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スーパー戦隊"魂"IV 2010

10.11.14 Zepp Tokyo

 

出演/ささきいさお 堀江美都子 MoJo 串田アキラ 宮内タカユキ 影山ヒロノブ 速水けんたろう

    山形ユキオ 高取ヒデアキ 遠藤正明 サイキックラバー Sister MAYO NoB 谷本貴義 高橋秀幸  

    (主題歌発表順)

 

司会/ショッカーO野

ダンス/Sister's(?)

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)

演奏/Super Rescue Band(G.鍋島圭一 Ba.吉岡満則 Dr.瀧本裕 Key.松原博)

 

 

力を合わせろ、スーパー戦隊。

 

「スーパーロボット魂(SRS)」、「スーパーヒーロー魂(SHS)」、「アニソン女子部」、

「スーパーアニソン魂(SAS)」などのライブシリーズが展開される中、

メタルヒーローに特化したライブ「メタルヒーロー魂」と同じくSHSの流れをくみつつ、

歴代の戦隊ソングを歌われた歌手の方々が一同に集合し、開催された「スーパー戦隊"魂"(SSS)」。

04年の初演以来、06年、08年と二年ごとに開催され、毎回大熱狂を呼びました。

 

08年の「スーパー戦隊"魂"III 2008」から2年、会場をShibuya O-EASTからZepp Tokyoに拡大、

更に初の大阪公演も実現と、規模を拡大して「スーパー戦隊"魂"IV 2010」が開催されました。

今回は東京公演のレポートです。

 

会場は前途のZepp Tokyo。

開場前の待機場所には多くの人がつめかけており、今回のSSSへの期待の高さを改めて体感しました。

入場するとステージにはバンド、コーラスのブースがセッティングされ、

後方には「SSS スーパー戦隊"魂"IV 2010 "TOKYO"×"OSAKA"」のロゴマークが入った旗が掲げられていました。

 

-MC-

 

開演時間になると、司会のショッカーO野さんが川崎で仮面ライダーオーズとの激闘を終えてご登場。

後楽園ゆうえんち、東京ドームシティスカイシアターのかつての名物司会者である

なりた洋さんを思わせる節回しを織り交ぜながら観客を鼓舞しまくり。

 

ショッカーさん「本日は皆様をナビゲートさせて頂きます、今日限定、"データスO野"デス」

 

ショッカーさんのトーク中にバンド、コーラスの皆さんがスタンバイ。

 

ショッカーさん「盛り上がってくれるかァアアア!!?」

観客「おおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「ん盛ぉり上がってくれるかァアアア!!?」

観客「おおおおおおおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「スゥーパァー戦っ隊っ?」

観客「スピリィィイイイイイイイイイッツ!!」

ショッカーさん「開演です!!」

観客「ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

期待に満ち満ちていた観客の歓声の中、聞こえてきたのは…

 

爆発の中を疾走するマシンのエンジン音。

01:進め! ゴレンジャー/ささきいさお 堀江美都子

-MC-

 

放送当時の効果音から珠玉のイントロが流れ、いさおさんと堀江さんがご登場。

石ノ森先生作の美しい歌詞を、力強く勇ましい"宙明節"にのせて阿吽の呼吸で歌いあげるお二方。

30年以上たった今も、いつ聞いても色あせない魅力に満ち満ちていると感じました。

 

堀江さんを見送り、いさおさんお一人に。

いさおさん「『ゴレンジャー』をミッチとレコーディングしたのが35年くらい前、

        まだ生まれて無かった人もいるかもしれないけど、まさか50周年を迎えられるとは思ってなかったよ」

観客拍手。

いさおさん「ありがとう! じゃあ次は、『ジャッカー電撃隊』!!」

観客「おおおおおおおおおおおおおおお!!」 

 

02:ジャッカー電撃隊/ささきいさお

 

雰囲気ががらりと変わり、シリアスかつ重厚な趣きの「ジャッカー電撃隊」の登場。

軽快なテンポの曲調といさおさんの哀愁たっぷりの歌声、カインズの皆さんのコーラスは「魅力」の一言です。

 

03:バトルフィーバーJ-オルタネートバージョン-/MoJo

 

唸りを上げるイントロと共に駆け抜けてきたMoJoさん。「フィーバッジェーィ!」も勇ましいオルタネートです。

合の手、手拍子もさることながら、「ひとりひとりは~」からの振り付けの一体感は楽しくてグッときます☆

 

04:太陽戦隊サンバルカン/串田アキラ

-MC-

 

