのポロン」「嗚呼! 逆転王」「黄金戦士ゴールド・ライタン」「逆転イッパツマン」の順番。

更に山本さんと旧知の中であり、06年に逝去された鈴置洋孝さんや声優の三ツ矢雄二さんとのエピソードで観客の笑いを誘っていました。 
発表から20年以上経ち、アニメ業界の状況や山本さんの心情も変わられたと思われる所もいくつかありましたが 
"アニメソング"の箇所だけは変わらず、更に思いの強さを感じる内容が追加され、その部分では観客が拍手と喝采で大沸きでした。

 

・山本さんに拍手を送りながらショッカーさんがご登場。 
・ショッカーさん「次のコーナーですが、1992年から97年にかけて放送された作品を特集したいと思います。 
        この作品が後の少女モノ作品に与えた影響はとても大きいです。『プリキュア』シリーズもその一つですね。 
        戦うヒロインの先駆け『美少女戦士セーラームーン』を特集です!!」 
 観客拍手。 
 ショッカーさん「『セーラームーン』は日本ゴールドディスク大賞アルバム賞を受賞したのですが、 
        トップバッターはその受賞されたオリジナルシンガーの方々に生で歌ってもらいます!! 
        アップルパイのご登場です!! 『プリンセス・ムーン』!!」

 

14:プリンセス・ムーン/アップルパイ 
15:乙女のポリシー/石田燿子 
16:セーラースターソング/堀江美都子 
-MC-

 

「セーラムーン」コーナーはアニメ「美少女戦士セーラームーン」のイメージソングとしてアップルパイが歌われ、 
その後、橋本潮さんをメインに迎え二代目エンディングとしても使われた「プリンセス・ムーン」からスタート。 
平山さんのソフトな歌声と杉山さんのシルキィな歌声のハーモニーがとても素敵。

AJFでは久しぶりのアップルのソロステージは感慨深かったです。 
続いては石田さんのご登場。ご自身のデビュー曲であり代表曲。アニメ「美少女戦士セーラームーンR」より初代エンディング。 
前向きな歌詞と芯の強さを感じる石田さんの歌声にはいつ聞いても元気づけられます。

コーラスはカインズの皆さんが担当されていました。 石田さんと入れ替わりに堀江さんが登場され、

アルバム「美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE」でカヴァーされた、 
アニメ「美少女戦士セーラームーン セーラースターズ」のオープニング。弾けて高らかに歌われる堀江さんは圧巻の存在感でした。

 

堀江さん「今回女性の出演者は少ないのですが、『ぜひセーラームーンの特集をやりたい』と言って設けてもらいました」 
観客拍手。 
堀江さん「今歌ったのは私がオリジナルではなくて、アルバムでカバーしているんですけど、最終作のオープ二ングなんですね。 
     この最終シリーズでは私は銀河系最強のセーラー戦士のギャラクシアという最後の敵を演じているんですよ」 
観客拍手。 
堀江さん「『私は銀河系最大にして最強のセーラー戦士、ギャラクシアだ』って感じなんですね」 
観客「おぉぉぉおおおおおおおおおお」 
堀江さん「今思うと『聖闘士星矢』のヒルダからこっち悪役ばっかり……」 
観客笑。 
堀江さん「演じる引き出しがないんで同じ感じになっちゃうんですけど

     ……でもヒルダ様よりギャラクシア様の方がワイルドな感じだったねえ。 
     毎週毎週うさぎちゃんをバッシバシやっつけちゃってるのが、楽しかったです」 
観客笑。

 

17:ニュームーンに恋して/堀江美都子

 

ステージが暗くなり、イントロの盛り上がる部分でスポットライトが照らしだした堀江さんは「月にかわっておしおきよ!」のポーズという 
抜群に格好良い演出からはじまったのは、アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal デス・バスターズ編」二代目オープニング。 
原曲ではおとなしめな歌唱だった堀江さんですが、ライブでは凛とした歌いぶりでとても格好良かったです。

 

・退場する堀江さんを紹介されながらショッカーさんがご登場。 
・ショッカーさん「ミッチにおしおきされたい……」 
 観客笑。 
・ショッカーさん「続いては1978年9月14日の事です。当時ボクは友達のウチに泊まりに行く予定でしたが、

