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吠えろ! 熱き兄弟達 
15.10.4 IMAホール

 

出演/串田アキラ MoJo 宮内タカユキ

 

演奏/カラオケ

 


串田アキラさん、MoJoさん、宮内タカユキさん。時に"魂の三兄弟"とも称されるお三方。 
それまで「ANIME JAPAN FES」シリーズで「スーパーヒーロー魂」のレギュラーメンバーとして共演されていましたが、 
宮城県石巻市の石ノ森萬画館でのイベントでの共演以来、親交を深められて以降、 
2005年のライブ「魂の兄弟! 俺とおまえのヒーロー伝説」をはじめ、不定期にライブを開催していました。

 

AJF系のライブよりもさらにお三方の楽曲を掘り下げた選曲と、どこかほのぼのとしたトークで毎回好評でしたが、 
個人個人を活動が多忙になり、AJF系以外でお三方が揃う機会は少なくなっていました。 
今回、純粋なライブとしては07年「ヒーロー物語 『伝説』」から約8年ぶり、 
トーク&ライブのイベントとしては10年「340 Presents 『三兄弟祭』」以来、約5年ぶりにお三方だけのライブが開催されました。

 

会場は東京の練馬光が丘にある住宅団地「光が丘パークタウン」の中央にある 
多機能複合型ショッピングセンター「光が丘IMA」内にあるホールである「IMAホール」。 
06年には「ヒーロー物語~未来に向けて・第2話~」でも使用された会場です。

 

開演時間まではお三方の楽曲が流れており、間もなく開演を告げるアナウンスが流れた後、 
MoJoさんがとみたいちろうとして歌われた焼酎「大五郎」のCMソング「俺とおまえと大五郎」が流れたのですが、 
「♪俺とおまえとっ」の後にタイミングよく「パンパン」と合いの手を入れる観客が多く、不思議な一体感でした。 
さらにその後にMoJoさんが担当された「禁煙パイポ」のサウンドロゴが流れると観客から笑い声が出ていました。

 

00:「吠えろ! 熱き兄弟達」のOpening Collage/SE 
01:星雲仮面マシンマン 2015ver./MoJo 
02:特捜エクシードラフト/宮内タカユキ 
03:ドラゴン・ロード/串田アキラ 
-MC-

 

開演時間になるとブザーが鳴り、会場が暗くなるとオーバーチュアが流れました。不思議な音楽がドラムを基調とした音楽になり、 
途中からかつて「ヒーロー伝説」でも流れた「クッシー」「MoJo」「タカユキ」というMoJoさんの声が流れ、いよいよ開演です。 
トップはMoJoさんによる特撮「星雲仮面マシンマン」オープニングを、この年に発表された再録音版で披露。 
「元気出してくぞ!! 今日はいい天気だ!」と明るく強く優しく歌われた後は、宮内さんがご登場。 
特撮「特捜エクシードラフト」オープニングを歌われ、歌詞の「魂の兄弟たちよ」にはいつも以上に力が入っているように感じました。 
続いて間髪入れずに串田さんが登場され「10号誕生!!仮面ライダー全員集合」よりオープニング。 
仮面ライダーZXの変身ポーズを交え、ふつふつと沸き立つような高揚感あふれる歌声で観客と一緒になって歌われていました。

 

MoJoさんと宮内さんも合流され、お三方でご挨拶。 

・串田さん「今日は遠くからもいらしてくれているんですってね。でも近い人の方が少ないのかな?」 
 MoJoさん「オレも遠かったですよ」 
 観客笑。 
・串田さん「今日はなるべく多く歌を聞いてもらいたいから、おれはテレビサイズで沢山歌おうと思うんだ」 
 宮内さん「沢山聞いてもらえるもんね。じゃあやっぱり俺もテレビサイズにしちゃおうかな?」 
 観客「ぇぇえええええええええ」 
 宮内さん「ウソだよ」 
 観客笑。 
・串田さん「でも三人がフルサイズで持ち歌全曲歌うと明日までかかっちゃうもんね。今日じゃ終わんないよね」 
 宮内さん「一人でも一日じゃ終わらないもんね」 
 MoJoさん「一週間くらいかかるんじゃない? この中ではオレは少ない方だけど80曲以上あるもん。クッシーは1000曲以上でしょ?」 
 串田さん「いやぁ、そんなに無いと思うけどなぁ」 
 宮内さん「お二人はCMソングが多いじゃない?」 
 串田さん&MoJoさん「あー」 
 MoJoさん「オレ、暗ぁいスタジオミュージシャン生活が長かったからなぁ……」 
 観客笑。 
・串田さん「やっぱり皆さんも聞きたい曲とかリクエストあるでしょ? ……それやんない」 
 観客「ぇぇええええええええええええ」 
 串田さん「なんかさ、今日、おれよく喋るよね」 
 観客拍手。 
 宮内さん「本日はそのような予定になっておりますので」 
 串田さん「普段はあんまり喋らないじゃん?」 
 宮内さん「ホントはいつもクッシーに喋ってほしいんだけどね」 
 串田さん「でもほらいつも喋る人いるじゃん?」 
 観客笑。