続いては「サンバルカン」の登場。串田さんのソウルフルでカラリとした唄声と共に、観客全員で大合唱です。

間奏でショッカーさんが登場されて、「太陽戦隊」の名乗りと敬礼をされると、会場が大歓声に包まれました。

 

串田さん「うぉっス!!」

観客「おおおおおおおおお」

串田さん「みんな、"若さ"ってなんだぁっ!?」

観客「ぅお? おおおおおおおお」

串田さん「"若さ"ってなんだぁああ!!? "若さは"ぁッ!!?」

串田さん&観客「プラズマァアアアアアアア!!」

 

05:若さはプラズマ/串田アキラ

 

「サンバルカン」の初代エンディング。やさしく語りかけるような串田さんの唄声は、

原曲よりさらに太陽の元気を届けようと唄われているような印象を受けました。

 

06:大戦隊ゴーグルV-オルタネートバージョン-/MoJo

-MC-

 

MoJoさんの勇ましい歌声と共に、ゴーグルV・ゴーゴー!!、大合唱、コーラス、合の手、手拍子、

Vサイン、スキャット等々、ライブの醍醐味を凝縮したこの曲。今回も空間一体となって楽しみました☆

 

MoJoさん「99年の『スーパーヒーロー魂』に初めてMoJoとして参加して、もう10年以上になるけど、

      今もこうしてMoJoとして歌わせてもらって、オレ、凄く、うれしいよ!」

 

07:科学戦隊ダイナマン/MoJo

-MC-

 

「ゴーグルV」とはまた違ったシリアスかつ"願い"が込められたMoJoさんの歌声が魅力的な「ダイナマン」。

二番終わりにはMoJoさんが「カモン、ショッカー!!」とショッカーさんを呼び込まれ、「科学戦隊」の名乗りを披露。

最後は観客と一体になって「ダイナマァアアアアン!!」

 

ショッカーさんが合流され、MoJoさんと共に串田さんを呼び込まれました。

ショッカーさん「クッシー、MoJoにいお二人が揃われたなら、この方をお呼びしましょう、宮内タカユキさん!!」

拍手の中、この年の9月に左膝の皿を複雑骨折してしまい、リハビリ中という事で松葉杖姿で宮内さんのご登場。

観客から宮内さんへの声援がおくられる中、スタッフさんによって椅子が用意され、

串田さん、MoJoさんが補助する中、宮内さんは椅子に座られてのトーク。

 

宮内さん「みんな、ごめんね」

ショッカーさん「いつのまに新帝国ギアに改造されちゃったんですか」

宮内さん「ごめんね、こんな恰好だけど歌わせてもらうよ」

ショッカーさん「宮兄の想いは歌で皆さんに届くと思います!!」

 

08:超電子バイオマン/宮内タカユキ

-MC-

 

近未来的かつシンフォニックな曲調と、歌詞に込められたメッセージに背筋をただされます。

療養中とはいえ、圧倒的迫力の宮内さんの歌声が会場内を包み込み、その迫力は凄まじいものでした。

そして間奏中にはショッカーさんが登場され、SSS史上初となる「バイオマン」の名乗りが!

 

宮内さん「ほんとごめんね、ちょっと膝のお皿を複雑骨折しちゃって、

           バラバラになったのをワイヤーで集めるっていう手術は無事に終わったんだけど、

     ちゃんと歩けるまでもうちょっと時間がかかるんだ…。

     いつも『昨日より今日を強く生きようぜ!』ってなんて言ってるのになぁ…」

 

09:バイオミック・ソルジャー/宮内タカユキ

-MC-

 

一転して軽快なテンポで使命感あふれるメッセージが込められている「バイオマン」エンディング。

観客からの合の手「B・I・O・M・I・C!!」は宮内さんへの激励と感じられ、感慨深く思いました。

 

観客から大声援をおくられつつ宮内さんが退場され、ショッカーさんの一人に。

ショッカーさん「『バイオマン』はちょうどボクが戦隊の現場を卒業した作品だったので、

          今、宮兄の歌声を聞いていて当時を思い出していました」

 

ショッカーさん「さぁ、次も『マン』です! 『マン』といえばこの方、K・A・G・E!! KAGEちゃんで『電撃戦隊っチェンジマン』!!」

 

10:電撃戦隊チェンジマン/KAGE

-MC-

 

駆け抜けるイントロと共にKAGEこと影山さんご登場。2010年放送から25周年を迎えた「チェンジマン」。

登場からあっという間に会場全体を渦を巻く熱気に包み込んでしまえるのは、影山さんだからこそ。

 

