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カバー カーニバル イン サマー Take1

15.7.19 ライブハウス LANTERN

 

出演/MoJo

 

演奏/カラオケ Ag.MoJo Bon&Par&Co.竹内光男 Ba.森谷博隆 G&Co.小川武志 Ba.八木徹


 

初期のスーパー戦隊シリーズやCMソングなどを歌われているMoJoさんが、 
これまでにイベントやオリジナルとは別レーベルでカバーされてきた楽曲を中心に 
毎年夏に「夏だ! 祭りだ! カバーだZone!」というライブを開催されてきました。 
今回から装いも新たに「カバー カーニバル イン サマー」として二年ぶりに開催されました。

 

会場は渋谷神泉にあるライブハウス LANTERN。 
MoJoさんがホームグラウンドと位置づけられている本会場ですが、 
前日に会場のエアコンが故障。東京は35℃を越える猛暑日という状況がよろしくない中での開催となりました。

 

入場するとやはりエアコンは動いておらず、扇風機がそこかしこでフル稼働中。

 さらに各テーブルに氷の入ったバケツが配られ、おしぼりを浸して涼をとる事が出来るようになっていました。 
ステージ上には既にマイクスタンドやギター、パーカッションが設置してありました。

 

開演時間になるとオーナーの小川さんが今回のエアコンの故障についてお詫びを述べられ、 
熱中症等の諸注意と休憩中にLANTERNのすぐ近くにある小川さんがオーナーを務めている居酒屋 
おかめ茶屋を解放するというアナウンスをされた後、MoJoさんがご登場。 
ギターをセッティングしながら「無理はしないようにね」と観客をねぎらいつつ、いよいよ開演です。

 

01:Lantern Submarine 
02:およげ! たいやきくん~パラパラ2001~ 
-MC-

 

ビートルズ(The Beatles)を基調としたLANTERNにちなみ、ビートルズの楽曲でもあり、同名のアニメ映画の主題歌でもある 
「イエロー・サブマリン (Yellow Submarine)」を事前にMoJoさんのウェブサイトに掲載されていた

本ライブをイメージした替歌カバーで"出航"。 小川さんがコーラス、店長の竹内さんがボンゴとコーラスを担当され、

伸びやかでにぎやかなスタートとなりました。 続いては「ひらけ! ポンキッキ」の「およげ! たいやきくん」を

2001年にMoJoさんがパラパラバージョンとしてカバーされた曲。 
おそらくLANTERNでの披露は約10年ぶりとなる本曲をパラパラ風の動きを交え、声色をコロコロ変えながら歌われていました。

 

MoJoさん「今回はヒデ夕樹さんの歌を特集してみようと思うんですが、今から20年くらい前かな? 
     お昼にやっていた『上岡龍太郎にはダマされないぞ!』というテレビ番組でヒデさんと共演してるんですよ」 
観客「おぉぉおお」 
MoJoさん「確か小林亜星さんの特集かCMの特集かだったんだけど、ヒデさんはもちろん『この木なんの木』を歌っていらして、 
     オレは『パッ! とさいでりあ』を歌ったのかな? でもその時はさ"MoJo"としてはほとんど活動していなかったし、 
     ヒデさんが他にアニソンとかを歌われてるとか、全然存じ上げなかったんだよね」

 

MoJoさん「MoJoとしてライブをやる様になって、ヒデさんがどういう曲を歌っているかをショッカーに沢山教えてもらったんだよ。 
     カバーもそうだけど、ショッカーO野という男がオレをここまで導いてくれたんだと思うんだ。 
     今はちょっと自分なりのわがままで一人だけでライブをやらせてもらっているんで、申し訳ないんだけどね」 
     
03:海のトリトン(Go!Go!トリトン) 
-MC-

 

ヒデさん特集まずはライブでのカバーの先駆けになったアニメ「海のトリトン」のオープニングから。 
「Lantern Submarine」「たいやきくん」「トリトン」と海つながりでとても夏らしい構成。MoJoさんの伸びやかな歌声を堪能しました。

 

04:風よ光よ 
05:戦え!! 人造人間キカイダー (1C) 
06:ゴーゴー・キカイダー 
-MC-

 

続いては読売新聞記者鈴木美潮さんのイベント「特歌祭23~星雲と大海~」でカバーされた特撮「快傑ライオン丸」のオープニング。 
MoJoさんは会場に熱がこもってきた中、疾走感の塊のような曲を颯爽と歌われていました。合いの手も痛快な一曲です。 
続いては特撮「人造人間キカイダー」よりエンディングと「スーパーヒーロー作戦 ボーカルコレクション」でカバーされた

