top of page

KAGE☆STAR Project LIVE! ~ROCK JAPAN~ 東京公演

12.2.19 恵比寿LIQUID ROOM

 

出演/影山ヒロノブ

 

演奏/kagestars(Vo&G&Ag.影山ヒロノブ G.田崎慎也 G.寺園健二 B.坂本堯之 Dr.山内康雄 Cho&Vo.原田謙太)

    井上俊次(Key)

コーラス/原田謙太

 

 

世界中にこの歌とどけるんだ。

 

 

「DRAGON BALL Z」や「聖闘士星矢」など、数々のアニメ、特撮ソングを歌われている影山ヒロノブさん。

"アニメソング界のプリンス"の二つ名を持つ影山さんも、ロックバンドLAZYでデビューされてから、

2012年でデビュー35周年を迎えられました。

今やアニメソング業界の中堅として、ベテランからは元気な弟分、若手からは頼れる兄貴分として、

アーティストの中でも唯一無二の存在になっています。

また、ブラジルをはじめとして海外でも精力的にライブ活動を行っているほか、

シンガーソングライターとしてもご自身がリーダーを務めるJAM Projectをはじめ多くの楽曲を手がけられています。

 

2月18日は影山さんのお誕生日。毎年ご自身のバンドBROADWAYと共にバースデーライブを行っていましたが、

2012年は同2月にオリジナルソロアルバム「ROCK JAPAN」の発売を受けてのアルバム発売記念ライブとして開催。

バックバンドも従来のBROADWAYのみなさんでは無く、アニメ「トランスフォーマー アニメイテッド」や

特撮「トミカヒーロー レスキューファイアー」のエンディングを手掛ける"本気のアニソンバンド"Reyのメンバーを中心に

"kagestars"という新バンドを結成。「KAGE☆STAR Project」としてのこれまでとは異なるアプローチでのライブ、

「KAGE☆STAR Project LIVE! ~ROCK JAPAN~」として大阪、東京のツアーで開催されました。

今回は東京公演のレポートです。

 

東京公演の会場は恵比寿LIQUID ROOM。

影山さんが歌われたアニメソングがBGMとして流れている会場内に入ると、既に多くの観客が開演を待っていました。

ステージ向かって左にギターとベース、後方にはドラムがあり、中心にマイクスタンドを挟み、

コーラス用マイクスタンドとギターというセット。奥の壁には「ROCK JAPAN」のロゴマークがあしらわれた旗が掲げられていました。

開演時間になるとBGMが消え、場内が暗くなり、いよいよ「KAGE☆STAR Project LIVE! ~ROCK JAPAN~」の開演です。

 

00:Ray of Hope ~Anthem of KAGE☆STARS~

 

「ROCK JAPAN」より、ライブで出囃子として使える曲を作るという構想から生まれた一曲目が流され、

観客の歓声の中、曲の中頃まで来ると、ライブグッズである「KAGEYAMA HIRONOBU × SNIPEHEAD コラボツナギ」を

着たバンドメンバーがセッティング。そしてサングラスをした影山さんが登場すると、更に歓声が大きくなりました。

01:ROCK JAPAN

 

「ROCK JAPAN」のタイトルチューンでライブスタート。力いっぱいにRockしている影山さんの歌声はCD以上で、

バンドの鋭い生音の迫力で聞くと、一層魅力を増します。曲調に合わせ、照明も激しく明滅。

02:Another heaven ~愛の名のもとに~

-MC-

 

「ROCK JAPAN」の曲順通り続いては「Another heaven ~愛の名のもとに~」。印象的なラジオボイス部分は原田さんが担当。

ラブソングでありながらアルバムの中でも一際ヘヴィーな曲調は、生で聞くとより重量感を感じました。

 

影山さん「いらっしゃぁーい」

観客「わあああぁあああああ」

影山さん「えーいよいよ、今日がツアーラストです!!」

原田さん「昨日が初日でしたけどね」

影山さん「うるせえよ!」

観客笑。

影山さん「えー長かった全国ツアーも最終日になりました」

観客笑。

 