        その作品がどうしても見たくて、 放送開始の19時ギリギリに友達のウチに到着して

        『お邪魔します』ももどかしい程に急いでテレビをつけてもらったんです。 
        そうしたら汽笛がボォーッと鳴って、宇宙にあの機関車が走り出す様子が映し出されたんです」 
 観客「ぉぉぉおおお」 
 ショッカーさん「さ、今宵はそんな宇宙の旅へこの方に誘って頂きましょう。ささきいさおさんで『銀河鉄道999』」

 

18:銀河鉄道999/ささきいさお 
-MC- 
19:銀河鉄道は遥かなり/ささきいさお 
-MC-

 

ミラーボールが周り、宇宙を思わせる照明の中、いさおさんのご登場でアニメ「銀河鉄道999」よりオープニング。 
希望に満ちた暖かさの中に少しの淋しさを感じるいさおさんの歌いぶりはとても魅力的で、生で聞くと一層際立ちます。 
「当時は鉄郎少年が息子にダブってね」とお話されてから歌われたのは、

アニメ「銀河鉄道物語-THE GALAXY RAILWAYS-」よりオープニング。 小気味良い曲調ときりりとしたいさおさんの歌声が素敵。

間奏ではギターのナベさんがステージ前方に登場され、ソロプレイを披露されました。

 

いさおさん「ここでちょっとアニメと離れた曲を聞いて頂きます。今歌った『銀河鉄道は遥かなり』をとても気に入ってくれて、 
      ご自身でCDを買われて各所に配ってらっしゃった作詞家の畑 亜貴さんという方がいらっしゃいます。 
      畑 亜貴さんがブログでいつか僕と仕事がしたいという事をお書きになっていらして、

      じゃあとお声がけして歌詞を書いていただきました。 
      この曲はちょっと先の自分が今の自分を振り返って前向きに進んでいこうよという歌です。

      オリジナルですが聞いてくれたらうれしいです」

20:今の向こうの今を/ささきいさお 
-MC-

 

この年に発売された畑 亜貴さん作詞によるいさおさんのデビュー55周年記念曲オリジナルソング「今の向こうの今を」。 
畑さんの歌詞をいさおさんが抱擁感あふれる歌声で歌われ、とてもさわやかで前向きな心地になりました。

退場するいさおさんを「かっこいい……」とつぶやき見送りながらショッカーさんがご登場。 

ショッカーさん「次の方は特撮系の歌を歌われているイメージが強いのですが1982年にスーパーロボットも歌われてたんですね。 
        串田アキラさんの登場です。『戦闘メカ ザブングル』より『疾風ザブングル』!!」

 

21:疾風ザブングル/串田アキラ 
-MC-

 

アニメ「戦闘メカ ザブングル」よりオープニング。作中に出て来そうなポンチョ(?)姿で串田さんがご登場。 
串田さんの力強い歌声に合わせて観客も一緒になっての「ザブングル」の大合唱はライブならではの高揚感でした。

 

串田さん「やーこの曲で初めてアニソン歌ったんだよね。その前に特撮を歌ってるんだけどね。 
     初めてこの曲をライブで歌った時は客席に小さいお友達がいなくてね。若い人達ばっかりだったんだよ。 
     今みたいにサイリウムじゃなくて、ペンライトとかを降ってたんだよね。でも最初は『ザブングル』の意味がわからなくて」 
観客笑。 
串田さん「アニメが初めてだったから『どういう意味なんだろう』って思って歌った思い出がありますね」

 

22:乾いた大地/串田アキラ 
-MC-

 

続いても「戦闘メカ ザブングル」よりエンディング。ソウルフルな串田さんの歌声はライブで聞くと更に魅力的。 
サビの部分では串田さんと共に観客も合唱し、間奏では一緒になって手拍子をしておりました。

 

串田さんを紹介しながらショッカーさんがご登場。 
ショッカーさん「アニソンというのは色々なジャンルがありますが、カッコイイSFヒーローもいいのですが、 
        "すこしふしぎ"なSFもとても魅力的です。小さい頃、あんな友達がいたらいいなと思っていました。 
        続いては堀江美都子さんのご登場です。『ドラえもん』エンディングメドレー」

 

23:青空っていいな(1C) 
~ぼくたち地球人(1C)/堀江美都子 
-MC-

 