 

04:キン肉マン旋風 (2005ver.) (1C) 
~炎のキン肉マン (1C)/串田アキラ 
-MC-

 

MoJoさんと宮内さんを見送り、串田さんが歌われたのはアニメ「キン肉マン」より05年に再録された三代目オープニングと、 
同じく「キン肉マン」より二代目オープニング。二曲とも発表から30年近く経ちますが、串田さんの変わらないマッスルさには脱帽です。

串田さん「『キン肉マン』を続けて聞いてもらいました。最近また筋肉を付けようと思って頑張ってます!」

 

05:キン肉マン Go Fight!/串田アキラ 
06:ビデオ戦士レザリオン (1C) 
~流れ星 銀 (1C)/宮内タカユキ

 

串田さんの「次はこの曲しかないよね」という言葉から「キン肉マン」より初代オープニングをフルサイズで。 
観客との掛け合いが楽しく、串田さんもとても楽しそうなご様子でした。続いては宮内さんによるアニメ「ビデオ戦士レザリオン」オープニング。 
近未来を思わせる宮内さんのシャープな歌声は、続くアニメ「流れ星 銀」オープニングではぐっと野性的で義侠的に。

 

07:超電子バイオマン/宮内タカユキ 
08:バトルフィーバーJ-オルタネートバージョン- /MoJo 
-MC-

 

宮内さんが一旦退場されると特撮「超電子バイオマン」オープニングが流れ出し、再び宮内さんがご登場。 
ご自身の特撮デビュー曲でもある本曲を宮内さんはしっかりと力強く歌われ、

すぐにMoJoさんによる特撮「バトルフィーバーJ」オープニングへ。 

AJFやご自身のソロライブではコーラス入りの「-オルタネートバージョン-」ですが、

今回はオリジナルのカラオケで、コーラスは観客が担当。 

なので二番のはじまりで観客のコーラスが中途半端になってしまい、MoJoさんが思わず笑ってしまうという場面もありました。

 

・MoJoさん「クッシーも宮菌(※MoJoさん流の宮内さんの独特の呼び方。宮内さんはMoJo菌と呼ばれています)も 
     テレビサイズという策を講じて来ております。そう来ると思ってました。」 
 観客笑。 
 MoJoさん「なのでMoJoもMoJoなりの策を講じてきました。なので次は誰も知らない曲です。『大戦隊ゴーグルV』!!」 
 観客「ぉぉぉおおおおおおおおおお」

 

09:大戦隊ゴーグルV-オルタネートバージョン- /MoJo 
10:太陽戦隊サンバルカン (1C) 
~We are the ONE~僕らはひとつ~ (1C)/串田アキラ 
-MC-

 

笑いと歓声の中、MoJoさんの代表曲の一つ特撮「大戦隊ゴーグルV」よりオープニング。こちらも「-オルタネートバージョン-」は観客が担当。 
更に串田さんへとバトンタッチされ、特撮「太陽戦隊サンバルカン」オープニングと特撮「爆竜戦隊アバレンジャー」よりエンディングと、 
掛け合いや合いの手、振り付けづくしで文字通り観客が一体になれる曲が続き、大盛り上がりとなりました。

 

・串田さん「今まで戦隊シリーズの曲が続いてたんだけど、気づいたかな?」 
 観客拍手。 
 串田さん「戦隊と言えばさ、皆さんの方が知ってるかな? 出るんだよね。今度、戦隊に戦隊じゃないヒーローが」 
 観客「おぉぉおおおおおおおおお」 
 串田さん「どういう感じに出てるのかな? その辺もお楽しみに!! じゃあ次はその曲!」

 

11:ジライヤ (1.5C) 
~機動刑事ジバン (1C)/串田アキラ 
12:特救指令ソルブレイン/宮内タカユキ 
-MC-

 

この日の数日前に特撮「手裏剣戦隊ニンニンジャー」への出演が報じられた特撮「世界忍者戦ジライヤ」よりオープニング。 
高揚感あふれる歌いっぷりが魅力の「ジライヤ」の後は、特撮「機動刑事ジバン」オープニングをシャープかつ力強く歌われました。 
入れ替わりで宮内さんによる特撮「特救指令ソルブレイン」オープニング。子供のコーラス部分では観客の大合唱が印象的でした。

 

・宮内さん「さっき『銀』を歌い終った時にもう終わりかなぁと思って帰っちゃった」 
 観客笑。 
 宮内さん「まいったね。脳梗塞をやると頭ヤられちゃうのかなぁ? まだ右半身が不自由だったりと後遺症はあるんだけど、