オープニングを立て続けに。 エンディングでは渋みの効いた歌声、オープニングで力強くは頼もしい歌声に合わせ、

観客も一緒になって歌っていました。

 

MoJoさん「みんな、暑いよね。ヒデさんコーナーが終わったら一回休憩にするからね」 
ここで方々の観客からMoJoさんを気遣う声。 
MoJoさん「オレは大丈夫だよ!! オレの上にはアニキがいるし、クッシーもいる、さらに上には御大いさおさんがいるんだ! 
     こんなことで負けていられないんだ!! この若さで!」

 

07:フラッシュ! イナズマン 
-MC-

 

ザ☆カインズの皆さんの「スペースカインズライヴ17 "宙"」にゲスト出演された際に歌われた特撮「イナズマンF」オープニング。 
最初の雄叫びから、全編パワフルな楽曲を軽快なステップと串田さんのモノマネを交えつつ歌いぬくMoJoさんのタフさに脱帽です。

 

08:駆けろ! スパイダーマン 
-MC- 
09:誓いのバラード 
-MC-

 

続いてはMoJoさんが「次の曲はヒデさんの曲の中でも一番好きな曲かも知れない」とお話された特撮「スパイダーマン」オープニング。 
ヒデさんのニュアンスを踏襲しつつ、MoJoさん独特の唸りを交えていらっしゃったのが印象的でした。 
ヒデさん特集の最後は「スパイダーマン」よりエンディング。哀愁と渋みの効いたMoJoさんの歌声に引き込まれるおもいでした。

 

MoJoさん「本当は前半途中なんだけどごめん、一旦休憩ね。みんなは平気かも知れないけど、オレ、死んじゃうから」 
観客笑。


~休憩~


10:APOLLO 
-MC-

 

MoJoさんいう所の"前半の前半"が終わり"前半の後半"はアニメ「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」初代オープニング。 
作中のアフリカを想起させる壮大なスケールの楽曲を、MoJoさんは独特の伸びやかな広がりのある歌声で表現されていました。

 

11:君の青春は輝いているか 
-MC-

 

続いてはMoJoさんが尊敬してやまないというささきいさおさんが歌われた特撮「超人機メタルダー」よりオープニング。 
いさおさんを意識された節回しを交え、MoJoさんは真に迫るメッセージを迫力の歌声でダイナミックに歌われていました。

 

MoJoさん「いさおさんはね、オレよりキーがちょっと低いんですよ。クッシーはオレよりちょっと高い。 
       人のレンジって面白いよね。オリジナルキーで歌うのってちょっと、大変だよね(いさおさん風のイイ声)」 
観客「似てるー」 
MoJoさん「ありがとう、やっぱり声と足の長さは似るのかなぁ」 
観客笑。 
MoJoさん「……いつも戦隊"魂"でいさおさんの横に立つのがツラくて……」 
観客笑。

 

12:正調おそ松節 
-MC-

 

1988年に放送されたアニメ版「おそ松くん」の日本一でホンジャマカなオープニング。久しぶりに聞く事が出来ました。 
原曲以上に声色を様々に変え、節回しもコロコロ変え、情感たっぷりに歌われるMoJoさんの表現力の幅をたっぷり味わえました。

 

MoJoさん「長年のスタジオミュージシャン生活がこういう変な声を作り出せたんですね」

 

13:Night&Day 

 

"前半の後半"ラストは鈴木美潮さんのイベント「三兄弟祭」でカバーされたフランク・シナトラ氏のスタンダードナンバー「Night&Day」。 
ゴージャスでおしゃれで華やかな楽曲を、やわらかく伸びやかに歌われているMoJoさんの表情はとても楽しそう。

 

MoJoさん「『おそ松くん』歌った後にこの曲って変な選曲だったなぁ。でもそれもいいよね」


~休憩~

 

しばらく休憩があった後、ステージ上では再び楽器がセッティング。 
MoJoさんがアコギとカズー、オーナーの小川武志さんがギター、竹内さんがパーカッションとカズー、

スタッフの森谷博隆さんがベースを担当されます。

 

14:Lantern Submarine (途中まで) 
-MC-

 