堀江さんが拍手の中登場され、アニメ「ドラえもん」より七代目エンディングから六代目エンディングへのメドレー。 
「青空っていいな」は開放感あふれる歌いぶり、「ぼくたち地球人」では弾むような堀江さんの歌声を堪能。 
二曲とも小さい頃に見ていた時期に流れていた曲なので、今回久しぶりに聞けて感慨深くて嬉しく聞き入っておりました。

 

堀江さん「『ドラえもん』いいですねぇ。こういうアニメがずっと続いているうちはね日本はまだ凄いんです」 
観客拍手。

 

24:キミのひかり/堀江美都子 
-MC-

 

続いても『ドラえもん』より映画「ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~」の挿入歌。 
包み込むようなやさしさの中に少しのせつなさを感じる、堀江さんの魅力をたっぷりと詰め込んだ一曲。 
「こういう曲を歌いなさいと歌の神様が言ってくれたような曲」と堀江さんが称されているのも頷けました。

 

拍手で見送られる堀江さんと入れ替わりにショッカーさんがご登場。 
ショッカーさん「続いての作品は1976年、今年で40周年ですね。その歌声は今もなお加速し続けています。 
        水木一郎さんのご登場で『ダッシュ!マシンハヤブサ』!!!」

 

25:ダッシュ!マシンハヤブサ/水木一郎 
-MC-

 

キリリとしたイントロの中、水木さんがご登場され「シフトアーップ!!」とアニメ「マシンハヤブサ」オープニング。 
渋みの効いた序盤から曲が盛り上がるにつれて徐々に情熱的になっていく水木さんの歌いぶりをがっつりと味わいました。

 

水木さん「『ハヤブサ』も40周年。ちょうどこの曲と挿入歌のバラ―ドのレコーディングが終わった時に作曲のすぎやまこういち先生に 
     『水木君、君は歌がうまいねぇ~』といって頂いてね。

     丁度バラードを歌った後に言われたのでバラードにすごく自信が持てましたね」

 

26:明日に向かって走れ/水木一郎 
-MC-

 

続いても同じく「マシンハヤブサ」より挿入歌。個人的にとても好きな一曲ですが、まさか今回歌われるとは思いませんでした。 
涼し気で期待に満ちた水木さんの歌いぶりはオリジナルから40年経った今、一層表現力が増した様に感じられました。

 

退場される水木さんをじみじみと見送りながらショッカーさんがご登場。

ショッカーさん「楽しい時間というのはあっという間ですね。三日間三公演続いたANIME JAPAN FES東京公演もラストブロックです。 
        ラストですから盛り上がりましょう!! まだまだ歌えるかぁあああい!!」 
観客「ぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおぉぉおお!!」 
ショッカーさん「まだまだ盛り上がれるかあぁあああああああい!!!」 
観客「ぉおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおお!!」 
ショッカーさん「まだまだ騒げるかぁあああああああぁぁあああい!!!」 
観客「ぉおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおお!!」 
ショッカーさん「スーパーアァニソォオオオン!!!?」 
観客「スピリィいいィィィイイイッッ!!!」 
ショッカーさん「さあノンストップで行きましょう!!! 山本正之さんのご登場!! 『無責任艦長タイラー』より『銀河無責任タイラーガー』!!」 
観客「ぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!??」

 

27:銀河無責任タイラーガー/山本正之 
28:キン肉マン Go Fight!/串田アキラ 
29:魔女っ子チックル/堀江美都子

 

まさかまさかの無責任。アニメ「無責任艦長タイラー」よりイメージソング。びっくりして嬉しくてたまりませんでした。 
山本さんの思いを込めた歌いぶりが抜群に格好良く、この曲が聞けた喜びも相まって大変興奮いたしました。 
興奮の余韻を引きづりつつ、続いては「ぅおっすぅ」と串田さんがご登場され、アニメ「キン肉マン」より初代オープニング。 
串田さんの硬柔自在の歌いぶりと間奏の台詞を楽しんだ後は、堀江さんのご登場でアニメ「魔女っ子チックル」よりオープニング。 
堀江さんは小悪魔的にチャーミングな歌いぶりとキュートな振り付けで華やかに盛り上げられました。

 

30:栄光の彼方へ/水木一郎 
31:CROSS FIGHT!/水木一郎 堀江美都子

 