影山さん「昨日、シンガポールでJAMのライブをやって、今日朝一で帰ってきて、衣装だけ持ってこっちに来ました」

観客「おおおおおおおおお」

影山さん「だもんで、ナチュラルハイっす、ナッハハハ」

 

11:光戦隊マスクマン/影山ヒロノブ

-MC-

 

全編疾走の塊のような曲調に、そこにシャープな影山さんの歌声が合わさってもう最高です。

個人的に小さい頃に最も聞いていた戦隊主題歌の一曲でして、当時がフラッシュバックした思いでした。

 

影山さん「じゃぁ、影山ヒロノブ、『マン』三部作ラストは、こぉの曲だぁああああああああ!!」

 

12:鳥人戦隊ジェットマン/影山ヒロノブ

-MC-

 

優しく語りかけるような歌詞と、さわやかさあふれる影山さんの歌声が素敵な「ジェットマン」。

さながら大空を飛ぶ勢いの爽快感と熱狂が会場内にあふれ、なんともいえない爽快な光景でした。

 

ショッカーさん「先程、レッツゴー飛び出してくれた影ちゃんですけど、ホントにレッツゴー飛び出さなかいけないんだって?」

影山さん「今、渋谷でLAZYのリーダー、ひぐっつぁん(樋口宗孝さん)の追悼ライブがやってて、

     悪いんやけど、今から渋谷にいかなあかんねん」

ショッカーさんと観客に見送られて影山さんはここでZepp Tokyoから渋谷C.C.レモンホールへ。

 

ショッカーさん「さあ、みんなまだまだパワーはのこっているかぁあああああ?」

観客「おおおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「続いてはパワーを超えたパワー。"超力"の戦士の登場です! 速水けんたろうさんで『オーレ! オーレンジャァア』!!!」

 

13:オーレ! オーレンジャー/速水けんたろう

-MC-

 

速水さんの正統派ヒーローヴォイスと"じわじわ来る"曲調はライブで体感すると高揚せずにはいられません。

「とびきり熱い 5人の仲間」の部分を「とびきり熱い ここにいる仲間ぁぁああーっ!!」と替えて歌われたものですから大盛り上がり。

 

速水さん「こんばんはぁあああ!!」

観客「こんばんはぁあああああああああ」

速水さん「けんたろうおにいさんでーすっ!」

観客「おおおおおおおおおおおおお!!」

速水さん「二週間前に、久し振りにNHK『おかあさんといっしょ』のファミリーコンサートに参加して、

     今日はそこと全く違う雰囲気なので、舞台袖に来るまで切り替えが大変でした。」

会場笑。

速水さん「じゃあ、残念ですけど、次が最後の曲…」

観客「ええええええええええええ」

速水さん「…今の気持ちいいね。もう一回、いい? …最後の曲になりました」

観客「ええええええええええええ」

速水さん「ありがとうございます。でも曲が増えるわけじゃないんですけどね」

観客笑。

速水さん「最後は、えー、これは初披露…かな? 最終回に流れた…」

観客「!!!!!!! ぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

速水さん「…もう一回、いい? …最終回……」

観客「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

速水さん「…最終回……」

観客「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

14:虹色クリスタルスカイ/速水けんたろう

 

感無量。この曲が聞ける日を待っておりました。「超力戦隊オーレンジャー」の最終話「愛の勇者たち」エンディングテーマ。

未来への期待と希望と、少しの哀愁を全部をひっくるめ、高らかに歌い上げる速水さん。たまらないってばないです。

 

15:バーサス! スーパー戦隊/Project.R (高取ヒデアキ YOFFY 谷本貴義)

-MC-

 

なだれ込むように登場された、高取さん、YOFFYさん、谷本さんらProject.Rの面々が歌うのは今回が初披露となる、

当時テレビ朝日系列で放送されていた「スーパー戦隊VSシリーズ」のテレビ編集版「スーパー戦隊VSシリーズ劇場」主題歌。

印象的に繰り返される「バーサス!」での観客がふりあげる拳の一体感はとても壮観でした。

 

スタッフの皆様が何やらセッティング、ショッカーさんも合流。

・ショッカーさん「先程『バイオマン』で現場を卒業したんですけど、『シンケンジャー』の劇場版で

        戦闘員、ナナシ役で25年ぶりに戦隊シリーズに復帰したんですよ」

 高取さん「おおおおお」

 ショッカーさん「最新作『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック on 銀幕』ですか?