いち早くセッティングを終えられたMoJoさんは、ギターを何気なく爪弾かれながら「Lantern Submarine」を再び歌われるも、 
途中で終えてしまい、観客をモヤモヤしたさせて遊ばれていました。

 

・20代の頃に使っていたものの、スタジオミュージシャンとして活動しはじめてからは使わずにいたギターを 
 メンテナンスして使用しているので、ニスの具合がよろしくない。サイキックラバーのJOEさんと同じギターだとか。

 

15:ウルトラマンの歌 
-MC- 
16:ウルトラセブンのうた 
-MC-

 

「みなさんと歌える歌を」という事で、まずはアニソンの中でもスタンダード中のスタンダート「ウルトラマンの歌」。 
森谷さんのベースが心地よくビートを刻まれながら観客と大合唱。最後のシメが一拍多くなってしまっても、

みなさんは即座に合わせられていました。 暑くて冗談の調子が出ないというMoJoさんに、

竹内さんがさらっとツッコむMCをはさみつつ、続いて「ウルトラセブンのうた」。 
いぶし銀な小川さんのギターが光り、こちらも合唱&口ホルンで観客も参加。

最後のシメ直前の一瞬無音になるタイミングでお店の電話が鳴り、 
MoJoさんはすかさず「電話です」と笑いに変えられながら、ラストはビシッと合わせてシメられました。

 

・MoJoさん「なんというタイミングでしょう!」 
 竹内さん「リハでは一回も合わなかったのに」 
・LANTERNのみなさんと入れ替わりで、MoJoさんとは古い付き合いである八木さんがベースをスタンバイ。 
 MoJoさん「歌とかギターはどうでもいいんです。八木さんのベースに注目してください」

 

17:レゲエダイナマン-科学戦隊ダイナマン- 
-MC- 
18:若き旅人(途中まで) 
-MC- 
19:若き旅人 
-MC-

 

八木さんのベースに観客の視線が集まるなか、「科学戦隊ダイナマン」のオープニングをレゲエ調のアレンジでカバー。 
オリジナルとは全く違うけだるげなアレンジは、何度聞いても病みつきになります。 
続いても別アレンジのカバーで、8ビート調になったアニメ「釣キチ三平」のオープニングを。 
しかし1番のサビに入るところでMoJoさんのギターの音が出なくなるアクシデントが。 
MoJoさんが「全部僕が悪いんです!」と観客を和ませながら、ギターやシールドを交換して再度仕切り直し。 
ポップになった「若き旅人」は、夏らしいさわやかな空気を醸し出していました。

 

八木さんを送り出しMoJoさんお一人に。 

MoJoさん「みんな大丈夫? あと2曲で休憩にするからね。自分のために休むみたいだけど……」

 

20:OH! チャイルド 
-MC-

 

「星雲仮面マシンマン」の挿入歌をボサノヴァアレンジでカバー。曲前にMoJoさんから観客へ指導のあった追っかけコーラスも華やかに、 
おしゃれで少しビターな味わいになった「OH! チャイルド」は、こちらも夏らしい雰囲気でした、

 

MoJoさん「オレの友達で一回だけここにも来て歌ってもらったことがある"若"。若子内悦郎ってのがいるんだけど、 
     "ちのはじめ"って名前で『ギャートルズ』のかまやつさんのヤツ。あれ歌うたってるんだよね。 
     今日は、それを弾き語りでやってみようと思います」 
観客「おぉぉおおおおおおおおお」

 

21:やつらの足音のバラード 
-MC-

 

アニメ「はじめ人間ギャートルズ」より、若子内さんがちのはじめ名義で歌われたエンディング。今回初披露。 
アコギ一本で素朴に歌うMoJoさんの姿は"とみたいちろう"スタイルに近く感じ、とても似合っていました。

 

~休憩~

 

ここで最後の休憩。 
MoJoさん「耐えに耐えたライブも終盤です! 最後は自分が好きな曲を集めました!」

 

22:燃えてヒーロー 
23:ハッスル! 
24:超獣戦隊ライブマン 
-MC-

 

ラストコーナーは06年に放送されたNHK-BS「BS永遠の音楽大全集 アニメソング大全集」でカバーされた「キャプテン翼」オープニングから。 
軽々としたステップで颯爽とさわやかに歌われた後、間髪入れず「まだハッスルするぜ!」と