影山さん「ここでで、オレのおニューのギターをお披露目したいと思います!」

スタッフさんによっておニューのエレキギター"Kage☆Star"が影山さんに手渡されます。

影山さん「ギターメーカーのESPにオリジナルギターを注文しました!」

観客「ぉおおおおおぉおおお!!」

影山さん「スペックは世界の高崎晃(※LAZYのギタリスト)と同じにしてくれとお願いしました」

観客「ぉおおおおおぉぉおぉおおおおおおお!!」

影山さん「まぁ、オレにそれほどのスペックが必要かどうかはわからへんけど、

    せっかく作ったんで、今日は顔見せ程度に何曲か弾いてみたいと思います!!」

 

03:Achilles

 

Kage☆Starを携えて奏でられたのは、2005年に発売されたアルバム「Cold Rain」より「Achilles」。思わぬ選曲。

アコギを弾かれているお姿はよく拝見するのですが、バンドをバックにエレキギターを弾かれる影山さんのお姿はとても新鮮でした。

 

04:C.C.R (Crazy Cyber Riders)

-MC-

 

続いては「ROCK JAPAN」より、文字通りサイバーな疾走感が心地いい「C.C.R (Crazy Cyber Riders)」。

エレキギター三本という分厚いサウンドと競うような影山さんのラウドなボーカルは迫力満点。

 

Kage☆Starがスタッフさんに引き取られ、ここからはハンドマイクに持ち替えてのステージ。

 

影山さん「昨日の大阪はここより少し狭い所やったんでめちゃくちゃ暑かったんやけど、今日もあっついなぁ…ナハハハ」

雨男の異名をとる影山さん。

影山さん「予報だと今週末の天気は大荒れってなってたんやけど、今日は快晴!

      昔は毎年バースデーライブをやるこの時期、だいたい雨か雪で大荒れだったんやけど、

      ここ数年はそんな事は無く、昨日の大阪も今日も、見事に晴れました。雨男返上です!! あばよ遠藤正明!」

遠藤さんにも雨男の異名があります。

 

影山さん「さぁ、ここからはアルバム以外の曲をやります。去年発売したままになってる歌とか、今日演らへんとあかんやろぉ?」

観客「おぉおおおおおおおお!」 

影山さん「じゃあまずは、『牙狼<GARO>』がらみから、こういうやつ(パチンコを操る動作)からいきます!! こういうやつ、ね」 

観客「おぉおおおおおおおぉおおおお!」

 

05:呀~Tusk of Darkness~

 

特撮「牙狼<GARO>」のスピンオフ作品「呀<KIBA>~暗黒騎士呀鎧伝~」を元にしたパチンコ機「CR 暗黒騎士呀鎧伝」の主題歌。

激しい曲に底光りのする影山さんの歌声が冴えます。「キバ!」の部分では手を牙に見立てて振り上げられていました。

 

06:覚悟完了!

 

ドラムのビートが刻まれ、奏でられたイントロはOVA「覚悟のススメ」より、影山さんのライブでは定番となっているエンディング。

シンセサイザーの無いバンド演奏は、より攻撃的な印象を受けました。最後のサビの重なる部分では原田さんがボーカルを務める場面も。

 

07:Everlasting Love

-MC-

 

「ROCK JAPAN」の中でもアニソンっぽい曲。JAM Projectの楽曲の片鱗がうかがえる曲で、観客も乗り易い印象を受けました。

最後のサビに入る部分でタメずにそのまま歌ってしまい、悔しそうにする影山さん。

 

影山さん「っわぁ~くやしいわぁ。好きな曲やのになぁ……誰や! 歌いだしをあんな風に編曲したんは!!」

おもむろに原田さんの方を向く影山さん。

原田さん「……俺じゃない事は確かです」

観客笑。

 

影山さん「えーここで、バンドのみんなにはお休みいただいて、その間、オレ一人で働きます」

Reyの皆さんとドラムの山内さんはいったん退場され、影山さんお一人でのアコースティックコーナーへ。

アコギコーナーの準備が進む中、スタッフの桑垣徹さん(通称:くわやん)のコラボツナギ姿をまじまじと見つめる影山さん。

影山さん「くわやんはいつからオートバックスで働いてるん?」

観客笑。

影山さん「やーそのツナギ、Reyのみんなが着るとパンクロッカーに見えんのに、

     くわやんが着るとなぜかオートバックスの人に見えんねん」 

 