         あれでもね、撮影に参加したんですよ!」

 高取さん「ナナシでですか?」

 YOFFYさん「ナナシ俳優?」

 ショッカーさん「雨で中止」

 会場笑。

・ここからはSSS初となるアコギコーナー。

・高取さん、YOFFYさん、谷本さん、ショッカーさんに加えて、アコギのバンマスJOEさんと

 串田さん、MoJoさん、宮内さん"魂の三兄弟"の皆さんが合流され、「スーパー戦隊ブラザーズバンド」集合。

・楽器は谷本さんがピアニカ、JOEさんがギター、宮内さんがコンガ、YOFFYさんがタンバリン。

・ショッカーさん「初のアコギコーナーということで、僕も張りきって名乗りますよ!」

 

16:シークレット カクレンジャー/スーパー戦隊ブラザーズバンド

-MC-

 

アコギ一曲目は「忍者戦隊カクレンジャー」オープニングがSSS初登場。当方どストライク世代でございます。 

「カクレンジャー」と同じく忍者がモチーフの「ハリケンジャー」を歌われている高取さんや

「カクレンジャー」の挿入歌を多く歌われている宮内さんが本曲を歌われているのは、とても感慨深かったです。

間奏になると予告通り、ショッカーさんによる「忍者戦隊」の名乗りも披露され、大盛り上がり。

 

YOFFYさん「今日も朝早起きして『スーパー戦隊VSシリーズ劇場』見てきました!」

ショッカーさん「おお!」

YOFFYさん「そして『仮面ライダーオーズ』で串田さんの声も聞いてきました!!」

ショッカーさん「あぁ! タトバタトバね……生で聞きたいよね?」

観客「おおおおおおおおおおおおおお!」

串田さん「え、でも戦隊じゃないのに、いいの?」

ショッカーさん「せっかくだから、生で聞きたいよねぇえ?」

観客「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

串田さん「…タカ! トラッ! バッタッ!!! ♪タトッバッ!! タトバタットォッバァッ!!!!」

生"タトバ"に観客大盛り上がり。

 

ショッカーさん「もう一曲! アコギでお届けしたいと思いますが、これはまず聞いて頂きましょう!」

17:星獣戦隊ギンガマン/スーパー戦隊ブラザーズバンド

-MC-

 

アコギ二曲目は"銀河を貫く伝説の刃"がSSSに初登場。ステージ上も観客も、「あの人にとどけ!!」とばかりに大合唱。

多少の節回しの違いや歌い忘れもありましたが、観客やショッカーさんが見事にカバー。

こういった光景もライブ、セッション、アコギコーナーならではだと思いました。

途中、高取さんが原曲を歌われている希砂未竜さん風の歌い方をされる場面も。

 

スーパー戦隊ブラザーズバンドな皆様が見送られつつ、バンドの皆さんも再登場。

 

ショッカーさん「アコギコーナーは『カクレンジャー』と『ギンガマン』でしたっ。

                  いつか全部並べて聞いてみたいよねぇっ!! 来年は戦隊シリーズ35周年ですけど…ねっ。

                  まぁ"来年の事を言うと鬼が笑う"って言いますけど、続いては鬼より怖いこの人の登場ですっ!!

                  今歌ったのは『ギンガマン』でしたけど、『ギンガマン』…ね。

                  『ギンガマン』繋がりでいきましょう!! 山形ユキオさんに歌って頂きますっ!! 

                  『獣装光! 正義よ輝けぇっ!』」

 

唸れ、ギンガの光。

18:獣装光! 正義よ輝け!/山形ユキオ

-MC-

 

紫の煌めく甲冑の様な衣装の山形さんが歌うは「SHS01"冬の陣"」以来9年ぶりとなる「獣装光!」。

山形さんの歌声は原曲でも相当な破壊力でしたが、年月を経て更に強力に。もう大感激です。最高です。

 

紫の煌めく甲冑の様な衣装を脱がれ、アニマル柄のエスニックな装いの山形さん。

山形さん「…みんなぁ…ギンガマン、好きぃ?…」

観客「おおおおおおおおおおおおおお!!」

山形さん「……♪ギンガレェオン ギンガルゥッコン ギンガリィラァ…」

おもむろに「見せつけろ 星獣魂!」を口ずさむ山形さん。たまらんです。

山形さん「…何聞きたぁい?」

観客が口々に曲名を吼えます。

山形さん「…じゃぁ、『ガオ』いくぅ?」

観客「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

19:ガオレンジャ-吼えろ!!/山形ユキオ

 

Summon Spirit of the Earth. 戦隊主題歌の中でも圧倒的存在感の「ガオレンジャー」。

山形さんの百獣の王を思わせる野太い歌声に扇動されて、観客も地響きのような盛り上がり。

 