     もう治ったから大丈夫だよ!」 
 観客拍手。

 

13:海賊たち~宇宙海賊のテーマ~/宮内タカユキ 
14:電光アクションマシンマン/MoJo 
-MC-

 

特撮「海賊戦隊ゴーカイジャー」より「海賊たち」。ダイナミックな中に激しさと哀愁が漂う魅力全開の宮内さんの歌いっぷりに、 
本曲が宮内さんが歌う事を前提に作られたという事を再認識。続いてはMoJoさんによる「マシンマン」より「電光アクションマシンマン」。 
ソロライブでは盛り上がる一曲として馴染み深く、今回も観客の合いの手や、ライブならではのサビ前のスキャットと見所満載でした。

 

・MoJoさん「宮菌は話上手いよなぁ~。オレ、こう見えても……この通りだからさぁ」 
 観客笑。 
・この年に発売された「星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION」のお話。 
 MoJoさん「このしーでー(CD)に収録されている挿入歌で、ちょっとイントロが世界の国を旅する番組みたいなんだけど、 
     あれは作曲が大野雄二先生で、アレンジがいちひさいち先生かな?

     皆さんよろしければ一緒に歌ってください『OH! チャイルド』」

 

15:OH! チャイルド/MoJo 
-MC-

 

「マシンマン」より「OH! チャイルド」。雄大な大空を思わせるイントロでは滑空する飛行機のマネをされるMoJoさん。 
伸びやかで晴れやかな歌声を響かせつつ、間奏部分ではメロディを観客と一緒にスキャットされる場面もありました。

 

・串田さん、宮内さんも登場され、ここからはたっぷりとトークコーナー。 
・トークテーマは「歌詞について」。好きな歌詞、面白い歌詞、変な歌詞など。 
・MoJoさん「オレ、AMラジオの深夜放送を聞くのが好きなんだけど、この前急にクッシーの歌が流れてきてさ。♪男なんだろぉうって。 
     なんか芸人さんのラジオで、彼らが故郷から一旗揚げようとして、車を借りて東京に向かう時にクッシーの歌を聞いて 
     コンビなんだけど二人で涙流しながら歌って上京して、今成功してるって人の話を聞いたんだよ」 
 串田さん「おれ聞いた事あるかも。お笑いってハスキーな声の人かな?」 
 MoJoさん「そうかも。でその時にさ、やっぱりいい歌詞だなって思ったよ」 
 串田さん「あ、自分の歌詞の話じゃなくておれの歌詞ね」 
 MoJoさん「うん。あの歌さ勇気がわいてくる言葉が沢山あるよね。♪若さ若さってなんだ振り向かない事さ。

      愛ってなんだ……MoJoを愛する事です」 
 観客笑。 
 MoJoさん「違う違う。ゴメン。いつもこんなだからダメなんだよなぁオレ」 
 観客笑。 
 MoJoさん「宮菌のアレだっていいじゃん♪魂の兄弟たちよーってさ」 
 宮内さん「……照れちゃうなあ」

・宮内さん「俺ね、この前NHK-FMの生放送で石巻の石ノ森萬画館に行ったんだよね(※NHK-FM「今日は一日"特撮ソング"三昧」)。 
     その時に司会の方に♪超電子(フッフー)バイオマーンって、フッフーの合いの手をお客さんは練習してるんですか? って

     聞かれちゃってさ」 
 観客笑。 
 宮内さん「アレは練習したわけでもないのに、全国どこ行ってもやってくれるんだよね。誰が最初にやってくれたんだろ? 
     ちょっとなんか新興宗教の教祖になったように思っちゃうよね」 
 MoJoさん「え、違うの? 宮菌教」 
 観客笑。 
 宮内さん「またまた。自分だってMoJo菌教みたいじゃない? MoJo菌がみんなを蝕んでいく……」 
 観客笑。 
 MoJoさん「あんまりいいイメージないじゃん!」 
 宮内さん「クッシーはそういう感じじゃないもんね」 
 MoJoさん「だってクッシーは黄門様だもん」 
 串田さん「そうなの? どこ行っちゃったんだ歌詞の話は」 
 観客笑。

・MoJoさん「印象深いのは『ダイナマン』だね。挿入歌もそうなんだけど"夢"っていう言葉が多くて、

      今さらなんだけど"夢"って大事だなって思ったよ」 
・串田さんは「おれ、歌詞の中ですごい好きなのは"大好き"。"面白いことが大好きで 悪いことはゆるせない"とかね。 
      意外とヒーローの中で使ってる曲って少ないんだけどね」 
・串田さん「あと変な歌詞……変っていうか、変った歌詞は『侍合体シンケンオー』っていう曲の時に沢山あって、