影山さん「じゃあアコギの最初はいわくつきの曲です。最初はクリスマスソングの予定やったんやけど、

     アルバムの発売が延期延期になって、結局ウィンターバースデーソングになっちゃった曲です」

 

08:Birthday eve

-MC-

 

アコースティックコーナーの一曲目は「ROCK JAPAN」より、飾らない等身大のラブソング。

とても影山さんらしい、素朴な印象の曲がアコギ一本だとより趣きを増します。

 

ここからはバンドの皆さんも合流し、それぞれの楽器をアコースティック楽器に持ち替えて参加されました。

 

TBS系音楽バラエティ「EXILE魂」に出演されたお話。

影山さん「てっきりEXILEのみんなと歌えるのかと思ったら、オレ一人で『CHA-LA HEAD-CHA-LA 』歌って。

     野沢雅子さんと一緒で。いや、野沢さんは歌わへんよ?

     野沢さんの歌う『CHA-LA HEAD-CHA-LA 』ってどんなんやろ…聞いてみたいけど。

     みんな背が高くて、もぉ、スーツの上からでもアスリートな筋肉してるってわかるんすよね。

     出番の前に楽屋で『緊張すんなぁ~』ってマネージャーと二人でソワソワしてたらドアがノックされて、

     開けてみたらEXILEの皆さんがダァ~って並んでるんすよ。

     でみんなが『今日はよろしくお願いします!!』って一斉に礼してくれて。

     もう思わず『いやぁ、そんな~いいですぅ~』って恐縮しちゃって」

観客笑。

影山さん「ほんで挨拶が終わって、少ししたらまたドアがノックされて、開けたらリーダーのHIROさんがいるんですよ。

    『今日は出演して頂いてありがとうございます』ってプレゼントくれたんすよ。

    いろいろ入ってて『月刊EXILE』って本にはHIROさんの上半身裸の写真! もう腹筋が仮面ライダーみたいに割れてんの!」

観客笑。

影山さん「他にもEXILEのジャージが入ってたんすけど、最初『わ~い! EXILEからジャージもらっちゃった~』って浮かれてたんやけど、

     よっく見たら、ジャージの肩と尻の所に『Hironobu kageyama』って名前が入れられてるんすよ!」

観客「ぉおおおおおおお~」 

影山さん「ほんでそれ見た時、てっきりEXILEに入れって事なのかと思ったんすよ」

観客笑。

影山さん「ま、それは冗談として、なんてったって今間違いなく人気の人達じゃないっすか? でも全然偉ぶらずに、すっごい謙虚なんすよ。

    リーダーのHIROさんもええ方で、年はオレの方が格段に上なんやけど、

    リーダーで社長じゃないっすか? どっかで聞いたことあんねんけど」

観客笑。

影山さん「リーダーで社長で偉ぶらない……オレも見習わなきゃあかんなぁ……

    あ、ここはしゃべるトコやなかったな。後で呼べば良かった。ごめんな」

バンドのみなさんに平謝りの影山さん。

影山さん「バンドのみんなとやる曲は、アルバムの曲がなかなかできへんかった時に

    『あぁ…なんで出来ないんやろぉ…オレって不甲斐ないなぁ、

    ♪ふがいないぜ~おれはぁ……!!? ええやん!!』って出来た曲です」

観客笑。

影山さん「すかさず録音。オレはカセット派やから再生と赤いボタンを一緒にガチャって押して録音しました」

 

09:フガイナイゼ! ~song for Stardust Punks~

-MC-

 

「ROCK JAPAN」の中でも郷愁溢れるセンチメンタルな、ほろ苦い大人のラブソング。

タイトルの「フガイナイゼ~」のフレーズが印象的で、ライブだと影山さんの泣きの歌唱を存分に堪能できました。

 