20:White light~ガオホワイト 冴のテーマ~/堀江美都子

 

Tiger Ranger GAOWHITE. 「ガオレンジャー」より"麗しの白虎"ガオホワイトのテーマ。

動物柄に羽根の髪飾りというワイルドな衣装の堀江さん、凛とした迫力は原曲以上。

特に間奏でのアドリブ部分は、デビュー40周年を迎えても他の追随を許さないまさに"女王"の風格。

 

21:ハリケンジャー参上!/高取ヒデアキ

-MC-

 

風が哭き、颯爽と高取さんが参上。水が舞うようにしなやかでパワフルな歌声と、

「3つの心を合わせたら」などのアジテートの凄まじさに呼応する観客。さながら大地が震えた様でした。 

 

22:爆竜戦隊アバレンジャー/遠藤正明

23:We are the One~僕らはひとつ~/串田アキラ

-MC-

 

荒ぶるダイノガッツ。いつも以上にのびやかに元気莫大と歌われているご様子だった遠藤さん。

サビの「アバレアバレ~」の部分では曲に合わせて、本気爆発とばかりにグルグル回る回る。

遠藤さんが勇気で驀進された後、間髪入れずに、串田さんが無敵の竜人魂をブチ込め、唄う・ゾ!

呼応する様にその気で躍進して数千人が一体となって「アバアバ」と踊っている光景はときめきの白眉でした。

 

ショッカーさん「楽しいなぁ…仕事なのにこんなに楽しんじゃっていいのかなぁ…」

この間、スタッフさんがマイクスタンドをセッティング。

ショッカーさん「ここからは後半戦です。後半なのにまだ登場されていない出演者の方がいるというね。

        さぁ、お待たせしました、ウメコ! ジャスミン! 鉄幹!」

客席最前列で「特捜戦隊デカレンジャー」のデカピンク"ウメコ"、デカイエロー"ジャスミン"、

デカブレイク"テツ"のコスプレをしていた観客の方々へ語りかけるショッカーさん。

ショッカーさん「続いてはサイキックラバーの登場だ!! 『特捜戦隊っ!! デカレンジャァアアアアア!!』」

 

24:特捜戦隊デカレンジャー/サイキックラバー

 

エマージェンシーコールが流れる中、5年ぶりにデカスーツを身に纏ったサイキックラバーのお二人が登場。

未だに根強い人気の「デカレンジャー」だけに、観客もフルブラストな凄まじい盛り上がりでした。

 

25:呪文降臨~マジカル・フォース~/Sister MAYO

 

「魔法戦隊マジレンジャー」エンディング。高らかに鳴り響くイントロと共にMAYOさんとダンサーの方々がご登場。

後半の呪文の連呼ではMAYOさんと観客が交互に唱え合い、さながら魔法にかかったかの様なうねりを感じました。

 

MAYOさんとダンサーの皆さんが退場され、ステージ上が暗くなると、入れ替わりで遠藤さんがご登場。

 

遠藤さん「たのしんでますかー?」

観客「おおおおおおおおおお!!」

遠藤さん「じゃぁ次は懐かしい『マジレンジャー』から『魔神合体マジキング』聞いてちょおだぁい」

 

26:魔神合体! マジキング/遠藤正明

 

Unite five MAJIN! Change into MAGIKING! 勇壮かつ厳粛な曲調と、魔神の王を高らかに讃えあげた

遠藤さんの逞しい歌声は原曲よりも一層のびやかでまさに「無敵の魔力 あまねくオーラ」といった趣でした。

 

27:轟轟戦隊ボウケンジャー/NoB

-MC-

 

鳴り響く煌めくイントロに期待も"熱く"、"迅く"颯爽としながらも"深く"さわやかな歌声を響かせるNoBさん。

マイクスタンドを"高く"掲げ軽々と操り、呼応するように観客から「ゴー! ゴー!」と合いの手が"強く"入ります。

 

ショッカーさん「N・o・B! NoBちゃんでしたぁー! この『轟轟戦隊ボウケンジャー』は

         ちょうど戦隊シリーズ30作目でした。30作目という事で記念の作品も作られました…」

観客ざわざわ。

ショッカーさん「それではお呼びしましょう、魂の三兄弟でぇええす!!!」

串田さん、MoJoさんが松葉杖の宮内さんに進度を合わせるようにご登場。

ショッカーさん「五年前の石ノ森萬画館のイベントでこのお三方とイベントを行ったのが

        "魂の三兄弟"のきっかけでしたから、"魂の三兄弟"五周年ですよ」

観客「おおおおおお」 

ショッカーさん「それでは、お三方に新たなレジェンドを作って頂きましょう! 『伝説』!」

 