     "どよもす"とか"気圧"って書いて"けおす"とかね。 レコーディングする時は譜面でもらうんだけど、ひらがななんだよね。

     だからどこで区切るかもわからなくて"威風堂々"と"いふ・うどうどう"って読んじゃった」 
 観客笑。 
 串田さん「あとこの前ライブで歌った『KA・BU・TO』は四文字熟語みたいに"円月風車"とか"疾風雷電"とかばっかりだったね」 
 宮内さん「それ覚えられたの?」 
 串田さん「ううん、覚えられなかった。来てくれた人もあんまり知らない曲だと思ったから無理矢理アクション入れて雰囲気を変えてみた」 
・MoJoさん「変わった歌詞だったらアレかな? 『アキバレンジャー』かなぁ?」 
・宮内さん「武器の名前とかも最初はわからなくてなんだろう?って思うよね」

・MoJoさん「タバコ辞めて5年になるけど……ちょっとプニョっちゃってさ」 
 串田さん「運動すればいいんだよ」 
 MoJoさん「クッシー凄いんだもんなぁ」 
 串田さん「せっかく辞めて健康になってきたんだからさ、やろうよ。そうしたらステージで凄く動けるから」 
 宮内さん「やれそうだね。いけそう」 
 MoJoさん苦笑。 
 串田さん「そうだ、歌詞の話だ」 
 MoJoさん「ニキニキニキニキ二木の菓子」 
 観客笑。

・MoJoさん、宮内さんが退場され、串田さんお一人に。 
 串田さん「ここからは自分たちの思い入れが深い曲を選んでみました。よろしく!」

 

16:宇宙刑事シャリバン (1C) 
~宇宙刑事シャイダー (1C)/串田アキラ 
-MC-

 

自分達が好きな曲コーナー。まずは串田さんが特撮「宇宙刑事シャリバン」、「宇宙刑事シャイダー」オープニングを連続で。 
串田さんがそれぞれに赤射、焼結のポーズをされる場面も。二曲とも串田さんを語るうえでは欠かせない曲であり、 
ライブでも盛り上がる楽曲なので、いわずもがなの盛り上がりっぷりでした。

 

・串田さん「やっぱり『宇宙刑事』は大好きです! 30年以上経ってもまだ歌っていられるのは嬉しい限りです。 
     みなさんとこうやって一緒になって歌えるから、歌手でいられるんだなぁって思います。 
     宇宙刑事は何年か前からか色々復活してるけど、来年以降もまた何かあればいいなぁ」

 

17:強さは愛だ/串田アキラ 
18:夢をかなえてダイナマン~萩原佐代子ヴァージョン~/MoJo 
-MC-

 

続いては「シャリバン」より根強い支持を集めるエンディング。観客の大合唱が心地い曲で、

串田さんは二番からはステージから客席へ降りられ、 文字通り観客と一緒になって歌わている様子は、

ライブでの観客の一体感を大切にされている串田さんならではの素敵な光景でした。 
がらりと雰囲気が変わりMoJoさんによる特撮「科学戦隊ダイナマン」よりエンディングを劇中で

立花レイ/ダイナピンク役の萩原佐代子さんが歌われたバージョン。 

アコギを基調としたカラオケで、しっとりとせつなくも伸びやかに歌われるMoJoさんは原曲とはまた違った魅力でした。

 

・MoJoさん「この曲は以前『アキバレンジャー』のイベントで、今は大俳優となった山形ユキオさんと一緒に出た時に歌ったんですけど、 
     本当は葉加瀬さんを演じた内田さんが歌われる予定だったんですけど、急遽出演出来なくなってしまいまったんですね。 
     そこで『MoJo、ちょっと歌ってくれないか』って連絡があって今のカラオケが渡されて、当日歌うことになったんです。 
     そうしたら実に気持ちがよくってですね。こういうのも悪くないなぁと思って歌わせていただきました」

・ここで水を飲む為に一旦舞台袖に向かわれ、ペットボトルをもって再登場されたMoJoさん。 
 MoJoさん「これはね、水というものなんですよ」 
 観客笑。 
 MoJoさん「キャップに"M"と書いてあります……だから宮菌と二人で飲むんです」 
 観客笑。 
 MoJoさん「アレ? なんか宮菌の匂いがする……」 
 観客笑。

・MoJoさん「クッシーと宮菌がライブをやってる姿を見て『あんなに歌を大事にしている人がいるんだ』と思って感動しましたね。 
     自分もライブをしてみようと思ったんで、二人がいなければ今のMoJoはライブをしてないと思います。 
     きっと、今でも暗ぁいスタジオミュージシャン生活を送っていたと思います」 
 観客笑。

 

19:若き旅人 2015ver./MoJo 
20:仮面ライダーBLACK RX/宮内タカユキ 
-MC-

 