影山さん「なにわろとんねん。失礼なカメラマンやな」

ステージ間近で写真を撮っているカメラマンさんをイジる影山さん。

影山さん「アコギ最後の曲は『フユソラ』っていう曲です。歌詞に『もし君が泣きたい時はいつもそばにいて魔法の歌を歌ってあげる』

     っていうのがあるんすけど、失礼なカメラマンやLantisのスタッフまっつ~なんかが

    『影山さんの身体の中からどうやってこんな歌詞が出るのか不思議です』って言われて……なんでやねん!」

観客笑。

 

10:フユソラ ~君の未来 君の幸せ~

-MC-

 

一変、「ROCK JAPAN」の中でもやさしく、さわやかでみずみすしいラブソング。

アコースティックコーナーは三者三様、それぞれの曲の表情の違いを体感でき、ライブの醍醐味を感じました。

 

スタッフさんによってアコギのセッティングが撤収されていき、ここから再びバンド演奏に。

 

影山さん「さぁみんなまだまだいけるかぁあああああ!!?」

観客「ぉおおおぉぉおぉおおおおお!!」

影山さん「今日はROCKコンサートだぜぇええええ!!?」

観客「ぉおおおぉぉおぉおおおおぉぉおおお!!」

影山さん「じゃあ、滅多にやらない洋楽カバーでROCKしようぜぇええ」

 

11:Kids Wanna Rock

 

バンドコーナーに戻っての一曲目は影山さんのライブでは珍しい洋楽のカバー曲。Bryan Adamsの「Kids Wanna Rock」。

疾走感あふれるロックな曲調をどこまでもパワフルに歌われる影山さん。途中で原田さんがボーカルを担当される一幕もありました。

 

12:SONIC DRIVE/& 原田謙太

 

そのまま間髪いれずに突入した曲は、なんと! アニメ「ソニックX」より、影山さんが高取ヒデアキさんとデュエットされた「SONIC DRIVE」。

難曲を見事に歌う原田さんと見つめ合い、間奏では競うようにジャンプし合う影山さんはとても楽しそう。

 

13:Rock steady

 

「ROCK JAPAN」より、それまでの影山さんの楽曲とは違った趣きの「Rock steady」。

LADY GAGAさんの曲を彷彿とさせるダンサブルな曲だけに、影山さんは終始踊るように歌われていました。

 

14:AXEL TRANSFORM/Rey

-MC-

 

影山さんが衣装替えの為に一旦退場され、Reyのみなさんのステージ。

曲はアニメ「トランスフォーマー アニメイテッド」の初代エンディング。

Reyのみなさんは自分達の曲だけに活き活きと演奏され、CDとは比べ物にならない迫力で、大先輩に任された場を盛り上げられました。

 

影山さん「今のは『トランスフォーマー』のエンディングやってんな」

原田さん「そうです」

影山さん「オープニングはオレらJAMやねん。もういっこそんなんあったな。

     えーっと…なんやったっけ? !! あ、『レスキューファイアー』!!」

原田さん「はい!」

影山さん「ええ曲やったのになぁ、知らんうちに変なのが体操おどるやつになってしまって…」

「トミカヒーロー レスキューファイアー」の二代目エンディング「レスキュー体操」を歌っているのはきただにひろしさんです。

原田さん「イベントで大ウケでしたねぇ」

影山さん「そうなん?」

原田さん「ホントですよ! もう物凄いウケてました!」

影山さん「…ひろしのくせに。おのれひろしっ」

 

影山さん「Reyや康雄みたいに若い世代といっしょにや演ってきましたが、ここからはちょっと古い曲をやります。

     古い曲をやるには、古い仲間を呼ばなきゃいけません。ゲストキーボード、ポッキー!!!」

拍手の中、影山さんと同じLAZYの一員"Pocky/ポッキー"であり、Lantisの代表取締役でもある井上俊次さんがご登場。

影山さん「井上君がキーボードで参加してくれるので、ここから何曲かは井上君と一緒に懐かしい曲とかをやります!!」

観客「ぉぉぉおおぉおおおおおおおおおお!!」

俊次さん「ちょっとその前に。影山君、51歳へようこそ」

何とも言えない顔をする影山さん。

 

15:Angelique ~永遠の約束~

 