28:伝説/串田アキラ 宮内タカユキ MoJo

-MC-

 

「轟轟戦隊ボウケンジャーvsスーパー戦隊」より。念願叶ってSSS待望の初披露です。

お三方それぞれの個性が、いい意味でぶつかり合って織りなす歌の共演もさることながら、

時折、宮内さんを気遣いつつ、肩を組んで歌われる串田さんとMoJoさんのお姿が印象深く。

 

お三方が退場されるのを見守りつつショッカーさんがご登場。

ショッカーさん「戦隊も残すところ4作品です。という事は残り4曲!

        …で終わらないのが、スゥゥパァア戦っ隊ぃ!!?」

観客「スピリィイイイイイイイイイイイッツ!!」

ショッカーさん「なのです。さぁ、続いてはこちらの作品です」

この時、ショッカーさんが来ていらしたのは「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のスタッフジャンパー。

観客「おおおおおおおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「谷本貴義君に登場してもらいます。『獣拳戦隊ッゲキレンジャァアアアア』!!」

 

29:獣拳戦隊ゲキレンジャー/谷本貴義

 

悠久の調べにのせ、純白のゲキレンジャケットを身にまとった谷本さんが叫び一発「ィャッチャァアアアアアアア!!」

原曲以上に鍛え、磨き抜かれた谷本さんの歌声はより"過激"にパワフルでしなやかに"紫激気"的でした。

 

30:炎神戦隊ゴーオンジャー/高橋秀幸

 

マッハ全開で突っ走って登場された高橋さん、AJF系のライブには「Project.R 1st Live」以来のご登場です。

高橋さんの軽やかな歌声と、サビでのハンドルを模した振り付けや要所要所の合の手も相まって爽快です。

 

31:炎神ファーストラップ-Type Normal-/Project.R (谷本貴義 Sister MAYO)

 

続いては革新的な「ゴーオンジャー」の初代エンディングを谷本さん、MAYOさんがダンサーの皆様。

"勇気満タン"かつ"粋でいなせ"な谷本さんと"愛嬌と度胸"たっぷりに歌われるMAYOさん。踊らにゃ損々。

 

32:侍戦隊シンケンジャー/サイキックラバー

 

天下御免の「侍戦隊」。真剣陣羽織を翻し、サイキックラバーのご両人、いざ、ご出陣。

根強い支持を得続けている作品だけに大盛り上がり。ラストのサビでは「今日も朝日がZeppに上る」とYOFFYさんの粋な替歌も。

 

高取さん「もりあがってるかぁあああああい!!?」

観客「ぃえええええええええええええい!!!!」

高取さん「ん~もりあがってるかぁあああああい!!?」

観客「ぃええええええええええええぇえええええい!!!!」

高取さん「……どぉっからきたんだぁああい!!?」

観客「家ぇえええええええええええええええ!」

高取さん「ありがとうございます!! さぁ、ワッショイいくぞぉおお!」

観客「おおおおおおおおおおおお!!」

高取さん「ワッショイ!!」

観客「ワッショイ!!」

高取さん「ゥワッショイ!!」

観客「ワッショイ!!」

高取さん「ッワッショイ!!」

観客「ワッショイ!!」

高取さん「ワッショイ!!」

観客「ワッショイ!!」

高取さん「ワッショイ!!」

観客「ワッショイ!!」

高取さん「四六時夢中ぅぅ、シュィンケぇンジュぁああー」

33:四六時夢中シンケンジャー/高取ヒデアキ

-MC-

 

真剣陣羽織・黒をはためかせ、金色の「見参」扇子も高らかに、Z旗頭目、一夜のお祭り騒ぎ。

これでもかという程の「ワッショイ」の応酬は、四六時夢中に楽しいの一言です。ワッショイ。

 

ショッカーさん「さぁ、いよいよラストブロック!! 今年一年を駆け抜けている『天装戦隊ゴセイジャー』の登場だぁああ!!」

観客「おおおおおおおおおおおお!!!」

ショッカーさん「登場してもらうのはもちろん、N・o・B! NoBちゃぁあああん!!」

 

34:天装戦隊ゴセイジャー/NoB

 

勇壮できらびやかな曲調とNoBさんの優しくもハードな歌声が会場全体を包み込みます。

二番終わりNoBさんのシャウトから一気に間奏が駆け抜ける空気はライブならではの高揚感と醍醐味。

 