アニメ「釣キチ三平」よりオープニングを、この年に発表された「CR釣キチ三平」で使用されているカラオケで。 
MoJoさんが若々しく伸びやかな歌声で歌われました後は、一転して宮内さんによる特撮「仮面ライダーBLACK RX」オープニング。 
シリアスな中に激しさと優しさが入り混じった宮内さんの歌声はとても素敵。最後は観客と一緒に「ぶっちぎるぜっ!!」と絞められました。

 

・宮内さん「ロックバンドでデビューしてまさか特撮を歌うようになるとは思わなかったんですよ。 
     作詞家の先生とプロデューサーさんが誰かのと間違えて俺がいたバンドの曲を流した時に

     『この歌手は今何してるんですか?』ってなって その後に俺がコロムビアに呼ばれたんですけど

     『明日までにこの2曲を覚えてきてください』って渡されたのが『シャリバン』と『ダイナマン』」 
 観客「ぉぉおおおおお」 
 宮内さん「『バイオマン』を歌う歌手の最終選考は終わってたんだけど、特別にってね。

     でも最初はね『なんだよ♪ダイダイダイダイダイナマンって』」 
 観客笑。 
 宮内さん「英語っぽく『ダイナメェン』って歌ったら怒られてね。若かったからね。

     レコーディングで『バイオマン』でも『バイオメェン』って歌ったら怒られてね」 
 観客笑。 
 宮内さん「『子供達には"マン"って言わないとわかんないよ』って言われたね。

     でも今でも『メン』じゃないかなぁって思ってしまう私です」 
 観客笑。 
・宮内さん「MoJo菌もね。話上手いよね。きっとクッシーと俺が歌ってなかったらライブしてないなぁ」 
 観客笑。

 

21:誰かが君を愛してる/宮内タカユキ 
22:疾風ザブングル/串田アキラ 
-MC-

 

続いても「仮面ライダーBLACK RX」よりエンディング。宮内さんのやさしい歌声に聞き入った後は、入れ替わりで串田さんが登場され、 
アニメ「戦闘メカ ザブングル」よりオープニング。途中で串田さんが「♪疾風のように」と力強く歌われた後、客席へマイクを向け、 
観客が「♪ザブングル ザブングル」と大合唱になる光景はとても素敵でした。

 

・串田さん「『ザブングル』といえば、こっちの『ザブングル』じゃないお笑いの方が有名だったけど、最近はどうしてるんだろう? 
     おれも『カッチカチやぞ』ってやればよかったかなぁ。イメージ違っちゃうかな」 
・串田さん「この前コロムビアの50周年に出て歌った時に、

     この曲を歌わなかったら生放送のコメントに『ザブングルは?』っていっぱい出たみたいですね。 ……他社だからねー」 
 観客笑。

 

23:乾いた大地/串田アキラ 
24:光速電神アルベガス/MoJo 
-MC-

 

ここからはロボットコーナーという事で、続いては「ザブングル」よりエンディング。串田さんの哀愁と生きる力を感じる 
ソウルフルな歌声に合わせるように観客も拍手、手拍子で参加した後は、MoJoさんによるアニメ「光速電神アルベガス」よりオープニング。 
MoJoさんのタフな歌声と軽快なステージング、高揚感たっぷりの曲調に合いの手や掛け合い満載で盤石の盛り上がりでした。

 

・MoJoさん「真っ赤な花が咲きましたよ!!」 
・この年にTBSで放送された特番「明石家さんまの芸能人かえうた王決定戦SP」にのこいのこさん、奥華子さん、DJ KOOさんと共に 
 "CMソングユニット WITH DJ KOO"として出演された際のお話。 
 MoJoさん「この前のAJFの楽屋で水木のアニキに『……出てましたね、見ましたよっ』って言われちゃってね。

     前にアニキもあの番組に出てたんだよね。 
     あの番組のリハーサルの時に後ろにアニキのでっかい写真が飾ってありましたもんね。いいなぁ~アニキ」 
・番組で小林亜星さんの事を歌う事になり"亜星"と呼び捨てにする事にかなり抵抗があったとか。 
 MoJoさん「オレ、亜星さんに『♪パッとさいでりあ~』とか『♪中村さんちもマックロードッ』とかでお世話になってたからさ。 
     アニメだと堀江さんがオープニングを歌われた『ダイケンゴー』のエンディング、♪宇宙の男っライガァー』とかね。 
     だからまいったなぁっと思ったんですよ。

     後から亜星さんの事務所から怒られたらどうしようと思いましたけど、今の所は大丈夫ですね」 
・共演したDJ KOOさんはすっごくいい人。

 

25:究極 サムライハオー 降臨!/MoJo 
26:バイオロボの歌/宮内タカユキ 
-MC-

 