俊次さんを迎えての一曲目は、OVA「アンジェリーク 聖地より愛をこめて」より、LAZYが担当したオープニング。

大好きなこの曲がまさか聴けるとは思いませんでした。サビで「今 目を閉じて 跪いて」歌詞のとおりに跪かれる影山さんが素敵。

 

16:Blind Man

 

こちらもLAZYの曲で、アニメ映画「トワノクオン」のエンディング「Reckless」のカップリング曲。ロストラブソングの様でありながら、

LAZYのメンバーの心境を歌ったものと考えると感慨深くあります。後奏で情感たっぷりに音楽に身を委ねているステージ上の様子が印象的でした。

 

17:エンブレム ~名も無き英雄達へ~

-MC-

 

アニメ「よみがえる空 -RESCUE WINGS-」よりJAM Project名義で担当されたエンディング。

東北地方太平洋沖地震から一年が経とうという時期にこの曲を生で聞け、感じ入るものがありました。

 

影山さん「えー。誕生日とか年とかはええんですけど、今年でこの世界に入って35年目になりました」

観客拍手。

影山さん「良い事、悪い事いろいろありすぎたんすけど、今こうして、現役で歌ってられるのはみんなのおおかげです!!

観客拍手。

影山さん「そして言っときますけど、LAZYはまだあります。解散したわけじゃありません」

観客笑。

影山さん「LAZYがあって、ソロになって、アニソンと出会って、JAMのリーダーになって。

    今はJAM Projectのリーダーとして、JAMを少しでもステップを上げて行きたいと思っています。

    そのためなら、多少の犠牲はいとわない。たとえ自分のアルバムの発売が遅れても…」

観客「ぇえええ」

影山さん「無理やもん! だってJAMやってソロの曲書いてなんて無理だもん!!」

 

影山さん「井上君にはもう一曲、残ってもらって。キーボードが無いとできへん曲をやります。

    この曲は2012年のボクのテーマソングです。もう雨男なんて言わせない。

    サブタイトルは『僕は晴れ男』。『明日天気になれ!』!!」

 

18:明日天気になれ! ~僕は晴れ男~

-MC-

 

「ROCK JAPAN」の最後に収録されている曲。気取らないメッセージソングを楽しそうに、ポジティブに歌う影山さん。

最後のサビでの歌が重なる部分でメインを務めた原田さんは、影山さんの唸るニュアンスを見事に取り入れられていました。

 

演奏が継ぐく中、俊次さんが拍手で見送られ、いよいよラストブロック。

 

影山さん「ぉ~しこのまま最後まで、ぶっちぎるぞぉぉおおおおおおおお!!」

観客「ぉぉおおおぉぉおおおおおお!!」

 

19:GET THE WORLD

20:鬼神童子ZENKI

21:聖闘士神話 ~ソルジャードリーム~

 

ラストブロックは怒涛のアニソンづくし。世界に目を向けている今の影山さんにシンクロする様な

アニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP」オープニング「GET THE WORLD」で明るい"陽"の盛り上がりを見せると、

続くアニメ「鬼神童子ZENKI」オープニングではヘヴィな"陰"の盛り上がりを見せ、

影山さんの「ラストソォオング!!」の声で始まったアニメ「聖闘士星矢」の二代目オープニング「聖闘士神話 ~ソルジャードリーム~」では、

ステージ上のパフォーマンスに観客がコーラスで応え、ライブならではの一体感を醸し出しました。

 

-アンコール-

 

ノンストップの盛り上がりを終え、影山さんとReyの皆さんと山内さんが退場されると、

熱気も冷めないうちに観客からアンコールが沸き起こります。

しばらくの間、アンコールが続いていましたが、場内が明るくなり、今回のライブTシャツ姿のReyの皆さんと山内さんがご登場。

軽快にリズムが刻まれていく中、キラキラにデコレーションされたライブTシャツ姿の影山さんが再登場。

 

影山さん「ありがとぉーう!! まだまだいけるかぁあぃ!!?」

観客「ぉぉおおおおぉおおお」

影山さん「後ろのみんなもいけるかぁあああい!!?」

観客「ぉぉおおおおぉおぉおおおおお」

 