35:ガッチャ☆ゴセイジャー/高橋秀幸

 

高橋さんの健やかでポジティブな歌声の魅力が存分に堪能できる「ゴセイジャー」エンディング。

踊りは「TYPE 2 REMIX」版でエンディングで護星天使たちが踊っているものになっていました。

 

NoBさん「ラストナンバーは、劇場版の主題歌、『星を護る者』! 聞いてください!!」

 

36:星を護る者/NoB

 

「天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE MOVIE」よりMAKE-UPとして発表された「星を護る者」。

シャープなNoBさんの歌声は盛り上がりうんぬんでなく、SSSIVの大団円にぴったりでした。

 

-アンコール-

-MC-

 

NoBさん、コーラス、バンドの皆さんが退場されても熱気は冷めやらず、たちまちアンコールに。

 

観客「アンコォール!」

ショッカーさん「っあそーれ!」

観客「アンコォール!」

ショッカーさん「っあそれっ!」

観客「アンコォール!」

ショッカーさん「っもいっちょ!」

観客「アンコォール!」

ショッカーさん「っあそれ!」

アンコールを煽りつつショッカーさんが登場。

 

ショッカーさん「アンコールありがとうございまぁあす!!

        今回の出演者の皆さんをお呼びしたいと思います!! スゥーパァー戦っ隊ッ!!?」

観客「スピリィィイイイイイイイイイイイッ」

ショッカーさん「よろしくおねがいします!!」

 

樋口さんの追悼ライブに向かわれた影山さん以外の出演者の皆様が続々とご登場。

 

・ここまで怒涛の30曲以上をブチかまされたバンドの皆様とコーラスの皆様をショッカーさんがご紹介。

・ナベさんには「ランニング」、ユウさんには「ユウ」、松原さんには「淡々」とそれぞれにぼそりとつぶやく遠藤さん。

・でもベースの吉岡さんの時はタイミングを見誤ってしまった遠藤さん。

・"飲まなきゃカワイイ"MAYOさん。

・ショッカーさん「高橋秀ちゃんは今日もレインボーで?」

 高橋さん「?? あ、はい、レインボーでした!!」

・JOEさん「5年ぶりにデカスーツを着ましたよ」

 観客「おおおおおおおおお」

 YOFFYさん「でももう5年後には着ないかも……」

 観客「ええええええええええええええ」

 YOFFYさん「着ます!!」

・ショッカーさん「山形さん、ちょっと後ろ向いてもらっていい?」

 山形さん「え?」

 ショッカーさん「さっきから気になってたんだよねー。このシッポ」

 当日の山形さんは腰の部分に小さいシッポのアクセサリーをつけていらっしゃいました。

 観客「かわいいいいいいいいい」

 ショッカーさん「これもやっぱり自分で狩ったんですか?」

 山形さん「そうそう獲ってきたんだよ」

・宮内さん「ごめんね。今度会うときはちゃんと歩けるようにするからね。…敵は選ばなきゃぁなぁ」

・MoJoさん一言入魂「ありがとうございました!!!」

・串田さん「さっきは戦隊と関係ないライダーの声をやっちゃったけど、

     来年でサンバルカンは30周年です。来年もサンバルカンをどんどん唄っていきます!!」

・堀江さん「なんか、わたしこんなに喋らなかったの初めてかも。

     アニキだったら『おぉれ、ぜぇんぜんしゃべってねーよーっ』って言いそうですけど…」

 会場笑。

 ショッカーさん「先程は、山形さんとおそろいのアニマルな装いでしたが…」

 堀江さん「さっきあの恰好で楽屋で一緒に写真撮ってもらいました」

 ショッカーさん「なんか一緒に狩りにいったような感じですね」

・ショッカーさん「さて、最後は狩りというより釣りという感じのいさおさん!」

 いさおさん「ンフフフフ。釣りといえばね、50周年だからってことじゃないんだけど、

       この前ねこんな大きな鯛をつったんだよ。7キロ!」

 観客「おおおおおおおおおおおおお!!」

 ショッカーさん「今日のリハーサルでも、いさおさん、同じ釣り仲間のクッシーが待ち遠しくて、

          『串田君、まだ来ないの?』ってずっといってたんですよー」

 いさおさん「ンフフフフフフ」

 

37:秘密戦隊ゴレンジャー/ささきいさお 堀江美都子 MoJo 串田アキラ 宮内タカユキ

             速水けんたろう 山形ユキオ 高取ヒデアキ 遠藤正明 サイキックラバー 

              Sister MAYO NoB 谷本貴義 高橋秀幸 ショッカーO野

 