ロボットコーナーの続いては特撮「侍戦隊シンケンジャー」より侍合体モウギュウダイオーと全侍合体サムライハオーのテーマ。 
てっきりアニメ作品のロボット縛りだと思っていただけに嬉しい不意打ち。MoJoさんのストイックで荒ぶるような低音がたまりません。 
続いて宮内さんが登場され「バイオマン」よりバイオロボのテーマの特別版。

緊張感あふれる宮内さんの歌声と観客と一緒になっての「バイオ」の連呼が聞きどころ。 
後奏では宮内さんによる「スーパーメーザー! バイオ粒子斬りッ!!」という掛け声とアクションをされました。

 

・宮内さん「『バイオロボ』からもう10曲くらい合体ロボを歌わせてもらってるんですけど、 
     自分が歌う事であのでっかいロボを思い浮かべてくれると嬉しいね。またいい所で歌をかけてくれるんだよね。 
     特に次歌う曲もいい所で流れてくれたね。宮内の声で選んでくれるっていうのはすごく嬉しいね」

 

27:烈車合体! トッキュウオー/宮内タカユキ 
-MC-

 

ロボットコーナーラストは宮内さんにとって久しぶりのロボットソング「烈車戦隊トッキュウジャー」よりトッキュウオーのテーマ。 
凛々しく清しい宮内さんの歌声が魅力。間奏では「乗車完了!」という宮内さんの掛け声を受け、観客も一緒に敬礼を行う場面がありました。

 

・串田さん、MoJoさんも登場され、再びトークコーナー。 
・宮内さんのこれからのライブの予定続々。活動的。 
・国内のみならず海外での活動も多かった串田さんですが、しばらく国内に。 
 MoJoさん「クッシーにしては珍しくない?」 
 串田さん「やっぱりみんながいるからね」 
・先程お話されたMoJoさんが聞いていたラジオはTBSラジオ「JUNK バナナマンのバナナムーン GOLD」。 
 「ギャバン」を泣きながら歌い上京してきた芸人さんはスピードワゴンのお二人だそうです。 
 串田さん「おれね、その前に彼らの番組出たんだよ。彼らが歌ってる後ろから出てきて歌ったんだけど、また泣いてた」 
・テレビ出演の話。 
 宮内さん「二人ともしょっちゅうテレビ出てらっしゃいますね」 
 串田さん「いや、そんな事ないよ」 
 MoJoさん「宮菌も出ればいいんだよ。オレなんかネタ切れだもん。『パッとさいでりあ』と『大五郎』歌ったらもうおしまいだもん」 
 串田さん「おれも出ても♪富士ぃーサファリパークくらいだもん」 
 観客笑。 
 宮内さん「俺さあんまりテレビって見ないけど、たまたま見た番組には必ずクッシーが出てるんだよ。で録画しようと思うと終わっちゃう」 
 観客笑。 

・串田さん「おれもさ、かえうたの番組出たことあるけど、かえうたってなかなか難しいよね」 
 MoJoさん「あんまり良くないよね」 
 串田さん「そうなんだよね。でもアレもちゃんと許可取ってるし、面白くしようとしての企画だからね。こういうもんかって思ったよ」 
 MoJoさん「クッシーまじめだからさ、ああいうのは出ないと思ってたんだよね……アニキは……やりそうだけど」 
 観客笑。 
 串田さん「たまに誘われるんだよね。『また一緒に出よう』って」 
 MoJoさん「宮菌出ればいいんだよ!」 
 宮内さん「俺出てもさ見てる人は『アンタ誰?』ってなるもん」 
 MoJoさん「大丈夫大丈夫。目立つ人と一緒に出ればいいよ。パンツ一丁の人とかさ」 
 観客笑。 
・串田さん「でもさ、やっぱりテレビに出るならたまには一曲しっかり歌いたいよね。普通に『ギャバン』一曲歌いたいよ。 
     よくアニソンでくくられてるけど、特撮ソングだけの番組もやってほしいなぁ」 
 MoJoさん「そこはクッシーが中心になってさ。ほらNHKの顔だから。『ステージ101』出てたから」 
 串田さん「デビュー当時ね。三年間もいたんだよ」 
 MoJoさん「クッシーもそうだけど、出てた人はみんないい人達でしょ? 知り合いだよ。ピーカブーの藤島さんと黒沢さんとか」 
 串田さん「うん。でもオレだけいい人じゃなかったんだよなぁ。すごく優等生って印象があってさ。おれ、いつもサボってた」 
 観客笑。 
 MoJoさん「クッシーみたいにちょっと違ってたのはアイツだよ、『ギャートルズ』の歌うたってた人」 
 串田さん「ああ、若子内?」 
 MoJoさん「そう! 若! 若くない」 
 観客笑。 
 串田さん「バンドやってたんだよ。ザ・バロンっていう。彼はベースだったんだよね。で、ギターが芹澤」 
 MoJoさん「あぁ、芹澤ね」 
 串田さん「それが『キン肉マン』の歌を作ってたんだよ」 
 MoJoさん「!! そーなの!?」 
 串田さん「そう。その時はチェッカーズとか中森明菜とか作ってたんだよね」 
・宮内さん「やっぱりいつも聞いてるほうが良いよね」