22:CHA-LA HEAD-CHA-LA

23:WE GATTA POWER

-MC-

 

アンコールは影山さんの代名詞的なアニメ「ドラゴンボールZ」のオープニングを立て続けに披露。

直撃世代なReyのみなさんの熱の入った演奏に応えるように、影山さんのパフォーマンスもパワフル。

影山さんは「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で原田さんにメインボーカルを任せる場面もありました。

「CHA-LA HEAD-CHA-LA」はReyのみなさんのカバー版とも違う、

「WE GATTA POWER」共にギターを全面に押し出したバンドアレンジでした。

 

ここで改めてバンドメンバーの皆さんから一言づつコメントがありました。

影山さん「今回Reyのみんなと演ろうってのは、オレが無理矢理言ったアイデアなんすけど、なんでReyとやろうかと思ったというと、

    BROADWAY(影山さんのバンド)はホントに最高なんやけど、今回は失敗してもいいから、がむしゃらに演奏するような

    そんな若いバンドと一緒にやりたくて。そんなバンドってオレの周りにはReyくらいしかいなかったんですよね。

    みんな3カ月も前から自分達だけで練習してくれて、まだアルバムの曲できて無い頃からみんなで集まってくれてなぁ。

    ありがとうな」

 

影山さん「今日はみんなホントにありがとう。最高です!!」

観客拍手。

影山さん「ラストのラストはヒカルドと一緒に作った曲です。この曲は10年前、オレは串田アキラという大先輩と一緒に、

    何もわからないまま、マネージャーもいない、ギャラも出ない状態でブラジルに行った時の気持ちを歌った曲です!!

    『CROSS WORLD』!!!!」

 

24:CROSS WORLD ~俺達のフロンティアスピリット~

 

ライブのラストは「ROCK JAPAN」の中でもキャッチーでアッパーな、

ブラジルのアニメイベント「Anime Friends」のテーマ曲を想定して作られた曲。

海外へ赴くアニソンシンガーの想いを歌ったこの歌を、影山さんは声の限り、想いの限りを振り絞るように歌われていました。

 

曲が終わると影山さんの合図でバンドの皆さんもステージ前方へ集合されました。

影山さん「えー。今日が終わって明日から、オレもReyも康雄もそれぞれの音楽の道を歩き出します。どうか応援よろしくお願いします!!」

影山さんの挨拶の後、出演者、観客一緒になって万歳三唱。

 

閉演BGM:Karma

 

拍手の中、バンドの皆さんが退場され、影山さんお一人に。

観客の歓声と拍手が入り混じる中、影山さんは笑顔で観客を見まわすと、

ステージの中央で深々と頭を下げられ、名残惜しそうに退場されました。

影山さんが見送られると、会場が明るくなり「KAGE☆STAR Project LIVE! ~ROCK JAPAN~」東京公演は終了しました。

 

アルバム発売記念ライブという事で「ROCK JAPAN」の曲を中心に、ライブでは定番となっている代表曲はもちろん、

なかなか聞く事が出来なかった曲、是非聞きたかった曲も聞く事が出来ました。特に「Angelique ~永遠の約束~」は感激でした。

 

アニメソング界でも中堅格の影山さんが、若手期待のReyの皆さん、山内さんと作り出した今回のステージは、

LAZYのミッシェル、ANIME JAPAN FESの影ちゃん、JAM Projectのリーダーと、それぞれの側面を見せながらその中のどれでもない、

"今"の影山ヒロノブさんによる、ガムシャラかつエネルギッシュな空間でした。

まさに熱狂と呼ぶにぴったりな、これぞロックといえるパワフルなライブでした。

補足

 

・開演前のBGMは「バーニング・ファイト-熱戦・烈戦・超激戦-」や「無敵の鬼神」、「超ヒーロー伝説」など

 思わずニヤリとするような選曲でした。

 

・これまで影山さんのライブと言うと観客は女性の方が多い印象がありましたが、今回は男性が多めな印象でした。

 