がらりと雰囲気が一変し、アニメ「野球狂の詩」より三代目エンディングで水木さんがご登場。 
円熟味を増して一層物悲し気な水木さんの歌いぶりと全体に漂う泥臭さが魅力の曲。まさかラストブロックで聞けるは思いませんでした。 
ラストは早着替えを終えられた堀江さんが合流され、OVA「破邪大星ダンガイオー」オープニング。 
お二人の抜群のコンビネーションと観客の「CROSS FIGHT!」の合いの手も相まって大盛り上がりとなりました。

 

-アンコール-

 

水木さん、堀江さんとバンドの皆さんが拍手の中見送られ、しばらくすると拍手が手拍子に変り客席からアンコールの声が。 
アンコールが続く中、改めてバンドの皆さんが登場され、それぞれのブースでセッティングされていました。

 

32:バビル2世/水木一郎 
-MC-

 

アンコール一曲目は水木さんが登場され、代表曲の一つであるアニメ「バビル二世」よりオープニング。 
毎年後半から出演者の皆さんも合流されるのですが、今回は水木さんとコーラスの皆さん、観客のサシで終始大合唱でした。

 

・ショッカーさんが合流され、観客と「スーパーアニソン魂」の掛け合いで出演者の皆さんを一気に呼び込みます。 
・自由ですね、神戸の人。 
・さらにここでショッカーさんからバンド、コーラスの皆さんをおお一人づつご紹介。 
・三日間演奏しっぱなしのGUNTAさんと吉岡さん。 
・水木さん「アップルのステージを舞台袖で見ていて泣いちゃいましたよ」 
・石田さん「こんなレジェンドの皆さんとご一緒させていただいて……最年少だし」 
 いさおさん「"こんな年寄りと"って言いなさい。ンフフ」 
 石田さん「いえいえいえいえいえ」 
・山本さん「今年もこのステージに立ててよかったなあと思います。みんなもホントにクッソ暑いなかありがとうね」 
 水木さん「山本さんのアコギの時は全ての楽屋で全員が見てましたよ」 
・串田さん「みなさんにもありがとうって言いたいですけど、ステージにもありがとう。マイクにもありがとうって言いたいです!」 
・チャーリーさん「AJFは4年ぶり。やっぱり楽しいです。

        みんなが『ルパンのオッサン呼んでくれ』て言ってくれたら、ココの社長呼びよるからね」 
 観客笑。 
・堀江さん「後輩とか若い人とのステージも刺激があっていいんですけど、今日は物凄く心地よく重鎮の歌を聞く事が出来ました。 
     ホントにお兄さん達が凄すぎます。負けられない。なっ燿子!!」 
 石田さん「ハイ!」 
 堀江さん「『アニソン登山部』で山登ってヒイヒイいってる場合じゃないんだよ!」 
 石田さん「ハイ!」 
 水木さん「ホントにねえ。ちょっと登っただけで息が切れてんだもん。何歳年上だと思ってんの」  
 観客笑。 
・いさおさん「このステージに出るとみんな張り切ってるから、オレも張り切ってついつい声を出しすぎちゃって。反省しております。 
      まあ、でも出るうちはいいよね。もうあと何年出るかわかんないからね」 
 水木さん&堀江さん「いやいやいやいや」 
・水木さん「自分でハードル上げて『明日に向かって走れ』歌ってる時、

     ちょっと昔より声が出なくてあせっちゃいましたね……あれ? みんな笑わない…」 
 観客笑。 
・水木さん「もうこのムーヴメントも来年20年ですよ。

     最初は不安だったんですけど、永井豪先生やミッチ、影山、MIQとかに声かけちゃったし、 
     どうしようと思ってたんだけど、沢山の人が見に来てくれました。

     そしたらバースデーソングの社長、みんなも知ってるあのオヤジですよ。 
     あのオヤジが『こういうライブやりたいんですけど』って声をかけてくれたおかげで

     20年やってこれ……いさおさん、腰叩いてんじゃないよ」 
 いさおさん「腰痛えんだよ早くしてくれよ」 
 観客大笑。

 

33:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお 
         水木一郎 堀江美都子 山本正之 串田アキラ  
         チャーリー・コーセイ 石田燿子 ショッカーO野 
-MC-

 