軽快なスキャットからゴレンジャーの使命感と哀愁あふれるを高らかに讃えあげられフィナーレへ。

初演から脈々と受け継がれている「力と技と団結の」の部分での振り付けが揃う様は壮観です。

最後、キメの「いさおパンチ」はこれでもかというほどにパンチしまくりでした。

 

拍手の中、ステージ上の出演者全員が舞台前方に集合して万歳三唱。

そしてショッカーさんによってお一人お一人が見送られる中…

 

ショッカーさん「高取のヒデちゃん!」

高取さん「ハイ!?」

ショッカーさん「やっていいよ」

高取さん「…わっかりましたっ、みんな、もりあがったかぁああああああい!」

観客「ぅいぇえええええええええええぃ!!」

高取さん「んんもりあがったかぁああああああい!」

観客「ぅぅいぇええええええええええええええええええええええぃ!!」

高取さん「……どぉっこへ帰るんだぁい!!?」

観客「家ェエエエエエエええええええええええええええええええええええぃ!!」

 

Z旗の頭目最後にもうひと盛り上がりしてシュシュッと退場されました。

 

ショッカーさん「さぁ、みんなぁ楽しんでくれたかぁあああああ!!」

観客「おおおおおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「絶対また会おうなぁぁあああああああああ!!」

観客「おおおおおおおおおおおおおおお!!」

ショッカーさん「それでは、約束のっ、スゥー・パァアアアア・戦ったぁあああいッ!!?」

観客「スピりィイイイいいいいいいいいいいいいいいイッツ!!!」

ショッカーさん「ショッカーO野でしたっ!!」

 

拍手が鳴り響く中、ショッカーさんが颯爽と退場され、「スーパー戦隊"魂"IV 2010」の東京全公演は終了しました。

 

戦隊魂も初のZepp Tokyoでの開催だったので、広いファン層へ向けての選曲という事で、

それぞれの作品のオープニングとエンディングがメインになりましたが、

SHSで聞くのと"戦隊"の名を冠したSSSでまとめて聞くのとは、趣きが若干違うようにも感じられます。

初のアコギコーナーや、これまで聞く事が出来なかった挿入歌も聴く事が出来ました。

 

来年、2011年はスーパー戦隊シリーズ35作目年。

何かしらの動きがあると期待したいです。

 

 

補足

 

・SSSも四回目。当方がAJFに参加した10年位前はいさおさんも率先してAJF系に参加されていなかった時期。

 これだけの戦隊シリーズの主題歌を、連続で聞く事が出来る環境というのはとても恵まれている状況だと改めて思いました。

 

・「サンバルカン」の「Follow The Sun(Sun), Catch The Sun(Sun)」の(Sun)の部分で

 お互いに顔を見合わせたり、手をあげたりとじゃれあっていたナベさんとヒロさん。

 

・「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」から「スーパー戦隊VSシリーズ」がはじまったので

 「虹色クリスタルスカイ」→「バーサス! スーパー戦隊」→「シークレット カクレンジャー」という並びなのが粋。

 

・「ギンガマン」の「銀河を貫く伝説の刃」の部分ではショッカーさんがアノポーズを。

 

・アコギの「カクレンジャー」と「ギンガマン」はオリジナルのお二人への「呼び水」と認識したいです。

 希みは未だ砂に非ず竜の如く。燃える太陽信じてるのさ。

 

・マイクスタンドを軽々と操りつつも手を滑らせて落としてしまったNoBさん。

 その時のNoBさんの若干の照れが含まれた笑顔は"眩"かったです。

 

・「四六時夢中」の序盤で「♪いつつのぉ、むっつの!!! 本気を合わせて」と"ゲンちゃん"もしっかり入れる高取さん。

 

・バンド&コーラス紹介の時、負傷しているにも関わらず、メンバーの邪魔にならない様、椅子から降りかがんでいる宮内さん。

 宮内さんの心意気あふれる行動に脱帽です。

 

・間奏中等に頭を抱えるようなアクションをされていたNoBさん。

 

・いろいろ巻き込まれて前に出るやら出ないやらでいさおさんに突っ込まれている高橋さん。

 

・アップルのお二人は「ハートキャッチプリキュア!」みたい。

 

・7キロの鯛を釣り上げて終始ご満悦のいさおさん。

 

・速水さん「もう切り替えが大変だね。みんなのせいだよ」

 観客笑。

 速水さん「でも、みんなおともだちだよ!!」

 

・今回も舞台袖でも名乗りまくりなショッカーさん。ホントすっごいです。

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