・俊次さん「影。なんかさ、康雄と一緒にやってるとさとひぐっつぁん(※LAZYのドラム樋口宗孝さん 08年逝去)と一緒にやってるみたいだね」

 影山さん「ひぐっつぁん程怖くないけどな。叩いてる時にボーカルの方を全く見ないトコとかそっくり。アレ見る度にチックショーって思う」

 観客笑

 影山さん「それは冗談やけど、康雄はひぐっつぁんのホントに最後の方のローディーやったからなぁ」

 俊次さん「横で弾きながら見てたんやけど、ほんまにひぐっつぁんの弟子やなぁって思う。Reyくん達もがんばってるしね」

 

・ラストの怒涛のアニソンづくしは90年代育ちの身にとってはたまらないものがありました。

 私達と同じ年の頃のReyの方々も同じ思いだったのではないでしょうか。

 

・物静かなギター寺園さんはええヤツ。でも話を聞き逃す。

 

・小柄なベースでリーダーの坂本さん。

 影山さん「一番ちっちゃいヤツがリーダーでええの? JAMは一番、二番、三番目がリーダーやで。

       だにぃ~なんてオレの胸のあたりまでしか背ぇないもん」

 感極まって今にも泣き出しそうな坂本さん。

 影山さん「ほんなら、ひとつになる?」

 「DRAGON BALL Z」のフュージョンのポーズをとる影山さんと坂本さん。

 影山さん「これ失敗すると何になるんやったっけ? …えっと…ゴテンクスがぁ…?」

 観客から口々に色々な言葉が飛び出します。

 影山さん「えーっとベクーやったっけ? ………君らぁ、『DRAGON BALL』知らへんのぉ?」

 

・ギターの田崎さんは次回のReyのライブではバスケットボール選手のデニス・ロッドマンの様な髪形になるとか。

 

・「Angelique ~永遠の約束~」の時に俊次さんに「Good!」と親指を立てられ、感無量のドラム山内さん。

 

・影山さんへの想いや初対面の時の事を情熱的に語る原田さん。

 情熱的すぎて腕時計を見る仕草をする影山さん。

 

・原田さん「俺、大分出身なんすけど、影山さんと一緒にステージに立つ事をオカンに電話で報告したんです。

      オカンは喜んでくれたんですけど、その後、なんて言ったと思います? 

      『それよりアンタ、Lantisって会社しっとぅと?』」

 会場笑。

 原田さん「『Lantisって会社ばアニメソングを沢山やってるそうばい?』って……」

 影山さん「ナハハハ。そうばい」

 原田さん「『オレ、そこに所属してるんですけどっ! 4年前からっ!!』」

 会場大笑。

 

・最後の曲前に、今回の音響監督を担当されたTAKEOさんご登場。

 ドラムの山内さんの双子の兄でありJAM Projectのライブでギターを担当されています。

 TAKEOさん「最初にLantisの会議室で話を聞いた時はどうなるかと思いましたし、Reyとはリハーサル中は何度も衝突しました。

        はらけん(原田さん)とは殴り合いにまでなりました」

 影山さん「そうなん?」 

 原田さん「いやいやいや」

 TAKEOさん「でも彼らは一生懸命頑張ってくれました!! 今日は、朝まではらけんと飲みます!!!」

 観客「おおぉぉおお」

 影山さん「ちょっと待て。はらけん、酒呑めへんやん!!」

 TAKEOさん「じつはコイツいけるんすよぉ~」

 影山さん「そうなんっ!?」

 原田さん「ちょっと待って下さいよっ!!」

 影山さん「こいつぅ~」

 

・万歳三唱の前にステージに搭乗した山内さん。客席にスティックを何本も投げまくる。

 影山さん「みんな気をつけてな。昨日大阪で、はらけんの投げたアクセサリーが当たって痛かった

      ってネットで女の子が言ってたらしいから」

 平身低頭の原田さん。

 

・JAMのライブと同様飛びまくる影山さん。

 影山さん「福山芳樹には負けへん。福ちゃんは飛びながら顔が苦しそうに歪んでく。それを見てるのが楽しいねん。

      でも、はらけんはふわふわ飛びよる。そこがあかんねん。ふわふわ飛んだらあかん」

bottom of page