いさおさんの腰が大丈夫なうちにという事で、ラストは出演者全員でアニメ「宇宙戦艦ヤマト」よりオープニング。 
AJF東京公演のラスト一曲という事で、後ろ髪を引かれる寂しさを感じつつも、 
いさおさんを中心に、出演者の皆さんと観客とが一緒になって大合唱する様子はラストにぴったりの光景でした。

 

34:三本締めZ

 

バンド、コーラスの皆さんもステージ前方にご登場され、出演者の皆さんと一列になり、 
東京公演千秋楽大成功という事でショッカーさんの提案で、水木さんのマイクを通さない生声の音頭で「三本締めZ」が行われました。

 

拍手の中、ショッカーさんが紹介される順番に皆さんが退場されていき、最後はショッカーさんお一人に。

ショッカーさん「喜んでくれましたかァアアア!!?」 
観客「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」 
ショッカーさん「いっぱい歌ってくれましたかァアアア!!?」 
観客「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」 
ショッカーさん「また絶対会いたいですねぇえええ!!!」 
観客「おおおおおおおおおおおおおおおおぉおおおおお!!」 
ショッカーさん「それじゃあ、約束のっ!! ッスゥウーゥパァァアアア・ァアニィソンッ!?」 
観客「スピリイィイイイィィイイィイイィッッツ!」 
ショッカーさん「ショッカーO野でした。今度は、戦隊だ」 
観客「わぁあああああぁああああああああああああ」

ショッカーさんがステージマイクを置き、駆け足で退場され、 
「スーパーアニソン魂 2016"夏の陣"」および「ANIME JAPAN FES 2016 "夏の陣"」東京公演は終了となりました。

 

今回は出演者の皆さんが入れ代り立ち代りに登場されるのではなく、メインはフェスならではのそれぞれのソロブロックで構成され、 
間にSASならではの「セーラムーン」特集が設けられたというのがおおまかな印象でした。 
その中で、出演者の皆さんがそれぞれの代表曲を歌われつつ、なかなか聞く事が出来ない楽曲も織り交ぜられており魅力的でした。 
「アニメがなんだ」や「今の向こうの今を」といったオリジナル楽曲も聞く事が出来たのも印象深かったです。

 

2016年の「ANIME JAPAN FES 2016 "夏の陣"」東京公演は「ゆかいな仲間たち」はお休みで三日間三公演。 
これまでの各公演の魅力を感じつつ、新しい出演者の方が登場されたり、

これまで聞けなかった曲が聞けたりと今年も楽しませていただきました。 ANIME JAPAN FES自体は1998年からの開催ですが、

そのきっかけとなった1997年の「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer」から来年で20周年。 
この20年でアニソンを取り巻く環境は大きく変わっていますが、

今後もアニソンライブの老舗ならではの角度から楽しませていただければ有難いです。


 

補足

 

・AJF恒例グッズのパンフレットは今回は無し。残念。

 

・「タイムボカン」の間奏や後奏ではくちギターやスキャットをされていた山本さん。

 

・松原さんのキーボードの上には赤いジャケットのルパン三世と十三代目石川石川五ェ門の小さい人形が置いてありました。

 

・「セーラースタ―ソング」はアルバム「美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE」で 
 堀江さんに歌唱依頼があった際、ギャラクシアを演じられていた事からご自身で選出されたそうです。

 

・ショッカーさん「先程の『セーラームーン』コーナーでアップルのお二人が歌われる時にアニキはずっと舞台袖で見守っていらっしゃいました。 
         歌い終った後、廊下で『よかったぞ』って声をかけられているのをたまたまお見かけしたのですが、師弟愛っていいなぁと感じました」

 

・「アニメがなんだ」と「銀河無責任タイラーガー」が歌われる意味の深さ。

 

・石田さんは「チックル」を歌っている堀江さんを見ていて「かわいい……"イェイ"がかわいい」と言われていたそうです。

 

・チャーリーさん「センキュー!! ……(照明を指さして) 電球!!」 
 水木さん「いいですねーそれ頂きます!」 
 観客笑。

 

・水木さん「アニソン歌って45年。歌った作品が毎年○周年が続いていって……引退できねえじゃねえの」 
 観客笑。 
 水木さん「そしてまた『ウルトラマンオーブ』のオープニングを歌わせてもらえて……まさかね、この年で新作の主題歌を歌えるなんてね。 
      嬉しいじゃありませんか。今の子供達がみんな位になるまで、あと30年くらいは安泰です」  

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