テレビアニメ「かいけつゾロリ」オープニング。 さらにそのまま戦隊シリーズ「超獣戦隊ライブマン」オープニングへ。

最初の「オー!」や恒例になった「どっかーん!」もナチュラルハイな盛り上がりでした。

 

25:あしたに生きるぜ! 
26:ゼッコーチョー! 
-MC-

 

ライブ「スーパー戦隊"魂" VI 2012」のアコギコーナーで"スーパー戦隊ボンバー7"としてカバーされた「ライブマン」エンディング。 
軽快ながら歌詞をしっかりと噛みしめつつ歌われた後、続く「まじめにふまじめ かいけつゾロリ」のオープニングでは

躍動感あるステージ披露。 ライブ終盤でさらに熱がこもった会場で「燃えてヒーロー」からここまでを、

ほぼノンストップで歌われたMoJoさんのスタミナと力強さに圧倒されました。

 

MoJoさん「ラスト2曲! 今度は今の歌を歌います。みんなも歌ってくださいね『なんじゃモンじゃ! ニンジャ祭り!』」 
観客「おぉぉぉおおおおお」 

 

27:なんじゃモンじゃ! ニンジャ祭り!

 

前途の「特歌祭23~星雲と大海~」で歌われた当時放送中「手裏剣戦隊ニンニンジャー」エンディング。 
MoJoさんの男伊達な歌いっぷりと観客の盛り上がりはカーニバルにピッタリの大花火を打ち上げたようなにぎやかな一幕となりました。

 

28:バトルフィーバーJ-オルタネートバージョン- (1C) 
~大戦隊ゴーグルV-オルタネートバージョン- (1C) 
~科学戦隊ダイナマン (1.5C)

 

カバーカーニバルのラストはやはり聞きたいオリジナル曲。MoJoさんが歌われたスーパー戦隊シリーズをメドレーで。 
「バトルフィーバー」ではウィスパーボイスで歌ったり、志村けんさん風に声色を使ったり、 
「ゴーグルV」では一転してきりりとした歌声で魅せ、「ダイナマン」では間奏で観客に感謝を述べられたりと 
熱気あふれる会場の中で30曲近くを歌われたと思えない歌いっぷりを見せられていました。

 

ここでMoJoさんがLANTERNのスタッフの皆さんと八木さんを改めでご紹介。 
さらに竹内さんからMoJoさんへグラスビールが渡され、観客とカンパイ。

MoJoさん「あぁ~。色々ビールのコマーシャル歌ってきたけど、今日のビールは最高だなぁ。 
      エアコンは申し訳なかったけど乗り越えられたのはこれもみんなのおかげです。ありがとうございました!」

 

拍手の中、「カバー カーニバル イン サマー Take1」は終演となりました。 
これまでカバーされてきた曲をまとめて聞く事が出来るのはカバーライブの醍醐味ですが、 
ライブタイトルにちなんでか、海やお祭り的な楽曲を中心に聞けたのはこれまでにない趣向の選曲で新鮮。 

加えてご自身が歌われた「ダイナマン」や「若き旅人」、「OH! チャイルド」をアコギ一本で 
独自のアプローチでアレンジされた曲のコーナーが設けられたのもとても新鮮でした。

またエアコンが故障してしまった為、これまでにない熱の充満した会場の中で、 
アップテンポの楽曲を連続で歌われたMoJoさんのタフさには感嘆するばかり。思い出に残るライブになりました。


 

補足

 

・エアコンの故障もあってか、今回はトークは少な目で、テンポよくスピーディに進んでいきました。

 

・阿佐ヶ谷は好きな町。

 

・「行きつけのイタリアンレストランでいさおさんとバッタリ」というお話をいさおさんのモノマネ付きで。

 

・「『また夏に会えるよね』……会えないはずなんですけどね。日程的に」

 

・「やつらの足音のバラード」のようにMoJoさんによるご友人の曲のカバーは 
 今までと異なった趣向でとても興味深く、シリーズ化を期待したいところです。

 

・MoJoさん「『やつらの足音のバラード』は若がここで歌った時のカラオケがあるんだよね。 
      最初はそのカラオケで歌ってみようと思ったんだけど、原曲よりキーが少し低いんですよ。 
      若がキーを下げたのかなぁ。もしかしたら低いカラオケしかなかったのかもしれないね。 
      でもやっぱり原キーでやった方がいいと思って、今回はアコギで演らせてもらいました」

 

・電車に乗ったときにかまやつさんと間違えられたことがあるMoJoさん。

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