・ここで舞台袖から特撮「特警ウインスペクター」作中で主人公香川竜馬/ファイヤー竜馬が来ていた革のジャケットが登場。 
 宮内さんが着用されるため、一旦退場されました。 
・串田さんから色々お知らせがあり、革ジャケットを着て特捜手帳を持った宮内さんが登場されました。 
・MoJoさん「これいい革だよね」 
 宮内さん「羊なんだって」 
 串田さん「へー」 
 宮内さんに近寄りながら串田さんとMoJoさんの目が合いました。 
 MoJoさん「今、クッシーなにか冗談言おうとしたでしょ? 羊だけにメ~とか!!」 
 串田さん「いや、そっちだって!! なんか言おうとしたんじゃないの!?」 
 観客笑。 
 宮内さん「ウィンスペクターだけにMAYDAYのメイって?」 
 観客笑。 
 MoJoさん「上手い! 楽屋で黙ってると思ったらそれ考えてたな!?」 
・MoJoさん「宮菌はさ、自分の音楽のルーツってどんな所なの?」 
 宮内さん「いろんなものに影響を受けてきたね、ロックも好きだし、ポップスも好きだし。

     ジャズもR&Bも。洋楽だけのライブもやってみたいね」 
 MoJoさん「宮菌のブログとか見るといい時代の洋楽やってるよね」 
 宮内さん「70年代のロックとかを中心にやってますね」 
・串田さん「そういえばタカユキとはまだお互いバンドやってた頃に何度か会ってるんだよね」 
 MoJoさん「それはプロになる前とかの話?」 
 宮内さん「そうセミプロくらいかな?」 
 MoJoさん「六本木とか赤坂とか新宿とかで? デスコとかデスコチックとか言ってたね」 
 宮内さん「サパークラブとか言ってましたね」 
 串田さん「あの頃はチェンジバンドって言って入れ替わりでバンドがやるから対バンみたいになってたんだよね。そこで会ってたと思う」 
 宮内さん「会ってましたよね」 
 MoJoさん「……ふーん……オレその頃会ってない」 
 観客笑。 
 MoJoさん「いたんだよ。新宿御苑とかに。エレツクレコードがあったからね。アイドルフォークシンガーだったもん」 
 観客笑。 
 宮内さん「よく雑誌載ってたもんね。ファッションリーダーだったもん」 
 MoJoさん「影ちゃんがさ、当時のオレが載ってる雑誌『ヤングギター』を見つけてさ。

     女性もののシャツ着て27インチのGパン履いてたんだよ」 
 串田さん「やせなきゃねー」 
 観客笑。 

 

28:特警ウインスペクター/宮内タカユキ 
29:科学戦隊ダイナマン/MoJo 
30:宇宙刑事ギャバン/串田アキラ MoJo 宮内タカユキ

 

ここからラストブロック。まずは宮内さんによる特撮「特警ウインスペクター」オープニングテーマ。 
革ジャケットを着て特捜手帳を掲げて歌われるお姿は実に格好良かったです。続いてはMoJoさんが登場され「ダイナマン」オープニング。 
MoJoさんと観客一緒になっての大盛り上がり。余韻をそのままにラストは串田さんによる特撮「宇宙刑事ギャバン」オープニング。 
最後のサビになるとMoJoさん、宮内さんも合流され、会場全体で大合唱になりました。

 

-アンコール-

 

お三方がそれぞれを紹介されて退場されると、それまではバラバラだった拍手がアンコールを表す手拍子になり 
観客のそこここから「アンコール」の声が上がりました。

 

31:伝説/串田アキラ MoJo 宮内タカユキ 
-MC-

 

しばらくして流れてきたのは特撮Vシネマ「轟轟戦隊ボウケンジャーvsスーパー戦隊」のエンディング。 
が、ステージに登場されたはトップバッターのMoJoさんだけ。MoJoさんのパートが終わると、 
宮内さん、そして串田さんが客席の左右にある入り口から登場され、観客から大きな歓声がおこりました。 
その後、ステージ上にお三方が集合され、サビの部分では串田さんの扇動で、手を左右に振る動きが彩として加えられ、 
ライブのラストにぴったりの大合唱となりました。

 

拍手の中、串田さんから「最後は観客を三人でハイタッチをして見送りたい」という旨のお話があった後、 
宮内さんのお弟子さんであり、イベント会社eventbeckの代表である野本ひとしさんが観客をスムーズに誘導、 
串田さん、MoJoさん、宮内さんが観客ひとりひとりとハイタッチをしていき、「吠えろ! 熱き兄弟達」は終演となりました。

 

純粋なライブとしては8年ぶりとなった串田さん、MoJoさん、宮内さんの三人だけのライブ。 
この8年間、お三方それぞれに精力的に活動される中で色々な事があったと思うのですが、その色々を経て 

一緒にステージで歌われているお姿はもちろん、

ほのぼのとしたトークをたっぷりとされてるお姿を今も拝見できるのはとても嬉しかったです。

 


補足

 

・開演前に流れていたMoJoさんの楽曲のチョイス。 
 ゲーム機「セガ サターン」のCMに登場した藤岡弘、さん演じる「せがた三四郎」のテーマ「「セガサターン、シロ!」、 
 10年に流れた「ドン・キホーテ」のCMソング「情熱の人」や、

とみたいちろうとして発表した「風よロマンに針路を向けて」のカップリング曲「ライバル」 
 ニンテンドーDSソフト「燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2」でカバーされた「少年ハート」と、割と攻めた曲づくしでした。

 

・11年末に小脳梗塞発症を患われた宮内さんの闘病生活。 
 宮内さん「お医者さんがね『奇跡が起きた』って言うんだよ。『貴方みたいに余名三日って二、三回言ってるのにまだ生きてる』って。 
     でもね、生きるか死ぬかを決めるのは俺なんだよ! ……って偉そうなこと言っちゃうんだよね」 
 観客笑。 
 宮内さん「お医者さんにもそうだけど、看護師さんにもわがまま言ってね。でも『ウインスペクター見てました』って言われて……。 
     アレ、俺の事知ってたんだと思ったらちょっと恥ずかしくなっちゃってね……」 
 観客笑。

 

・プロンプターに「KA・BU・TO」の歌詞を映して読んでみるお三方。 
 宮内さん「これは難しいね」 
 MoJoさん「青龍朱雀……これは読める……円広志」 
 串田さん「違う、円月風車」 
 観客笑。 
 MoJoさん「天童死殺……天童死殺!? まずいじゃないっすか!!」 
 串田さん「違う違う、天童よしみさんじゃないから」 
 観客笑。

 

・串田さん「おれさ、デビュー当時、NHKの『ステージ101』で尾崎紀世彦さんの『また逢う日まで』を歌ったんだよね。 
     その時はあの曲がまだ今みたいにヒットする前でよく知らなくて。♪そのときー心鼻に顔ーって歌っちゃったんだよ」 
 観客笑。 
 串田さん「譜面だとひらがなで"そのときこころはなにかお"でどこで区切るのか、わからないじゃん?

     だから"その時心鼻に顔"だと思っちゃったんだよね」 
 MoJoさん「そのまま歌っちゃったんだ! クッシーはホントにいい人だなぁ」

 

・MoJoさん「オレなんかスタジオミュージシャンの時に早口言葉ばっかり歌わされて軽くいじめられたもん」 
 宮内さん「バンバンババーンとかも早いと言いづらいよね。病気しちゃってからは特にだけどさ」 
 串田さん「そうだよなぁ」 
 MoJoさん「いい部分だけ切ってもらって編集すりゃいいんだよね。なんならオレのスタジオでやるよ」 
 串田さん「スキャットと言えば『蒸着せよ! ギャバン』って曲があるんだけど、アレをパラパラにするんで新しく歌いなおしたんだよね 
     (※アルバム『ウルトラアニメユーロビートシリーズ 外伝 特撮王~フォーエバー渡辺宙明~』) 
     それがすっごく早くなってて口が回らなかったんで、宙明先生に『お手本お願いします』ってお願いしたよ」 
 観客「ぇぇええええ」 
 MoJoさん「えええええええええ」 
 宮内さん「それはクッシーにしか言えないことだよねー」 
 串田さん「そしたら先生、何て言った思う? 『私、歌手じゃないですから』」 
 観客笑。 
 MoJoさん「さすが先生!」 
 串田さん「先生マジに返してくれてさ。でもその後はすぐに健康のお話になるんだよね」 
 宮内さん「そうそう」 
 MoJoさん「ライブで先生が楽屋に来てくださるとだいたい健康のお話になるんだよね。だから帰りは健康になった気分になるなぁ」

 

・宮内さん「最初は"とみ・たいちろう"かと思ったけど"とみた・いちろう"なんだよね。

     "いちろう"って名前多いからさ。もう一人、いらっしゃったよね」

 

・串田さん「おれもロボット沢山歌ってるんだけどスパロボ(スーパーロボット魂)には出ないんだよなぁ。なんでかな?」

 

・宮内さん「病気なんかに負けて立ち上がれなくなったら、いつも自分の歌っている事がウソになっちゃうからね」

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